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立命館CLUB 【VOL.7】

立命館CLUB【VOL.7】

■□ 2012.7.13  ━VOL.007━  
□■ 立命館CLUB-立命館の“今”を届けるメールマガジン-
■□ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/


 立命館CLUB会員のみなさま、こんにちは。

 7月27日、ロンドン五輪がいよいよ開幕します。
  これに先立ち、ホッケー女子日本代表の林なぎさ選手(09年産
 業社会学部卒)が母校に訪問くださいました。
 

 本学の在校生・校友からは林選手はじめ5名の代表選手が出場し
 ます。また、8月29日から開幕するロンドンパラリンピックに
 も1名代表に選出されました。

 ■[水泳]江島大佑さん(08年産業社会学部卒)
 江島さんは、在学中に出場したアテネ、そして北京に続く3大会
 連続のパラリンピック出場となります。アテネ大会では、男子メ
 ドレーリレーで銀メダルを獲得。北京大会では、100m背泳ぎ
 で5位、50mバタフライで4位に入賞を果たしました。3度目
 の挑戦にさらなる活躍が期待されます。

 ロンドン五輪の開幕が待ち遠しいですね。
 代表の皆さん、頑張ってください!
 http://www.ritsumei.jp/news/detail_45_j.html

 それでは、メルマガを最後までお楽しみください。
 今号も読者プレゼントをご用意しています。

▼学園ニュース▼

 【1】2012年度国家公務員採用総合職試験に20名が合格

 6月25日(月)、国家公務員採用総合職試験の合格発表が行わ
 れ、立命館大学からは20名(院卒者試験3名、大卒程度試験
 17名)が合格しました。この結果は、全国14位、私大5位の
 実績となります。昨年度に比べ合格者は3名減少する結果となり
 ましたが、去年を上回る合格率となりました。

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 【2】アメフトU19日本代表が2大会連続で銅メダルを獲得

 6月28日~7月7日にかけて、アメリカ・テキサス大学で開催
 された、第2回IFAFアンダー19世界選手権大会2012の
 日本代表選手に、立命館大学の学生8名が選出されました。

 また、立命館大学パンサーズの前監督、古橋由一郎(学校法人立
 命館社会連携課課長)が日本代表チームのヘッドコーチとして選
 出されました。

 この大会には、国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)の
 4つの大陸(アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オセアニア)から
 計8チームが参加し、トーナメント戦で行われるものです。

 日本は初戦(6月30日)のフランス戦に27-6と快勝。続く
 、準決勝カナダ戦(7月4日)は33-24で惜しくも敗れ、3
 位決定戦へ。7月7日にヨーロッパ大会のチャンピオンであるオ
 ーストリアと対戦し、7ー0で勝利し、2大会連続で銅メダルを
 獲得しました。

 なお、個人賞となる大会ベスト11には、オフェンス部門で本学
 1回生の島野 堅三選手が選ばれました。

 【日本代表に選出された選手】
  DB 秋山 雅洋(経営学部2回生)
  LB 上山 洋平(スポーツ健康科学部2回生)
  DL 仲里 広章(経済学部1回生)
  TE 永野 力丸(経済学部2回生)
  OL 水上 健太(理工学部1回生)
  OL 白羽瀬 慧(スポーツ健康科学部1回生)
  OL 島野 堅三(経済学部1回生)
  OL 遠藤 慶人(スポーツ健康科学部1回生)
 

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【3】アラブ首長国連邦の王立科学技術高校Applied
 Technology High School(ATHS)ア
 ブダビ校における日本語教育プログラムを視察


 2011年9月から、コスモ石油(株)と共同でアラブ首長国連
 邦(UAE)の王立科学技術高校AppliedTechnol
 ogy High School(ATHS)アブダビ校におい
 て、立命館大学日本語教育センター監修のもと、日本語教育プロ
 グラムを開始しています(現在男子部17名、女子部12名の生
 徒が参加)。
 
 これを受け、7月3日(火)~13日(金)の約2週間にわたり、立
 命館宇治高等学校でアブダビ校の生徒を受け入れ、夏期研修を行
 ないました。

 本夏期研修の受け入れに先立ち、本学教職員がATHSを視察し
 ました。
 

 視察の様子はコチラをご覧ください。
 http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/10775/date/6/year/2012

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その他学園ニュースはコチラ≫
(学園HEADLINE NEWS)
http://www.ritsumei.jp/news/index_j.html?year=2012

(学園PICK UP)
http://www.ritsumei.jp/pickup/index_j.html?year=2012&date=7
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▼EVENT(公開講座)▼

 ※[事前申込制]の場合は各事務局で行います。
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【1】[@茨城]つくば漢字探検隊(筑波山神社)

 [日 時]7月28日(土)
     親子の部 9:30~11:00(受付9:15~)
     一般の部 13:00~15:00(受付12:45~)
 [会 場]筑波山神社 http://www.tsukubasanjinja.jp/
      住所:茨城県つくば市筑波1番地
 [講 師]久保 裕之氏
 (立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所 文化事業担当)
 [参加費]大人一人1,300円、小・中・高生一人700円
 [定 員]各回先着40名(要予約)

 申込・問合せ:漢字を楽しむ会「遊」
 TEL080-3367―3173 Email: enjoykanji_you@yahoo.co.jp
 ※メールと電話で受け付けます。
 ※参加費には正式参拝料も含まれます。
 ※小学生は保護者と一緒にご参加ください。

 詳細はコチラ≫
 https://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/sio/img/pdf/20120728tsukubatankentai.pdf

 主催:漢字を楽しむ会「遊」
 協力:筑波山神社・立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所
 後援:茨城県教育委員会・つくば市教育委員会
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 【2】[@香川]さぬき漢字探検隊(富田神社境内)

 [日 時]7月20日(金)
     17:00~19:00
 [会 場]富田神社境内
  住所:さぬき市大川町富田中189
 [講 師]久保 裕之氏
 (立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所 文化事業担当)
 [参加費]中学生以下/無料、高校生以上/500円

 申込・問合せ:富田神社 六車(むぐるま)
        TEL0879-43-3963

 チラシはコチラ≫
 https://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/sio/img/jpg/20120720sanuki.jpg
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 【3】[@京都・滋賀]立命館大学オープンキャンパス2012

 [日 時]8月4日(土)・5日(日)10:00~16:00
 [場 所]衣笠キャンパス、びわこ・くさつキャンパス同時開催
 [参加費]参加費無料・入退場自由

 「オープンキャンパス=受験生とその保護者の方向けのイベント
 」ではありません。実は、現役学生が案内するキャンパス見学ツ
 アーや模擬授業など校友・父母はじめ一般の方でも参加可能な企
 画も沢山あります。学生団体によるパフォーマンスもご用意して
 いますので、ぜひご来場ください。

 ※詳細は下記URLよりご覧ください。
 [衣笠キャンパス]
 http://ritsnet.ritsumei.jp/event/2012/opencampus/summer/k/index.html

 [びわこ・くさつキャンパス]
 http://ritsnet.ritsumei.jp/event/2012/opencampus/summer/b/index.html

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その他の公開講座はコチラ≫
https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/event/

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▼EVENT(スポーツ/学術)▼

 【1】[@三重][立命館大学EV-Racing]

 [大会]FIA 
    ALTERNATIVE ENERGIES CUP
    「ソーラーカーレース鈴鹿2012」
 [日程]8月3日(金) 終日 公式車検・フリー走行
     8月4日(土) 7時~11時 4時間耐久レース決勝
 [場所]鈴鹿サーキット国際レーシングコース

 立命館CLUB第4号にも登場しました理工学部プロジェクト団
 体EV-Racingが、ソーラーカーの国際レースである「ソ
 ーラーカーレース鈴鹿」に参戦します。一から自分たちで設計・
 製作した車体に、今年は新しいソーラーパネルとモーターを搭載
 し、入賞を狙っています!ぜひ応援にお越しください。

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 【2】[@滋賀][複数サークル合同出演]

 [イベント名]イオン夏祭りin草津(仮)
 [参加予定団体]音楽系サークル、ダンスサークル、
         マジックサークルなど
 [日程]8月8日(水)12時00分~(時間は予定)
 [場所]イオンモール草津  

 立命館の学生が実行委員となり、イオンモール草津の屋上・屋内
 ステージで日頃の活動を披露します。ステージでは、当日行われ
 る「びわ湖大花火大会」の観覧席引換券(イオンモール草津屋上
 )も数量限定で配布予定です。ぜひお気軽にお越しください。

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 その他のスポーツ・スケジュールはコチラ≫
 https://www.ritsumei.ac.jp/event-sports/sports/schedule.html/

 その他のイベント・スケジュールはコチラ≫
 https://www.ritsumei.ac.jp/event-sports/event/schedule.html/

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▼立命館LIFEのススメ▼

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■「デザイン」とは、「潜在的に矛盾している人たちの考えを
 ひとつのかたちにまとめていく関係調整」
 
八重樫 文 経営学部准教授 http://kazaru.jp/
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 立命館の学び・研究を通して、日常生活を少し豊かに、楽しくす
 るコーナー。
 今回ご紹介するのは、八重樫文(やえがし かざる)経営学部准
 教授です。
 
 「あまりデザインの考え方が浸透していない分野に、デザインの
 知見を持ち込んでその有用性を示すこと」をテーマに、教育・研
 究活動を行なっている八重樫先生。

 かつて「デザイン」というとモノの色や形を考案する意味で使わ
 れましたが、いまでは「キャリアをデザインする」など、多くの
 人が色々な場面で「デザイン」という言葉を使われるようになり
 ました。

 そこで、デザインマネジメントを研究していらっしゃる八重樫先
 生に「デザイン」とは何か、先生が「デザイン」している活動や
 講義などについてお話を伺ってきました。
 

 Q:先生の研究テーマについて教えてください。

 デザインの研究です。「何のデザインか」とよく聞かれるのです
 が、「何でもやっています」と答えています。私は、できるだけ
 デザインというものを広げて考えることにしています。

 これまでは、学問的にデザインを学ぼうと思うと美術系大学か工
 学系学部がメインでした。こういった場所では、色や形を操作す
 るデザインという領域について伝統的に研究されてきました。
 一方で、世の中を見渡してみると「デザイン」という言葉は実に
 頻繁に使われるようになりました。しかも、単なるモノの色や形
 だけでなく、「未来をデザインする」というように、使われるこ
 ともあります。大学でも「教育をデザインする」という言葉を使
 いますが、この場合、校舎とか教室のデザインだけでなく、組織
 運営や学びといった広い意味合いも含んでいます。
 多くの人が色々な場面で「デザイン」という言葉を使っているに
 もかかわらず、その定義は何かという議論はさほど進んでいない
 印象があります。私は、デザインを研究する者として、広く色々
 な場面で使われているデザインをどのように定義づけるかを考え
 ること、また、デザインを行う者として、今までデザインがあま
 り問われていなかった領域にデザインを持ち込んで「ほら、デザ
 インってこんなに役に立つでしょ」ということを証明してまわり
 たいと考え、活動しています。

 いま私が行っている研究や取り組みを一つずつ取り出すと、一見
 何の繋がりがないものに感じられるかもしれませんが、自分とし
 ては「デザイン」を中心にそれらは確実に繋がっています。


 Q:最近の取り組みを教えてください。

 たとえば、「関西EVイノベーション・ネットワーク会議」がそ
 のひとつです。
 これは、電気自動車(以下EV)の社会的普及と関連産業の発展の
 促進を目指した、ネットワークづくりを推進するコンソーシアム
 組織の会議です。月に1度、40~50名位の方が集まり、会議
 を行っています。参加者の中には、行政の方をはじめ、実際にE
 Vを作っている中小企業の方や、従来の自動車業界だけでなくこ
 れからEVに参入しようと考えている幅広い業界の方々が集まっ
 ています。

 話し合うテーマは、「自動車がEVになったら世の中はどうなっ
 ていくんだろう」といった抽象的なテーマから、「こういうガイ
 ドラインを考えたので、内容について議論したい」という行政か
 らの持ち込み議題など、EVに関することなら何でも話し合える
 場として運営しています。私は、こういった場の「デザイン」を
 担当しています。
 

 Q:場をコーディネートすることも「デザイン」なのですね。

 もちろんです。このネットワークから実際に車を開発する人も出
 てくると思います。ただし、格好の良い車が生産できても、走る
 のは公道ですし、所有するのは人です。人には生活がありますの
 で、車を買うことは、どこに駐車するか、など様々な事柄に影響
 を与えます。例えば、赤い車を買ったとします。じゃあ、家の色
 は何色が良いかという色・形の問題も生まれますし、この車に乗
 る時は、自分はどのような服を着るかという選択にも影響が出て
 きます。

 つまり、1つのデザインが全てに繋がってくるのです。
 もちろん、車やファッション、インテリアなど個別にデザイナー
 という人達はたくさんいます。彼らによって、さまざまな色や形
 のモノが世の中に生み出されていますが、個別で考えると最適で
 も、世の中全体で考えたら「イマイチ」になってしまうケースが
 あります。そこには全体を繋ぐデザインが欠けているわけです。
 なぜそういうデザインなのか、なぜそういう色や形なのか、それ
 があったら世の中はどのようになるのかなど、そのコンセプトを
 決めたり、話し合う場が必要になってくると思っています。デザ
 インを通して、全体を繋げて考えてみようというのが今の活動で
 あり、「何のデザインをしているのか」という問いかけに「何で
 もやっています」と私が答えている理由です。


 Q:関西EVイノベーション・ネットワーク会議では、どのよう
   な工夫をされていらっしゃるのでしょうか。

 

 会議では、ゲストスピーカーをお招きし、話題提供をいただいた
 後に、そのテーマに関して、集まった方々でディスカッションし
 ています。偉い人が来て講演して、参加者がただ話を聞いて「う
 んうん」と言って解散するという形式では面白くありません。
 そこで、参加者同士が話しあえる場を作ろうと考えました。

 ただ、こういうフレームを決めても、実際に集まった方々に「議
 論を進めてください」とアナウンスするだけでは上手くいきませ
 ん。そこで、オフィス空間などのデザインを手掛けている企業の
 ショールームをお借りしました。この施設では、可動式の机やイ
 スが揃っており、グループをつくりやすく工夫されており、壁面
 の大半がホワイトボード仕様のため話し合いも行いやすく、プロ
 ジェクターの映写も可能になっています。こういった設備を活用
 して、話し合いをしやすい場づくりをデザインしています。とは
 いえ、すぐに固い雰囲気になってしまいますので、その雰囲気を
 どこまで崩せるか、ということも考えて取り組んでいます。


 Q:上手く議論を進めるための法則は何かあるのでしょうか。

 法則と言えるほど凄いものはありません。ただ、できるだけ気楽
 な雰囲気を作り、場を固くしないようにしています。例えばディ
 スカッションを行なうグループ分けがとても大切です。多様性の
 あるグループにするために、よく行うのが「お菓子」を使ったグ
 ルーピングです。あらかじめグループの数と同じ種類のお菓子を
 人数分用意しておきます。このお菓子を元にグルーピングするの
 です。

 ほとんどの場合、前半の講演部分で場が固くなってきます。
 そこで、「気分転換におやつでも食べましょう」とお菓子を配り
 ます。この時に、近くの人には同じお菓子を配らないようにする
 のがポイントです。
 お菓子と飲み物によって場が少し和んだところで、「実はディス
 カッションのグループはもう決まっています。同じお菓子を持っ
 てる人達で集まってください」というと、皆さん楽しそうにお菓
 子の名前を言いながら、仲間を見つけていきます。このようにし
 てできたグループでは、ディスカッションがより和やかな雰囲気
 で始ります。

 さらに、議論が始まった後は特に何もしない、というのがポイン
 トです。(大人が自主的に参加しているわけですから)放ってお
 いても、議論は勝手に進んでいきます。最後にまとめが出来るよ
 うに、グループ間を繋ぐ司会進行をしっかりすれば大丈夫です。


 Q:大学のゼミでも運営を工夫していらっしゃるのでしょうか。

 基本的には「自分で考えること」を奨励していて、学生たちには
 いつも「自分のやりたいことをしてください」という話をしてい
 ます。担当している2回生のゼミでは、年度の初めに自らの「ミ
 ッション」について書いてもらっています。多くの学生は「自分
 は人を笑顔にする」など抽象的なことを書きます。今度はそれを
 元に「世の中の問題を解決する自分の企画」というテーマの研究
 計画を書いてもらいます。私と共に、コーディネーター役を務め
 る4回生・大学院生がこの研究計画をチェックし、OKならばサ
 インをするという仕組みにしています。期日までにコーディネー
 ター学生5名と私の計6名のOKサインをもらわないとその先の
 実践に進めないことにしています。

 このサインをもらう過程を通して、複数の先輩の目でチェックを
 されますので、企画・研究の内容が具体化されていくのと同時に
 当初の「人を笑顔にしたい」という抽象的なミッションが徐々に
 具体化されてきます。抽象を具体化し、それが本当に問題解決に
 繋がるかを問うような話ができる状態を目指して、ゼミを運営し
 ています。

 世の中では「成功している」と言われることでも、本当に見直し
 てみたら、そうでないことが多くあります。表層で判断せず、問
 題の本質に向き合えるように自分自身で考える力を身に付けて欲
 しいと思っています。


 Q:受講生の多い授業でも、何か運営を工夫していらっしゃいま
   すか。


 私が一方的にしゃべり、何か一つの方法を教えたり、何か事例を
 解説して終わりという進め方はしません。
 今年から「企業と経営」という1回生の最初に習う経営学の基礎
 とも言える授業を担当しています。しかし、受講生は150名位
 いますので、何かをするのも難しい。そこで、TA(ティーチン
 グ・アシスタント:学生スタッフ)と一緒に授業を運営すること
 にしました。その中で取り組んでいる代表的な事例を1つご紹介
 します。

 まず、ある漫画の見開き2ページの、吹き出しのセリフを全部消
 してコピーします。これを学生に配布して、講義で学んだことを
 テーマとして提示し、セリフを埋める形でレポートを書いてもら
 います。これは、以前CMディレクターをゲストに呼んだ際、学
 生が感想を書くにあたり、普通の方法ではつまらないので、「何
 かよい方法はないか」と話していて思いついたものです。

 漫画のキャラクターを知っている学生は、本当にそのキャラクタ
 ーが話しているような言葉になりますし、全く知らない学生は、
 逆に違う人格のキャラクターを作り上げます。どちらも面白いも
 のです。

 予想以上に、学生達はレポートを上手に作り上げてくれます。こ
 のレポートを作成するには、登場人物の表情やセリフの数を考え
 ながら、テーマをいかに分かりやすく説明するかを考えなければ
 なりません。この過程を通して、自然と経営学の基礎を理解して
 いくのです。


 Q:読者へのメッセージをお願いします。

 「デザイン」と聞いてイメージすることは、とても多様で、人に
 よって異なります。そのため、「デザイン」と言っても、みんな
 が違うことを想像していますから、プロジェクトや組織をまとめ
 ようと思った時には、うまくまとまりません。「デザイン」とい
 う言葉の意味について、そこに関わっている方々が、できるだけ
 同じ解釈をするように近づけていくことが「デザインマネジメン
 ト」だと思います。

 何か製品をデザインするとして、それはどんな状況で、誰が使っ
 て、何に役立つのかという軸がぶれていると良い製品は生まれま
 せん。
 製品のコンセプトをまとめ、それに基づいて、設計する人、製造
 する人、販売する人、使う人、それについて語る人が同じイメー
 ジを持つことで、良い製品が誕生するのです。

 「デザイン」とは、「潜在的に矛盾している人たちの考えをひと
 つのかたちにまとめていく関係調整」であると私は考えてます。
 「ひとつのかたちにまとめる」ということはデザインにとって絶
 対必要なことだと思っています。それが「製品」なのか、それと
 も「人と人との関係」なのかという多様性が存在するだけです。

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 いかがでしたでしょうか。

 八重樫先生のお話をお伺して、とある経済雑誌の記事を思い出し
 ました。
 「apple社が成功した理由は、iphoneを作ったことで
 はなく、携帯電話を活用した新しいライフデザインを提案したこ
 とにある」という内容だったかと思います。
 これからの社会では、一つのモノに留まらず、所有する人や所有
 者のライフスタイルを含めてデザインしていくことが求められて
 いると感じました。
 そう考えるとデザインマネジメントという学問は、まさにこれか
 ら必要とされる領域だと実感しました。
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▼編集後記▼

 先月の事になりますが、6月14日は「世界献血者デー」でした
 。この前日、立命館大学と日本赤十字社が共催で「にしゃんた献
 血落語in立命館大学」が衣笠キャンパスで行なわれました。
 
 にしゃんたさんは、スリランカ出身で1993年に立命館大学経
 済学部を学部総代で卒業。在学中は、先月創部以来初の全国制覇
 を成し遂げた「日本拳法部」に所属されていました。

 現在は、大学准教授(羽衣国際大学)の傍ら、テレビの全国放送
 にもレギュラー出演されており、多方面で活躍されています。

 献血落語では「一人ひとりの献血が、国籍や人種を超えて多くの
 人を助けることにつながっている。献血は、最も身近で誰にでも
 できる『国際協力活動』。ぜひ、献血の大切さを知ってほしい」
 と演じられました。

 
 また、最後に落語研究会の学生とトークセッションを行い、献血
 大使になったきっかけや、立命館大学での思い出などを語ってい
 ただきました。また、震災後に被災地の小学校や仮設住宅の方々
 へ落語を披露していることについて、「自分に何かできることは
 ないかと考えたところ、落語だった。落語を通じて、少しでも
 笑顔を届けられれば」と語られました。

 今回のイベントを通じて、若者たちに更に支援の心が広がれば良
 いなと感じました。

 (立命館CLUB事務局 矢吹)

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▼読者プレゼント▼

★第7号読者プレゼント★

 今回の読者プレゼントは、立命館LIFEのススメでご紹介しま
 した、
 八重樫先生が共訳された
 「デザイン・ドリブン・イノベーション」(サイン入り)
 1名様
です。
  

 7月10日に発刊されたばかりの書籍です。現在、デザイン主導
 のイノベーションを行い競争優位を確立している企業の事例が分
 かりやすく解説されています。 

 プレゼントをご希望の方は、下記必要事項を明記の上、
 立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。
 なお、プレゼントの抽選結果は次回号でお知らせします。

 <応募締切:7/23(月)> 
 応募先:立命館CLUB事務局(rclub
st.ritsumei.ac.jp)
               ※
→@に変更して送信
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: (3)電話:
 (4)八重樫先生へのメッセージ(簡単で構いません):
 (5)今回のメルマガ内容に関する感想(簡単で構いません):
 (6)プレゼント発表時の氏名公開:可  否 
 (否の場合はイニシャルで表記いたします。
  ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)
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▼第6号、読プレ当選発表▼

 第6号の読者プレゼント、
 藪中三十二先生の著書「国家の命運(新潮新書)」サイン入り(2
 名様)の当選者発表です!今回も多くのご応募、ありがとうござ
 いました。

 ★★★★★★★★★★★★★★★★
 ★・柳樂 美作男さん(広島県)★
 ★・かわせみさん  (奈良県)★
 ★★★★★★★★★★★★★★★★

 おめでとうございます。

 プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

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次回配信予定は7月27日(金)です。お楽しみに。
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