[ research ] の記事一覧

2019.06.06

令和の夏の試食会。

<RecOだより164>
蒸し暑い日が続きますね。
ab研では、びわ湖大津プリンホテル37Fのレストランと季節毎のメニューの開発を行っています。

個人的にビッフェレストランが好きではなく、このお話をいただいた時迷いましたが、逆にビッフェ嫌いの私が好きなるビッフェレストランができれば面白い、と考え「滋賀の食材を滋賀の健康に活かす」というコンセプトで、BionaのOシェフとの協働作業を始めて今年で3年目になります。

「ビッフェレストランだからこそ、ライブ感を大切に、季節毎にメニューを変えましょう!」と声高に言い切ったのですが、これがなかなか手の込んだ作業。でも実に楽しい!

まず、レストランのテーマと季節の健康のテーマを決め、地元の食材の候補を出し合い、どんな料理に仕上げていくかシェフと打ち合わせ。その後、シェフからメニューが提案され、その試食会を、滋賀県内外、色々なジャンルの方々にお集まりいただいて行います。

一昨日、今年の夏のメニューの試食会が行われました。
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ご参加の皆さんから一品一品丁寧にご感想をいただき、それを集計したデータを基に、各メニューをブラッシュアップして、それぞれのメニューの意味・価値の解説を添えて、6月末から夏メニューとして登場します。

通常、健康を意識したメニューは、それだけだと少し寂しい感じもあるのですが、ビッフェでの提供なので自由度が高く、健康メニューで食事の全体を構成できるようにしつつも、お好みに合わせて、他の料理も一緒に楽しんでいただくこともできます。
仕上げはこれからなので、各料理の写真は控えますが、この夏のテーマは「ハニー&サワー」。滋賀県産の蜂蜜やビネガーを使い、甘酸っぱく夏を乗り切るメニューをご提供予定です。

詳しくはこちらでご紹介。
https://www.princehotels.co.jp/otsu/plan/biona/menu/dinner-buffet-30th/

ご期待下さい。
ab







2019.06.05

ロゴ国際学会デビュー

こんにちは、hassyです。
アメリカスポーツ医学会(前編)です。
ということは、後編もある・・?
そうです、あります。
せっかくのネタですので。
休日にあるいくつかの超人気アニメも、正味インスタント麺をクックするくらいの時間の戦闘シーンや星の破壊などが数週間も渡って放映されているわけですので、、いわんや小生のブログをや・・ということでご寛恕ください??

さて、本題ですが、今年のアメリカスポーツ医学会(ACSM)はフロリダオランドで開催されました。
この学会はスポーツ医学で世界をリードするアメリカで開催され、各国から当該分野の研究者が集う、スポーツ医学の中心的な国際学会の一つです。
毎年、スポ健からは教員はもちろん、多くの院生や学部生までが参加しています。
恐らく日本からは一番多いのではないでしょうか。
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中国、韓国、台湾、香港など、アジア圏からも多くの参加があります。
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スポ健では、学部生も国内外の学会で研究成果を発表しています。
私と同じファーストネームのタケことS君は今回初の国際学会でしたが、堂々たるデビューでした。
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今回人気を集めたのがKoki君の発表。
何人かに写真も撮られ、「paper(論文)にしたのか?」「paperはいつ?」と論文の動向を探られていました。
世界は広く、研究内容も競合していることがよくあります。
自身も先を越されて、辛い思いをしたことがあります。。。
投稿を急がないといけません。
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彼女は国際学会の経験は豊富ですが、国内でも発表は緊張するタイプ。
いわんや国際学会をや・・・
しかし、さすがにしっかりと発表しておりました。

そして、
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10th記念ロゴがデビューして参りました!
いい感じでした。

多くの本学部・研究科1期生も発表しており、この10年の確かな歩みを感じた瞬間でした。

2019.06.04

AIと教育

こんにちは。かわいです。


6/1-2と玉川大学で開かれた大学教育学会第41回大会に参加してきました。

基調講演は新井紀子先生( 国立情報学研究所 社会共有知研究センター長・教授)による「AI 時代の高大接続改革読解力調査から見る今の高校生・大学生」でした。


 (kawai)20190604_1


新井先生は、これまで人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」(2011~)を進め、基礎的・汎用的読解力を高精度で診断する「リーディングスキルテスト」(2016~)を開発してきました。


AIは、センター模試で5教科6科目で偏差値57.1を達成し、全大学中7割で合格可能性80%以上をたたきだしました。


しかしながら、東ロボの誤答の分析から、AIは意味を理解することができないことが明らかになっているそうです。人間であれば常識や簡単な推論でわかることにAIがつまずくことが報告されました。


「意味を理解して読み、書き、考えることが人間のAIに対する優位性」


なぜ意味がわかる人間が意味を理解できないAIに敗れてしまったのか、この疑問が読解力テストの開発研究に取り組んだ理由だそうです。


読解力テストの開発から、教科書が読めない生徒は、キーワード検索的に文を「見て」いるだけで、意味を理解して「読んで」いるわけではないことが明らかになりました。


講演を聞きながら考えたことは、次のような疑問です。

 どうして意味を理解して読まないのだろうか

 そもそも、意味を理解するとはどういうことだろうか

 どうすれば意味を理解して読めるようになるのだろうか

 意味を理解する読解力と競技能力に関係はあるのだろうか、あるとすればどのような関係があるのか、そしてなぜ関係するのだろうか


疑問は尽きませんね、考え込んでしまいました。



かわい


2019.05.31

(言語学的に)ドラえもんは22世紀にできるのか?

みなさん、こんにちは、嶋村です。突然ですが最近とっても忙しいです。。。しかもメバチコ(ものもらい)ができて痛い。。。ストレスですかね。頼まれていた論文やら6月の学会の予稿集の原稿やらその他諸々の書類関係やら授業やら。。。他にもありますが、どうしてもやらなければいけない研究関係以外の事を後回しにするクセがあるんですがそれ自体も後になってストレスのもとになります。というわけで3週間前に預かっていた宿題を来週返すことになっております(あくまでも予定 笑)。結局のところ一番時間を忘れて没頭できるのが論文を書いたり読んだりするのなんで、どうしてもそうなってしまうんです。。。


まあというわけで、このブログも自分の研究関係をやっている最中に気分転換で書いています(笑)。そして特に何も書くことがないので今日は人間の言語(自然言語)の意味について書くことにします。僕がやっている言語学の意味研究は形式意味論と言われるのですが、その理論は集合や関数など数学的概念に依拠しております。まあこれまで何度かご紹介したかも知れませんが、そういうことなんです。以前機械学習の研究を紹介した時に、機械が利用するデータが形式意味論的に表現されているという話をしました。というわけ、形式意味論はその性質上工学分野との親和性も高いのですが、ある意味形式化され過ぎて実際の人が使う言語の意味を表現できていないことがあります。というのも(原則として)言語の意味というのは形式意味論では二値なんですね。つまり真か偽であるかということです。「太郎が本を読んでいる」という命題が真であるのは現実世界で太郎が本を読んでいる場合のみでそれ以外は偽です。しかし、言葉の意味はというのはなかなか不思議で、人は「花子のことがめっちゃ好き過ぎてもう憎たらしい!」という複雑な感情を持つことができますが、これを表現するのに「花子のことが好きだけど嫌いだ」と発したら機械はどう判断するでしょうね?さらに「時計持ってる?」も文脈によって「何時?」という意味になりますよね。こういう文脈依存性もなかなか難しいところです。これに関して「言われていること」と「暗に意味されていること」が違うというのもあります。つまり「太郎が来やがった」というのは命題的には「太郎が来た」と同じですが、前者はさらに別に意味を暗に表しています。つまり「太郎が来た事を発話者はよく思っていない」という意味です。このような意味を習慣的含意(conventional implicature)というのですが、この意味は命題レベル(二値)ではないので、命題を否定するような否定表現、たとえば「それは嘘だ!」のようなもので否定することはできません。例えば A さんが「太郎が来やがった」と発し、B さんが「それは嘘だ!」と言うと「太郎が来た」ことは否定できても「太郎が来た事を A はよく思っていない」という意味は否定できません。このように自然言語の意味は複雑です。私たちにとっては当たり前のことだけど、いざ機械に学ばせるとなると大変そうですね。今は21世紀、あと82年ほどで22世紀になります。ドラえもんが誕生するってことになっているのが22世紀なんですが、どうなんでしょうね?(笑)


ではでは。(ちなみに今日も新しい写真がないのでオフィス鴨川でご勘弁)

2019.05.27

エキスポーツ2019

先週末は、非常に暑い日でした。35度の猛暑日を観測したところもありました。

    

そんな中、昨日の日曜日に、BKCのスポーツ健康コモンズを中心に、
エキスポーツ2019
が開催されました。

    
    
    

この間、SDGsの達成に向けて取り組んでいる、学生団体
立命館大学 Sustainable Week実行委員会

と、新しい技術開発と社会実装からSDGsへ貢献している
  立命館大学COI(アクティブフォーオール拠点)
がコラボした企画です。

    
    
    

暑い一日でしたが、
スポーツ、食、大学の研究成果 を体験的に学びながら、SDGsへの理解を深めてもらい、その達成に向けた具体的な行動に繋げるものになったと実感しています。

    [aikoa]20190527-8
 
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>> 
 おそらく、本日の新聞には、立命館大学野球部、リーグ戦優勝の文字がでていると確信しています。昨日の試合に勝って(試合結果前にブログをかいていましたので、結果はみていません)。
 神宮での全国大会を楽しみにしています!

2019.05.24

∃ > ∀ か ∀ > ∃ の話

どうも、金曜担当の嶋村です。さて先週は色々書いたわけですが、僕の(しょうもない)ブログの読者の一人からデータを多角的な観点から評価するとはどのようなことか具体的に教えて欲しいと言われたので、今日は言語学の例を出しながらその辺の話をしたいと思います。


その前になんですが、実は先週タイポがありました。しかも英語で(笑)。実は、future のスペルが間違ってました。”u” が抜けていましたね。あはは。。。「弘法にも筆の誤り」ですね(笑)。まあイチローも三振してたし、僕もぱぱぱっと書いているとミスぐらいしますわ、そりゃ。。。まあ、以後気をつけます。


というわけで、今日の話ですが、具体的な事例として数量詞の解釈の話をしたいと思います。数量詞ってご存知ですか?いや言語学をやってない人は知らなくて当然ですが、皆さんは日常的に使っていらっしゃいます。例えば:


(1) Some boy loves every girl.


という英語には2つの解釈があると言われています。一つは「誰か一人男の子がいて、彼が(文脈上明確な誰かが分かる)全ての女の子を愛している」という解釈です。論理学・数学では「誰か」のような存在を表す(存在量化)記号を∃と書きます。それに対して「全て」を表す(全称量化)記号を∀と書きます。なのでこの読みは∃ > ∀と書くことができます。> は当該数量詞の作用域(スコープと言います)が広いことを表します。つまり、「全ての女の子」に対して「誰か男の子」は一人しかいないという読みです。


もう一つの解釈ですが、「全ての女の子」が「誰か男の子」よりも広い作用域を取る読みです。つまり、全ての女の子には彼女たちのことが好きな男の子が別々にいるという解釈です。これを∀ > ∃と表します。この読みは (1) の文の語順を反映していません。つまり some boy > every girl ではなく every girl > some boy なんですね。このように語順と違う数量詞の解釈を出せるのが英語の一つの特徴だと言われています。ちなみに今日の写真はこのような語順に合わない解釈がどう派生されるか言語学的にをぱっぱと書いてみました。写真がないのでこれでご勘弁。。。TeX で綺麗でしょ(笑)(Word なんかやめてみんな TeX にしたらいいのに)。


翻って日本語はどうでしょうか。(2) を考えてみましょう。


(2) 誰か男の子がどの女の子も愛している。


語順通りの解釈、すなわち∃ > ∀は簡単に出るような気がします。人によっては∀ > ∃も可能でしょうか???とりあえず、僕がやっている言語学の文献によれば、∃ > ∀しかないということだそうです。まあ確かに語順はと逆の解釈、「全ての女の子には彼女たちのことが好きな男の子が別々にいる」というのはなかなか難しいように感じます。


というわけで、日本語は英語のような数量詞の曖昧性はなく、語順通りの作用域関係しか出せないというのが共通の理解として今のところあります(間違っているかも知れませんが)。


このような言語現象を考えるときにやってはいけないことがあります。それは以下のような例です。


(3) 全ての男の子が誰か女の子を愛している。


この場合語順は∀ > ∃ですので、女の子を全ての男の子に分配する解釈が出来ますね。つまり愛すべき女の子が各男の子に一人いるという解釈です。さて日本語話者の皆さんの中には「いや、待って!∃ > ∀も出来るよ!」って人がいるかも知れません。つまり愛すべき女の子はどの男の子にとっても同じ人物であるという解釈です。これを証拠に日本語でも語順とは違う数量詞の作用域の解釈でるんだって主張したい人がいるかも知れませんね。しかし、これは間違いです。なぜかというと∀ > ∃は∃ > ∀を含意しているからなんですね。つまり、全ての男の子が好きな女の子がたまたま同じである場合です。この場合、女の子は全ての男の子に分配されて解釈されますが、現実世界ではそれは同一人物なので、結局解釈上∃ > ∀となります。なので、数量詞の作用域を見る場合必ず語順は存在量化が全称量化に先行していないといけません。というのも∃ > ∀は∀ > ∃を含意しないからです。


というわけで言いたいことは分かりましたか?重要なのは「含意」という概念ですね。しかしそれを知らずに (3) を解釈すると間違った方向に向いてしまいます。文法的(統語論的な)語順だけではなく「含意」という意味論的な要因が大事であることに気づかされます。


まあこんなミスは普通の言語学者ならしないと思いますし、これはあまりにも基本的なのですが、しかしこれと同じ種類のミスを犯して書かれているペーパーが割と(日本語研究関係では)あるように感じます。まあ今となっては統語論も意味論もバランスよくやっててよかったも思うし、このバランスの良さがアメリカの大学院プログラムの素晴らしさでもあります。本場で勉強するって大事ですね。


ではでは。

2019.05.15

論文ようやく

我々研究者にとって、研究成果を学術論文として社会に発信することは使命です。
ただ、その過程は決して平易なものではなく、したがって成果を国際発信できる喜びはひとしおです。
そんな中、最近、ある意味「ようやく」学術論文として2つの論文が国際発信できることになりました。

1つは昨日本学部・研究科のHPでも紹介されましたが、
https://www.ritsumei.ac.jp/shs/news/article.html/?id=410
実は7年前に企画・遂行した研究です。。。
「ようやく」論文となりました!
これは、データの積み上げに時間を要したこと、特許関係の観点もありますが、、、
やはり私の責任で、それらをまとめるのに時間がかかってしまいました。。
ただ、最近Nature Metabolism
https://www.natureasia.com/ja-jp/natmetab/about
に掲載されたTakahashiらの論文では
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31032475
運動誘発性の乳酸が脂肪細胞を刺激し、そのことが糖・脂質代謝を好適に調節し、代謝システムの改善につながる可能性を示唆しており、今回の私たちの論文で用いた乳酸を基軸にしたサプリメント効果とリンクする可能性があるかと考えていますので、重要な知見を提示できたのではないかと思いました。

もう1つは、順天堂大学の宮本先生との初めてのコラボが、スポーツ医学分野の主要な学術誌であるMedicine & Science in Sports & Exerciseに掲載が決まりました(まだ採択が決まったばかりで、HPでの紹介はもう少し後になります)!!
 (th)20190515MSSE
先生は、予備校時代からの付き合いで、大学での学部、クラブ活動、大学院も同じの親友です。
分野も大きくは同じですが、バイオメカニクスがご専門(私の専門は運動生理・生化学で少し異なります)の先生とは、いつか分野横断型のコラボをしたいな・・と言っていました。
今回、本学の男子陸上競技部の選手に協力を仰ぎ、筋剛性とパフォーマンスの関係を解析し、まとめました。
25年前に出会った際は(年齢バレました?)、まさかこうして一緒に仕事ができるとは考えもしませんでしたが、こうして成果を発信できることになり、大変うれしく思っています。
出会いからの月日を考えると、「ようやく」と言えるのではないでしょうか。
実際、現在も「筋質」をキーワードに共同研究をさせてもらっています。
今後の展開が楽しみです。

2019.05.13

BKCでロボットの実証実験

先日、BKCでロボットの実証実験が行われました。

    

これから、ロボットが日常の生活に入ってきて、人間と近接した中で活動する時代です。
25年前に、日本で初めてロボティクス学科を設置した、立命館大学、びわこくさつキャンパスは、その実証実験に最も相応しい場所でしょう。

今回の実験は、
三菱地所株式会社と学校法人立命館との「戦略的DXパートナーシップ協定」にもとづくものです。
https://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=1384
https://robotstart.info/2019/03/28/mec-rit.html

詳しくは上記をご覧下さい。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>> 
2019年5月25日(土)「アスリートのコンディショニングセミナー」を
一般社団法人 大学スポーツコンソーシアムKANSAI(KCAA)が開催します!
学生のネットワーク交流会もあります。

【忠】 

2019.05.11

沖縄市×プロスポーツ

沖縄に行ってきました。
沖縄は、プロ野球キャンプの際に足を運ぶことが多く、
久しぶりに2月以外の沖縄滞在となりました。

沖縄では、侍ジャパンや年に1カードNPBの公式戦が開催されますが、
沖縄のプロスポーツといえば、Bリーグに所属する「琉球ゴールデンキングス」が挙げられるでしょう。
私のBリーグ観戦経験は、リーグが立ち上がった際の開幕戦と、
今年新潟で観戦した2回に限られるのですが、いずれも琉球ゴールデンキングスのカードでした。

琉球ゴールデンキングスは現在もBリーグ西地区の1位です。
Bリーグのの前身、bjリーグだった時から優勝数も多く、沖縄では大変人気のあるチームです。

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現在、沖縄市のコザ運動公園内には、琉球ゴールデンキングスのホームアリーナとなる1万人が収容できる多目的ホームアリーナが建設中です。
2月に幕張メッセで開催されたスポーツビジネス産業展に参加した際、
琉球ゴールデンキングスの木村達郎社長のご講演を拝聴しました。
アメリカの複数のアリーナの事例をあげて、エンタテインメントビジネスにおけるアリーナの果たす役割の重要性をお話されていました。

沖縄市の(仮称)沖縄市多目的アリーナ施設等整備全体計画調査業務報告書によれば、
バスケットボールのホームアリーナの役割の他、他のエンタテインメントの会場、
そして、台風が多いという沖縄の気象にも配慮した、防災機能を有したアリーナにもなるようです。
アリーナ建設のコンセプトは、「『未来を創り、地域を活性化するアリーナ』~夢を与え、感動を与え、未来を創っていく~」です

ここ数年、このまちをスポーツでより良い環境にしていこうという方々の熱い想いと、エビデンスに基づいた知識を軸に、アリーナやスタジアムの建設は、施設というハードづくりではなく、まちづくり、環境作りにシフトしてきています。

沖縄市に新しいアリーナが完成する2020年以降、琉球ゴールデンキングスのホームゲームを観戦紙に再び沖縄市に訪れたいと思います。

(ゆ)2019051102

写真は沖縄市で見つけたキングスのポスターとセルラースタジアム那覇
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。


#アリーナは観光資源としての役割もありますね。
#アリーナの写真が無くてごめんなさい。

2019.04.27

「スポーツ」を仕事にする、ということ

4月19日金曜日、秩父宮ラグビー場でサンウルブズ戦の観戦者調査を実施してきました。
今回はサンウルブズの調査で2つの初めてがありました。
一つは、サンウルブズの観戦者調査としては初のナイター試合での調査でした。
国際戦のナイターは独特の華やかさがあります。
スタジアムからプロ野球のスコアボードが見えるのも明治神宮外苑地区ならではです。

(ゆ)2019042701

そしてもう一つの初めては、サンウルブズが所属する国際リーグ、スーパーラグビーの運営主体であるSANZAARより、2021年シーズン以降のサンウルブズの参戦は不可という通達を受けてから初めてのホーム戦でした。
調査日は金曜日の夜ということも伴ってスタジアムは多くの観客で埋め尽くされました。
サンウルブズの善戦していたこともあり、秩父宮ラグビー場は大歓声に包まれていました。
試合前の演出、スタジアムの飲食物も楽しめるものでした。
それでも2021年からサンウルブズはスーパーラグビーに参戦できません。

(ゆ)2019042702

長い間、「スポーツ」を仕事としてきました。
理由は様々ですが、チームの経営母体が無くなる、チームが消滅する、選手としてのキャリアが終わるということを複数回近くでみてきました。

アスリートである以上、ケガ、そしてプロであれば引退勧告、戦力外といった自分で予期しない引退を迎える者が数多くいます。
1997年ごろから 多くの企業スポーツが休廃部に陥り、多くの選手たちが競技を続ける場がなと嘆く姿も見てきました。
選手たちがかわいそう・・・・というのは簡単ですが、会社があってこそのスポーツチームであったというのもまた事実です。
2004年、大阪近鉄バファローズが消滅したように、プロスポーツチームであっても来年チームがあることは保証されていません。

その結果、我が国では、実務的にも学術敵にも「スポーツ」を「マネジメント」する必要性が高まりましたが、予期しないできごとは起こります。


シュロスバーグという研究者が、人生の転機として、誰もが経験するであろう予期できる転機(入学、卒業、就職など)がある一方で、予期しない転機(ケガ、リストラなど)、予期したことが起こらなかった転機を挙げています。
アスリートであってもマネジメント側であっても予期しないできごとを幾度もなく乗り越えた人たちは
さらに強くなって日本のスポーツ界を支えているように見えます。

(ゆ)2019042703

写真は秩父宮ラグビー場
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#神宮球場はドラゴンズ戦
#スポーツ観戦者であふれかえる神宮外苑
#マンホールもワールドカップ