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立命館CLUB 【VOL.82】

立命館CLUB【VOL.82】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━VOL.82━━━
■□■ 2015.10.9 立命館CLUB-立命館の“今”を届けるメールマガジン-
■□■ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/
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 立命館CLUB会員の皆様、こんにちは。

 今年も、秋の卒業式・入学式の時期になりました。

 9月23日(水・祝)、朱雀キャンパスにおいて、2015年度前期立命館大学卒業式・学位
 授与式
を挙行しました。卒業生・修了生と父母の方々、大学役職者と教職員が出席。
 学部342名、大学院96名、合わせて438名の卒業生・修了生が立命館大学を巣立っていきまし
 た。
   
 (写真左)学位記授与の様子
 (写真右)修了生を代表して挨拶を述べるMEHARI Kebrallemさん(国際関係研究科)


 また、9月25日(金)には、2015年度後期立命館大学・大学院入学式を挙行。34の国・地域
 から239名(学部生61名・大学院生178名)の新入生を迎えました。
  
  (写真左)学部新入生を代表して挨拶を述べるDAEYI Aditiさん
 (写真右)大学院生の新入生を代表して挨拶を述べるVU Van Khoaさん


 そんな中、今号も学生の活躍の話題が飛び込んできました。

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は、9月29日(火)、新たな公式エンブレムの公
 募や選考を行うエンブレム委員会の初会合を開きました。芸術界・スポーツ界・経済界など多
 彩な専門家の方々で構成される委員会に、立命館大学産業社会学部の西崎芽衣さんが、最年少
 23歳で委員として出席。現在、西崎さんは大学を休学し、東日本大震災の被災地・福島県楢葉
 町で、一般社団法人ならはみらいの嘱託職員として、復興支援事業を続けています。彼女が選
 考に加わることにより、「復興五輪」の視点を選考に盛り込むことができるといいですね。

 それでは、今号も学生や教職員の情報満載でお届けします。

 読者プレゼントは「立命館慶祥中学校・高等学校 オリジナル風呂敷」です。

 応募方法は最後にお知らせします。それではお楽しみください。

▼学園ニュース▼

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【1】科研費で3年連続の採択金額私立大学3位、採択件数私立大学4位を獲得

 9月16日(水)に文部科学省が発表した「平成27年度科学研究費補助金(科研費)の配分」に
 おいて、立命館大学は、過去最高の520件が採択されました。採択金額ランキングで慶應義塾
 大学、早稲田大学に次ぐ私立大学3位(西日本私立大学1位)、採択件数ランキングでは私立
 大学4位(西日本私立大学1位)となりました。2005年からの10年間で、立命館大学の採択金
 額は約2.3倍、採択件数は約2.5倍に伸びています。科研費は、人文・社会科学から自然科学
 まで全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる研究を格段に発展させることを目的と
 する競争的研究資金であり、立命館大学の研究活動を推進するうえで非常に重要なものになっ
 ています。また、大学の研究力を示す指標としても注目されており、昨今の各種大学ランキン
 グなどでも中心的な指標として位置づけられています。
 
 詳細はコチラ≫
 
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【2】立命館大学大阪いばらきキャンパスがグッドデザイン賞を受賞

 9月29日(火)、2015年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)が
 発表され、立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)が同賞を受賞しました。グッドデザ
 イン賞は、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みで、私
 たちのくらし・産業・社会全体をより豊かなものへと導くことを目的としています。OICは、
 キャンパス周囲の街の構造をうまく読み取り、配置計画に巧みに取り入れている点、新しさ
 と景観的調和が成功している点を評価されての受賞となりました。グッドデザイン賞を受賞
 したデザインには「Gマーク」をつけることが認められており、「よいデザイン」の証となり
 ます。
  
 詳細はコチラ≫

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【3】日本初のJリーグによる連続講義がスタート

 9月28日(月)、びわこ・くさつキャンパス(BKC)にて、Jリーグとの連携講義がスタート
 しました。この講義は、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(以下、Jリーグ)と学校法人
 立命館による協定に基づくもので、スポーツ健康科学部と経済学部を対象とする特殊講義で
 す。15回の講義は、2015年度よりスポーツ健康科学部の客員教授に就任したJリーグの村井
 満チェアマンおよびJリーグ事務局の職員の方々によるリレー講義形式により実施されます。
 これらの講義を通じて、受講生は、Jリーグ発足から約20年の歴史を振り返るとともに、エン
 ターテイメントビジネスでもあるプロスポーツリーグの事業体の運営の特徴やスポーツを通
 じた地域活性化の可能性について学びます。1回目の講義は、村井チェアマンが担当し、キ
 ャリアについて自らの経験から、「選択を迫られたとき『常に緊張する方を選ぶこと』」を挙
 げ、「そうすると大事なものが必ず手に入る」と話しました。なお、Jリーグが提供する講義で
 単位認定されるのは、日本初の試みとなります。
  
 (写真左)サッカーの魅力について語る村井チェアマン
 (写真右)会場の様子


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【4】静岡県と就職協定を締結

 9月18日(金)、立命館大学は,静岡県と就職支援に関する協定を締結しました。この協定に
 より、静岡県で就職を希望する学生に対して、採用情報やセミナー・採用説明会など各種就職
 支援イベントに関する情報を提供し、U・Iターン就職支援・促進に向けた取り組みを県と連携
 して行います。静岡県が大学と就職支援の協定を締結するのは、立命館大学が初めてです。
 協定締結には、川勝平太・静岡県知事、吉田美喜夫・立命館大学長が出席しました。また、
 立命館大学と都道府県との就職支援に関する協定締結は、徳島県・広島県・高知県・香川県・
 北海道(包括協定)・福島県(包括協定)・長野県・愛媛県・鳥取県・岡山県・石川県・山口
 県・福井県に続き、静岡県は14件目となります。

 <川勝平太・静岡県知事>
 静岡県は世界遺産の富士山をはじめ変化に富んだ自然や温暖な気候に恵まれ、多彩な農産
 物を生産する農芸大国であるとともに、グローバル企業も数多くあります。この協定により、
 立命館大学に学ぶ静岡県出身の学生はもとより、数多くの学生を地域の産業を支える人材と
 して迎えたいと考えています。

 <吉田美喜夫・立命館大学長>
 立命館の学祖西園寺公望公が晩年を過ごした「坐漁荘」があり、立命館にとって、ゆかりのあ
 る静岡県と就職支援協定を締結できることを大変嬉しく思っています。Uターン就職率は他県
 に比較して高く、この協定を契機に県との連携を強化し、学生の支援を高め、さらに、就職の
 みならず、有力企業でのインターンシップやキャリア教育などに発展できればと期待してい
 ます。

  
 (写真左)協定書調印の様子 
 (写真右)調印後の記念写真


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  (学園HEADLINE NEWS)
  
  (学園PICK UP)
  
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▼EVENT(公開講座)▼

 掲載しているイベントや公開講座は、天候や諸事情により、延期または中止になる場合
 があります。問い合わせ先やイベントホームページをご確認ください。

 ※[要事前申込]の場合は、各問い合わせ先にご連絡ください。
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【1】[@京都][無料][申込不要]
 立命館土曜講座 立命館学園のあゆみ-『立命館百年史』編纂と中川家史料-

 [日 時]◆10月10日(土)14:00~16:00
         立命館戦後史と『百年史』通史Ⅱ、Ⅲの編纂
         (坂本和一・立命館大学名誉教授)
       ◆10月17日(土)14:00~16:00
         幕末の中川家(弓箭組と北陸道鎮撫)
        ①山陰道鎮撫総督と馬路のひとびと
          ―西園寺公と中川家のひとびとの出会い―
         (長谷川澄夫・元京都府立高校教員)
        ②北越戦争と中川家
          ―戊辰戦争における京都・丹波地域の郷士―
         (寺澤優・立命館大学大学院文学研究科後期過程・
          日本学術振興会特別研究員)
       ◆10月24日(土)14:00~16:00
        中川小十郎と草創期立命館
        (藤野真挙・立命館大学文学部非常勤講師)

 [場 所]立命館大学 衣笠キャンパス 末川記念会館講義室
 [入場料]無料 

  詳細はコチラ≫
 
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【2】[@京都][無料][申込不要]
 元藤平陶芸登り窯跡地 特別公開・藤平伸とその背景―京焼登り窯の広がり―

 京都の陶磁器生産の中心地、五条坂にある藤平陶芸が、戦後から2008年まで所有した
 「元藤平陶芸登り窯」。今回は、登り窯と工房スペース全体を特別公開し、藤平伸と
 藤平陶芸の作品を展示いたします。

 [日 時]10月11日(日)・12日(月・祝)・17日(土)・18日(日)

      10:00~17:00
 [場 所]藤平陶芸登り窯跡地(京都市東山区竹村町151)
 [参加費]無料

 ◆関連イベント:登り窯についての解説(木立雅朗・立命館大学文学部教授)
 [日 時]10月12日(月・祝)14:00~14:30
 [場 所]藤平陶芸登り窯跡地(京都市東山区竹村町151)
 [参加費]無料

  

 詳細はコチラ≫

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【3】[@大阪][無料][申込不要]
 周防正行監督とみる、映画「それでもボクはやってない」

 冤罪にかかわる日本の社会や司法制度の問題を描いた、映画「それでもボクはやってない」
 (周防正行監督作品・2007年公開)の上映会を開催します。また上映後には、周防正行監督
 と刑事訴訟法を専門に研究する指宿信教授(成城大学法学部)の対談形式での講演会を行い
 ます。

 [日 時]10月18日(日)13:15~17:30(12:45開場予定)
 [場 所]立命館大学 大阪いばらきキャンパス グランドホール
 [参加費]無料

 

 詳細はコチラ≫
 
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 その他の公開講座はコチラ≫
 
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▼EVENT(スポーツ/学芸)▼

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【1】[@兵庫][有料][申込不要]
 柔道部「平成27年度 全日本学生柔道体重別団体優勝大会」

 7階級で争う団体戦です。

 [日 時]10月24日(土)試合開始10:30~(9:00開場)
      10月25日(日)試合開始(男子)9:30~
                  (女子)12:15~(9:00開場)

 [場 所]ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園)
 [入場料]一般1,000円 学生500円
 
 ■TV放映:10月25日(日)15:00~16:00 NHK Eテレにて放映予定

 詳細はコチラ≫
 
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【2】[@京都][有料][申込不要]
 硬式野球部「平成27年度関西学生野球連盟 秋季リーグ戦」同志社大学戦

 現在勝ち点3と快進撃中。硬式野球部の立同戦です!

 [日 時]10月24日(土)17:00~
      10月25日(日)13:00~

 [場 所]わかさスタジアム京都
 [入場料]一般1,000円 学生500円

 詳細はコチラ≫
 
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【3】[@宮城][無料][申込不要]
 女子陸上競技部「第33回全日本大学女子駅伝対校選手権大会」

 前人未到の5連覇を目指し、杜の都を駆け抜けます!!
  
 [日 時]10月25日(日)12:10スタート(予定)
 [場 所]スタート:仙台市陸上競技場
      フィニッシュ:仙台市役所前市民広場
 [入場料]無料

 詳細はコチラ≫
 
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【4】[@大阪][有料][要事前申込]
 ダブルダッチ同好会dig up treasure・Fusion of Gambit「Double Dutch Delight
 Japan 2015」

 本大会は、12月にニューヨークで開催されるダブルダッチの世界大会「National Double
 Dutch League Holiday Classic」への出場権を賭けた日本大会。上位3チームが世界大会へと
 進みます。立命館CLUB VOL.80の「輝く学生インタビュー」でも紹介した、チーム「FUMBLE」
 のメンバーも出場します。

 [日 時]10月25日(日)開演16:30(15:30開場)
 [場 所]サンケイホールブリーゼ
 [入場料](大人)S指定席5,000円 A指定席4,000円 当日A指定席4,500円 
       (小人)S指定席4,500円 A指定席3,500円 当日A指定席4,000円

 ■チケット販売期間:10月5日(月)12:30 ~10月19日(月)18:00
  *販売期間内に完売した場合、当日券の販売はありません。
 ■購入を希望される場合は、まずお電話にてお申し込みください。
   申込先:090-9829-9631(月~金10-17時)
   http://www.doubledutchdelight.com/ticket.html

 開演時間等は変更になる場合がございます。最新情報は公式HPにてご確認ください。
   公式HPはコチラ≫
   
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 その他のイベント・スケジュールはコチラ≫
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▼輝く学生インタビュー▼

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 第58回 輝く学生インタビュー
       謎とトリック~紐解く瞬間の「気づき」が魅力
                         ミステリー研究会
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 このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介してい
 きます。
 
 今回ご紹介するのはミステリー研究会です。インタビューに答えてくれたのは、前年度
 代表を務めた片桐礼大さん(法学部4回生・長野県出身)です。ミステリー研究会は、
 ミステリーを中心にしつつも、幅広いジャンルの「読書好き」が集う団体です。定例で
 行う例会や読書会のほか、今年6月には、所属する「関西ミステリ連合」の総会にて講
 演会を実施しました。そんな彼らの活動の様子をお伝えします。
 
 (写真)インタビュー当日の片桐さん

 Q.はじめに、立命館大学法学部を選んだ理由を教えてください。

 私が立命館大学を受験したのは、まさに「ミステリー研究会があるから」という理由か
 らでした。中学生の頃からミステリーに興味があり、高校生のとき、世の中に「ミステ
 リー研究会」という類の団体が存在することを知って、「『ミステリー研究会』がある
 大学に行きたい」と思うようになりました。私は長野県の出身ですが、京都大学の「推
 理小説研究会」という団体が、多くの作家を輩出していることで有名なので、ミステリ
 ー研究団体の活動が盛んな地として、京都に注目していました。そして、ミステリー研
 究団体がある京都の大学をいくつか受験し、立命館大学法学部に入学することができま
 した。

 Q.文学部ではなく、法学部を選んだ理由は何でしょうか。

 法学部を選んだのは、「ミステリー→犯罪→刑法」という安直な連想からでした。ミス
 テリーの中には法廷を舞台とする作品も多くあるので、実際の裁判実務などにも興味が
 ありました。遺産相続を巡る親族の争いは民法とも関連しますし、一事不再理など法律
 上の原則を扱ったものもあります。法学の知識を身につければ、ミステリーをもっと楽
 しむことが出来ると考えました。

 Q.中学生の頃からミステリーを読み始めたということですが、そのきっかけになった作
  品は何でしたか?


 もともと読書が好きで、小さい頃から結構な量の本を読んでいました。その中で、中学
 1年生のとき、綾辻行人さんのデビュー作「十角館の殺人」という本を読んで、衝撃を
 受けました。綾辻さんは、京都大学の推理小説研究会のOBです。「十角館の殺人」での
 綾辻さんのデビューは、「本格ミステリー界の伝説」と言われます。それまであまり評
 価されない傾向にあった「本格ミステリー」ジャンルの作品が注目され、評価されたこ
 とが、その後、多くの新作が生み出されるようになるきっかけになったからです。私自
 身にとっても、改めて「ミステリー作品が好きだ」と意識をするきっかけとなった作品
 です。

 Q.今、片桐さんが注目されている作家はいらっしゃいますか?

 個人的に好きなのは、麻耶雄嵩さんです。この方も、京都大学の推理小説研究会のご出
 身です。作品数はそれほど多くはないのですが、その分一つの作品の密度が濃いんで
 す。本格ミステリーは、「事件が起こる」「謎がある」「推理する」「解決する」とい
 う枠組みでつくるのが一般的です。しかし、麻耶さんはそういった枠組みをバンバン崩
 す独自のスタイルを持っています。どの作品も衝撃は強いですが、愛されている、お勧
 めの作家さんです。

 Q.ミステリー研究会についてお伺いします。その名称から考えて、読むのはやはり「ミ
  ステリー作品」なのでしょうか?


 「ミステリー研究会」という名称ですが、その実態は、ミステリーに限らず、SFや純文
 学など幅広いジャンルの「読書好き」の集まりです。私自身は、大のミステリー好きな
 ので、メンバーたちが意外とミステリーを読んでいないことに、最初は驚きました(笑
 )。例えば、東野圭吾さんや伊坂幸太郎さんといった、エンターテイメント系のベストセ
 ラー作家の作品など、メジャーなものもよく読まれています。

 Q.どのような活動をされているのですか?

 週に2回、キャンパス内の教室を借りて「例会」を行っています。だいたい16時半~19
 時の時間帯で活動していますが、厳密に時間が決まっているわけではないので、メンバ
 ーは来たいときに来て、帰りたいときに帰るという、極めて自由な雰囲気です。活動内
 容も決まったものはありません。読みたい本を持参して、一人離れて集中して読む人も
 いれば、最近読んだ作品の内容について話をする人たちもいます。誰かがボードゲーム
 を持ってきて、皆でそれに興じることもあります。各々気の赴くままに活動する、「放
 課後の延長」といった感じです。また、隔週で「読書会」を実施しています。毎回1冊
 課題本を決めて、それを各々が事前に読んできた上で、当日担当者が用意したレジュメ
 をもとに、意見交換をします。普通は3~4ページくらいなのですが、一度、シャーロッ
 ク・ホームズが大好きなメンバーが、気合を入れすぎて32ページにも及ぶ膨大な資料を
 用意してきたことがありました(笑)。このときは、「まるで講義」というレベルの読
 書会になりました。
 
 (写真)片桐さんが担当のときにつくったレジュメ

 Q.メンバー構成について教えてください。

 メンバー総数は20名程度で、うち女性は5~6名です。4回生以上が9名、1・2回生が
 10名程度です。ミステリーにこだわりを持って、そればかり読む人もいれば、幅広いジ
 ャンルの本を読んでいる人もいます。色々なスタンスの人がいて、それぞれが自分のペ
 ースで活動できるのが、ミステリー研究会の良い点だと思います。

 Q.皆さんの読書量は、どのくらいなのでしょうか?

 読む量も人それぞれですが、多い人は本当に多いです。ある先輩は、本に限らず映画も
 含めて、「創作物」を大量に「摂取」するため、下宿は購入した本やDVDなどで溢れ、
 足の踏み場もありません。Amazonや大学生協で本をついつい購入してしまうので、下宿
 の天井の高さまである本棚が既にいっぱいで、入りきらない分はダンボールに詰めて保
 管しています。読む量は、数にすると平均で月20~30冊くらいだそうです。私は、その
 先輩に比べると少ないですが、月に10~15冊は読んでいます。必然的に、出費はかさみ
 ます(笑)。

 Q.最近はどのような本を読まれましたか?

 一番最近に読んだのは、「その罪のゆくえ」(リサ・バランタイン著/ハヤカワ・ミス
 テリ文庫)と、「赤い博物館」(大山誠一郎著/文藝春秋)です。海外の作品と日本の
 作品を比べると、海外の作品のほうが、事件やストーリーそのものだけでなく、周囲の
 情景なども含めて描かれているという印象があります。また、最近読んだ本では、「片
 桐大三郎とXYZの悲劇」(倉知淳著/文藝春秋)が、特にお勧めです。
    
 (写真)例会の様子。本を読む人、談議を繰り広げる人、様々です。

 Q.ミステリー研究会の皆さんは、執筆活動もされているのでしょうか?作品発表の機会
  などはありますか?


 私自身は書くことも好きなので、2ヶ月に1作くらいのペースで短編ミステリーを書いて
 います。いわゆる投稿もしていて、つい先日も作品を投函したばかりです。趣味の延長
 ですが、できれば今後も続けていきたいと思います。ミステリー研究会のなかでも、賞
 などを目指してコンスタントに書いているメンバーも2~3名います。依頼があればほか
 のメンバーも書きますし、会誌「青髭通信」に掲載することもあります。ただ、会誌は
 一般に公開されるものなので、自分の作品を載せたがらない会員もいます。身内しか読
 めない作品も水面下で数多く生まれています。

 Q.会誌「青髭通信」とはどのようなものですか?

 メンバーが読んだ本のレビューなどを掲載しているものです。創部30年を迎える当会の
 会誌は既に89号発行しています。過去にどのようなペースで発行されていたのか定かで
 はありませんが、現在は年に1~2回のペースで発行しています。我々が所属している「
 関西ミステリ連合」という団体で、講演会を実施する際には、この会誌を300~500円で
 販売しています。

 ※関西ミステリ連合とは:
 同志社大学・大谷大学・大阪大学・関西学院大学・立命館大学の各ミステリー研究団体
 によって構成される連合団体。20年以上の歴史を持つ。年2回行われる総会を中心に活
 動。総会では各団体の活動報告や、 推理作家の先生方を招いての講演会のほか、古本
 オークションや犯人当て企画などのイベントが催される。

 
 (写真)青髭通信を手に。右は現在代表を務める井上康征さん

 Q.今年6月の「関西ミステリ連合・春の総会」講演会は、立命館大学で行われまし
   たね。


 6月6日(土)に立命館大学で講演会を実施しました。今回は立命館大学が担当というこ
 とで、昨年12月頃から準備を始めました。知名度が高く、意外性のある方を呼びたいと
 考え、「ミステリーゲームのシナリオライターの方を呼ぼう」ということになりまし
 た。そこで、私がゲームのファンだったこともあり、「ダンガンロンパ」シリーズで有
 名な小高和剛先生を呼ぼうと提案しました。先生の所属するゲーム会社に直接依頼させ
 ていただいたところ、快く引き受けてくださいました。また、宣伝は、我々のHPやTwit
 terで告知したほか、小高先生ご自身もご協力くださったおかげで、盛況のうちに幕を
 閉じることができました。

 ※ダンガンロンパシリーズとは:
 スパイク・チュンソフト(旧:スパイク)が開発・発売しているアドベンチャーゲーム
 『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』と、その続編および関連タイトルを含
 むシリーズ。最新作「NEWダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」が9月15日
 (火)に発表。「ファミ通.com」の週間PVランキングで1位と報告された。


 Q.立命館大学ミステリー研究会ならではの取り組みはありますか?

 年末ごとに発行される「このミステリーがすごい!」などのムックに、当会も投票させ
 ていただいています。また、以前に、「国内外の一番面白いミステリー作品を100冊選
 ぶ」と言うような企画に参加させていただいたこともあります。関西では5大学ほどが
 参加していると思います。自分たちの選んだものが、こうして掲載されるのは嬉しいで
 す。

 当会独自の活動としては、今月、天橋立で合宿をしました。展望台などの観光は半
 日で済ませて、あとは屋内で読書したり話をしたりしていたので、いつも通りともいえ
 ますが、たまには場所や気分を変えて、そんな行事も行っています。
   
 (写真)天橋立にて片桐さんが撮影

 Q.最後に、ミステリーの魅力について改めて教えてください。

 まず、「誰がどうやってこの事件を起したか」や「どうすればこういう状況になるの
 か」という「謎」や、密室殺人のような「トリック」。そういったものを主軸に物語が
 展開し、最後の推理で論理的に紐解かれる。その探偵の推理ロジックやトリック自体の
 面白さや意外性、「そういうことだったのか」「こう考えればその通りになるな」とい
 った気づきがあります。それが、ほかのジャンルにはない、ミステリーならではの魅力
 だと思います。

 ~~~~
 いかがでしたでしょうか。
 取材のため例会を訪ねると、既に談議を始めているメンバーが数名。そこに現れて、本
 を取り出し、ひたすら読書にふけるメンバーもいます。さらにこの日は、Webでミステ
 リー研究会を知り、興味を持ったというアメリカからの留学生が見学に来ていました。
 まさに「放課後の延長」という表現がぴったりの、学生ならではの自由な空間。読書は、
 一人で楽しむことはもちろん、彼らのように意見交換をして周囲の人とともに楽しむこ
 ともできます。皆様も是非、読書の秋を満喫してください。




▼編集後記▼

 ワールドカップでの日本代表の大活躍で、一躍注目を集めているラグビー。今回は、キヤノン
 イーグルスに所属する、立命館大学ラグビー部OBの宇佐美和彦選手(2014年スポーツ健康
 科学部卒・愛媛県出身)
をご紹介します。

 中学まで続けていた野球を怪我で断念し、高校時代にラグビーを始めたという宇佐美選手。
 立命館大学ラグビー部では主力として活躍し、日本代表合宿にも招集されました。大学を
 卒業後、キヤノンイーグルスに入団。先発出場するなど活躍し、日本代表にも選出されまし
 た。9月のワールドカップ開幕直前に、惜しくも代表メンバーを外れましたが、チームとし
 て、日本代表として、将来にわたり活躍が期待されている選手の一人です。

 在学時の宇佐美選手をよく知る、立命館大学ラグビー部の中林正一監督にお話を伺いました。

 ~~~
 彼は温厚な性格で、地道に努力を積み重ねていける忍耐力のある選手です。技術面もさること
 ながら、プレッシャーなどで追い込まれても、挫けることのない強い精神力が、彼が常に評価
 されている一因だと思います。ロックというポジションにおいては、もう少し押しが強くなる
 と良いかもしれませんが、これからの成長が楽しみです。彼は、立命館大学ラグビー部OB
 として、今一番日本代表に近い存在。その誇りを持ちつつ、将来は日本のラグビー界をリード
 する存在に育ってくれることを期待しています。
 ~~~


 一方、ワールドカップ・日本代表は日本時間10月12日(月・祝)アメリカ戦で、悲願のベスト
 8入りを目指します。どのような活躍を見せてくれるのか、楽しみです。

 (立命館CLUB事務局 井坂)

▼第82号読者プレゼント▼

 今回は、「立命館慶祥中学校・高等学校 オリジナル風呂敷」を5名様にプレゼントします。
 是非ご応募ください。
 
 プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
 なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:10/19(月)>

 【パソコンの方はコチラ】
 
 【携帯電話の方はコチラ】
 
 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
   立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
    (否の場合はイニシャルで表記いたします。
     ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼第81号読プレ当選発表▼

 多数のご応募ありがとうございました。
 第81号の読者プレゼント当選者の発表です。 
 プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

 ★★★★★★★★★★★★★★
 ★・田村伸一さん(岡山県)★
 ★・ひろ茶さん (埼玉県)★
 ★・坪本千鶴さん(大阪府)★
 ★・笠木孝則さん(石川県)★
 ★・谷知昭典さん(京都府)★
 ★★★★★★★★★★★★★★

 次回のご応募もお待ちしています。

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次回配信予定は10月23日(金)です。お楽しみに。
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