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立命館CLUB 【VOL.233】

立命館CLUB【VOL.233】

立命館CLUB会員の皆様、こんにちは。

京都の朝夕も涼しくなってきました。9月10日(土)の夜は、一年で最も美しいとされる「中秋の名月(十五夜)」です。きれいな満月が見えることを願っています。

8月1日(月)、阪急大阪梅田駅の看板を新広告「Be the first penguin. 挑戦を、失敗を、恐れるな。」に更新しました。多くの人々に失敗を恐れず勇気を持って挑戦してほしいという思いを込めました。
また、立命館大学ではタグライン「Futurize. きみの意志が、未来。」を掲げ、学生一人ひとりが自らの意志で社会への問いを立て、自由に発想し、未来のあるべき姿を創造できるよう多様な支援を行なっています。先を見通せない激動の時代と言われる今、社会課題を解決する人材の育成が急務とされています。これまでの常識にとらわれず、挑戦をもっと自由に楽しむ多様な人々が集う学園の創造を通じて、社会に貢献してまいります。
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今号も学生や教職員の情報満載でお届けします。

読者プレゼントは、「立命館グッズ ブックメモ 付せん」です。

応募方法は最後にお知らせします。それではお楽しみください。

▼学園ニュース▼

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【1】文部科学省の事務次官に柳孝さん(法学部1987年卒)が就任

9月1日(木)、文部科学省の事務次官に柳孝さんが就任しました。卒業後、旧科学技術庁に入庁、文部科学省大臣官房長などを歴任され、2021年9月から文部科学審議官を務められていました。

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【2】「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 JAPAN 2022」に校友2名が選出

8月22日(月)、フォーブスジャパンが日本発「世界を変える30歳未満」30人を決定、校友の篠原果歩(産業社会学部2016年卒)さんと小迫敏珂さん(文学部2016年卒)が選出されました。
篠原さんは、アギトス財団や国際パラリンピック委員会を経て、2021年よりローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団に所属、国際的なスポーツ機関でキャリアを積まれ、活躍されています。
小迫さんは、世界4カ国に拠点を置くクリエイティブエージェンシー「monopo」のニューヨークオフィスに勤務、世界経済フォーラム第四次産業革命センターのグローバルPRプロジェクトやNTT東日本の新規事業開発など、国内外の様々な案件を担当されています。

詳細はコチラ≫

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【3】学生の活躍をご紹介!

<柳井綾音選手(食マネジメント学部1回生)が「カリ2022 U20世界陸上競技選手権大会」で銅メダル獲得>
8月5日(金)、コロンビアで開催された「カリ2022 U20世界陸上競技選手権大会」の女子10000m競歩において、女子陸上競技部の柳井綾音選手が銅メダルを獲得しました。柳井選手は、序盤から積極的に攻め、中盤以降も先頭集団でレースを引っ張る試合展開となりました。期待の1回生が世界の大舞台で見事な成績を残しました。
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<田村美佳選手(法学部3回生)が「京都カグヤライズ」からTリーグに参戦>
女子プロ卓球チーム「京都カグヤライズ」の2022~2023シーズンの所属選手として、卓球部の田村美佳選手が登録され、9月から開幕する卓球のTリーグに参戦することが決定しました。田村選手は、2022年2月に行なわれた「FISUワールドユニバーシティゲームズ2021成都」の国内選考会を勝ち抜いて女子日本代表選手の座を獲得、7月の「第91回全日本大学総合卓球選手権大会 団体の部(通称:インカレ)」では、主力選手としてチームを14年ぶりの準優勝に導きました。これまでの実績が評価され、「京都カグヤライズ」入団とTリーグ参戦が決定しました。
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【4】山浦一保・スポーツ健康科学部教授の著書『武器としての組織心理学』が「HRアワード2022」書籍部門で入賞

山浦一保教授の著書『武器としての組織心理学-人を動かすビジネスパーソン必須の心理学-』(ダイヤモンド社、2021年9月)が「日本の人事部 『HRアワード2022』」(主催:日本の人事部「HRアワード」運営委員会、後援:厚生労働省)の書籍部門で入賞しました。企業人事・経営者・研究者など約24万人の会員で構成される「日本の人事部」は、人と組織の成長を促す取り組みなどを広く伝え、日本企業の発展に貢献することを目的として「HRアワード」を開催しています。第11回目となる「HRアワード2022」では、388エントリーがあり、書籍部門を含む3部門で計38点が入賞しました。
入賞した山浦教授の著書は、「妬み」「温度差」「不満」「権力」「信用」という5つの心理を取り上げ、それらが生み出す人間関係への影響や対処方法などを組織心理学・脳科学・集団力学の最先端の研究を駆使し、科学的エビデンスに基づく新しいリーダーシップ像を示しています。
10月18日(火)、各部門の最優秀賞・優秀賞が発表される予定です。
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【5】滋賀県立美術館において「建築学生から見える滋賀の現在と未来展」を開催

8月23日(火)~9月3日(土)、滋賀県立大学環境建築デザイン学科と立命館大学建築都市デザイン学科の学生たちの作品展「建築学生から見える滋賀の現在と未来展」がびわこ文化公園都市内にある滋賀県立美術館にて開催されました。
8月27日(土)には、保坂健二朗・滋賀県立美術館ディレクター、荒井保洋・滋賀県立美術館学芸員、滋賀県立大学と立命館大学の教員による「ギャラリートーク」を実施、学生たちの作品をもとに滋賀県の文化・環境・空間などについて様々な意見が交わされました。
阿部俊彦・理工学部准教授の尽力により、魅力ある滋賀の文化を育み、活力にあふれた地域社会の実現に寄与するために滋賀県立美術館と立命館大学理工学部は「滋賀県内をフィールドにした建築設計作品の展示」に関する覚書を締結、展示会共催の運びとなりました。
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【6】2023年4月、立命館アジア太平洋大学が「サステイナビリティ観光学部」を新設

<出口治明・立命館アジア太平洋大学長からのメッセージ>
新学部「サステイナビリティ観光学部」の2023年4月開設、および既存の2学部も含めた3学部の展開が、この度、文部科学大臣により正式に認可されました。
これによりAPUは3学部による新しい形の大学となってさらに進化します。学部が1つ増えるという意味を超えた、まさにAPUにとって「第2の開学」というべき新しいチャレンジです。
「サステイナビリティ観光学部」は「サステイナビリティ」と「観光」を融合させた全く新しい学部です。
皆さんもご存じの通り、地球の環境を未来につなぐ視点から「サステイナビリティ」は現在、そして未来の人類にとって最も重要な不可避の課題です。
また、世界的なパンデミックによって、観光産業はこの数年間、一時的なダメージを受けてきましたが、今後は世界中で大きな成長が予想される21世紀最大の産業の一つです。
この「サステイナビリティ」と「観光」を融合させた新しい学部は、まさに「地球」「時代」「国際社会」からの要請に応えるものになると僕は確信しています。
「第2の開学」で、一段高い新しいステージに向かうAPUを、これからもどうか皆さん応援してください。

「サステイナビリティ観光学部」特設サイトはコチラ≫

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その他学園ニュースはコチラ≫
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▼EVENT(公開講座など)▼

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【1】[オンライン][無料][要事前申込]
立命館オンラインセミナー


「立命館オンラインセミナー」は、どこからでもアカデミックな講義を受講いただけます。「未知の世界を知りたい」「専門家やプロフェッショナルの知識に触れたい」など、皆様の学びのニーズにお応えする講義を展開します。※見逃し配信(期間中、いつでも何度でも視聴可能)に対応しています。

【SDGsを考える】
◆9月14日(水)14:00~15:30
「夫婦関係の発達心理学 -これからも共に歩むために大切なこと」
講師:宇都宮博(立命館大学総合心理学部教授)
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お申込みはコチラ≫

◆9月30日(金)14:00~15:30
「こころとからだの健康を支える運動 理論と実践」
講師:藤田聡(立命館大学スポーツ健康科学部教授)
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お申込みはコチラ≫

[受講料]無料
[定 員]1,000名 ※先着順です。お早めにお申込みください。
[開催方法]オンライン(Zoom) ※見逃し配信(ストリーミング配信)あり
<申込締切:各講義の2日前の23:59>

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【2】[オンライン][無料][要事前申込]
土曜講座 10月度「人文・社会科学の意義を見つめ直す-感染症、戦争、災害等の『グローバルなリスク』に立ち向かう〈知〉のために」


【第1部    発表(計1時間15分)】
◆「人文・社会科学におけるモビリティ研究-『オフショア化する世界』のリスクに立ち向かう知」
講師:遠藤英樹(立命館大学文学部教授)

◆「災害が民主政治におよぼす影響について」
講師:小関素明(立命館大学文学部教授)

◆「近さと隔たり-コロナ禍における現前性の問題(仮)」
講師:亀井大輔(立命館大学文学部教授)

◆「現代社会が直面する諸課題に対して政治学が貢献できること-人文科学研究所での共同研究を手がかりとして-」
講師:加藤雅俊(立命館大学産業社会学部准教授)

◆「科学・技術と人文・社会科学の地平の融合」
講師:川村仁子(立命館大学国際関係学部准教授)

【第2部 パネルディスカッション(35分)・質疑応答(30分)】

[日 時]10月29日(土)10:00~12:20
[受講料]無料
[定 員]400名 ※先着順です。お早めにお申込みください。
[開催方法]オンライン(Zoom)

詳細はコチラ≫
お申し込みはコチラ≫

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▼EVENT(スポーツ/学芸)▼

【1】[@大阪][有料][申込不要]
ホッケー部(女子)「高円宮牌2022ホッケー日本リーグ」

<立命館大学ホッケー部(女子)からのメッセージ>
「Think, Create and Love to Win」をスローガンとして掲げ、ファイナルステージ進出を目指します。組織的で安定したプレーから攻撃に繋げ、応援してくださる方々に「感動」と「幸福」を与えられるよう、チーム一丸となって勝利をつかみます。

◆山梨学院CROWNING GLORIES戦
[日 時]9月10日(土)13:00~
[場 所]立命館OICフィールド(大阪いばらきキャンパス)
[入場料]前売900円 当日1,000円
前売チケットはコチラ≫

◆天理大学ベアーズ戦
[日 時]9月11日(日)13:00~
[場 所]立命館OICフィールド
[入場料]前売900円 当日1,000円
前売チケットはコチラ≫


詳細はコチラ≫

▼輝く学生インタビュー▼

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   第201回 輝く学生インタビュー
 レジメント・メンターとして、心に寄り添う~留学生の私だからできることを
                  国際関係学部4回生 WANG Xiaoyu さん
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、WANG Xiaoyu(オウ・ショウグウ)さん(国際関係学部4回生・中国出身)です。
立命館大学衣笠キャンパスの周辺には、3棟(常盤・宇多野・大将軍)の国際寮「インターナショナルハウス」があります。WANGさんは大将軍の国際寮で、留学生が安心して生活できるように大学と協力しながらサポートするレジデント・メンター(以下、RM)を務めています。
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Q. WANGさんが日本に留学されたきっかけとRMに応募された経緯について教えてください。
中学3年生の時、家族と一緒に初めて日本に来ました。東京・大阪・京都などを訪れ、特に京都の「都市でありながらもお寺や神社などが身近にある町並み」に惹かれ、「ここでいつか勉強できたらいいな」と思っていました。その後、高校時代に日本のドラマや映画などを観るようになり、「日本、そのなかでも京都の大学に進学したい」と思いが強くなりました。また、日本語に加えて、英語と国際関係学も学びたいと基本的に全て英語で授業が行なわれる国際関係学部のグローバル・スタディーズ専攻に進学しました。
私自身大将軍の国際寮に住むことになりました。当初、英語は日常会話程度で日本語はほとんど話せなかったため、なかなか自分から周りの学生に話しかけることができませんでした。しかし、当時のRMの皆さんが寮のイベントに誘ってくれたり、「何か困ったことはない?」「日本の生活は慣れた?」といつも優しく声をかけてくれて、不安な気持ちが徐々になくなっていきました。寮生として過ごすなかで、次第にRMに憧れを持つようなり、「今度は留学生をサポートする側になりたい」と応募しました。そして一度寮を出て半年一人暮らしした後、大学3回生の春学期からRMとして大将軍の国際寮に住んでいます。

Q. RMの活動概要を教えてください。

現在RMは12名、そのうち私含め6名は留学生です。大将軍の国際寮には、学期中は70~100名が入寮していますが、今は夏休みで多くの留学生が帰国しているため、現在の入寮生は約30名です。RMは主に国際寮の衛生管理・入寮生へのオリエンテーション・寮生の行政手続きのサポートなどを行なっています。基本的に英語と日本語を使用、寮生の語学力に合わせて使い分けています。また、毎週火曜日の21時から1時間程度、RMのミーティングを実施し、新しい寮生へのオリエンテーションの担当決めや寮生の様子などの情報共有を行なっています。新型コロナウイルス感染拡大のため、残念ながら約2年実施できていませんが、寮生と一緒にお花見に行ったり、地域の方々との交流イベントをRMが中心となって企画・実施しています。
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Q. RMを務めているなかで、工夫していることや意識していることはありますか?
ゴミの分別方法や共同キッチンの使い方などは、寮全体の共通ルールを定めて、入寮時のオリエンテーションで丁寧に説明するように心がけています。様々な国から寮生が集まっているため、母国との違いに戸惑う留学生もいますが、「寮に住んでいるみんなが気持ちよく過ごすために守ってほしい」と伝えています。
また、私自身留学生として日本に来て、新しい生活に慣れていないなかで行政手続きや大学とのやり取りなど、やるべきことが多くて苦労しました。この経験は、RMを務めるうえで私の強みになっています。留学生が日本で住むにあたっての手続きなど、困っていることがあれば積極的にサポートするようにしています。必要に応じて、役所に一緒に行って通訳をすることもあります。
そして、私がRMに憧れた理由の一つでもある「留学生をサポートすることに加えて、心に寄り添う姿勢」を大切にしています。国際寮で住むにあたって、RMと寮生は役割や立場が異なることもありますが、時には友人として一緒に遊びに行ったり、プライベートなことを話し合ったりすることもあります。
様々な手続きをサポートした時に「ありがとう」と言ってもらえたり、退寮する時に「一緒に過ごせて本当に楽しかった」と言葉をかけてもらえた時は、RMとしてやりがいを感じます。帰国した寮生と今でも連絡を取り続け、「今はなかなか難しいけど、いつか遊びに行くね」と約束しています。会える日が本当に楽しみです。世界中に友人がいることは自分にとって大きな財産です。

Q.ウクライナの留学生が国際寮に入寮されたと伺いました。また、WANGさんもセレモニーに参加されたとのこと。いかがでしたでしょうか?

8月3日(水)、衣笠キャンパスで開催されたウクライナの留学生3名を迎えるイベントに出席し、RMとして「日本の生活で悩みがあれば、気軽に相談してほしい」という思いを伝えました。イベントでは、ウクライナの現状や日本で学ぶことへの期待など、留学生の方々から直接お話を伺うことができ、日本での留学がより良いものになるようにサポートしていきたいと、改めて思いました。
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スピーチをするWANGさん

今年の7月中旬から、3名のうち2名のウクライナの留学生が大将軍の国際寮で暮らしています。国際寮にウクライナの留学生が来て自身の部屋を初めて見た時に、「So beautiful!」と驚いていたことが、RMとして誇らしくもあり、とても嬉しかったです(笑)。
廊下ですれ違ったり、共有キッチンで会った時に「日本での生活、どう?」と話しかけると「徐々に慣れてきた」と言っていたので、安心しました。先日は、RMや国際寮に住む留学生と一緒に六甲山に夜景を見に行ったりしたそうです。引き続き、日本で安心して暮らせるようにサポートしていきたいと思います。
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記念写真撮影時のみマスクを外しています

Q.今回インタビューは全て日本語で行なっていますが、WANGさんの流暢な受け答えに驚いています。どのように勉強されましたか?

日本に来た当初はほとんど話せませんでしたが、大学の留学生向けの日本語の授業を受講したり、日本語能力試験の勉強をして、語学力向上に努めました。また、国際寮で寮生として住んでいた時にRMの方々と毎日日本語で話していたので、自然と日本語に触れている時間が長くなり、気づけば飛躍的に語学力が伸びていました。
幼い頃から囲碁をしていたこともあり、入学後、立命館大学囲碁研究部に入部しました。入部当初は日本語が得意ではありませんでしたが、ルールが同じなので、大きな障壁もなく、対局を通して交流を深めることができました。自分の語学力があがるにつれて、対局後に囲碁の話はもちろん、プライベートの話をする機会も徐々に増えて、友達も作ることができました。
2回生の後期からは、BBP(国際交流や語学学習を目的としたコモンズBeyond Borders Plaza)のスタッフとして、日本語と英語を使いながら国際交流イベントの企画・運営も行ないました。以前は衣笠キャンパスのBBPで様々な国のお菓子一緒に作りながら交流したり、留学生が母国の文化を紹介するイベントなどがあり、私も参加者として楽しんでいました。しかし、私がBBPスタッフを務める頃にはコロナ禍で対面でのイベント実施が難しかったため、オンラインイベントを企画・運営しました。例えば、簡単な日本語を使いながら「しりとり」をしたり、オンライン上で各国の文化を紹介したり、留学生と日本人学生が英語で交流する機会を設けるなど、様々なイベントを実施しました。オンラインで実施していたため、衣笠キャンパスの学生に加えて、他のキャンパスの学生も数多く参加してくれて、今までなかなか接点のなかった学部の学生とも交流することができ、嬉しかったです。
大学生活4年間を通して、語学力をしっかりと伸ばすことができましたが、それ以上に「日本語や英語がわからないからといって、萎縮していては仕方ない。何事にも積極的に取り組もう」という姿勢を身につけることができ、人として大きく成長するきっかけとなりました。
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課外活動にも積極的に参加
左:「第63日本大学囲碁選手権大会」(2019年12月)
右:立命館大学学生部主催の「宮城・岩手の被災地を訪ね『減災を考える東北巡見』」(2022年9月)

Q. 卒業後の進路について教えてください。

この9月に卒業して、東京大学の大学院に進学する予定です。国際関係学部での授業やニュースなどを通して、外国人労働者に対する日本の技能実習制度について触れる機会や学ぶ機会が何度もありました。また、制度を利用した外国人の方が日本で働くにあたって、様々な問題・課題があることを知り、卒業論文で取り上げることにしました。大学院では、技能実習制度の枠組みに加えて、日本で働く外国人労働者のメンタル面に焦点を当てた研究に取り組む予定です。
将来は日本語・英語・中国語を活かし、グローバルな環境で働きたいと思っています。国際機関や世界展開を積極的にしている企業などに興味はありますが、大学院で研究に取り組みながら、今後の進路を決めたいと考えています。

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WANGさんも出席されたウクライナの留学生を迎えてのセレモニー。ウクライナの留学生3名からのスピーチでは、普段国際寮で会話する時には決して触れることのなかった「戦争」についても語られたとのこと。「本人たちにしかわからない、数多くのつらい思いをされてきたんだろうと、改めて思いました。日本で安心して過ごせるようにRMとして応援していきたい」と語るWANGさんの真っ直ぐな眼差しが印象的でした。

▼編集後記▼

今回は、学校法人田中学園立命館慶祥小学校(以下、田中学園立命館慶祥小学校)で教師をされている中村早希さん(産業社会学部2016年卒・北海道出身)をご紹介します。
2022年4月、北海道日本ハムファイターズなどで活躍された田中賢介さんが理事長を務める田中学園立命館慶祥小学校が北海道・札幌市に開校しました。学校法人立命館は、提携協定を結び、児童募集の支援や立命館慶祥中学校・高等学校への進学などで協力しています。
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立命館慶祥高校3年生の時、将来の進路を考えるにあたり、「未来を担う子どもたちの教育に携わりたい」と、教員免許が取得できる立命館大学産業社会学部子ども社会専攻に進学しました。卒業後は他校で6年間小学校の教師として勤務し、今年4月から田中学園立命館慶祥小学校で2年生の担任をしています。

私は、立命館慶祥中学・高校出身です。北海道を中心に様々な地域から個性豊かな生徒が集まり、特色のある授業を展開していた立命館慶祥中学・高校での学生生活はとても充実していました。「いつか慶祥にも小学校ができたらいいな」と思いながら他校で勤務していたところ、この小学校ができるという話を聞き、「これはチャンスだ」と応募しました。採用の連絡がきた時は、「まさか夢が叶うとは…」と、驚きと嬉しさが同時にこみ上げてきました。

田中学園立命館慶祥小学校では、「世界に挑戦する12歳」を教育理念・目標に掲げています。
学校の取り組みの一つとして、体育や図工などの実技教科を英語で学ぶ「英語イマージョン教育」があります。
例えば、体育では全て英語で指導しながら、マット運動やなわとびをしています。子どもたちは教師の英語での指示を全て理解しているかはわかりませんが、先生の雰囲気や体の動きと合わせて、「こんなことを言っているんじゃないかな」と常に考えながら話を聞いているようです。その結果、徐々に自然と英語が分かってきているように思います。
イマージョン教育を行なっていることもあり、田中学園立命館慶祥小学校には、様々な経験をもつ個性豊かな教員がたくさんいます。児童たちは様々な先生と関わることで、色々な価値観とも触れ合うことができ、視野が広がるのではないかと思います。

教師としての一番のやりがいは、やはり子どもたちの成長を間近で見られることです。生活科の学習で、トマトの実がなったときに目を輝かせたり、学習したかけ算を生活の中で活用する姿を見ると、成長を感じると同時にとても嬉しくなり、幸せな仕事だなと感じます。

「世界に挑戦する12歳」になるためには、どのような教育が必要か、定期的に会議を行なうなど教員同士で話し合っています。答えは一つではありませんが、「変化する社会に対応できる柔軟性」「自分で考えて行動する力」といった言葉はよくあがります。授業構成も教師が全てを教え込むのではなく、問題提起型で児童に問いかけて、まずは考えてもらうということを大切にするという共通認識が学園全体にあります。

田中賢介理事長の好きな言葉は「ナイストライ」です。吉田恒校長も常にポジティブで、「失敗してもいいから、やってみなさい」とおっしゃっています。お二人とも新しいことにどんどん挑戦していこうという方たちなので、私たち教員も「既成概念にとらわれず、アイデアを出し合って議論していこう」という姿勢を大切にしています。
子どもたちの可能性は無限大です。世界の面白いものであったり、自分が見えていないところにも楽しいことがいっぱいあるということを日々の教育活動のなかで伝えていきたいと思います。子どもたちに常に寄り添うことはもちろん、私たち教員と子どもたちも挑戦する姿勢を大切にしながら、「世界に挑戦する12歳」を育む学園を一緒につくりあげていきたいと思います。
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中村さんに「田中学園立命館慶祥小学校に初めて来た時に驚いたことは何ですか?」と質問した時のこと。見事にリノベーションされた建物の美しさはもちろん、校舎内の2~3階を運動しながら移動することができる「ネットステップ」にびっくりされたそうです。「唯一無二の小学校を作りたい。他校にはない、新しいアイデアを出して欲しい」と声掛けをされる田中理事長の提案から設置されたもので、大人気で毎日多くの子どもたちが楽しみながら体を動かしているそうです。写真を見て「子どもたちに混じって『ネットステップ』を体験してみたい」と思う一方、最近運動不足で体力に自信がないので、まずはジョギングから始めようと思いました。
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校舎内にある「ネットステップ」

(立命館CLUB事務局)

▼第233号読者プレゼント▼

今回は、「立命館グッズ ブックメモ 付せん」2個セットで5名様にプレゼントします。
デザインは、衣笠キャンパス、びわこ・くさつキャンパス、大阪いばらきキャンパスの3種類。
大・中・小の付せんが入っています。どの組み合わせが届くかお楽しみに!
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プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:9/26(月)>

【パソコンの方はコチラ】

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 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼第232号読プレ当選発表▼

多数のご応募ありがとうございました。232号の読者プレゼント(「立命館オリジナル スリムサーモステンレスボトル(白)」)の当選者発表です。
プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

・J.M.さん(岐阜県)・大内千恵子さん(山形県)・E.S.さん(東京都)

次回のご応募もお待ちしています。

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次回配信予定は9月30日(金)です。お楽しみに。
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