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最新号・バックナンバー

立命館CLUB 【VOL.235】

立命館CLUB【VOL.235】

立命館CLUB会員の皆様、こんにちは。

スポーツの秋、本番です。

9月24日(土)、「第75回北海道高等学校ラグビーフットボール南北選手権大会」決勝戦にて立命館慶祥高校ラグビー部が札幌山の手高校に18-7で勝利、1996年創部以来初となる「第102回全国高校ラグビー大会(通称:花園)」出場権を獲得しました。第1回戦は12月27日(火)または28日(水)、東大阪市花園ラグビー場で実施予定です。
また、立命館学園では選手たちが全国大会の舞台で最高の力を発揮できるよう、寄付募集を行なっています。ご支援賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
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ご寄付に関する詳細はコチラ≫

ご寄付のお申込みはコチラ≫

また、10月2日(日)、阪神タイガース榮枝裕貴選手(文学部2021年卒)東京ヤクルトスワローズ戦にプロ初出場。9回裏2アウト、2塁・1塁の場面で代打として起用された榮枝選手は、見事ライト前ヒットで同点タイムリー。試合は延長でも決着がつかず、そのまま3対3で終わるも、プロ初出場・初打席・初ヒット・初タイムリーと素晴らしい結果を残されました。さらなる活躍、期待しています!

今号も学生や教職員の情報満載でお届けします。

読者プレゼントは、「立命館大学デー特製エコバッグ」です。

応募方法は最後にお知らせします。それではお楽しみください。

▼学園ニュース▼

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【1】「2022年度秋季 立命館大学卒業式・大学院学位記授与式」「2022年度秋季 立命館大学・大学院入学式」を挙行

9月23日(金・祝)に「2022年度秋季 立命館大学卒業式・大学院学位授与式」、9月24日(土)に「2022年度秋季 立命館大学・大学院入学式」を大阪いばらきキャンパスで挙行しました。
式典は、新型コロナウイルス感染予防対策を講じたうえで、卒業生・修了生・新入生およびご家族の出席による対面形式で行ない、当日出席できない方々に向けては、式典終了後に映像を配信しました。また、花をモチーフにした「フラワーウォール」や「フラワーフォトサイン」を設置、友人たち一緒に写真撮影する姿も見られ、会場は笑顔で溢れました。

<「2022年度秋季 立命館大学卒業式・大学院学位授与式」>
「2022年度秋季 立命館大学卒業式・大学院学位授与式」では、学部生・大学院生あわせて550名(学部:418名、大学院:132名)が卒業。式典会場の入り口では、「Brand New Day」と表示した大型ゲートで卒業生・修了生を迎え入れました。また、式典終了には立命館大学と立命館大学校友会からバラの花を贈呈し、祝意を伝えました。
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<「2022年度秋季 立命館大学・大学院入学式」>
「2022年度秋季 立命館大学・大学院入学式」では、学部生・大学院生あわせて340名(学部生153名、大学院生187名)が入学しました。日本文化の縁日を体験してもらおうと、ヨーヨー釣りやわなげのブースを設け、お祝いの気持ちを込めた企画で新入生を迎えました。
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【2】「イノベーション・ジャパン2022~大学見本市&ビジネスマッチング~Online」にて技術シーズ14件を出展

立命館大学は、国立研究開発法人科学技術振興機構(以下、JST)が主催する国内最大規模の産学連携マッチングイベント「イノベーション・ジャパン2022~大学見本市Online」に出展しています。
全国にある大学などの機関の技術シーズを一堂に集める本イベントは、創出された研究成果の社会還元と技術移転を促進し、産学連携を支援するために2004年から開催されています。19回目となる今回はオンラインにて実施、434件の技術シーズの紹介や研究者・有識者によるセミナーなどが行なわれます。立命館大学からは14名の研究者が技術シーズを出展しています。

[日 程]10月4日(火)~31日(月)
[開催方法]オンライン
[入場料]無料
[その他]参加には、オンライン登録が必要

イベントの詳細はコチラ≫

立命館大学の出展者一覧はコチラ≫

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【3】米国ESRI社「ESRI Young Scholars Award」で最優秀賞を受賞

地理情報システム(Geographic Information System<以下、GIS>)のソフトウェアで著名な米国Environmental Systems Research Institute, Inc.(以下、ESRI)主催の「第11回ESRI Young Scholars Award」にて、武内樹治さん(文学研究科博士課程後期課程)が最優秀賞を受賞しました。
本アワードは、GISを用いて優れた研究を行なう世界の若手研究者を表彰するものです。7月13日(水)、カリフォルニア州・サンディエゴで開催された「第42回Esri User Conference」にて表彰されました。
武内さんは、立命館大学アート・リサーチセンターと立命館大学歴史都市防災研究所によるGISを使用した考古遺産の研究プロジェクトに参加。プロジェクトの一つとして取り組んだ平安京跡の発掘調査地点の空間分布に関する研究が評価されました。

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【4】学生の活躍をご紹介!

<ボート部、「第49回全日本大学選手権大会」で女子総合準優勝、「女子舵手つきフォア」で5連覇を達成>
9月7日(水)~9月11日(日)、戸田ボートコースにて「第49回全日本大学選手権大会(以下、インカレ)」が開催され、立命館大学ボート部が女子総合で準優勝を果たしました。
また、「女子舵手つきフォア」では松田京子選手(スポーツ健康科学部3回生)・鈴木伶奈選手(経済学部4回生)・阿南美咲選手(経済学部2回生)・志賀早耶香選手(経済学部3回生)・越智楽々渚選手(スポーツ健康科学部2回生)が出場、インカレ5連覇の快挙達成です。
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<陸上競技部、「第91回日本学生陸上競技対校選手権大会」「第106回日本陸上競技選手権大会・リレー競技」で活躍>
9月9日(金)~11日(日)、たけびしスタジアム京都にて「第91回日本学生陸上競技対校選手権大会」が行なわれました。男子十種競技・川元莉々輝選手(食マネジメント学部3回生)が2連覇、女子400mハードル・山本亜美選手(スポーツ健康科学部2回生)が初優勝、女子4×400mリレーでは3分38秒43の好タイムで2連覇を果たしました。
また、10月1日(土)~2日(日)、東京国立競技場にて開催の「第106回日本陸上競技選手権大会・リレー競技」女子4×400mリレーにも出場した立命館大学は、日本代表などを除く単独チームの今シーズン日本最高タイムを更新、3分37秒85で見事優勝を飾りました。
川元莉々輝選手
山本亜美選手
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女子4×400mリレー表彰式(中央4名:立命館大学)
左上:山本亜美選手(スポーツ健康科学部2回生)
左下:松尾季奈選手(スポーツ健康科学部4回生)
右上:吉岡里奈選手(スポーツ健康科学部3回生)
右下:工藤芽衣選手(食マネジメント学部2回生)


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【5】附属校生の活躍をご紹介!

<岡田莉子さん(立命館慶祥高校1年生)、「ピティナ・ピアノコンペティション」F級で銅賞>

8月19日(金)~20日(土)、「ピティナ・ピアノコンペティション」F級の全国大会が開催され、岡田莉子さんが銅賞(3位相当)を受賞しました。「ピティナ・ピアノコンペティション」は、文部科学省後援による全国規模のピアノコンクールとして毎年開催されています。F級は高校3年生以下が参加する部で、「バロック」「クラシック」「ロマン」「近・現代」4つの時代区分から示された課題曲の中からそれぞれ1曲ずつを選曲し、合計25分以内で演奏する部です。予選・本選を突破した34名が全国大会に出場、岡田さんは見事銅賞を受賞しました。
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<能登優佳さん(立命館守山高校1年生)、「びわ湖ピッチ2022」で最優秀賞受賞>
8月28日(日)、もりやまキャリアチャレンジの成果発表会として「びわ湖ピッチ2022」が琵琶湖マリオットホテルで開催されました。
「もりやまキャリアチャレンジ」は、滋賀県守山市の魅力・課題からビジネスプランを作り上げる起業家育成プログラムです。3校6チーム高校生が参加、約2カ月間のプログラムを通して、大学生や地元企業によるフォローアップを受けた参加者たちが「びわ湖ピッチ2022」でビジネスプランを発表しました。
宮本和宏・守山市長と上原仁・株式会社マイネット代表取締役社長が審査員を務められ、最優秀賞には、能登優佳さん(チーム名:link)が選ばれました。「link」は、バスケットボールに興味がある人同士が気軽に繋がることができるコミュニティアプリ「Link Ball」を提案。現在スポーツ界で求められている「スポーツを軸とした人と人との繋がりをつくること」に対してしっかりとアプローチしていることに加えて、ビジネスプラン実現に向けてのビジョンが明確なことなどが評価されました。
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▼EVENT(公開講座など)▼

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【1】[オンライン][有料(一部無料)][要事前申込]
立命館オンラインセミナー


「立命館オンラインセミナー」は、どこからでもアカデミックな講義を受講いただけます。「未知の世界を知りたい」「専門家やプロフェッショナルの知識に触れたい」など、皆様の学びのニーズにお応えする講義を展開します。※見逃し配信(期間中、いつでも何度でも視聴可能)に対応しています。

10月24日(月) 15:00~16:30
11月19日(土)、12月17日(土)、2023年1月14日(土)、2月4日(土)、3月26日(日) 10:00~11:30

「メディアとしての浮世絵 -浮世絵の上に描かれてきたもの(全6回)」
講師:赤間亮(立命館大学文学部教授)
   田辺昌子(千葉市美術館副館長)
   日野原健司(太田記念美術館主席学芸員)
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お申込みはコチラ≫


10月29日(土)、11月27日(日)、12月24日(土)、2023年1月28日(土)、2月25日(土)、3月25日(土)10:00~12:00
「【日本史探究】冤罪と粛清の日本古代史(全6回)」
講師:本郷真紹(立命館大学文学部教授)
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お申込みはコチラ≫


[受講料]1,500円/1回 ※第1回無料
[定 員]第1回:1,000名、第2~6回:各200名 ※先着順です。お早めにお申込みください。
[開催方法]オンライン(Zoom) ※見逃し配信(ストリーミング配信)あり
<申込締切:各講義の2日前の23:59>

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【2】[@京都/オンライン][無料][要事前申込]
明日の京都文化遺産プラットホーム
第12回フォーラム「日本の文化は自然の恵みから ~伝統材料・道具とそれを支える人々の未来~」


古来から人々はものづくりの技術を高めてきました。しかし、今日では失われそうな伝統的な材料・道具・ものづくりが数多くあります。それらの価値を確かめるとともに、未来に向けて踏み出すため、わたしたちは何ができるかを考えます。

[日 時]10月30日(日)14:00~16:45 開場13:30
[場 所]立命館朱雀キャンパス 5階ホール(大講義室)<京都市中京区西ノ京朱雀町1>
[参加料]無料
[定 員]会場:200名程度、オンライン:定員なし
[申込締切]会場:10月19日(水)※応募者多数の場合は抽選
      ライブ配信:10月29日(土)

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【3】[@兵庫][有料][要事前申込]
第9回姫路漢字探検隊「科学館と漢字クイズラリー」


「電・重・回・星・気」といった科学にちなんだ漢字の成り立ちについて、姫路科学館を見学しながら学びます。

[日 時]10月29日(土)第1部10:00~12:00、第2部13:30~15:30
[場 所]姫路科学館(兵庫県姫路市青山1470-15)
[参加費]500円(別途、姫路科学館観覧料が必要です)
[定 員]各回60名 ※先着順です。お早めにお申込ください。

詳細はコチラ≫
お申込みはコチラ≫
漢字探検隊ホームページはコチラ≫

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▼EVENT(スポーツ/学芸)▼

【1】[@京都][無料][申込不要]
準硬式野球部「2022年度関西六大学準硬式野球連盟秋季リーグ」同志社大学戦


<立命館大学準硬式野球部からのメッセージ>

今年のチームはとにかく明るいです!おそらく全国でトップクラスにベンチがうるさいほど、明るいチームです。プレー面ではキャッチャーで4番の吉村(産業社会学部3回生)を中心に守りで流れを呼び込み勝つ野球が特徴です。是非一度球場に見に来てください!

[日 時]10月20日(木)13:40~
     10月21日(金)11:10~

[場 所]わかさスタジアム京都(京都市右京区西京極新明町29)
[入場料]無料

詳細はコチラ≫

▼輝く学生インタビュー▼

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   第203回 輝く学生インタビュー
      出場選手全員で組む円陣-最高の瞬間が、十種競技にはある
                    男子陸上競技部 川元莉々輝さん
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、男子陸上競技部で十種競技に取り組む川元莉々輝さん(食マネジメント学部3回生・兵庫県出身)です。9月9日(金)~11日(日)、たけびしスタジアム京都で開催された「第91回日本学生陸上競技対校選手権大会(以下、日本インカレ)」の男子十種競技にて大会2連覇を達成されました。これまでの取り組みや今後の目標についてお伺いしました。
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Q. 男子陸上競技部について教えてください。

男子陸上競技部は、短短パート(100m・200m・4×100mリレー)、短長パート(400m・4×400mリレー)、ハードルパート(110mH・400mH)、中距離パート(800m・1,500m)、長距離パート(3,000m・5,000m・10,000m・競歩)、跳躍・混成パート(走幅跳・走高跳・棒高跳・三段跳・十種競技)、投擲パート(やり投・円盤投・砲丸投・ハンマー投)の7つで構成されています。十種競技の選手は現在4名で混成パートに所属していますが、「今日は跳躍パート、明日は投擲パートの選手と一緒にトレーニングしよう」とそれぞれの課題に応じて他の専門パートの練習に参加しています。
※H:ハードル

Q. 十種競技について教えてください。

初日に100m・走幅跳・砲丸投・走高跳・400m、2日目に110mH・円盤投・棒高跳・やり投・1500mを行ない、合計得点を争います。「走る・跳ぶ・投げる」の総合力が必要とされる競技で、勝者は、「キング・オブ・アスリート」と呼ばれることもあります。どのように得点を狙うかは、選手によって様々です。私の強みは、「穴がないこと」です。突出した得点を狙える種目はありませんが、全種目上位に入って得点を重ねることができます。
十種競技としての主な大会は、5月の関西インカレ、6月の日本選手権、9月の日本インカレです。
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Q.陸上競技を始めたきっかけについて教えてください。
小学生の頃から休み時間に友達と遊びでバスケットボールをしていたこともあり、中学ではバスケットボール部に入部する予定でした。しかし、たまたま体験入部で参加した陸上部の楽しそうに練習に取り組む雰囲気に惹かれ、陸上部に入りました。中学時代の顧問の勧めで混成種目に取り組むようになり、中学3年生では「全日本中学校陸上競技選手権大会」の四種競技(110mH・砲丸投・走高跳・400m)で7位、高校3年生では「全国高等学校総合体育大会(インターハイ)」の八種競技(100m・走幅跳・砲丸投・400m・110mH・やり投・走高跳・1500m)で8位の成績を残すことができました。
陸上競技は自分との戦いです。私自身、一度やると決めたらストイックに取り組んでしまう性格です。今振り返ってみると、チームワークが求められるバスケットボールではなく、陸上部に入って正解だったかもしれません(笑)。

Q. 立命館大学を選ばれた理由を教えてください。

高校3年生の時に立命館大学陸上部競技部の練習に参加しました。自主性を大切していることや「オン・オフ」のメリハリがはっきりしている雰囲気が印象的でした。また、男女ともに様々な種目で成績を残していることもあり、周りの部員からたくさんの刺激をもらいながら競技に打ち込むことができると感じ、立命館大学に進学しました。
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Q. 大学入学後の競技生活はいかがでしょうか。
大学入学後、引き続き混成種目の十種競技に取り組んでいましたが、8月に右脚のハムストリングスを怪我、1回生の時は1試合も出場することができませんでした。12月頃に完治してからは、「この悔しさをモチベーションにして、もう一度本気で陸上競技と向き合おう」と決心し、練習の質や日々の生活習慣の改善に取り組むようになりました。例えば、日々の練習メニューや課題はもちろん、練習場所・気温・練習時間・食事などもそれまで以上に細かく記録するようにしました。また、練習や筋力トレーニングの動画も撮影し、フォームなども徹底的に見直しました。「この冬はしっかりと練習することができた」と感じた一方、「大学トップの2選手とは、まだまだ実力の差がある。日本インカレは3位に入れば御の字」と思っていました。しかし、優勝候補2名が欠場したこともあり、2回生9月の日本インカレでは、優勝することができました。
全国1位という長年の夢が突然叶ってしまったことで、燃え尽き症候群のような状態になってしまいました。次の目標が定まらず、練習にも身が入らないまま時間が過ぎ、そのまま春のシーズンを迎えました。3回生5月の関西インカレでは2位、自分のなかでは全くもって満足できる内容ではありませんでした。

Q. なかなか実力を出すことができない状況から、日本インカレ連覇するまでになられました。どのように気持ちを切り替えたのですか?
関西インカレで敗れるまで、「日本インカレで2連覇することは、昨年と同じ大会で同じ優勝を重ねるだけの“ただの現状維持”」のような気がして、目標として定めることに違和感がありました。しかし、この負けがきっかけで「日本インカレ2連覇は“ただの現状維持”のような簡単なものではない。むしろ非常に難しい。だからこそ絶対に今年も優勝したい」と心の底から思えるようになり、完全にスイッチが入りました。関西インカレに敗れた5月から日本インカレの9月まで、「結果を出すために全てを犠牲にする覚悟」で取り組みました。例えば、食事は栄養素や摂取カロリーなどを最優先にして、味は無視しました。感覚としては、「栄養を摂るためだけに口に食事を運ぶイメージ」です。また、これまで心のなかにあった「面倒だから、しんどいからこの練習はやりたくない」という感情を一切捨て去り、結果を出すために必要な練習のみ行ないました。十種競技は全種目でどのように得点を重ねるかが重要です。各種目の目標記録をノートに書き出し、その記録を出すためにはどうすればいいのか、逆算しながら練習を組み立てました。この工程は、何時間もかかるもので、日々の状況にあわせて各種目の練習時間を調整する必要もあります。しかし、徹底的に「目標からの逆算」に取り組んだこともあり、徐々に調子も上向いていきました。
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Q. 9月の日本インカレをでは見事2連覇、大会を振り返っていかがですか?

ほぼ全ての種目で目標通りの記録を出し、優勝することができました。特に円盤投は目標37mに対して、渾身の一投で37.04m。大会直前まで思うような投擲ができず、「本番で目標を下回ると精神的に追い込まれるかもしれない」と考え、36mに目標を変更することも検討していました。しかし、目標から逃げずに練習に取り組んだ結果、15本投げて1本でるかどうかの記録を本番で出すことができました。
この3カ月間、常に結果を出すためにはどうすれば良いかということを考えて、実行できたらからこそ、円盤投含めほぼ全ての種目で納得のいく記録を残し、2連覇を達成することができました。
「基本的に苦しいことはやりたくない」という性格の自分にとって、400mと1500mに臨む時のメンタルをコントロールすることは、特に重要です。自らを奮い立たせるために「大会が終わったら美味しい焼肉を思う存分食べていい」というご褒美を設定しました。この作戦も見事成功、好タイムを出すことができました(笑)。
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Q. 十種競技の魅力について教えてください。
全ての種目が終わった後、十種競技では出場選手全員で円陣を組みます。全種目を終えた達成感はもちろん、2日間・十種目ともに戦ってきた選手たちの間に芽生える友情や仲間意識、そして、お互いを称えあう“あの瞬間”がたまりません。「いい成績を残して、いかに気持ち良くあの円陣をむかえることができるか」、そのために十種競技をやっていると言っても過言ではありません。日常生活では絶対に経験できない最高の瞬間が、そこにはあります。
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Q. 今後の目標について教えてください。
日本インカレ3連覇です。特に110mHと棒高跳に関しては、まだまだ伸びしろがあると感じています。2連覇に満足することなく、より高いレベルを目指したいと思います。また、来年4月には「FISUワールドユニバーシティゲームズ(旧ユニバーシアード)」の予選会があります。まずはしっかりと勝ち抜きたいと思います。そして、中国で開催される7月の本選に出場できれば、自分にとって初の世界の舞台になるので、楽しみながら一つでも多く自己ベストを出すことが目標です。
この9月から男子陸上競技部の新主将になりました。関西インカレでは個人種目に加えて、大学対抗で出場選手の総合得点も競い合います。2021年は優勝しましたが、今年は4位でした。2023年は第100回のメモリアル大会です。主将としてチームを盛り上げつつも自分自身しっかりと成績を残して、1位を奪還できるように頑張りたいと思います。
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「もっと多くの人に十種競技を知ってもらいたい」と、練習風景や日本インカレ二連覇までの道のりなど、YouTubeに動画を投稿する川元さん。全力で十種競技に取り組むストイックな姿をみると「もっと自分も頑張ろう」と“やる気”がみなぎってきます。
「走る・跳ぶ・投げる」、そしてYouTubeと二刀流では収まらない川元さん、さらなる活躍を期待しています。

▼編集後記▼

今回は、アマチュア落語家の岡本麻友子さん(1998年産業社会学部卒業・京都府出身)をご紹介します。9月25日(日)、福井県小浜市で「第14回ちりとてちん杯全国女性落語大会※」決勝が開催され、岡本さん(高座名:団子家みたらし)が見事優勝に輝きました。これまでの取り組みや今後の抱負についてお話を伺いました。
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※ちりとてちん杯全国女性落語大会:
福井県小浜市出身の女性が落語家を目指すNHK連続テレビ小説「ちりとてちん」(2007年10月~2008年3月放送)にちなんで、2008年から開催。アマチュア女性落語の全国大会。

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12年ほど前、当時勤めていた会社の食堂にあったビジネス雑誌をふと手に取って読んでいた時のこと。おすすめの本として、立川談春さんの『赤めだか』が紹介されていました。この本は、立川談春さんが立川談志さんに弟子入りしてから真打ちになるまでの話です。「なぜ、ビジネス雑誌なのに落語家の本が?」と気になり、購入しました。読んでみたところ、落語や立川談春さんについてもっと知りたいと思ったのが、興味を持ったきっかけです。大学時代、落語研究会に入ってもいなかったどころか、落語自体見たこともありませんでした。しかし、様々な落語会で落語に触れ、自分もやってみようと思い、アマチュア落語家として活動を始めました。
私が生まれ育ったのは京都の下鴨神社の近く、下鴨神社といえば「御手洗祭(みたらし祭)」と「みたらし団子」。そこから高座名を「団子家みたらし」としました。もちろん、みたらし団子は大好きです(笑)。
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落語の魅力は、言葉を使ってお客様の頭のなかに舞台を作り、色々なものを表現できることです。その一方で、ほとんど何も使わず「喋るだけ」なので、難しいところでもあります。
また、落語は基本的に「ダメな人間」を取り上げます。「四十七士が敵を討ちに行く時に47人以外に逃げたやつも絶対いるはずだ。その逃げたやつが落語の題材になる」と立川談志さんがおっしゃっていた通り、大石内蔵助たちではなく、一般的に多いであろう「頑張らない人たち」にスポットをあてられるところも面白いと思っています。

今回、「ちりとてちん杯全国女性落語大会」では『皿屋敷』を改作した演目『裏皿屋敷』を披露しました。古典落語の『皿屋敷』は美人で有名なお菊さんが家宝の皿が一枚足らないという言いがかりをつけられ、斬り殺されて幽霊になったというお話で、町の人たちが幽霊になったお菊さんがお皿を数える姿を見るために殺到する様子が描かれています。
そこで、『裏皿屋敷』では、実はお菊さんは酒癖の悪さが原因でうっかり皿を割ってしまい、自ら井戸に落ちたという内容に改作しました。また、怪談話『四谷怪談』の「お岩さん」がお菊さんのところに遊びにきて、女性2人の目線から話を展開するようにしました。『皿屋敷』ではお菊さんを見たい町の男性目線で描かれているように、昔から落語は男性が演目を作り、男性が演じていました。私は『裏皿屋敷』のように原作に出てくる女性を主人公にするという改作に取り組み、様々な演目を演じています。
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「ちりとてちん杯全国女性落語大会」決勝は、落語で笑いたいと思って来てくださる方ばかりで、お客様からの反応をヒシヒシと感じることができ、私自身も楽しむことができました。
優勝後、落語仲間からお祝いのメッセージをたくさんもらいました。大好きなビールをケースで送ってくれた友人もいました(笑)。大会終了後一週間くらいは疲れて少しぐったりしていたこともあり、最近になってやっと以前の職場の方々や友人たちに結果報告をしはじめたところです。

テレビではなかなか伝わらないのですが、名人の方々は、会場の端から端まで「全部自分のもの」にされます。落語に取り組めば取り組むほど、名人の方々との差、落語の奥深さを感じます。今後も様々な演目を改作しつつ、落語会や大会に出場したいと考えています。勝つことではなく、自分自身が楽しむことをモットーとして落語を続けたいと思っています。
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どんな質問に対してもわかりやすく、時にはエピソードを織り交ぜながらお話しくださった岡本さん。流れるような話術に引き込まれ、あっという間に取材時間が終わっていました。あらためまして、「第14回ちりとてちん杯全国女性落語大会」優勝、おめでとうございます!

(立命館CLUB事務局)

▼第235号読者プレゼント▼

今回は、「立命館大学デー特製エコバッグ」10名様にプレゼントします。
7月16日(土)に行なわれた「立命館大学デー」の限定品です!折りたたむことができ、持ち運びに便利です!
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プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:10/24(月)>

【パソコンの方はコチラ】

【携帯電話の方はコチラ】


 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
  立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼第234号読プレ当選発表▼

多数のご応募ありがとうございました。234号の読者プレゼント(「立命館オリジナルのお箸」)の当選者発表です。
プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

・ブーさん(香川県)・ぬきさん(京都府)・ずんずんさん(岐阜県)・N.T.さん(埼玉県)・林逸雄さん(大分県)

次回のご応募もお待ちしています。

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次回配信予定は10月28日(金)です。お楽しみに。
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