[ career ] の記事一覧

2015.10.26

大学院ウィーク

今週から、大学院ウィークが始まります。今回紹介する「大学院ウィーク」の取り組みには、学部生のみならず、現役院生、教職員、卒業生、社会人の皆さんにも関心を持ってもらいたいと考えています。

学問を深める、極めるに、限界はありません。大学院では、自らの研究テーマに基づいて、常に謙虚でかつ科学的な視点・論理を持ち続けて追求していく必要があります。そのプロセスを通じて得た知識、スキル、論理的思考、学問の進め方は、これからの変化が多く、予想が難しい未来社会においても、自らのキャリアを磨き、仕事の中でイノベーションを起こせる土台となると確信しています。

大学院ウィークの取り組みは、HPで詳しく掲載しています。スポーツ健康科学研究科では、学部生のみならず、保護者への説明会も企画しています。是非、この機会にキャンパスにもお越し下さい。同時に、BKCで開催している学会(スポーツ工学)では、10月30日、31日に市民公開講座もあります。こちらも足を運んで下さい。

スポーツ健康科学研究科・大学院ウィークの取り組み

大学院ウィーク特設HP



<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先週、今年の3月に学部を卒業したゼミ生(2期生)のSHIP木君が研究室に来てくれました。卒業後、本学公務研究科へ進学しました。先頃、ある独立行政法人から内定をもらったと報告してくれました。4回生のときに就活で随分、頑張り、悩みましたが、大学院への進学で、自分自身の方向性を確立でき、安定した就活ができたようです。公務研究科も1年修了できる見込みと聞きました。充実した、そして大きな1年となったといえるでしょう
【忠】


2015.10.25

スポ健な人 (18) サービスラーニング

すっかり紅葉も始まり秋めいた季節となりましたが、
皆様いかがお過ごしですか。

先週、みち先生が書かれていたように、
10/16 (金) に、秋晴れの快晴の空の下、
草津市の小学生が、BKC キャンパスに来て運動会を行う
「ジュニア・スポーツ・フェスティバル」という
草津市との連携のプログラムが行われました。

そこでスポーツ健康科学部の学生6名が、
「サービスラーニング」の授業の一貫として、
朝早くから参加していました。

今回の「スポ健な人」として、
そのなかの Jun 君 (写真右端) に話を聞くことが出来ました。



Q: 「サービスラーニングとは何ですか?」
A: 「サービスラーニングとは、地域社会のニーズに対応した
ボランティア活動を自身の学業上の「学び」とつなぐ多様な教育学です。」

Q: 「今回、どのような活動をしましたか?」
A: 「今回、サービスラーニングでは実際に草津市の小学校に行かせていただき、
授業の補助やジュニアスポーツフェスティバル(JSF)と呼ばれる
草津市の小学6年生約1200人を集めた大きな運動会に向けた、
長縄の指導をさせていただきました。
また、その集大成として教育委員会の方や、
各小学校の体育主任の先生方とジュニアスポーツフェスティバル当日の運営を行いました。」

Q: 「小学生と接してみて、どのような印象でしたか?」
A: 「ジュニアスポーツフェスティバル当日では、
これまで実際に行かせていただいた小学校の児童たちの成長する姿を
目にすることができました。子どもたちを関わることができたのは学校生活の一部分ではありますが、
子どもたちは一つのことから多くのことを学んでいくので、
小さい身体ながらも大きな力を持っているのだという印象をうけました。」

Q: 「今回の活動を経て、得たことは何ですか?」
A: 「今回の活動の中で、学生という立場ではなく
教員という立場からの子どもたちと接することで、
実際の教育現場での子どもとの接し方を学ぶことができました。
言葉づかいやこまめな声掛けなど、
小さな部分が変わるだけで子どもたちへの影響は大きく変わるので、
子どもたちの成長を考えた細かい配慮が必要なのだと感じました。」

Q: 「将来の目標について教えて下さい」
A: 「将来は小学校教員になり、今回のサービスラーニングで
得ることのできたことや学部での学業の中で得ることのできたことを生かしながら、
運動の楽しさや大切さを子どもたちに伝えていきたいと考えています。」

Q: 「後輩・受験生へのメッセージをお願いします」
A: 「スポーツ健康科学部は、大学ならではの専門的な学習に加え、
今回のような実際の現場での実践的な学習がとても充実しており、
「スポーツ健康科学」という視点から幅広い分野へとアプローチをすることができます。
自分から何かしてみようという気持ち一つで、
たくさん得られるものはあると思うので、ぜひ思い切って一歩踏み出してみてください。」

今回のジュニアフェスティバルでの活動から、
非常に大きな刺激を受けていることが分かりました。
ぜひ皆さんも、サービスラーニングを受講して、
貴重な現場の体験を積み重ねっていって下さい。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を


2015.10.19

『学然後知不足』

写真は、週末に行った立命館宇治中・高等学校からの眺めです。素晴らしい秋晴れの天気でした。正門をくぐり、校舎への階段を上ったところに、学祖西園寺公望の扁額のレプリカが掲げられています。

そこに書かれているのが、『学然後知不足』です。中国の『礼記(らいき)』の一節から引用で、『学然後知不足』(学びて然る後に足らざるを知る)とあります。学んではじめて、学習が足りないことに思い至ることを示しています。この言葉の続きは、『教然後知困』(教えて然るのちに苦しむを知る)。人に教えてはじめて、自分が十分に理解していないことを知り、さらに深い学修が必要であること意味しています。

この扁額の説明には、西園寺は、この言葉を座右の銘として、自らを戒め常に高い志を持って学問に励んだ、とあります。学祖を見習い本学関係者も常に意識すべき言葉です。

『少年老い易く学成り難し』、の心境ですが、ゆっくりでも少しずつ、『スポーツ健康科学』の学問・研究を前進させたいと心より願っています.そのためにも、学部生、院生、先生方と協力して、これからも研究発信していきます。注目しておいて下さい。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
10/23金 17:30− アカデミックラウンジでNS研究会α(兼Five stars 連続ワークショップ)を開催します。どなたでも参加可能です。もちろん無料です。今回は次の内容です。詳しくはPDFをご覧下さい。
岡本 尚子 先生(産業社会学部 准教授)
テーマ: 数学教育研究における生理学的アプローチ
【忠】

2015.10.18

スポ健な人 (17) Mizuki さん

スポ健で頑張っている人を紹介するこのコーナー、
今回、紹介するのはスポーツ健康科学研究科前期課程二回生 (M2) の
Mizuki さんです。



彼女は、スポーツ健康科学部の一期生でもあります。
現在、修士論文を執筆しつつ、大学職員に内定した彼女に話を聞きました。

Q: 「大学時代に何に力を入れていましたか?」
A: 「学部時代は、ラグビー部のマネジャーをしていて、
  ほぼほぼそれに全力投球していました。」

Q: 「大学の卒論のテーマは何でしたか?」
A: 「ラグビー部が練習で行っている筋トレの効果の検証をしました」

Q: 「なぜ大学院に進学しようと思ったのですか?」
A: 「卒論でデータを収集していて、トレーニングそのものも重要ですが、
  トレーニングする際のメンタルな部分の重要性にも気づかされたので
  山浦先生の研究室で学んでいます。」

Q: 「大学職員に就職内定したとお聞きしましたが、
  なぜ大学職員を志望されたのですか?」
A: 「自分自身が大学の四年間で色々な人に話を聞いてもらって
  助けてもらったこともあって、今後は学生に対して同じ事を
  してあげたいと思ったので、大学職員を志望しました。
  せっかく大学に入っても、大学に合わずに辞めていく学生もいるのですが、
  可能ならば辞めないで済む方法や場所を、提供していけたらと考えています。」

Q: 「最後に受験生へのメッセージをお願いします」
A: 「大学受験で志望校を決める際には、周りに色々と言われると思いますが、
  本当に自分がしたい事、やりたい事を学べる環境を選んで欲しいと思います」

Mizuki さんの話を聞いていると、
自分のいる環境を最大限活かして
研究を行っているのが伝わってきました。
ぜひ学生に寄り添う大学職員になってもらいたいと思います。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を


2015.10.05

良い季候になりました

10月に入り、素晴らしい季候となりました。猛暑であった夏を忘れさせてくれる清々しい秋の季節です。○○の秋、といわれるように何をするにも快適で、心地よく、実りのある季節です。

大学は本格的に後期の授業が始まりました。後期は、回生ごとに大きなイベント、学修のまとめがあります。
1回生・・・ゼミナール大会
2回生・・・ゼミ選択・コース選択(今日は、オープン・ゼミ・デイ)
3回生・・・いよいよ卒論にむけた研究計画まとめ
4回生・・・卒論の仕上げ
大学院生・・・学会発表、論文仕上げなど
先生方・・・研究費の申請書(特に科研費) 学会発表 論文作成 卒論・修論・博論指導

それぞれに、力をつけるべき課題があります。課題を「こなす」のではなく、本気で向き合い、格闘する中で力がつきます。教育の醍醐味は、厳しい条件での体験・経験を積ませながら、充実と実感と成功体験を与えることと考えています。その意味で、スポーツ健康科学部の先生方は、本気で学生と向き合い、厳しい条件設定を与えながらも、成功体験まで導く指導力・教育力をもっています。安心して課題と格闘して下さい。

受験生の皆さんにとっては、夏に追い込んで勉強したことの整理、総まとめの時期でしょう。体調には十分注意しながら、この良い季節でさらに学力を磨いて下さい。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
JMOOCで、【aknr】先生、【hassy】先生が講義された「ランニングのスポーツ健康科学」を私も高校生の気分で受講しました(既に受講期間は終了しています)。二人の先生ともにそれぞれの特徴を生かした授業で非常におもしろかったです。テストで6割以上の成績を収めると修了証をもらえます。私も無事頂きました。これも小さな成功体験ですが、嬉しいですね。
【忠】


2015.09.21

親子で考えるキャリア講座

親子で考えるキャリア講座

立命館大学のキャリアセンターは、その活動、サポート、企業からの信頼も含めて「日本一」と評価されています
そのおかげで、就職決定率も極めて高く、日本の大学のトップにいます。
その原動力は何よりも、キャリアセンターのスタッフです。

現在、キャリアセンターのHPでは、親子で考えるキャリア講座という特集が組まれていています。

https://www.ritsumei.ac.jp/mng/fubo/career/

もちろん、キャリアは学生自身が主体的に考えるものですが、一番身近で、かつ現在進行形で社会でのキャリアを積んでいるご両親にキャリアに関して相談相手となってもらい、別の観点を持って自らのキャリアを考えてもらうという意図です。

スポーツ健康科学部・同研究科は、キャリア教育にも熱心に取り組んでいます。学部では、1回生、2回生の時にキャリア形成科目(スポーツ健康科学セミナーⅠ・Ⅱ)、大学院ではキャリア形成プロジェクトが授業として配置されています。その成果かどうかは別にして、学部生、大学院生とも多くの職業域へキャリアを進めています。学生の望むところへ進んでもらえるように、教職員が一体となってサポートしています。

今回、キャリアセンターの企画で、
キャリアデザインのための学部の取り組みという特集でインタビューを受けました。

https://www.ritsumei.ac.jp/mng/fubo/career/monthly-reports/2015-09.html

スポーツ健康科学部のキャリアサポートをしてもらっている非常に熱心で素敵な【勝Fileldさん】と一緒に、写真撮影までしてもらい恐縮でした。ここの記事については是非ごらんいただき、スポーツ健康科学部が、その名前から判断されるキャリアではなく、グローバルで多様な就職域へサポートしていることが理解いただけます。

我々の宝は、学生、卒業生です。我々の誇りは卒業生の活躍です。そのサポートと後押しの適切なアプローチを進めていきます。




<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先週末は和歌山で、日本体力医学会が開催されました。本学部・研究科から教員、院生、学部生、総勢40−50名ほど参加・発表しています。かなりのシェアを占めています。詳しい話は、明日のMoto先生が報告してくれます。

【忠】

2015.08.24

JISSインターンシップ

先週、JISS(国立スポーツ科学センター)へ行ってきました。【moto】 先生をはじめ、多くの先生方が訪れているところです。学部生、院生の行きたい職場の一つです。

今回は、インターシップで1週間、JISSで過ごす、ゼミ生の絵pearさんの激励とハイパフォーマンス・ジムの見学です。

絵pearさんは、初日から、選手サポートのための計測実験での手伝いでした。大型トレッドミルの上を、クロスカントリースキーのジュニア代表選手がローラースケートを履いて、自ら疲労困憊まで追い込んでいきます。運動強度と血中乳酸値、最大酸素摂取量(It’s me先生が紹介していたもの)を計測します。その記録補助を絵pearさんが行っていました。トップ選手の実験現場に立ち会えたことは、大きな経験になったことでしょう。選手にとっては大きな負担がかかる計測です。多くの人手もかかります。その分、精度の高いデータを取得して選手にフィードバックする必要があります。そのような、はかる側もはかられる側も“真剣勝負”の雰囲気は、なかなか言葉では伝えづらく、空気感も含めて皮膚感覚で体感するのが一番です。インターンシップならではの経験になったでしょう。

ハイパフォーマンス・ジムは、この設置を企画した石毛先生に紹介してもらいました。一見したところ多くの機械がならんだ、大きなトレーニング体育館です。でも個別の設備、機器をのぞくと、独自開発された装置がゴロゴロと配置されています。石毛先生が紹介してくれているのは、「投げ」動作のマシンです。投げのときに、一旦、腕を引いてそれから前へ振り出します。筋肉を一旦引き伸ばして縮めるstretch-shortening cycleによって動作を行うのですが、そのときにstretchの負荷を大きくしたり、いろんな刺激が与えられるように工夫されています。持ち手のところも交換できるので、野球、槍、ラケットなどに対応できます。

また、正面にモニタのあるウエイトトレーニングのプラットフォームには、映像、床反力などのデータがトレーニング中に計測され、モニタにリアルタイムでフィードバックされます。フォーム、運動強度などのチェックが即時に行えるようになっています。もちろん、これらのデータはサーバーに蓄えられて、あとでじっくり見直すこともできます。この施設のコンセプトは、トレーニング現場とスポーツ科学の融合と聞きました。選手がここでトレーニング、リハビリを行い、そのサポートを研究者が行うことで、選手、コーチ、研究者が自然と交流する、そのことでイノベーションがおこる。そして、ここである程度システムができた装置は、通常のトレーニング施設へ移行され、空いたところで新しいイノベーションの種を育てる、という説明を石毛先生から伺いました。まさに、イノベーションを起こすために、ニーズ、シーズ、そしてコラボがなくてはならないことを、このハイパフォーマンス・ジムの見学から学べました。2020東京大会では、このような日本の新しいスポーツ科学のサポート・貢献、イノベーションも世界に発信されて行くでしょう。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
そろそろ教員採用試験の2次試験(実技、面接など)があります。その実技試験対策に、【shine】先生が暑い体育館で、熱い指導。ご苦労さまです。全教職員の熱い期待を受けて、受験生は頑張って!
*先週土曜に、ちらっと出演した(「凄(すご)ワザ」)を見たよ、と教職員、教え子からも連絡をもらいました。さすが、NHKと思っております。後編にもチラッと出ます。8/29土曜日午後8:15-8:43、NHKです。良かったらご覧ください。
【忠】

2015.08.22

夏休みの就職活動

さて、本日の写真は、東京キャンパスの入口の写真。
JHCでお世話になっている場所です。

ちなみにこの写真を撮ったのは、22時半ぐらい。
なかなか遅い時間でした・・・


それはさておき、夏季休暇中ですが、みなさん、どう過ごしているでしょうか。
私は日々、遅くまで仕事をしています・・・
なぜか授業がないのに、仕事時間が長い・・・不思議です・・・
今もこのブログを書きながら、裏でエクセルのセルの置換。
空白を0にするのに、データ数が多いので、ものすごい時間が・・・
1時間ぐらいかかりつつ、まだ終わっていません。


そんな事もおいておいて、そうそう、違う話。
昨日、東京キャンパスで、就職に関わって、
お盆の期間中のキャンパス利用者がどれぐらいいたのか、聞いてみました。
けっこう多かったようで、今年の就職活動の傾向を示しているような気がしました。

先日、新聞で、誰も大変になっただけだよね、という記事を見ました。
ただ、1年で変えることはできないので、来年も継続させる、との事です。
期間が変わった事が、だいぶ影響しています。

また、OBの新卒採用担当者と先日会った時に、ちょっと会話しました。

「夏はどう?」
と聞くと、
「夏の間に休みは取れません」
と言われました。
夏季休暇は、9月に入ってからゆっくりとるとか。

4回生を含め、一部にとても負担がかかっているなぁ、と思います。
ただ、あちこちに行っていても、
昨年までのように、
「あ、就職活動!」
というフレッシュな感じをした人はほとんどおらず、
なんとなく、長期にわたると、4回生からもフレッシュさが消えるものだ、
と妙に感心したりもしています。

次に4回生ゼミ生と会うのは、9月の末ぐらい。
それまでに、良い結果が出ている事を期待しています。
とは言っても、前期中でほぼ全員が内々定をもらっていたりもするのですが・・・

なんとなく、いつも以上にまとまりがないですが、
このあたりで。

ではでは。
みち
見えない字コーナーで、最近良いネタがありません。このコーナーまで募集したらダメだろうなぁ・・・ちなみにブログテーマと掲載希望写真は、まだまだ募集中です!

2015.08.10

NACの龍さん

先日、スポーツパフォーマンス測定室のモーションキャプチャーシステムを納入してくれている、株式会社ナックイメージテクノロジー(我々はNACと愛称でよんでいます)の龍さんが、本学部に退職の挨拶に来られました。龍さんは学部長、HARU先生、AKNR先生、をはじめ本学部の先生との知り合いも多いです。このNACの龍さんには、この間、随分お世話になっています。ハイスピードビデオカメラの時代から、現在のデジタル方式、モーションキャプチャーシステム、アイマークレコーダまで多くの製品を納入してもらうとともに、メンテナンス、バージョンアップ、その他もろもろの相談まで。

龍さんとのお付き合いは、大学院修士の頃からですので、かれこれ30年以上。最初であった頃は、16mmフィルムで高速度撮影するタイプで、撮影の後、現像に出してから、デジタイザーにかけて、身体マークの位置をハンドデジタイズした時代でした。何よりも、強烈な恩師のもとで修業していた時代で、鬼籍に入られた恩師は、自分の学生、他大学の学生、業者の方に分け隔てなく(!?)、厳しい教育としつけをつけられる方でした。おかげで、しっかり鍛えていただいたと感謝している今日この頃ですが、龍さんも例にもれず、しごかれた経験をお持ちで、前回もその話題が出ました。ただ、お互いに共通して、『強烈な先生でしたが、本当に素晴らしい教育者でした』という印象を持っていました。

長いつきあいのため、共有する想い出もありますが、龍さんの誠実な人柄と熱心な仕事ぶりに、この間助けられることが多くありました。特に、学部設置の折に、モーションキャプチャーシステムの設備選定のときも、当方の無理な提案にも関わらず、社内でかなり頑張っていただいたと後で知りました。おかげで、学部としては充実した設備をフルに活用できるようになりました。
 龍さん、ありがとうございます。また、NACの皆さん、今後ともお世話になります。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先日、「収録」にいった番組(「凄(すご)ワザ」)の予告が次のHPにでています。
http://www4.nhk.or.jp/sugowaza/
放送予定は、8月22日(前半)と29日(後半)です。時間は、午後8:15-8:43です。
龍さんにお世話になった、スポーツパフォーマンス測定室(モーションキャプチャーシステム)も、ちらっと放送されます。これも縁ですね。
【忠】

2015.07.17

東大で教えた社会人学

「社会学」ではなく「社会学」です。大学を卒業して就職をしたり、大学院に進学する際に大いに参考になる一冊と思い紹介します。もともとは東大で行われた講義内容に基づいて、人が実社会の中で生きていくために必要な基礎知識をまとめたテキストです。

私自身は27歳で博士号を取得した後、幾つかの期限付きのポストを経て来ました。幸いにも自分の仕事(研究)の継続性は確保できていましたが、ポストとしては何度も異動をしてきました。博士課程に進んだ学生さんは多かれ少なかれ同様の経験をされるのではないかと思います。企業や官公庁に就職する方もこの先50年位の内に何があるかは予測できません。そうした時に「社会人として働くとはどういうことか」という道標があると良いと思います。この一冊はその助けになると思います。

章立てを以下に書き出します。内容の概略をお解り頂けるのではないでしょうか。

第 1 章:働くことの意味と就職
 抜粋:なぜ働くのか、就職する前に、大企業か中小企業か
第 2 章:会社というもの
 抜粋:会社の選び方、会社の本質、成功する技術者
第 3 章:サラリーマンとして生きる
 抜粋:年齢と年収、所得と税金、企業理念の変質と崩壊
第 4 章:転職と企業
 抜粋:転職の心得、起業・独立の心得、親分と子分
第 5 章:個人として生きる
 抜粋:結婚と家庭生活、子供と教育、人生とお金
第 6 章:人生の後半に備える
 抜粋:老後、介護、保険

大学を卒業した後、就職(または起業)するなり大学院に進学するなり、自覚としては「社会人」の認識をはっきり持つことが求められると思います。既にご存じの事項もあるでしょうが、初めて目にして「そうだったのか!」と気付く事も多いと思います。
是非早い段階で読んでみてください。