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最新号・バックナンバー

立命館CLUB 【VOL.122】

立命館CLUB【VOL.122】

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━VOL.122━━━
 ■□■ 2017.7.14 立命館CLUB-立命館の“今”を届けるメールマガジン-
 ■□■ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/
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 立命館CLUB会員の皆様、こんにちは。

 京都は祇園祭の季節を迎えています。街なかではお囃子が響き、お祭りムードが
 高まってきています。

 九州では先日来の大雨により、土砂崩れなどの被害が発生しています。被害にあわれた
 皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早く復興されますようお祈り申し
 上げます。

 さて、8月18日(金)~30日(水)、台北にて開催される「第29回ユニバーシアード
 競技大会」
に校友・学生が出場します。
 高飛び込み3mシンクロには、馬淵優佳さん(スポーツ健康科学部2017年卒)・佐々木
 那奈さん(経営学部1回生)。野球は、東克樹投手(文学部4回生)・辰己涼介外野手
 (産業社会学部3回生)。陸上短距離に壹岐いちこさん(スポーツ健康科学部2回生)。
 武術南拳に朝山義隆さん(産業社会学部4回生)が出場します。
  

 さらに佐々木那奈さんは、7月14日(金)~23日(日)、ハンガリーで開催される
 「世界水泳」にも出場します。熱いご声援をよろしくお願いします。
 

 今号も学生や教職員の情報満載でお届けします。

 読者プレゼントは、「立命館オリジナルのビニールバック&うちわ」です。

 応募方法は最後にお知らせします。それではお楽しみください。

▼学園ニュース▼

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 【1】2018年4月、国際関係学部に「アメリカン大学・立命館大学国際連携学科」を開設

 国際関係学部の「アメリカン大学・立命館大学国際連携学科」は、6月30日、文部科学
 大臣から設置認可を受けました。海外大学との学部間ジョイント・ディグリー・プロ
 グラムを開設するのは、立命館大学が国内で初めてとなります。
 国際関係学部は、西日本で初めての本格的な国際系学部として1988年に開設、日本の
 教育・研究の国際化をリードしてきました。開設30周年を迎える2018年4月、教育を
 国際水準に高めるべく、アメリカン大学(米国・ワシントンD.C.)と共同で本学科を
 設置することになりました。
 このプログラムでは、立命館大学国際関係学部とアメリカン大学School of
 International Service (SIS)が連携して、西洋型・日本型の双方の視点を備えた
 「グローバル国際関係学」を学ぶ共同のカリキュラムを設計し、国際社会や日米関係に
 おいてリーダーシップを発揮できる人材を育成することを目指しています。学生は
 京都とワシントンD.C.で、それぞれ2年ずつ学びます。

 【学科名称】アメリカン大学・立命館大学国際連携学科
 【入学定員】25名(立命館大学20名、アメリカン大学5名)
 【学位名称】学士(グローバル国際関係学)
 【開設日】 2018年4月1日
 【開設場所】衣笠キャンパス(京都府京都市)
 

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 【2】平井慎一・理工学部教授、王忠奎・理工学部助教が国際食品工業展アカデミック
    プラザでAP(アカデミックプラザ)賞 グランプリを受賞

 平井慎一・理工学部ロボティクス学科教授、王忠奎・理工学部助教が「FOOMA JAPAN
 (国際食品工業展)」の「アカデミックプラザ」で開催されたポスターセッション
 にて「食品材料ハンドリング用ソフトロボットハンド」の研究発表を行い、FOOMA AP
 (アカデミックプラザ)賞のグランプリを受賞しました。
 このポスターセッションには、国内外合わせて66の大学・研究機関が参加しました。
 AP賞は、一般社団法人日本食品機械工業会技術委員、アカデミックプラザの来場者
 (主に企業関係者)、参加研究室の各代表による投票結果をもとに、獲得ポイントが
 多かった発表に対して授与されるものです。
 食品産業において、弁当箱などへの食材のパッキングは多くが手作業で行われている
 ため、その自動化が望まれています。また、ロボットによるハンドリングは、精度は
 それほど要求されない一方、食材の形状や硬さなどのばらつきに対応する必要があり、
 さらに価格競争力も求められています。この研究は、柔軟な材料を導入した数種類の
 ハンドを用いることにより、様々な食材のハンドリングと弁当箱へのパッキングを実現
 することを目的としています。
  
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 【3】男子陸上競技部・小原吏貴選手が香港インターシティ陸上の400mハードル競技で
    優勝


 6月26日に香港で開催された「香港インターシティ陸上」において、男子陸上競技部の
 小原吏貴選手(経済学部2回生)が、400mハードル競技で優勝しました。
 香港インターシティ陸上は、毎年、インカレで活躍した1・2回生の育成を目的に、
 日本学生陸上競技連合が有望種目に選抜選手を派遣する大会です。今年の関西インカレ
 において好記録で4位入賞した小原選手は、同世代のトップクラス選手として選抜され
 ました。
 

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 【4】男子ホッケー部が全日本大学ホッケー王座決定戦で優勝

 7月2日(日)、埼玉県の阿須運動公園ホッケー場にて第36回全日本大学ホッケー王座
 決定戦・東西交流戦の男子決勝戦が行われ、立命館大学男子ホッケー部が天理大学を
 下し、3年ぶり6回目の優勝を飾りました。立命館大学は、日本代表チームにも選出され
 ている渡辺晃大選手(経営学部3回生)の得点で前半を1-0で折り返すと、後半にも加藤
 凌聖選手(経営学部2回生)、大堀洋輝選手(法学部4回生)が得点を挙げ、3-0で
 勝利。昨年、天理大学に決勝で敗れ準優勝に終わった雪辱を果たしました。

 また、渡辺選手が選出されている男子ホッケー日本代表チーム「サムライJAPAN」は、
 7月9日(女子は7月8日)に開幕したワールドリーグセミファイナル(南アフリカ・ヨハ
 ネスブルグ)に出場しています。渡辺選手は3年連続の選出となります。日本代表チー
 ムには渡辺選手に加え、立命館大学ホッケー部の卒業生から男女6名が選出されてい
 ます。

 <男子ホッケー日本代表チーム「サムライJAPAN」*世界ランキング16位 >
 選手          大橋 雅貴  (法学部2016年卒)
 〃            田中 世蓮  (産業社会学部2015年卒)
 〃            田中 健太  (産業社会学部2013年卒)
 〃            渡辺 晃大  (経営学部3回生)
 コーチ・通訳       牧本 智之  (女子ホッケー部コーチ、法学部1983年卒)

 <女子ホッケー日本代表チーム 「さくらジャパン」*世界ランキング11位>
 選手          内藤 夏紀  (文学部2014年卒)
 〃            一谷 麻実  (産業社会学部2015年卒)
 〃            一谷 奈歩  (産業社会学部2016年卒)
  
 女子ホッケー日本代表チーム「さくらジャパン」の試合は、BSジャパンにて以下の
 日時で放映が予定されています。
 ◆7/16(日)18:30~    日本×ドイツ
 ◆7/24(月)午前2:40~  決勝(予定)
  

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 【5】各都道府県父母懇談会でのアカデミック講演会の映像を公開

 2017年度の各都道府県父母懇談会の会場において、立命館大学の教員によるミニ講座
 「アカデミック講演会」を行っています。自らも学びたいという父母の方々の声を
 受け、今年度から始めたものです。
 教員の専門分野について最新の情報なども交えながら講義が行われ、参加された父母の
 方々からは「学生時代に戻ったような気がしました」、「このような専門的な話を
 聞けてよかったです」、「自分が専攻していた分野とは違う内容でしたが、興味深い
 内容であっという間に時間が経ちました」といった声をいただいています。
 
 このミニ講座の映像は、立命館大学父母教育後援会のホームページで公開しています。
 是非ご覧ください。

 詳細はコチラ≫

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 その他学園ニュースはコチラ≫
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▼EVENT(公開講座など)▼

 掲載しているイベントや公開講座は、天候や諸事情により、延期または中止になる
 場合があります。問い合わせ先やイベントホームページをご確認ください。
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 【1】[@兵庫][有料][要事前申込]
  姫路漢字探検隊「お酒と漢字」

 [日 時]7月30日(日) 第1部 10:00~12:00
               第2部 14:00~16:00

 [場 所]灘菊酒造<なだぎくしゅぞう>(兵庫県姫路市手柄 1 丁目 121)
 [参加費]500円
 [その他]第1部・第2部 各定員:45名(先着順)

 お申込みフォームはコチラ≫
 
 詳細はコチラ≫

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 【2】[@滋賀][有料][要事前申込]
  立命の家 2017 ~ひと夏の冒険へ出かけよう!~

 「立命の家」は、学術系の団体に所属する学生で組織する実行委員会が主催するもの
 です。近隣にお住まいの小学生を対象に、科学や英語、ものづくりの楽しさを知って
 もらうことを目的に毎年夏に行われています。

 *参加団体:FB+1、RiG++、ライフサイエンス研究会、立命館コンピューター
  クラブ(RCC)、 飛行機研究会RAPT、Ri-one、草津天文研究会、
  音響工学研究会、ロボット技術研究会、ESS

 [日 時]8月25日(金)~26日(土)
      ※両日とも時間は10:00~16:30(受付9:30~)

 [場 所]びわこ・くさつキャンパス
 [参加費]保護者・子ども 各1名につき2,000円(昼食代・保険料・企画参加費含む)
      ※2日間分の料金(参加人数に応じて、若干参加費が変動する場合があります)
 [対 象]小学生
      ※3年生以下は保護者同伴、4年生以上はお子様のみの参加が可能です。
       ただし、お子様のみ参加の場合は大学までの送迎をお願いします。

 詳細はコチラ≫

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 【3】[@北海道][無料][要事前申込]
  実学!北海道アグリビジネスリーダー養成塾
 
 今回は、経営感覚を持ってアグリビジネスに取り組める人材を育成する「実学!北海道
 アグリビジネスリーダー養成塾」を開催します。

 [日 程]9月16日(土)~2018年2月18日(日) 全60コマ
 [場 所]アスティ45 立命館プラザ(北海道札幌市中央区北4西5)ほか
 [参加費]無料
 [その他]定員30名
      ※聴講生(一部のみの受講)、途中入会も可。事務局までご相談ください。
 
 詳細はコチラ≫

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 【4】[@東京][無料][要事前申込]
  Summer Arts Japan 2017 「憂飼(うしかい)」
 
 スポーツ・芸術・科学の融合が新たな世界を生み出します。AIを駆使した自動演奏
 システムにより、宇宙の星々になぞらえたバドミントン選手たちの動きは音楽を紡ぎ
 出し、音楽の新たな可能性を引き出した楽譜表示装置エアースカウターは、音を空間
 へと放射します。和太鼓と自動打楽器に導かれた「ボレロ」の演奏は、皆様を未知の
 世界へと誘います。

 [日 時]8月6日(日) 開場14:30 開演15:00
 [場 所]東京藝術大学 奏楽堂(東京都台東区上野公園 12-8)
 [入場料]無料 ※お申込期限:7月31日(月)

 お申込みフォームはコチラ≫
 

 詳細はコチラ≫

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 その他の公開講座などはコチラ≫ 
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▼EVENT(スポーツ/学芸)▼

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 【1】[@東京][無料][申込不要]
  剣道部(女子)「第9回 全日本都道府県対抗女子剣道優勝大会」

 立命館大学からは3名の選手が出場します。

 [日 時]7月15日(土)開会9:20 試合開始9:50(予定)
 [場 所]日本武道館(東京都千代田区北の丸公園2-3)
 [入場料]無料
 
  
 詳細はコチラ≫
 
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 【2】[@大阪][無料][申込不要]
  水泳部「第91回 関西学生選手権水泳競技大会 第53回 関西女子学生選手権水泳競技
  大会 兼 第93回 日本学生選手権水泳競技大会関西支部予選会」


 [日 時]7月21日(金)~23日(日)
 [場 所]東和薬品RACTABドーム(大阪府門真市三ツ島3丁目7-16)
 [入場料]無料
 
 詳細はコチラ≫

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 【3】[@兵庫][有料][要事前申込]
  4男声合唱団「Joint Concert 2017」 

 大阪大学男声合唱団、甲南大学グリークラブ、関西大学グリークラブ、立命館大学メン
 ネルコールの4男声合唱団によるJoint Concert 2017を開催します。
 4団の合同ステージでは男声合唱のための組曲「蔵王」を披露します。

 [日 時]8月6日(日) 開場16:30 開演17:00
 [場 所]神戸文化ホール(神戸市中央区楠町4-2-2)
      ※JR「神戸」駅より徒歩10分
 [入場料]1,000円

 詳細はコチラ≫

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 【4】[@大阪][有料][要事前申込]
  立命館大学交響楽団「サマーコンサート2017」

 [日 時]8月11日(金・祝) 開場13:30 開演14:30
 [場 所]大阪いばらきキャンパス
      立命館いばらきフューチャープラザ グランドホール
 [入場料]500円
 [購入方法]
  ①チケットぴあ≫
  ・販売期間 6月29日(木)~8月9日(水)23:59
  ・チケットぴあWEBサイト、セブンイレブン、サークルK・サンクスにてお買い求め
   いただけます。
  ②当日券
  ・前売り券の販売状況により、当日券を販売しない場合があります。

 [その他]全指定席です。購入時に座席はお選びいただけません。
      今回はHPでのチケット事前予約は承っておりません。
 
 詳細はコチラ≫

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 その他のイベントはコチラ≫
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▼輝く学生インタビュー▼

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   第94回 輝く学生インタビュー
          論理構成とユニークさが勝負の決め手
                   Ritsumeikan Parliamentary Debate Club
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 このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介
 していきます。今回ご紹介するのは、Ritsumeikan Parliamentary Debate Club
 田村梨惠さん(経済学部4回生・奈良県出身)です。英語のディベート競技について
 伺いました。
 

  Q.Ritsumeikan Parliamentary Debate Club(立命館パーラメンタリーディベート
  クラブ)のメンバー構成を教えてください。

 現在活動しているメンバーは、19名、全員が、びわこ・くさつキャンパス(以下、BKC)
 の学生です。男性が15名・女性が4名です。

 Q.田村さんがRitsumeikan Parliamentary Debate Clubを創立したと伺いました。創立
  しようと思ったきっかけを教えてください。

 私は、経済学部の黒川清登先生のゼミで学んでいます。ゼミの時間に先生から「パーラ
 メンタリーディベート(Parliamentary Debate)という競技があり、英語力を高める
 ことに役立つ競技です。このゼミからも大会に出てみませんか?」と、お話をいた
 だいたことがきっかけです。パーラメンタリーディベートという言葉自体、初めて聞き
 ましたが「英語力が向上できるなら、是非参加したい」と、メンバーに立候補しま
 した。実際大会に出場すると、参加者の英語力の高さ・伝える熱意にとても驚きま
 した。大会終了後、すっかりパーラメンタリーディベートの魅力に圧倒され「立命館
 大学にもパーラメンタリーディベートのサークルを作ろう!」と思い、Ritsumeikan
 Parliamentary Debate Clubを創立しました。

 Q.活動内容について教えてください。
 活動は火曜日・水曜日・金曜日の週3日です。私たちの団体には、ディベートを専門的
 に教えてくださるコーチなどはいません。ディベート経験が豊富な黒川先生にアドバ
 イスをいただきながら、本番同様のディベート形式で練習を行っています。過去の大会
 で出題された議題をインターネットで探し、賛成側・反対側・ジャッジに分かれ勝敗を
 決めます。練習が終わったあとは必ず、負けた理由やどうすれば勝てるのかを振り
 返り、本番に向けての対策を練っています。

 Q. パーラメンタリーディベートの競技ルールを教えてください。
 「ディベート」とは、あるテーマに対して賛成側・反対側のチームに分かれ、議論を
 行うことです。「パーラメンタリーディベート」は、すべて英語で議論し勝敗を決める
 競技ということです。議題が発表されてから15分程度で、どう主張するかを準備し
 ます。準備時間が短いことが特徴のひとつです。私たちが参加している大会では
 「英国の議会形式」が採用されています。会場全体をイギリス議会の雰囲気にしていて、
 しぐさなども重要視されます。例えば、相手が話している途中でも反論したいことが
 あるときは、いつでも挙手をして反論することができます。日本のディベートでは、
 相手の話が終わってから反論すると思いますが、その都度、反論できるタイミングが
 あることもパーラメンタリーディベートの特徴であると思います。勝敗を決める
 ジャッジ役は、大会の主催者やジャッジ試験に合格した学生・ネイティブ教員や社会
 人サークルとしてパーラメンタリーディベートを行っている外国人の方々などで構成
 されています。
 
 反論したいときにいつでも反論することができるのも特徴

 Q.パーラメンタリーディベート大会の特徴を教えてください。
 テーマは、日常的なものから社会問題、国連で扱うような国際問題まで幅広いなかから
 出題されます。より説得力のある意見を求められ、かつ説得力に「ユーモア」を交えて
 話さなければいけません。長きにわたり解決されていない問題は、どの大会でも必ずと
 言っていいほど出題されるテーマです。そのため、賛成側・反対側ともに「相手はこう
 いう意見を言うだろうな」と、あらかじめ意見が予想できます。しかし、その予想が
 つく意見に対し、どれだけユニークさを出していけるかが、勝敗を分けるポイントにも
 なってきます。日本人にとって「ユーモアを交えて討論する」ことは、難しいと感じる
 こともあります。社会問題を勉強するだけでなく、ユニークさや発想力も身につけて
 いく必要があると感じています。「よくそんな案が出せたね」と驚くような提案が相手
 側から出されることもあります。そんなときは、あたふたしてしまい、考えていた
 意見を言えずに終わってしまうこともあります。
 

 Q.英語力を向上するための練習方法を教えてください。
 持ち時間の7分間で意見をまとめ、発表する力や専門用語の勉強もしています。実際
 大会に出場すると、「なんか見たことある単語だけど、何だったかな・・・」と、準備
 時間の15分以内に一言ずつ調べ、なんとか間に合わせるときもあります。また、大会の
 映像がYouTubeに掲載されているので、リスニングの教材として活用しています。
 練習では、お互いに英語の発音や滑らかに話すことができているかも重点を置いて練習
 しています。10秒以上の沈黙があれば、そのあとに素晴らしい意見を言ってもジャッジ
 に響かないこともあります。議題に対して的確に自分の意見を伝え、滑らかに話すこと
 を意識しています。また、難しい単語ではなく、できるだけ簡単な単語を選び、ジャッ
 ジの方々に伝わるよう心がけています。

 Q.パーラメンタリーディベートは世界各地で開催されているのでしょうか。
 イギリスが本場になりますが、韓国や中国などアジア圏でも国際大会が開催されてい
 ます。韓国では、「この大会に大学生活をかけています!」というくらい熱心に活動
 している大学もあることを最近知り、とても驚きました。日本では、東京大学・慶応
 義塾大学・早稲田大学など関東の大学が活発に活動しています。関西では知名度もまだ
 低く、大会への参加も少なくて淋しい状況です。現在、立命館大学はBKCのみの活動に
 なっていますが、ゆくゆくはパーラメンタリーディベートが、キャンパスを越えて
 広がってほしいと思います。
 
 中央で意見を述べているのが田村さん

 Q.田村さんが国際問題に興味を持ったきっかけを教えてください。
 小さい頃に好き嫌いが多く、母親から「世界には食べることができない子もいる。好き
 嫌いせずに食べなさい」と言われ、その言葉が頭の片隅にずっと残っていました。中学
 生の頃、授業でフェアトレードを勉強するようになり、子供のころから言われた意味が
 やっと理解できました。そこから、本格的に国際問題に興味を持ち勉強を始めました。
 高校生の頃、立命館大学の国際関係学部と経済学部のどちらかに進学したいと考え、
 大学教員でもある父に相談しました。すると「経済のほうが狭く広く学べる。そして、
 すべての事柄に関わっているからいいと思うよ」とアドバイスをもらい、経済学部を
 受験しました。

 Q.これまでの活動を通じて成長したと思うことを教えてください。
 中学校に入学したとき、偶然にも帰国子女が多いクラスになり、初めて国際的な環境に
 触れました。価値観の違いや表現の方法の違いなど、一気に世界観が広がったと感じ
 ました。さらに、大学生になり「パーラメンタリーディベート」という競技を先生から
 紹介していただき、授業で学ぶ以上に数多くのテーマに触れ、ディベートを通して国際
 問題をより身近に感じることができました。国際協力や世界の様々な問題に興味を
 持つきっかけにもなり、パーラメンタリーディベートに出会えてとてもよかったと
 思っています。

 Q.発言をするときに気をつけていることを教えてください。
 一番大切なことは「論点を押さえているか」だと思います。論点を押さえずに話し
 始めると、どんどん的外れな方向にそれていきます。それから「礼儀」。相手の話を
 聞かずに、関係ないところでさえぎった質問をしたり、的外れな質問する人もいます。
 マナーが悪いと減点対象となります。また、国際大会になると、様々な人種の方々が
 いて、あまり歴史を知らずに何気なく発言したことに、すごい剣幕で怒ってくることも
 あります。また、10秒以上沈黙していると、言葉に詰まっている印象を持たれてしまう
 ので、できるだけ話し続けることも大切になってきます。

 Q.パーラメンタリーディベートに出会い、発言の方法・意見のまとめ方など授業に役
  立つことも多いのではないでしょうか。

 そうですね。プレゼンテーションの課題発表や普段友人と話すなかでも、できるだけ
 相手に伝わるように論理的に話そうと思っています。プレゼンテーションとディベー
 トは、論理構成や話の展開など似ていることが多く、話す工夫も心がけるようになり
 ました。そして何より、度胸がついたと思います。大勢の前で話すときも緊張しなく
 なりました。

 Q.今後の活動目標を教えてください。
 私たち4回生は、国際大会に一度、出場したことがありますが、後輩たちには、国際
 大会にもっと出場してほしいと願っています。国際大会になると、日本の大会とは出題
 される議題がまったく違います。国内の問題に対する考えを深めることも大切ですが、
 世界の様々な問題に触れることができる国際大会に、是非出場してほしいと思ってい
 ます。
 
 大会終了後は、参加者の皆さんと交流

 Q.将来の夢を教えてください。
 子供の頃から消防士や警察官のような、人の役に立つ仕事をしたいと考えていました。
 パーラメンタリーディベートと出会い、自分の考えを英語で表現することの楽しさも
 知り、将来は、国連で働きたいと考えるようになりました。特にPKO派遣を専門にして
 いる部署があり、そこで働きたいですね。そのためには、大学院まで進学をして、もっ
 と専門的なものを学びたいと考えています。

 ~~~
 いかがでしたでしょうか。
 「パーラメンタリーディベートに出会い、一気に世界観が広がった」と、目を輝かせ
 ながら話してくださいました。パーラメンタリーディベートでのユニークとは、もっと
 も基本的な部分でありながら見落としてしまいがちな部分のことだそうです。議論が
 白熱してくると、論点が複雑になってくることもあります。日頃の練習では、「ユニー
 クさ=基本的な部分」にも気をつけながら、英語力を高めているそうです。
 Ritsumeikan Parliamentary Debate Clubの今後の活躍にも注目したいと思います。


▼編集後記▼

 今回は、有限会社オーバーサンプ顧問・タレントマネージャー山本明矢子さん(産業
 社会学部2005年卒・兵庫県出身)
をご紹介します。山本さんは、立命館大学ダブル
 ダッチサークル「dig up treasure」発起人でもあります。大学時代から現在まで、ダブル
 ダッチを世界へ広げるために、様々な挑戦を続けています。
 そんな山本さんにお話を伺いました。

 ~~~
 ダブルダッチは、2本の縄を使い、向かい合った2名の回し手が、右手の縄と左手の縄を
 半周ずらせて内側に回す中を、跳び手が色々な技を交えて跳ぶスポーツです。私たちが
 サークルを創立した頃は、競技人口も少なく、指導者もいなかったので、動画を見な
 がら縄の回し方や跳び方を研究していました。そんなとき、日本体育大学のダブル
 ダッチサークルの方々と交流する機会があり、「このスポーツをもっと広める活動を
 しよう」と、児童館などに直接電話をし「ダブルダッチを見てほしい」と売り込み
 もし、毎週末のように、京都府下の児童館や学童などに出向いて普及活動をしていま
 した。初めてダブルダッチを見る子供たちが、目を輝かせながら見てくれていたこと
 を、今でもはっきりと覚えています。
 3回生の頃に、突然、世界中の異文化な人たちと様々な言語を使ってダブルダッチの
 ビジネスをしている自分の姿が鮮明に頭に浮かびました。そこから衝動が抑えきれず、
 英語に次ぐ言語として中国語を選択し、卒業1ヶ月前に中国に旅立ち、大学での語学の
 習得と現地での普及活動をスタートしました。このころには、「ダブルダッチを世界に
 広める!」という決意が固まっていました。帰国後は、中国でご縁のあった人材派遣
 会社の社長とともに、新規事業の立ち上げを経験し、その後、仲間がダブルダッチ
 専門のプロダクションを立ち上げると耳にし、すぐに社長にアポを取り、立ち上げ
 の仲間に加えてもらいました。その会社では専務取締役に就任し、営業からプロチー
 ムのマネジメントまで、幅広く経験を積ませてもらいました。そんな中、一つ大きな
 転機が訪れました。それは、2011年に、マネジメントするプロダブルダッチチームの
 「CAPLIORE(カプリオール)」が、シルク・ドゥ・ソレイユのオーディションに合格。
 そこから、カナダ、アンドラ公国、南アフリカ、イタリアでのシルク・ドゥ・ソレイユ
 や、ドイツやスイスでのサーカスなど、世界中のサーカスがダブルダッチを一つの演目
 として取り入れてくれるようになりました。
  
 シルク・ドゥ・ソレイユ『JOYA(ホヤ)』でのパフォーマンス

 2015年には、イタリアでシルク・ドゥ・ソレイユに出演する様子を『情熱大陸』が追っ
 てくださり、活動の様子や私たちの想いを日本国内でも多くの方に知っていただくきっ
 かけとなりました。そして、2016年からは立命館大学の卒業生<見島良拓(文2010卒)
 ・石川尚次郎(法2012卒)・川南光(法2013卒)>も含む関西初のプロチーム
 「alttype(オルトタイプ)」5名のメンバーも加え、現在では合計10名が、メキシコ・
 カンクンでの常設ステージ『JOYA(ホヤ)』、ワールドツアー『VOLTA(ボルタ)』と
 いうシルク・ドゥ・ソレイユの長期公演に出演し、ダブルダッチの素晴らしいパフォー
 マンスを世界中の観客に披露しています。
  
 シルク・ドゥ・ソレイユ『VOLTA(ボルタ)』でのパフォーマンス

 今では、大学時代にイメージしていた「世界中の人とダブルダッチを通してビジネスを
 する」という自分の未来の姿以上に、素晴らしい世界を見させていただいています。
 将来の夢は、児童養護施設を大自然の中に作ること。学生時代、児童相談所でスタッフ
 をしていた経験があり、虐待や非行が無くなるにはどうすればいいのかずっと考えて
 きました。ダブルダッチを通して、世界中に信頼できる一生涯の仲間ができるように、
 困ったときに相談できる仲間をつくれる環境を作りたいと思っています。「夢は必ず
 叶うもの」だと自分や仲間の人生を通して信じていますので、子供たちの笑顔が
 たくさん見られるように、これからもがんばります。
 ~~~


 ダブルダッチは、縄を回す側、跳ぶ側お互いの思いやりがあってこそ成立するスポーツ
 だと知りました。「2本の縄だけで、世界中どこでも楽しめ生涯の仲間ができる。言葉
 の壁も越え、人間的に成長できるスポーツです」と、力強く話してくださいました。
 世界中で活躍するプロパフォーマーを支え、さらなる普及にも力を入れる山本さん。
 これからの活躍も楽しみです。

 (立命館CLUB事務局 坂東)

▼第122号読者プレゼント▼

 今回は、「立命館オリジナルのビニールバック&うちわ」5名様にプレゼント
 します。是非ご応募ください。
  

 プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
 なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:7/24(月)>

 【パソコンの方はコチラ】

 【携帯電話の方はコチラ】

  ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
   立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼121号読プレ当選発表▼

 多数のご応募ありがとうございました。
 121号の読者プレゼント当選者の発表です。 
 プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

 ★★★★★★★★★★★★★★
 ★・はっさんさん(大阪府)★
 ★・A.S.さん  (愛知県)★
 ★・小林泉さん   (群馬県)★
 ★・S.K.さん    (宮崎県)★
 ★★★★★★★★★★★★★★

 次回のご応募もお待ちしています。

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 次回配信予定は7月28日(金)です。お楽しみに。
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