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立命館CLUB 【VOL.43】

立命館CLUB 【VOL.43】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━VOL.43━━
■□ 2014.2.14
□■ 立命館CLUB-立命館の“今”を届けるメールマガジン-
■□ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/
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 立命館CLUB会員の皆様、こんにちは。

 全国的に大雪の予報が出ていますが、皆様の地域はいかがでしょうか。
 今朝方から降り始めた雪で立命館大学の両キャンパスは、雪景色
 となっています。

 
 衣笠キャンパス

 
 びわこ・くさつキャンパス


 さて、先月末、ノーベル賞級の大発見と言われる「STAP細胞」
 世間を賑わせました。発見したのは小保方晴子さん、いわゆる
 「リケジョ」
です。

 最近、「理系女子」を略した言葉「リケジョ」が話題となってい
 ます。立命館大学でも昨年末開催したリケジョ向けシンポジウム
 をはじめ、理系に進む女性のキャリア支援を積極的に行なってい
 ます。

 現在、理系分野への進学やキャリアパスを考える女性を応援する
 目的で作成した「Rikejo+R」ご希望の皆様にプレゼントして
 います。

 

 講談社が発行する「Rikejo」と立命館大学が共同で作成した冊
 子は、全44ページにわたります。企業や自治体で活躍する卒業生
 16名をはじめ、本学の理系学部・研究科・附属校で学ぶ学生・生徒
 など総勢22名の「リケジョ」が登場します。

 冊子「Rikejo+R」をご希望の方は、下記必要事項を明記のうえ、
 立命館広報課までメールにてお申込みください。
 
 [応 募 先]koho-a☆st.ritsumei.ac.jp(☆は@に変換)
 [必要事項](1)「リケジョ+R」送付希望の旨(2)住所
        (3)氏名(4)年齢(5)電話番号
  [応募期間]2014年2月28日(金)まで
 [お問合せ]立命館広報課 075-813-8146

 詳しくはコチラ≫
 http://www.ritsumei.jp/news/detail_j/topics/12562/year/2014/publish/1

 今号も学生や教職員の情報満載でお届けしたいと思います。
 読者プレゼントは、「立命館チョコレート&ハンドタオルセット」
 です。

 応募方法は最後にお知らせします。お見逃しなく。
 それでは最後までお楽しみください。

▼学園ニュース▼


【1】京都府、長野県、大津市議会と立命館大学が協定を締結

(1)京都府と「連携・協力に関する包括協定」を締結

 1月27日(月)、本学と京都府は、人づくり・地域貢献に共同して
 取り組み、大学を核とした交流を推進するための協定を締結しま
 した。

 
 
 詳細はコチラ≫
 http://www.ritsumei.jp/news/detail_j/topics/12543/year/2014

(2) 長野県と「就職支援に関する協定」を締結

 2月7日(金)、本学と長野県は、学生の就職活動を支援し、長野県へ
  のU・Iターン就職の促進を図ることを目的とした協定を締結しました。

 都道府県との就職支援に関する協定締結は徳島県・広島県・高知
 県・香川県・北海道に引き続き6件目です。

 
 
 詳細はコチラ≫
 http://www.ritsumei.jp/news/detail_j/topics/12569/year/2014/publish/1

(3)大津市議会と「パートナーシップ協定」を締結

 1月29日(水)、本学と大津市議会は、地域社会における政策課題
 への適切な対処と地域の発展に資することを目的とした協定を締
 結しました。

 
 
 詳細はコチラ≫
 http://www.ritsumei.jp/news/detail_j/topics/12548/year/2014

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【2】平井嘉一郎記念図書館 建築工事安全祈願祭を開催

 1月18日(土)、衣笠キャンパスにおいて、「平井嘉一郎記念図書館
 建築工事安全祈願祭」を開催しました。当図書館は、故平井嘉一郎様の
 ご令室・平井信子様よりご寄贈いただくものです。

 

 故平井嘉一郎様は本学の校友であり、ニチコン株式会社の創業者
 です。経済・産業界の第一線で活躍されると共に、次代を担う人
 材の育成にもご尽力され、母校である本学に対しても多大なご支
 援をくださいました。平井信子様は、そのご遺志を受け継がれ、
 これまでも法学分野における大学院生を対象とした研究奨励賞の
 創設など、本学の教育・研究の発展に数多くのご貢献をいただい
 ています。

 新図書館は「学びが見える、学びに触れる、学びあえる」という
 コンセプトの下、学びのコミュニティの拠点として、長時間滞在
 型の空間となることを重視し、今後長年に亘り使用され得る機能
 を備えた図書館として構想しています。読書や学習、研究利用に
 加え、ラーニング・コモンズ「ぴあら」において育まれてきた
 「多様な学び」の文化は、この新図書館に継承され、さらに深化
 するものと確信しています。

 立命館は、故平井嘉一郎様とご令室・平井信子様の功績卓絶
 なるご貢献を称え、2013年に「名誉館賓」の称号を授与しました。

 

 当日の様子や詳細はコチラ≫
 http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/12541/date/1/year/2014

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【3】日印科学技術セミナーを開催
 ―中谷吉彦・立命館大学グローバル・イノベーション研究機構
  (R-GIRO)教授が出席


 1月25日(土)、インド・ニューデリーのタージパレスにて、日印
 科学技術セミナーが開催されました。

 安倍晋三・内閣総理大臣をはじめ、科学技術関係者及びインフラ・
 農業・医療に関する企業関係者が出席するなか、本学の中谷吉彦
 教授が講演を行ないました。

  

 セミナーの締めくくりに安倍総理は「このセミナーが将来のイン
 ドと日本の関係をますます深めるきっかけとなることを願います」
 と述べられました。

 

 詳細はコチラ≫
 http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/12555/date/1/year/2014

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 その他学園ニュースはコチラ≫
(学園HEADLINE NEWS)
 http://www.ritsumei.jp/news/index_j.html?year=2014

(学園PICK UP)
 http://www.ritsumei.jp/pickup/index_j.html?date=1&year=2014
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▼EVENT(公開講座)▼

 掲載しているイベントや公開講座は、天候や諸事情により、延期
 または中止になる場合があります。問い合わせ先やイベントホー
 ムページをご確認ください。

※[要事前申込]の場合は、各問い合わせ先にご連絡ください。
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【1】[@京都][有料][要事前申込]
  第8回「世界遺産所有者が語る明日の京都」講座 銀閣寺

 
 [演 題]「東山文化を語る」
 [講 師]大本山相國寺派管長(銀閣寺住職)
        有馬賴底 猊下
 [日 時]3月8日(土)14:00~16:00 (開場13:30)
         講演終了後、本堂・東求堂(通常非公開)・庭園を
         拝観いただきます。
 [場 所] 銀閣寺 書院
 [受講料]1,000円
 [定 員] 50名 (応募者多数の場合は抽選)
 [申込方法]※申込締切 2月25日(火)必着
  必要事項をご記入のうえ、FAXまたはメール・ハガキで
  お申込ください。詳細は下記URLのチラシをご参照ください。
  http://tomorrows-kyoto.jp/wp/wp-content/uploads/2014/01/ginkakujiweb.pdf

  WEBから申し込まれる方はコチラ≫
  http://tomorrows-kyoto.jp/index.php/form/
  ※複数名分を応募される場合は、「メモ欄」に参加者全員の
   お名前をご入力ください。

 [問い合わせ先]
  明日の京都 文化遺産プラットフォーム事務局
  (立命館大学 社会連携課)
  TEL:075-813-8166  (平日9:00~17:30)
  FAX:075-813-8167  Mail:info@tomorrows-kyoto.jp

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【2】[@京都][無料][要事前申込]
  無形文化遺産シンポジウム
  「太秦~シネマの都は復活するか~」

 
 [日 時]3月8日(土)13:30~16:00 (開場12:45)
 [内 容]基調講演:「時代劇と私」 榎木 孝明(俳優)
      パネルトーク:太秦~シネマの都は復活するか~
      榎木 孝明 (俳優)
      中島 貞夫 (映画監督)
      髙津 博行 (髙津商会 代表取締役社長)
      山下 章正 (京都府副知事)
      冨田 美香 (立命館大学 映像学部教授)

 [場 所] 立命館朱雀キャンパス ホール
 [受講料]無料(自由席)
 [定 員] 430名(応募者多数の場合は抽選)
 [申込方法]※申込締切 2月23日(日)必着
  必要事項をご記入のうえ、FAXまたはメール・ハガキで
  お申込ください。詳細は下記URLのチラシをご参照ください。
  http://tomorrows-kyoto.jp/wp/wp-content/uploads/2014/01/web.pdf

  WEBから申し込まれる方はコチラ≫
  http://tomorrows-kyoto.jp/index.php/form/
  ※複数名分を応募される場合は、「メモ欄」に参加者全員の
   お名前をご入力ください。学生は「学生」とご入力ください。

 [問い合わせ先]
  明日の京都 文化遺産プラットフォーム事務局
  (立命館大学 社会連携課)
  TEL:075-813-8166 (平日9:00~17:30)
  FAX:075-813-8167  Mail:info@tomorrows-kyoto.jp

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【3】[@京都][無料][申込不要]
 第15回立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)
 シンポジウム
 「立命館大学の農業・食料研究拠点がめざす産・学・官・地連携」


 本シンポジウムは、日本の伝統的な循環型の農業や食文化と最新
 の研究成果を融合させ、農業を軸に地域を活性化させていくため
 の産・学・官・地連携をテーマに開催します。また、2012年度に
 開始した<拠点形成型R-GIRO研究プログラム>から「農水産業
 の6次産業化による新食料研究拠点」プロジェクトの拠点形成に
 向けた研究や活動もご紹介します。

 詳細はコチラ≫
 https://www.ritsumei.ac.jp//rgiro/db/event20140221.pdf

[日 時]2月21日(金) 13:30~17:30 (交流会17:30~19:00)
[場 所]立命館大学 びわこ・くさつキャンパス 
      立命館大学ローム記念館5階大会議室
[参加費]無料(交流会2,000円)
[定 員] 200名 (先着順)
[申込方法]
 FAXまたは、メールにて下記お問い合わせ先にお名前・ご所属・
 ご連絡先をご記入のうえ、お申込みください。

[お問い合わせ]
 立命館大学リサーチオフィス(BKC)R-GIRO事務局
 TEL:077-561-2655 FAX:077-561-2633
 E-Mail: r-giro@st.ritsumei.ac.jp(担当:勝山・廣瀬)

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 その他の公開講座はコチラ≫
 https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/event/
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▼EVENT(スポーツ/学芸)▼

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【1】[@兵庫][無料][申込不要]
  陸上競技部「第97回日本陸上競技選手権20km競歩(男・女)」


 本大会は、9月27日から開催されるアジア競技大会の代表選手選考
 会を兼ねています。本学からは前田浩唯選手(経済学部4回生)が出
 場します。前田選手は、昨年10月の全日本競歩高畠大会で優勝、
 オリンピック出場の期待がかかる注目選手です。

 [日 時]2月16日(日)
        男子 9:50スタート / 女子 10:10スタート

 [場 所]六甲アイランド甲南大学周辺コース
 [入場料]無料

 詳細はコチラ≫
  http://www.jaaf.or.jp/taikai/1104/

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【2】[@岩手][無料][申込不要]
 スキー部 第87回全日本学生スキー選手権大会


  本大会は、大学日本一を決める重要な一戦です。
 昨年の大会では、女子が2部で総合優勝を果たしました。
 男子は1部復帰を目指して2部での優勝を、女子は1部での
 総合優勝を目指して挑みます。応援よろしくお願いします。

 [日 時]2月15日(土)~2月20日(木)
 [場 所]岩手県高倉温泉雫石スキー場 他
 [入場料]不要

 詳細はコチラ≫
 http://www.isj.gr.jp/2010/intercollege/intercollege.html

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【3】[@京都][有料][申込不要]
 和太鼓ドン 第15回自主公演


 輝く学生インタビューに今回登場の和太鼓ドンの自主公演です。
 青森県黒石の「津軽じょんから節」、「津軽あいや節」、「大川平
  荒馬踊り」、岩手県三陸海岸の岩泉町に伝わる「中野七頭舞」など
  の踊りや、東京都三宅島・八丈島で叩かれる太鼓をアレンジして披
 露します。フィナーレの秩父夜祭の囃子まで、胸に響く熱いリズム
 をご体感ください。

   

[日 時]3月1日(土)開場14:30 開演15:00
[場 所]京都市右京ふれあい文化会館
[入場料]一般1500円 学生700円(当日券あり)
     全席自由、未就学児は無料(要保護者同伴)
     前売り券のお問い合わせは下記ホームページまで
     http://wadaikodon.web.fc2.com/top.html

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 その他のスポーツ・スケジュールはコチラ≫
 https://www.ritsumei.ac.jp/event-sports/sports/schedule.html/

 その他のイベント・スケジュールはコチラ≫
 https://www.ritsumei.ac.jp/event-sports/event/schedule.html/
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▼輝く学生インタビュー▼

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 第30回 輝く学生インタビュー
 太鼓や踊りに込められたその土地の想いを胸に舞台に立つ
              和太鼓ドン代表
            光枝 真穂さん(産業社会学部3回生)
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている
学生や団体を紹介していきます。

今回ご紹介するのは、和太鼓ドンです。
和太鼓ドンとは、日本各地の伝統芸能を舞台向けにアレンジし、
地域の催しや祭りで披露している団体です。太鼓演奏に歌や踊り
を取り入れた彼らの公演の人気は高く、京都を中心に年間50件
近いお祭りやイベントに招かれています。3月1日(土)には、毎
年恒例のメインイベント・自主公演が迫っています。

そこで、今度の自主公演の見所を含め和太鼓ドンについて聞いて
きました。インタビューに答えてくれたのは、代表を務める
光枝 真穂(みつえだ まほ)さん(産業社会学部3回生・京都府出身)

です。

 

Q:まずは「和太鼓ドン」について教えてください。

名前から、和太鼓のみを演奏するサークルに思われることがよくあ
るのですが、日本各地で受け継がれる伝統的な歌や踊りも含めた
伝統芸能を学び、舞台向けにアレンジして、地域の催しや祭りなど
で披露している団体です。

創部は、20年ほど前です。先輩方から、1997年1月に京都府北部
琴引浜で発生した重油流出事故がキッカケだと伺っています。
当時、政策科学部所属の数名の学生が、海岸清掃のボランティアに
現地を訪れました。あたたかく受け入れていただくとともに、そこで
の活動が地元の方々に非常に感謝されたそうです。そんな地元の
方々に対して、「お礼の気持ちを伝えたい」、「元気づけるために
何かしたい」と考え、和太鼓の演奏会を企画したそうです。この時
のメンバーの何名かが、後に和太鼓ドンを立ち上げました。

ちなみに、この地域の方々とは現在も交流が続いています。毎年夏
頃に開催される「はだしのコンサート」には、必ず出演しています。

現在は30名弱のメンバーが所属しています。ほとんどが立命館生
ですが、京都教育大学や同志社大学など他大学の学生もいます。
太鼓が好きだけれど、自分の大学内にサークルや施設がない学生が
私達に合流してきます。京都の大学で太鼓をしている団体が少ない
こと、私達のように伝統芸能を幅広く取り入れた団体が少ないことが
理由だと思います。また、留学生も毎年1名か2名が入部します。
今年は、中国とドイツからの留学生が所属しています。

1回生が一番多く15名です。2回生・3回生は4名ずつ在籍して
います。太鼓経験者は若干名しかおらず、ほぼ全員が太鼓初心者
です。

 

Q:普段はどのような練習をしているのでしょうか。

衣笠キャンパスの学生会館で週3日、日曜日の昼間には西陣文化セ
ンターの防音室を借りて練習しています。

練習は、演目ごとにメンバーが集まり全体で課題を改善していく演
目練習と、個人で課題を消化していく個人練習に分けています。前
者では、例えばこの1時間は「秩父の練習をする」というように課
題曲を決めて、その演目に取り組んでいるメンバーが集まって練習
します。後者は、自主練習が基本で、覚えた曲を各自で練習して技
術を高めていきます。練習の時は、上回生メンバーが低回生を個別
にフォローして、叩き方やリズムの取り方を直接指導します。また、
公演の前には出演するメンバーが集まって演奏曲を全員で合わせる
練習をしますし、他の練習場所も借りるなどして練習時間を増やし
ています。

どの曲を覚えるのか、何曲覚えるのかについては自主性に任せてい
ます。踊り担当や太鼓担当など役割を分けず、メンバー自身が自分
のやりたい演目・パートを練習することにしています。そのため、
踊りの演目が多くなる人もいますし、できる演目の数やパートも人
によって様々です。

Q:「和太鼓ドン」の年間の活動スケジュールを教えてください。

まず4月にメンバー募集をかねた春公演を行います。そこで加入し
た新しいメンバーが初めて人前で演奏する新人公演は、毎年7月に
行われています。8月初旬には、青森県のお祭りに参加します。青
森県以外にも八丈島や三宅島、秩父と希望者を募り、全国各地に太
鼓を学びに出かけます。

8月後半から9月にかけては、出演依頼を受けたお祭りに走り回っ
ています。年間で40~50のイベント出演は、この時期に最も多く
集中します。京都をはじめ関西圏のお祭りに出演することが多いの
ですが、なかには小学生に太鼓を教えるワークショップや企業の新
年会や社員総会に呼ばれることもあります。以前は、モンゴルで公
演した実績もあります。このピークを超えると学園祭公演の11月
となり、翌年の3月に4回生最後の公演となる自主公演を行います。

特に力を入れているのは、4回生のラストステージとなる3月の自
主公演
です。ステージの構成・衣装・演出面など企画の全てを自分
達で一から考えます。毎年450名前後を収容できるホールで行うの
ですが、ほぼ満席になります。

Q:どのようにして各地で受け継がれる太鼓や踊りを学んだのでしょうか。

先輩方から語り継がれている話の一つに、青森県東津軽群今別町大
川平地区に古くから伝わる「大川平荒馬踊り」という演目を学んだ
時のエピソードがあります。この演目が加わったのは、創部して間
もない頃です。当時のメンバーは、演目を増やすために、各地の音
楽を学ぼうと考えました。そこで、「ねぶた祭り」で有名な青森県を
訪問したそうです。お祭りが盛んな地域には、伝統的な太鼓の曲が
存在することがよくあるからです。

 

「ねぶた祭り」というと1箇所で開催している印象をお持ちの方も
いらっしゃるかも知れませんが、実は「ねぶた祭り」の期間中は、
青森県内の約30の市町村で大小さまざまなお祭りが同時に催され
ています。このなかで、青森県津軽半島の北端にある3つの集落だ
けには踊りを交えた太鼓の曲があると聞き、それを学ぶことが訪問
の目的でした。

地元の方に「京都から太鼓と踊りを教えてもらいたくて来た」と伝
えたところ、快くお引き受けくださり、手厚く歓迎してくださった
そうです。この縁をきっかけに、以来毎年、夏のお祭りに足を運び、
一緒に演奏するという伝統が生まれました。そして、和太鼓ドンに
「大川平荒馬踊り」と、この曲をアレンジした「ドン荒馬」という
2つの演目が加わり、いまでも公演で人気の演目です。

後に分かったことですが、大川平地区は青森県のなかでも過疎化の
進んだ超高齢化地域で祭りを担う若者がおらず、その年を最後のお
祭りにするつもりだったそうです。そこに、先輩方が突然来訪し次
年度の再会を約束したことで、お祭りが継続されることになりまし
た。

今では毎年お祭りの時期になると和太鼓ドン、そして立命館アジア
太平洋大学の荒馬サークル「緒」とそのOB・OGはじめ他大学の民
族舞踊サークルを含め50名~100名規模の若者が集まるようにな
りました。

私も毎年伺っていますが、学生達を泊めるために、村中の布団を公
民館に集めて泊めてくれました。地元の方がすごく優しくて温かく、
昼間は太鼓や踊りを教えてくださり、夜は遅くまで一緒に付き合っ
て、地元のことをたくさん教えてくれました。わずか4日間の滞在
でしたが、「第2のふるさと」のような愛着を抱きました。私のよ
うに感じる方が多いため、毎年継続して参加する方が増え、年を追
うごとにお祭りの規模が大きくなっています。

お祭り時期になると他府県から若者が集まるという噂が広まり、地
元メディアにも注目されるようになると、一時は村を離れた若い人
達も村に戻り、祭りの継承者も育ちつつあり、村が活気づいてきた
そうです。

高齢化や過疎化が進み、継承者不足によりお祭りが消え、地元に受
け継がれた音楽が失われつつ地域は他にもあります。そういった地
域の方々から直接学ぶことで、太鼓や踊りに加えて、その地域の想
いも知ることができます。それを京都に持ち帰り、公演を通して紹
介することで、伝統の曲を広めていきたいと思っています。次のス
テップとしては、自分達なりのアレンジを加えて、新しい伝統芸能
を創っていきたい、それが和太鼓ドンの目指すところです。

Q:和太鼓のOB・OGの皆さんの繋がりはありますか

OB・OGとの繋がりはとても強いです。自主公演では、たくさんの
OB・OGの方が毎年見にきてくださり、同窓会のようです。一年に
何度かOBも含めて演奏する会も開かれますし、青森県を訪れる際
には大勢のOB・OGが同行します。

また、和太鼓ドンの創設当時のメンバーを中心に、プロの和太鼓集団
BATI-HOLIC(バチ・ホリック)が結成されており、普段の練習に指導に
来てくださることもあります。

和太鼓集団BATI-HOLIC(バチ・ホリック)のホームページはコチラ>>
http://www.bati-holic.jp/content/

Q:和太鼓ドンを代表する演目は何ですか。

年度によって変わりますが、今年は「秩父」という演目です。
「秩父」は、埼玉県秩父市で叩かれている「秩父屋台囃子」を和太
鼓ドンなりに再構成した演目
です。

 

この演目の見所は、1つの演目のなかにたくさんの変化があるとこ
ろです。太鼓1台で叩く場面もあれば、3~4つに並べた太鼓を一斉
に叩いたり、何名かで掛け合いを行ったりします。また、長胴と言
われる大きな太鼓だけでなく、締め太鼓と呼ばれる小さい太鼓や笛
や鉦という鳴り物の楽器もあり、色んな楽器の音が交じり合って、
お祭りのような華やかさが出てきます。そういうところが魅力だと
思います。

Q:今年の自主公演に込めた想いや見所を教えてください。

「最高クオリティの舞台にする」ということです。演奏はもちろん、
会場内の接客や空間作り、パンフレットの出来栄えなど、細部に至
るまで意識を配っています。

例えば、1部・2部と分かれているのですが、演目ごとのつなぎ方
や合間の見せ方など、お客さんの立場に立ち、どのような見え方・
印象なのか考え工夫をしています。また、例えば渋い雰囲気の演出
からはじまり、徐々に明るく華やかに見せるなど、公演全体の流れ
にもこだわっています。演目1つ1つも楽しめますが、自主公演全
体を一つの作品だと思って楽しんでいただきたいと思っています。

今年の自主公演には、4回生の特別な思いが込められています。こ
こ数年でメンバーが減少したこともあり、先輩から受け継いだ演目
や演奏レベルを下の世代に十分に伝え切れていないという危機感が
あり、自らが最高のクオリティの自主公演をやり遂げ、後輩達に少
しでも和太鼓ドンの思いや技術を継承したいとそう考えているそう
です。

Q:光枝さんが好きな演目を教えてください。

私は「ドン荒馬」という演目が好きです。「大川平荒馬」と似ている
のですが、少し違います。「大川平荒馬」は、演奏しながらその地域
を練り歩くための演目です。そのため、動きのレパートリーは少な
く、練り歩けるような動作が多いのが特徴的です。一方、「ドン荒馬」
は、舞台向けの演目になっているため、様々な派手な動きがあり、
扇の使い方も様々で、非常に華やかな印象の演目です。

男性扮する若々しく逞しい「荒馬」と、女性扮する可愛らしくも凛
とした「ハネト」がペアになって、飛んだり跳ねたりを繰り返す動
きが多く、そういう元気さがこの踊りにはあると思います。また、
曲の間にちょっとした小ネタを挟むところがあります。コミカルで
ポップなイメージのところも好きな理由の一つです。

 

今度の自主公演でも披露する予定で、私がこの演目の頭(かしら)
を担当しています。自主公演ならではのオリジナルアレンジを加えて
います。どんなアレンジなのかは演出上の秘密ですが、お客さんが
舞台を見て、「ああ、あの踊り楽しそう」ではなく、「自分達が楽しい
気持ちになった」と主観的に楽しめるような演出を心がけています。

Q:最後に読者メッセージを教えてください。

今回の自主公演は、これまで以上に演出や衣装をはじめ、ほとんど
気がつかないような細部にまでこだわって作り上げています。今回
ご紹介できなかった地域の素晴らしい演目も披露する予定です。ぜ
ひ多くの方に来ていただき、和太鼓の魅力や和太鼓ドンらしさ、日
本各地の素晴らしい演目を知ってもらいたいと思っています。当日
券も一部用意していますが、数が限られていますので、できれば前
売り券をお求めください。

「第15回和太鼓ドン自主公演」
[日 時]3月1日(土)14:30 開場 / 15:00 開演
[場 所]京都市右京ふれあい文化会館
[料 金](一般)1500円 / (学生)700円 
     ※未就学児無料(要保護者同伴)
チケットの申込はコチラ>>
http://form1.fc2.com/form/?id=77681

メールで申し込む場合は、以下のメールアドレスに
お名前・ご連絡先・必要枚数を明記のうえ、ご連絡ください。
wadaikodon☆hotmail.co.jp (☆は@に変換)

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いかがでしたでしょうか。

光枝さんは和太鼓ドンの活動以外にも、将来は子どもたちを支援す
る仕事に就きたい
と、小学校教員免許の取得、小学校や児童館での
ボランティア活動、学習塾でのアルバイトなど精力的にこなしてい
ます。「相手が喜んで笑顔になると自分が役立っていると実感する
最高の瞬間。その瞬間を見たくて頑張っている」
と笑顔で語る光枝
さんがとても印象的でした。自主公演では、どんな演目を見せてく
れるのか今から楽しみです。

▼編集後記▼


 今回は、本学校友でプロ書家の祥洲(しょうしゅう)さん(文学
  部卒・京都府出身)をご紹介します。

 祥洲さんは、現在放映中の大河ドラマ「軍師官兵衛」の題字を書
  かれた方です。
 
 5歳の頃から筆を持ち始めた祥洲さんは、立命館大学在学中に国
  川喜祥先生に弟子入りしプロ書家としてデビュー、現代美術への
  興味から「新たな表現世界」を探求すべく、30歳を前に書壇を離れ
 フリーに転身し、様々な活動を展開されているそうです。
 
 祥洲さんについて調べてみると、これまでメルセデス・ベンツや
 アディダス、マルコメ味噌の広告などを手がけてこられたようで
 す。日ごろ何気なく見ていたCMや広告に、本学校友が関わってい
 たとは嬉しいですね。

 古典を基本としながらも自由な書表現を実践し、独自のスタイル
 を確立した祥洲さん、これからも「書の新しい未来を生み出す人」
 として活躍されることを楽しみにしています。

(立命館CLUB事務局 向山)

▼第43号読者プレゼント▼


 今回は、「立命館チョコレート&ハンドタオルセット」3名様
 プレゼントします。配信日がバレンタインデーなので、日ごろの
 感謝の気持ちを込めてお届けします。

 

 プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
 なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:2/24(月)>
【パソコンの方はコチラ】
 https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-oekcs-56c4828b83b7298508e5197dc24b61ce

【携帯電話の方はコチラ】
 https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-oekbt-021bc76cab8b8dee6fb681ad47bb33dc

 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記の
  うえ、立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼第42号読プレ当選発表▼

 多数のご応募ありがとうございました。
 第42号の読者プレゼント当選者の発表です。 
 プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

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  ★ ・まるおさん    (長野県)  ★
  ★ ・まめ吉の母さん (静岡県)  ★
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  次回のご応募もお待ちしています。

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次回配信予定は2月28日(金)です。お楽しみに。
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