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最新号・バックナンバー

立命館CLUB 【VOL.237】

立命館CLUB【VOL.237】

立命館CLUB会員の皆様、こんにちは。

10月15日(土)・16日(日)にオンラインで開催した「オール立命館校友の集い2022」のライブ配信企画の見逃し配信を行なっています。
好評につき、配信期間を延長したプログラムもあります。是非ご視聴ください。
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<配信中のプログラム>

①「だからおもしろい―高校野球、そして甲子園-立命館大学校友・高校野球部監督座談会-」
②「立命寄席オンライン2022 with 落語研究会」
③「サバンナ八木さん・高橋さんが歩く衣笠キャンパス」


視聴はコチラ≫

今号も学生や教職員の情報満載でお届けします。

読者プレゼントは、「立命館オリジナル ひざ掛け」です。

応募方法は最後にお知らせします。それではお楽しみください。

▼学園ニュース▼

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【1】立命館大学の広告が「第71回 日経広告賞 出版・コンテンツ・教育部門」において優秀賞を受賞

10月26日(水)、日本経済新聞社は新聞紙面にて「第71回 日経広告賞」の受賞作品を発表、立命館大学が「出版・コンテンツ・教育部門」において、優秀賞を受賞しました。
受賞した作品は、3月18日(金)の日本経済新聞全国版カラー30段で出稿した「Be the first penguin. 挑戦を、失敗を、恐れるな。」の広告です。
12月8日(木)、東京會舘にて「第71回 日経広告賞」贈賞式が開催されます。
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【2】全日本大学女子駅伝で女子陸上競技部が準優勝!

10月30日(日)、宮城県仙台市で「第40回全日本大学女子駅伝対校選手権大会 杜の都駅伝」が行なわれました。立命館大学体育会女子陸上競技部は準優勝、3年ぶりに表彰台に立ちました。
次は、12月30日(金)に開催される「2022全日本大学女子選抜駅伝競走(富士山女子駅伝)」に臨みます。2017年以来の優勝を目指す女子陸上競技部への応援、よろしくお願いします。
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【3】特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス創設者・理事の鬼丸昌也さんがご来学

10月25日(火)、特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス創設者・理事の鬼丸昌也さん(法学部2003年卒)が来学されました。仲谷善雄・立命館大学長との懇談には、事務局次長ブランディングデザイン室長の小田起世和さんとブランディングデザイン室でインターンシップ中の高木瑞希さん(総合心理学部4回生)も同席しました。
テラ・ルネッサンスは、鬼丸さんが在学中の2001年10月、「すべての生命が安心して生活できる社会(世界平和)の実現」を目的に設立。国際福祉の先駆的な活動を長年実施してきたことに加えて、その成果を日本国内での教育に生かしてきたことが評価され、「第52回毎日社会福祉顕彰」を受賞しました。
懇談ではグローバル教育について意見が交わされ、鬼丸さんからは立命館との教育連携への期待が寄せられました。
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【4】是永修治・宇佐市長がご来学

10月27日(木)、是永修治・大分県宇佐市長(法学部1979年卒)が来学、仲谷善雄・立命館大学長と懇談しました。7月にアメリカで開催された「第11回ワールドゲームズ」出場を前に、軍事侵攻によって稽古が困難な状況に陥った相撲のウクライナ代表チーム。相撲が盛んな宇佐市は、日本のトップ選手とウクライナ代表チームの合同稽古を計画、立命館大学に山中未久選手兼コーチ(スポーツ健康科学部2016年卒)・今日和選手(国際関係学部2020年卒)らの派遣を依頼しました。
立命館大学は、この取り組みをウクライナ支援プロジェクトの一環として位置づけ、趣旨にご賛同いただいた佐伯祐左・東邦電気産業株式会社代表取締役社長(理工学研究科1995年修了)からのご厚志により、宇佐市での合同稽古が実現しました。
是永市長からは、山中選手らの派遣に対する謝辞が述べられ、合同稽古の経験を生かしてさらに活躍してほしいと、選手らにエールを送られました。
なお、合同稽古に参加し、ワールドゲームズに出場した山中選手が軽量級、今選手が無差別級でともに準優勝に輝きました。ウクライナ代表チームも6選手全員がメダルを獲得する活躍を見せました。
※体育会相撲部の佐野芳尚監督・山中未久選手兼コーチ・大西栄汰主将(スポーツ健康科学部4回生)・柴田歩乃佳選手(経営学部2回生)・吉川綾香選手(スポーツ健康科学部1回生)も同席しました。
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その他学園ニュースはコチラ≫
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▼EVENT(公開講座など)▼

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【1】[オンライン][無料][要事前申込]
立命館オンラインセミナー


「立命館オンラインセミナー」は、どこからでもアカデミックな講義を受講いただけます。「未知の世界を知りたい」「専門家やプロフェッショナルの知識に触れたい」など、皆様の学びのニーズにお応えする講義を展開します。※見逃し配信(期間中、いつでも何度でも視聴可能)に対応しています。

【SDGsを考える】
11月26日(土)10:00~11:30
「ヤングケアラー支援 当事者の声から考える」
講師:斎藤真緒(立命館大学産業社会学部教授)
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お申込みはコチラ≫

[受講料]無料
[定 員]1,000名 ※先着順です。お早めにお申込みください。
[開催方法]オンライン(Zoom) ※見逃し配信(ストリーミング配信)あり
<申込締切:11月24日(木)23:59>

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【2】[@滋賀][無料][申込不要]
「菓都大津」再興プロジェクト研究成果展示 「木型で誘う『菓都大津』」


大津市の菓子文化再評価と定着を目指して産官学連携の「菓都大津」再興プロジェクトを立ち上げました。プロジェクトの研究成果の一つとして、企画展「木型で誘う『菓都大津』」を開催します。
大津市内の菓子店や個人宅で保管されてきた貴重な木型を展示、大津の菓子文化をご紹介します。また、今年度の研究活動内容に関するパネル展示も行なう予定です。

[日 時]12月1日(木)~16日(金) 9:00~17:00(入場締切16:45)
     ※休館日:12月3日(土)・4日(日)・10日(土)
[場 所]立命館大学びわこ・くさつキャンパス インフォメーション(滋賀県草津市野路東1丁目1-1)
[入場料]無料

詳細はコチラ≫
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【3】[@京都][有料][要事前申込]
第66回京都漢字探検隊「はんこをつくろう」

古代文字から現代の文字まで、さまざまな文字に触れながら石材のはんこを作ります。

[日 時]11月27日(日)第1部10:00~12:00、第2部14:00~16:00
[場 所]立命館大学衣笠キャンパス(京都市北区等持院北町56-1)
[参加費]1,000円(材料費・保険代込)
[定 員]各回20名 ※先着順です。お早めにお申込ください。

詳細はコチラ≫

お申込みはコチラ≫
漢字探検隊ホームページはコチラ≫
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【4】[オンライン][無料][要事前申込]
土曜講座 12月度「京の手習いー立命館で学ぶ日本語学・日本文学―」


[日時・テーマ・講師]
12月3日(土)10:00~11:30
「現代日本語における漢字の使用実態と漢字政策」
講師:小椋秀樹(立命館大学文学部教授)

12月10日(土)10:00~11:30
「嵯峨本願寺の和漢歌仙」
講師:川崎佐知子(立命館大学文学部教授)

[受講料]無料
[定 員]400名
[開催方法]オンライン(Zoom)

詳細はコチラ≫

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その他の公開講座はコチラ≫
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▼EVENT(スポーツ/学芸)▼

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【1】[@京都・大阪・滋賀][無料][要事前申込]
立命館大学 学園祭2022


3キャンパスで学園祭を開催します。ご来場の際には、WEBサイトでの事前予約が必要です。各キャンパスの学園祭をお楽しみください!

◆衣笠祭典
[日 程]11月13日(日)11:00~18:30
[場 所]衣笠キャンパス
[入場料]無料

◆OIC祭典
[日 程]12月4日(日)11:00~18:30
[場 所]大阪いばらきキャンパス
[入場料]無料

◆BKC祭典
[日 程]12月11日(日)10:00~19:00
[場 所]びわこ・くさつキャンパス
[入場料]無料

事前予約に関する詳細はコチラ≫
ホームページはコチラ≫
Twitterはコチラ≫

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【2】[@東京][無料(一部有料)][申込不要]
ホッケー部(女子)「第83回全日本女子ホッケー選手権大会」
ホッケー部(男子)「第96回全日本男子ホッケー選手権大会」

シーズンの最後を飾る本大会は、全日本社会人選手権と全日本学生選手権それぞれ上位4チームの計8チームが、日本一のタイトルを争います。

[日 時]女子11月17日(木)12:15~ コカ・コーラレッドスパークス戦
     男子11月18日(金)10:00~ 表示灯フラーテルホッケーチーム戦

[場 所]大井ホッケー競技場(東京都品川区八潮四丁目1番19号)
[入場料]1回戦は無料、2回戦以降は芝生席:500円、スタンド席:2,000円 ※高校生以下無料
[その他]トーナメント方式のため、2回戦以降の開始時間は1回戦の結果によって異なります。詳細については、特設サイトをご覧ください。11月20日 (日)14:00~NHK Eテレにて決勝戦の模様が生中継される予定です。

女子の試合詳細はコチラ≫
男子の試合詳細はコチラ≫

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【3】[@京都][有料][要事前申込]
立命館大学交響楽団「第128回定期演奏会」


<立命館大学交響楽団からのメッセージ>
私たち立命館大学交響楽団にとって、この演奏会は1年の集大成であり、団員一同この日のために必死に練習を積み重ねてきました。また、今回はプロの方も出演されます。私たちの演奏、プロの方の演奏、どこをとっても聴きごたえのあるプログラムです。是非お越しください。

[日 時]12月1日(木)18:00開場 19:00開演
[場 所]京都コンサートホール 大ホール(京都市左京区下鴨半木町1-26)
[入場料]前売1,000円 当日1,500円(全席自由)
     ※交響楽団HP・立命館大学生協・チケットぴあ・ローソンチケット・
      京都コンサートホール窓口・ロームシアター京都にてお買い求めください。

詳細はコチラ≫
チケット購入はコチラ(チケットぴあ)≫
チケット購入はコチラ(ローソンチケット)≫

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▼輝く学生インタビュー▼

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   第205回 輝く学生インタビュー
                 一番大切にしているのは、陸上競技を楽しむこと
                      女子陸上競技部 山本亜美さん
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、女子陸上競技部で400mH(ハードル)に取り組む山本亜美さん(スポーツ健康科学部2回生・滋賀県出身)です。6月の「第106回日本陸上競技選手権大会(以下、日本選手権)」で2連覇、9月の「第91回日本学生陸上競技対校選手権大会(以下、日本インカレ)」で初優勝に輝くなど、今注目の陸上選手です。これまでの取り組みや今後の目標についてお伺いしました。
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Q. 400mHについて教えてください。
スタートから1つ目までのハードルの距離は45m、2つ目以降は35m間隔で設置され、計10台を跳び越えながら400mを走ります。女子のハードルの高さは76.2cmです。
瞬発力に加えて、持久力やスピードをできるだけ落とさずにハードルを飛び越える技術(ハードリング)も必要です。大学生が出場する主な大会は、4月の京都インカレ、5月の関西インカレ、6月の西日本インカレ、9月の日本インカレです。また、社会人含めての全国大会として6月の日本選手権などがあります。

Q. 陸上競技を始めたきっかけについて教えてください。
母と姉が陸上競技をしていたこともあり、私も中学から陸上競技を始めました。中学時代は100mと200mを専門として取り組み、中学3年生の「全日本中学校陸上競技選手権大会」では200mで全国大会の舞台に立つことができました。表彰台を目指していましたが、準決勝で敗退。トップレベルの選手たちとの力の差を肌で感じたと同時に「もう少し距離の長い種目の方が自分の力を発揮できるのでは?」と思うようになりました。
そこで種目を変更し、高校1年生から400m、2年生から400mHにも本格的に取り組むようになりました。「絶対日本一になってやる」と日々練習に取り組んだ結果、高校2年生の10月に開催された「茨城国体」では400mHの大会新記録で優勝することができました。ハードル走に本格的に取り組みはじめて約半年でのレースではありましたが、基礎となる走力には自信があったので、優勝を狙っていました。
高校3年生の時は、新型コロナウイルス感染症の拡大のため、相次いで大会が中止となりました。部活動も休止となるなか、父が手作りのハードルを作ってくれました。ハードル間の歩数を17歩から16歩に減らしてよりスピードを上げた走り方にちょうど変えようとしていた時期でもあったので、「この期間はピンチではなく、集中してハードリングの練習ができるチャンスだ」と考え、家の近くの公園で手作りのハードルを使って毎日練習していました。インターハイの代わりとして開催された10月の「全国高校大会2020」では、練習の成果を発揮して優勝することができました。
今はほとんど使っていませんが、手作りのハードルは今も家にあります。このハードルをみると「コロナ禍でも目標を失わず、散歩をしている方々に見られても恥ずかしいとも思わず、毎日一人でよく頑張っていたなぁ」と当時を思い出して懐かしい気持ちになります(笑)。

Q. 立命館大学を選ばれた理由を教えてください。
高校時代はリレー種目でも全国大会に出場、高校3年生の時は4×100mで3位、4×400mで2位でした。リレー種目は、4人の力をあわせて同じ目標に向かって取り組むため、“仲間との繋がり”を感じられる素晴らしい競技です。正直、個人種目の400mHよりも大好きなくらいです(笑)。
高校3年生の時、「日本選手権」の4×100mと4×400mリレーで立命館大学が日本一になりました。「リレーは個人の強さに加えてチームワークが必要。学生にもかかわらず日本一に輝いた立命館大学は、部の雰囲気や団結力が素晴らしいはず。立命館大学で陸上競技に取り組み、400mHとリレーで日本一になりたい」と思い、進学を決めました。
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Q. 今シーズンを通して心がけていたことはありますか?
昨年は、6月の「日本選手権」で優勝した一方で、怪我の影響もあり10月の日本インカレでは準決勝敗退でした。怪我で思うような走りができず、悔しい思いもしました。また、「日本一」になったことで、プレッシャーとも戦うことになりました。今シーズンは「とにかく勝ちまくる」をテーマに掲げ、相手はもちろん、自分自身やプレッシャーといったあらゆるものに「勝つ」ことを目標にしました。

Q. 今年6月の「日本選手権」を振り返っていかがでしたでしょうか?

6月の「日本選手権」では2連覇を達成することができました。決勝のスタートラインに立った時に「前回の日本選手権の予選から1年間、自己ベストを更新できていない」ということにふと気づきました。「去年の自分に負けるのは嫌だ。自己ベストを絶対に更新する」とより一層集中してレースに臨んだ結果、56秒38。優勝に加えて自己ベストを更新することができました。
昨年は「優勝できたらいいな」と思って日本選手権に臨みましたが、今回は「前回王者として優勝しなければならない」という思いで準備を進めてきました。周りからの期待、そしてプレッシャーも感じるなかで、「2連覇」を達成できたことは自信に繋がりました。精神的に自分を大きく成長させてくれた大会になったと思います。
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Q. 9月の「日本インカレ」での400mH優勝、おめでとうございます!
ありがとうございます。去年は怪我で思うような結果を残すことができなかったので、今年は「日本インカレ」で優勝することを目標の一つとしていました。
6月の「日本選手権」が終わって1週間、リフレッシュのために練習を休みました。オフの期間、何をしていたのか、全く覚えていません(笑)。しかし、このリフレッシュ期間があったことで、「日本インカレ」に気持ちを切り替えることができました。3カ月間大きな怪我もなく、「去年の悔しさを晴らしてやる」とモチベーションを高く保ちながら練習に取り組むことができました。また、100mや200mの練習を取り入れたり、実際に大会にも出場して“短い距離を走る刺激”を体に入れて走力アップにも取り組みました。
「日本インカレ」では400mHに加えて4×400mリレーにも出場、どちらも優勝することができました。400mHは優勝できた嬉しさよりもホッとした気持ちの方が大きかったです。私のなかでの本命は4×400mでした。アンカーの私にトップでバトンがきた時は、「リレーでも日本一になるために立命館にきた。やるしかない」と気合いを入れて走り、優勝。400mH優勝の喜びが「1」とすると、リレー優勝は「10」くらい嬉しかったですね(笑)。レース後、仲間と抱きあって「やったー」と叫びました。
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10月には、「日本選手権女子4×400mリレー」にも出場しました。日本代表チームを除いた単独チームの今シーズン日本最高タイムを更新、3分37秒85で優勝することができました。予選ではタイムが伸びず2位通過、「日本インカレ」優勝がプレッシャーになっていたのかもしれません。誰一人として口には出しませんでしたが、絶対に全員緊張していたと思います。決勝に向けて準備をしている時、「周りは打倒立命館で、日本インカレで負けた悔しさをモチベーションにしているけど、私たちはとにかく楽しみながら走ることを大切にしよう」とチームで話し合いました。気持ちを切り替えて決勝のレースを全員で楽しみながら走ることができたことが、勝因だったと思います。
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Q. 今後の抱負について教えてください。

この1年間、400mHと4×400mリレーともに「日本選手権」と「日本インカレ」で優勝することができ、「上手くいった」と思う一方で、まだまだ課題は山積みです。
特に専門種目の400mHにおいては、ハードリングの技術を高める必要があります。私自身、「走る」練習は好きなのですが、「ハードルを跳び越える」練習はあまり好きではなく、ついつい走り込みの練習ばかり取り組んでしまいます。ハードルのバーは非常にかたく、脚にあたればアザになったり、転倒することもよくあります。痛くて危ない競技ではありますが、自分がもっとハードリングの技術が向上すればタイムも良くなる“伸びしろ”を感じています。これが楽しくて、やめられません。もっと良いタイムを出せるように頑張ろうと思えるモチベーションになっています。
来年の目標は、400mHの学生新記録を更新することです。日本選手権やインカレ優勝に加えて、7月に中国で開催の「FISUワールドユニバーシティゲームズ(旧ユニバーシアード)」にも出場して、世界を相手に自分の力を出しきりたいと思います。
2024年にはパリ・オリンピックがありますが、まずはオリンピックに出場するための参加標準記録を突破しなければなりません。周囲の期待を察して言うのではなく、自分から胸をはって「オリンピックを目指す」と言える選手になれるように頑張りたいと思います。
精神的な成長も競技で結果を残すためには重要です。プレッシャーに打ち勝つためには自信が必要だと考えています。私自身、口では「できる、できる」と言いながらも実は小心者です。緊張やプレッシャーを感じて、特に大会前は「どうしよう、どうしよう」と心のなかでは思っています。不安な気持ちが消え去ることはないかと思いますが、いろいろな大会で結果を残すことで、もう少し自信を持って走ることができるようになりたいと思います。
「勝ちたい」「もっと速くなりたい」といった気持ちも大切ですが、一番大切なことは陸上競技を楽しむことです。一番楽しいのは、部員同士でアドバイスし合ったり、練習メニューなどを自分たちで考えながら一生懸命取り組んでいる「あの時間」です。また、自己ベストを更新したり、それぞれの目標を達成した時に仲間と喜びを分かち合うことができることは、学生スポーツとしての陸上競技の魅力だと思います。大好きな仲間ともっと多くの喜びを一緒に味わうため、更なる高みを目指して頑張っていきたいと思います。
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「少しでも速く走りたい」という思いから、体のバランスを整えるために利き手ではない左手でお箸を使ってご飯を食べているそうです。膝くらいの高さの障害物を見かけた時は、ハードルのように跨げるかついつい試してしまうとのこと。「無意識にやってしまうんです」と笑いながら答える山本さん。陸上競技に対するひたむきな姿勢が印象的でした。

▼編集後記▼

今回は、本郷汰樹さん(経済学部2021年卒・愛知県出身)をご紹介します。立命館大学では体育会陸上競技部に所属、3回生の時には「西日本インカレ」男子100mで優勝されるなど活躍。現在は名古屋大学大学院で学びながら陸上競技に取り組まれています。
11月3日(木・祝)、小笠山総合運動公園静岡スタジアムで「第13回エコパトラックゲームズ」が開催され、男子100m学生歴代9位タイの10秒12で見事優勝されました。これまでの取り組みや今後の目標についてお話を伺いました。
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子どもの頃から「かけっこ」では負け知らずだったこともあり、世界トップレベルの選手たちがとれくらいの速さで走るのか興味があり、オリンピックや世界陸上をよくみていました。小学5年生の時にテレビでみたウサイン・ボルトが世界新記録を出したレースは、今でも忘れられません。「たった10秒弱であれだけ人を魅了できるんだ」というあの衝撃が、陸上競技に興味をもったきっかけです。
残念ながら小学校・中学校には陸上競技部がなく、陸上競技を始めることができたのは、高校に入ってからでした。高校2年生のインターハイでは準決勝まで進むことができましたが、その後は怪我が重なり、なかなか思うような走りができませんでした。しかし、高校3年間でしっかりと陸上競技の基礎を固めることができたと思っています。
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立命館大学では浅見公博監督や小谷優介コーチはじめ、多くの方々にお世話になりました。競技力はもちろん、「陸上競技との向き合い方」や課題を抽出して自分自身で解決する「考える力」を養うことができました。
現在は名古屋大学大学院修士2回生です。心理学を学びながら陸上競技に取り組んでいます。立命館大学を離れて改めて気づいたことがあります。陸上競技の記録会を実施できる競技場で毎日練習できたり、トレーニング施設を夜まで使えたりと、立命館大学がいかに恵まれた環境だったのか、ということです。
どのような環境でも質の高い練習に取り組むことができ、結果を出すことができているのは、「自分で考えて工夫しながら、しっかりと課題にアプローチする姿勢」を立命館大学で身につけることができたからに違いありません。
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11月の「第13回エコパトラックゲームズ」では、自己ベストを更新して10秒12で優勝しました。この1年間で0.25秒タイムを縮めることができました。苦手であったスタートを改善したり、様々な方々のアドバイスを自分なりに咀嚼して取り入れ、取捨選択しながらトレーニングや走り方を見直した結果がしっかりとタイムに表れたのだと思います。 
「隣にスタートが得意な選手がいるから気になるなぁ」などと他の選手が気になる時は、体の動きがかたくなり、思うような結果を残すことができません。しかし、「第13回エコパトラックゲームズ」では、「これまで練習してきたことをレースで発揮しよう」と自分自身のみに意識を向けて、上手く集中力を保ちながら走ることができました。
10秒1台を出すことができ、嬉しい気持ちはもちろんあります。ゴール後の映像を見返すと、自分で思っていた以上に興奮して喜んでいました(笑)。しかし、「実力を出しきればできる」と思っていたので、驚きは全くありませんでした。
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100mは体一つで戦う競技です。最高のパフォーマンスを出すためには、“筋肉や骨の動き”はもちろん、“心の動き”といった様々な角度から自分を理解することが必要だと考えています。つまり、日々の練習や本番のレースは、自分自身と向き合う機会でもあります。「自分自身をより深く知ることができる」、これが私にとっての陸上競技の魅力です。

大学院修了後は、企業で働きながら陸上競技を続ける予定です。直近の目標は、2024年のパリ・オリンピックです。大学時代もぼんやりと「オリンピックに出場したい」という思いはありましたが、実力がついてきたこともあり、今は目指すべき明確な目標としてパリ・オリンピックをとらえています。そして、2025年には東京世界陸上、2026年には地元・名古屋でアジア選手権大会があります。
10秒12はあくまでも自分にとって通過点です。9秒台を出して、パリ・オリンピックや世界陸上などで結果を残せるように頑張っていきたいと思います。

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「第13回エコパトラックゲームズ」を10秒12で優勝、その後多くの友人から祝福の連絡がきたそうです。また、人生初の祝電が届いたとのこと。「大会後すぐに祝電が届き、陸上競技の関係者からだと思っていたら、まさかの立命館理事長と総長からでした。卒業後も温かく応援してくださる立命館には感謝しかありません」と話す本郷さん。取材はオンラインで行なったため、画面越しではありましたが、嬉しそうに祝電を見せてくださりました。ますますの活躍、期待しています!

(立命館CLUB事務局)

▼第237号読者プレゼント▼

▼第237号読者プレゼント▼
今回は、「立命館オリジナル ひざ掛け」5名様にプレゼントします。
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プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:11/21(月)>

【パソコンの方はコチラ】

【携帯電話の方はコチラ】


 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼第236号読プレ当選発表▼

多数のご応募ありがとうございました。236号の読者プレゼント(立命館大学デー特製エコバッグ)の当選者発表は、プレゼントの発送をもって代えさせていただきます。プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

次回のご応募もお待ちしています。

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次回配信予定は11月25日(金)です。お楽しみに。
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