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立命館CLUB 【VOL.178】

立命館CLUB【VOL.178】

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■□■ 2020.2.14 立命館CLUB-立命館の“今”を届けるメールマガジン-
■□■ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/
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立命館CLUB会員の皆様、こんにちは。

球春到来!2月1日(土)から、プロ野球の春季キャンプが始まりました。
埼玉西武ライオンズ・金子侑司選手(産業社会学部2013年卒)読売ジャイアンツ・桜井俊貴選手(法学部2016年卒)東北楽天ゴールデンイーグルス・辰己涼介選手(産業社会学部2019年卒)が1軍からスタート。
横浜DeNAベイスターズから2位指名を受けた、坂本裕哉選手(文学部4回生)も1軍キャンプに参加。2月9日(日)には、キャンプ初日に続き2度目のブルペン入りで51球を投げました。プロ野球のキャンプは始まったばかりですが、オープン戦が待ち遠しいですね!

さらに、校友から嬉しいニュースが届きました。2月9日(日)、柔道東京五輪代表選考会の一つ「グランドスラムパリ大会」が開催されました。女子70キロ級に出場した大野陽子選手(産業社会学部2012年卒)が、大会2連覇を達成しました。東京五輪代表内定に期待が膨らみます。

今号も学生や教職員の情報満載でお届けします。

読者プレゼントは、「立命館マフラー」です。

応募方法は最後にお知らせします。それではお楽しみください。

▼学園ニュース▼

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【1】「2019年度体育会歓送会」を開催

2月9日(日)、ホテルグランヴィア京都にて、「2019年度体育会歓送会」が開催され、体育会所属学生とOB・OGあわせて800名が出席しました。
第一部では、主催者を代表して高田侑・体育会本部委員長、水田雅博・立命館スポーツフェロー会長が挨拶。森島朋三・学校法人立命館理事長、仲谷善雄・学校法人立命館総長、村上健治・立命館大学校友会会長が来賓祝辞を述べました。
第二部の表彰式では、2019年度に活躍した個人・団体に表彰状を授与、アシックスジャパン株式会社様から副賞も贈呈されました。続いて開催された懇親会には、門川大作・京都市長がかけつけてくださり、学生たちを激励いただきました。さらに、応援団チアリーダー部のステージ、応援団によるファイトオンステージなどが行なわれ、最後は参加者全員による迫力のグレーター立命斉唱でお開きとなりました。

詳細はコチラ≫

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【2】「2019年度東京校友会校友大会」を開催

2月8日(土)、品川プリンスホテルにて、「2019年度東京校友会校友大会」が開催されました。総会は、竹内美奈子・東京校友会会長が挨拶、来賓を代表して森島朋三・学校法人立命館理事長、村上健治・立命館大学校友会会長が挨拶しました。
講演会では、岩佐琢磨・株式会社Shiftall代表取締役CEO(理工学部2001年卒業・大学院理工学研究科2003年修了)、金山裕樹・株式会社ZOZOテクノロジーズ代表取締役CINO[Chief Innovation Officer](政策科学部2001年卒業)が対談。「IT起業家がぶっちゃける すべらない話2020」と題して、Web上でリアルタイムに集めた質問に回答するスタイルで行なわれ、同級生による息の合った掛け合いに、会場は終始大いに沸きました。
懇親会は、出口治明・立命館アジア太平洋大学長による挨拶に始まり、東京校友会の多様なサークルによる活動紹介などが行なわれました。

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【3】松原翔吾さん(生命科学研究科)が「日本学術振興会 育志賞」を受賞

このたび、松原翔吾さん(生命科学研究科博士課程後期課程2回生)が、「日本学術振興会 育志賞」を受賞しました。
「日本学術振興会 育志賞」は、上皇陛下からのお気持ちを受けて、2010年度に創立されました。将来、日本の学術研究の発展に寄与することが期待される優秀な大学院博士課程学生を顕彰することで、その勉学および研究意欲を高め、若手研究者の養成を図ることを目的としています。
受賞者は毎年16名程度、今年は大学長もしくは学会長の推薦を受けた175名の候補者のなかから、松原さんを含む18名が選出されました。
松原さんの研究テーマは、光合成器官の一種である光合成アンテナがどのように形成されているかを解明することです。現在の技術では「生きた生物を生きたまま観察する」ことは難しいとされています。今回の研究では、光合成アンテナが成長していく過程を光を用いて人工的に再現し、それを観察することによって成長(形成)過程を解明する手法を確立しました。本研究によって、エネルギー・環境問題・食糧問題の解決策となりうる光合成をさらに深く理解できるようになることが期待されます。

詳細はコチラ≫

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【4】フランスのNEOMAビジネススクールとダブルディグリー・プログラムの協定を締結

立命館アジア太平洋大学(APU)国際経営学部は、フランスのNEOMAビジネススクール(NBS)とダブルディグリー・プログラムに関する協定を締結しました。 NBSは、すでに3つの国際認証(EQUIS・AACSB・AMBA)を取得、国際的評価も良く、100カ国・地域以上の学生が集まっていること、フランス国外からの教員が半数以上を占めているなど、APUとの共通点も多い大学です。
このプログラムにより、卒業時には、APU国際経営学部の学士(経営学)に加えて、NBSの学士(Bachelor of International Business Management)も同時に取得できます。

詳細はコチラ≫

ダブルディグリー・プログラムの詳細はコチラ≫

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その他学園ニュースはコチラ≫
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▼EVENT(公開講座など)▼

掲載しているイベントや公開講座は、天候や諸事情により、延期または中止になる場合があります。問い合わせ先やイベントホームページをご確認ください。
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【1】[@京都][無料][要事前申込]
明日の京都文化遺産プラットフォーム
無形文化遺産シンポジウム「京都の底ぢから~伝統と先端~」


[日 時]3月7日(土)13:30~16:10(開場12:45)
[場 所]立命館朱雀キャンパス 大講義室
[入場料]無料
[定 員]450名 ※応募者多数の場合は抽選
[申込締切]2月24日(月・祝)必着

詳細はコチラ≫

お申込みはコチラ≫

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【2】[@全国][無料][要事前申込]
JMOOC講座「SDGs表現論-プロジェクト・プラグマティズム・ジブンゴトー」

株式会社ドコモgacco(ガッコ)が運営する大規模公開オンライン講座「gacco」にて、立命館大学が提供する講座を開講します。IT環境があれば、どなたでも無料で受講できます。

[日 時]1月31日(金)開講
[講 師]
山中司・立命館大学生命科学部教授
上田隼也・立命館SDGs推進本部イノベーション・オーガナイザー
[学習期間]4週間程度(週2~3 時間程度)
[受講料]無料

上記講座のお申込みはコチラ≫

その他JMOOC講座はコチラ≫

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【3】[@東京][無料][要事前申込]
「京あるき in 東京 2020」 京都の大学による特別講座
立命館大学 「藤原定家をめぐる政治と文化」


世界に誇る「大学のまち」「学生のまち」京都。今回、京都の11大学が「京あるき in 東京」において特別講座を開催します。立命館大学からは、美川圭・文学部教授が講師をつとめます。

[日 時]3月15日(日)15:20~16:20
[場 所]実践女子大学渋谷キャンパス 創立120周年記念館403教室
      (東京都渋谷区東1-1-49)
[参加費]無料
[定 員]250名 ※先着順のため、お早めに会場にお越しください。

詳細はコチラ≫

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【4】[@京都][無料][申込不要]
土曜講座「地域で安心して暮らしていくために」

[日 程]
◆3月7日(土)
「健康の不衡平ー地域と医療現場での取り組みを考える」
(松田亮三・立命館大学産業社会学部教授/立命館大学人間科学研究所長)
◆3月14日(土)
「コミュニティのつながりの中で老いが輝く~長寿地域『京丹後市』と『奄美群島』の事例から~」
(冨澤公子・立命館大学産業社会学部非常勤講師/立命館大学地域健康社会学研究センター客員研究員)
◆3月28日(土)
「データの見方は地域社会の味方~地域健康社会学~」
(早川岳人・立命館大学衣笠総合研究機構教授/立命館大学地域健康社会学研究センター長)
[時 間]14:00~16:00
[場 所]立命館大学 末川記念会館SK101(講義室)
[入場料]無料

詳細はコチラ≫

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▼EVENT(スポーツ/学芸)▼

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【1】[@秋田][無料][申込不要]
スキー部「秩父宮杯・秩父宮妃杯 第93回全日本学生スキー選手権大会」

いよいよスキー部のインカレが始まります。男女ともに1部での好成績を目指します。

[日 時]2月24日(月・祝)~27日(木)
[場 所]花輪スキー場(秋田県鹿角市花輪字百合沢 81-1)
[入場料]無料  ※大会が行なわれるコースまでのリフト券代は必要です。

詳細はコチラ≫

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【2】[@京都][有料][要事前申込]
立命館大学和太鼓ドン「第21回自主公演『情』 『まつり』」

お世話になった皆様に一年間の成果をご覧いただく最も大きな公演です。全演目を自主公演限定の特別バージョンにアレンジし、圧巻のステージを披露いたします。

[日 時]2月22日(土)15:15開場 16:00開演
[場 所]京都市右京ふれあい文化会館(京都市右京区太秦安井西裏町11-6)
[入場料]一般1,000円 学生(大学生以下)500円 ※全席自由

詳しくはコチラ≫

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その他のイベントはコチラ≫
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▼輝く学生インタビュー▼

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   第147回 輝く学生インタビュー
            走りで魅せる、背中で引っ張る
                         佐藤 成葉さん
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、立命館大学女子陸上競技部の佐藤成葉さん(経済学部4回生・神奈川県出身)です。昨年は、長距離パート主将としてチームを牽引、9月に開催された日本インカレにおいては、5000mと10000mで初優勝を果たしました。
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Q.長距離パートについて教えてください。
12月で私を含め4回生が引退し、現在は、選手11名、マネージャー1名の12名のチームです。練習は朝と午後の2部制、水曜日・土曜日はレースに近いスピード練習が中心になります。そのほかの曜日は、15キロのジョギングを1時間行ない、インターバルをおいてまたジョギングの繰り返しです。走るメニューに加えて筋トレやプール練習も行ない、練習にメリハリをつけています。日曜日はオフとなっていますので、それぞれリフレッシュしています。
チームとして、10月の「全日本大学女子駅伝(以下、杜の都駅伝)」、12月の「全日本大学女子選抜駅伝(以下、富士山女子駅伝)」での優勝を目標に日々練習に取り組んでいます。
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Q.陸上を始めたきっかけを教えてください。
身体を動かすことが好き、走ることが好きで、中学校で陸上部に入部しました。最初から長距離をやりたいと思っていましたが、1年生が出られる長距離種目が少なく、顧問の先生から「とりあえず、幅跳びの練習をしよう!」と声をかけられて、2~3カ月間は幅跳びをやっていました。本格的に長距離を始めたのは、夏休みに入った頃からです。結果的には、大会での標準記録3m40センチを超えることができず、「記録無し」で終わってしまいました。せっかく練習していたので、せめて記録だけは残したかったと、今思い出しても悔しいですね(笑)。

Q.立命館大学女子陸上競技部(以下、女子陸上部)に、入部したいと思ったきっかけを教えてください。
やはり、「駅伝が強い」ところに惹かれました。高校生の時に駅伝チームの一員として全国大会に出場しましたが、日本一を経験したことがなく、「大学で陸上をやるなら、立命館大学しかない」と思うほど憧れのチームでした。大学進学を機に、陸上を辞めようと思っていた時期もありましたが、テレビで立命館大学の走りを見て「もっと成長したい」と思い直し、立命館大学へ進学して女子陸上部に入部することを目標に掲げていました。

Q.長距離パートの強みはどういったところでしょうか。
チームの総合力です。正直、全盛期に比べ、超エース級の選手はいませんが、私が1回生の時よりも、今やらないといけないことが明確になっていると感じています。超エース級の選手が多いほど、その選手に頼るチームになってしまうと思います。今は個々人が「レースに勝ちたい」という思いが強く、それが総合力の向上につながっています。チーム全体で危機感を共有することで、駅伝でも想像以上の力が出せる選手が増えていると思います。
私が、1回生の時には、大森菜月さん(スポーツ健康科学部2017年卒)や菅野七虹さん(経済学部2017年卒)をはじめ、大学の女子陸上長距離界を代表する先輩方が多くいらっしゃいました。「何が何でも先輩に食らいついて、先輩を追い越すんだ」という気持ちで練習する日々が続きました。その先輩方が卒業し、「立命館に大きな穴が空いた」と言われ「何とかして、この穴を埋めないといけない」と、今まで以上にがむしゃらにやってきたのがこの3年間だったと思います。上回生になるにつれて、チームも引っ張っていかないといけないし、責任感もどんどん増していきます。先輩も様々なことを背負いながら、下級生を鼓舞し続けてくれていたのだと、先輩の偉大さに改めて気づかされました。
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Q.2019年は長距離パートの主将として、チームを牽引されてきました。主将として、心がけていたことはありますか?
「走りで魅せられるキャプテンになること」。自信があるとかないとかではなく、「背中でチームを引っ張っていく」という気持ちで、練習に限らず生活面でもよりしっかりとしようと自分自身に言い聞かせていました。また、私たちは駅伝で日本一にならなければいけないチームだと考えています。目標をぶらすことなく、その目標につき進めるチーム作りを目指しました。主将になったからではなく、長距離パートの一員として、先輩・後輩に関係なく声を掛け合う、明るい雰囲気作りも大切にしました。
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長距離パート手作りのお守り

Q.主将として挑まれた「杜の都駅伝」・「富士山女子駅伝」はいかがでしたか?
駅伝は、選考会直前に怪我をしてしまう選手、メンバーに選ばれてもなかなか調子が上がらない選手がいるなど、毎年何かしら問題が発生します。正直、万全の態勢で「絶対に優勝できる!」と思い挑んだ試合は、4年間を通じて一度もありません。2019年シーズンも一時期どうなるのかと思うほど、チームの雰囲気が落ち込んだ時もありました。しかし、練習中も積極的に声を掛け合い、練習後もミーティングをするなど、試合が近づくにつれてチームの団結力は上がっていったと思います。いざレースが始まると、練習時のタイム以上の力走をしてくれた選手も多く、私自身も初めて楽しく走ることができました。近年は、悔しい思いしかなかった「杜の都駅伝」、昨年は入賞すらできないのではないかと考えていました。しかし、例年以上にストイックに自分との課題と向き合えたと思います。その結果、「納得のいく3位」を獲ることができた思っています。
また、年末に開催される「富士山女子駅伝」は、4回生最後の大会。Rマークを背負って走れる最後でしたので、いつも以上に気合を入れて挑みました。大会が近づくにつれて少しずつ緊張も高まってくるなか、後輩が試合の数日前に「本当に時間が止まってくれればいいのにな……」と、ぽつりと言ってくれました。偉大な先輩が抜けた穴を埋めようと必死に走ってきた1年間、「もっと一緒にやりたい」と思ってくれる後輩がいたこと、そう言ってもらえるチームに近づけたことが何よりも嬉しかったですね。
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Q.富士山女子駅伝で、最終ランナーがゴールした瞬間のお気持ちをお聞かせください。
結果は4位。今までにない順位を出してしまいましたが、どの区間でも笑顔で走ることができ、最高の駅伝になったと思っています。私は2区を走りました。1区で8位と出遅れた分を取り戻すため、何も考えず前だけを見て走っていたと思います。
そして、富士総合運動公園陸上競技場でアンカーの真部亜樹さんをゴールで待っているとき、緊張感よりもレース全体を楽しんでいる自分に驚きました。しかもゴールに飛び込んできた彼女は、「みんなありがとう、楽しかった~!」と、満面の笑みで近づいてきました。「今、走ってきたよね?!」と驚くほどの元気で、コーチも含めてみんなで笑っていましたね。その姿を見て、「レースでは日本一になれなかったけれど、日本一駅伝を楽しむチームになれてよかった」と心から思いました。
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Q. 佐藤さん個人として、「天皇賜盃第88回日本学生陸上競技対校選手権(以下、日本インカレ)」に出場、5000m・10000mで2冠を達成されました。
ありがとうございます!試合は、10000mがあり数日後に5000mの試合でした。10000mでは、ラスト100mは本当に必死で、後ろを走る選手に「お願いこないで。追い抜かないで~!」と念を送っていたくらいです(笑)。一番でゴールラインを越えた瞬間は、ホッとしましたね。でも実は、日本インカレでは5000mで勝つことしか考えておらず、本命のレースの数日前にある10000mで「体力も精神面でも消耗しすぎたら嫌だな」と思っていました。「一つでも順位を上げれたらいい」と思いながらスタート地点に立ち、気づいたら先頭を走っていて、「何が何でも勝とう」と思ったのが、先ほどお話ししたラスト100mです。今回、10000mで優勝したことで、5000mに向けて気持ちを作り直すのが難しかったです。なかなか気持ちが上がらないなかで、「自分が4年間、極めてきたものは5000mじゃないか」と気づきました。持ち記録・タイムともに現在、学生2位というプライドもあり、「5000mで勝たなきゃ本物じゃない」と闘争心がふつふつと湧き上がってきました。大学4年間、ずっとライバルとして戦ってきた選手と競り合い、本気同士がぶつかり合ったレースで優勝できたことは、今までで一番嬉しかったです。何よりも主将として2冠を達成でき、チームに顔向けができることにホッとしました。主将の立場を保ててよかったです(笑)。
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(写真提供:月間陸上競技)

Q.これまで「良い走りができた」という瞬間はありましたか?
やはり、日本インカレですね。これまでのレースでは、ラストは疲れ果て、スピードを生かせずに悩んでいました。そのため、ライバル選手も「立命館の佐藤は後半に弱い」と、後半に仕掛けてくることが多かったように思います。しかし、今回の日本インカレでは、ラスト一周に出したことのないタイムで走りきることができました。今までにないほど調整がうまくいき、本番に挑むことができたことが大きかったと思いますが、目標にしていた試合で優勝できるご褒美を神様が用意してくれたのかもしれませんね。今回スピードで勝ち、逃げきれたことは、大きな自信になりましたし、ようやくイメージ通りの走りができたと感じました。「最後までスピードが落ちない」と、ライバルたちも研究を重ねてくるでしょうし、今後のレース展開も楽しみになりました。
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10000mの表彰式後の様子

Q.4月からは実業団の「資生堂ランニングクラブ」に所属すると伺いました。これからの目標をお聞かせください。
私は、「日本一のチーム」という憧れを持って、立命館大学の女子陸上部に入部しました。しかし、入部してからのほうが、ますます憧れが強くなっていたことに最近気づきました。先輩方の背中を追い越すことはできませんでしたが、「みなさんに愛されるチームだ」と知ることができました。中学・高校は関東で生活していましたが、これほどまでに多くの方々から応援をしていただけるチームは初めてです。このような素晴らしいチームの一員になれたことが、大学生活のなかで一番の宝です。今は、立命館のエンジのユニホームが着れなくなることがただただ、淋しいです。本当は、大学卒業後は陸上から離れようと考えていました。なんとなく、母親に相談すると「やめてもいいんじゃない?」という答えが返ってきました。子どもの頃から負けず嫌いな私は、その言葉を聞くと「続けようかな…」と思ってしまいます。完全に母の戦略にはまっていますね(笑)。
資生堂さんから声をかけていただきましたので、もう少し、陸上生活を続けようと思います。日本インカレで2冠を達成でき安堵した部分もありましたが、「まだ勝てるかもしれない。もっとできるはずだ」と考えている自分もいます。続けるからには、いつの日か必ず日の丸を背負い、レースのスタート地点に立ちたいですね。大きな目標は、2024年パリオリンピックに出場することです。その目標に向けて一つひとつのレースで勝てる選手になれるよう、より一層、練習に励みたいと思っています。今まで以上に覚悟を持って頑張りますので、大会で私の名前を見つけたら、是非応援をお願いします。
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陸上の楽しさについて尋ねた時、「陸上の練習は苦しさ9割です。でも、残りの1割の中に最高の仲間と走る喜びがあるからこそ、苦しさも忘れてしまうんでしょうね」と話してくださいました。「いつか日の丸をつけて走りたい」と語る彼女のまなざしはとても強く、絶対に成し遂げるという決意を感じました。これからも続く彼女の陸上人生を、私たちは応援しています!

▼編集後記▼

今回は、ミツキボクシングジム所属A級プロボクサー・奥田朋子さん(文学研究科2011年修了・岐阜県出身)をご紹介します。学生時代は、立命館大学柔道部でレギュラーとして活躍、団体戦で初の関西大会優勝に貢献しました。30歳でボクシングをはじめ、1月28日(火)、後楽園ホールで行なわれた「東洋太平洋女子&日本女子バンタム級王座決定戦」において、見事チャンピオンベルトを獲得しました。

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大学生の頃は、柔道部の朝練から1日が始まり、授業に出たあとは夕方の練習に行くという毎日でした。1日の大半を大学で過ごしていたと思います。柔道に限らず、講義やゼミでの学びも楽しく、当時のゼミの教授や友人たちとは今でも連絡を取り合っています。大学卒業後は仕事をしながら、同期や後輩たちと数回実業団の試合に出たこともあります。

2009年4月に、立命館大学大学院文学研究科へ入学しました。研究しながら、京都教育大学・大阪教育大学・滋賀教育大学にも通い、保健体育科の教員免許を取得、28歳で念願の教師になることができました。現在は、週3日、通信制高校の保健体育教師を週3日、別の学校でスクールカウンセラーとして働いています。教師生活は充実した日々でしたが、30歳を目前に「何かが満たされないな…」と考えるようになりました。今思えば、20代の有り余るエネルギーをうまく発散できていなかったのだと思います。
そんな時に出会ったのがボクシングです。以前からボクシングに興味がありましたが、仕事の忙しさから、なかなか始めることができないでいました。そんななか、柔道部の指導中に大けがを負い、29歳の年末年始を手術入院のため、病床で過ごしていた時にテレビで井岡一翔選手の試合を観ました。そして私は、けがを治して来年は生で見に行こうと決めました。井岡選手の試合観戦を目標にリハビリを頑張り、翌年、楽しみにしていた井岡選手の試合を生観戦し、「これだ!よし、ボクシングをやろう」と、ボクシングジムに入会しました。6年前のことです。
20代の頃のモヤモヤした気持ちが一気に晴れたことをはっきりと覚えています。また、「もう30歳だしね…」と言う友人が増えたことも、私がボクシングを始めることを後押ししてくれたように思います。その言葉を聞くたびに「まだ30やん、私が見せたる!」と思っていましたね(笑)。
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今回、対戦した谷山佳菜子選手とは、2019年9月にも対戦し、結果は引き分けでした。初戦の反省から練習メニューも見直し、今回は調整もうまくいったと思います。練習で教えられたものをしっかり出しきることに集中し、試合に挑みました。
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勝利が決まった瞬間は、「やった~!」と、感情をむき出しにして大喜びしていました。嬉しくて嬉しくて…気づけば号泣していました。
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今後は、世界タイトルに向け、より一層自分自身と向き合い、一つひとつの課題をクリアしていきたいと思っています。
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ボクシングをしていることを生徒たちには敢えて言っていなかったそうですが、試合翌日に「先生、おめでとう!」と言われて、一瞬ポカンとしたと話してくださいました。「Yahoo!ニュースにも掲載されていたようで、嬉しいような恥ずかしいような…。でも、生徒たちからの言葉は何よりも力になりますね」と、語る奥田選手。教員・スクールカウンセラー・プロボクサー。どの現場でも「楽しんでいる自分をみて、相手も楽しんでほしい」と、笑顔で語ってくれました。生徒たちの声援を受け、ますますパワーアップする奥田選手の活躍から目が離せません。

(立命館CLUB事務局 坂東)

▼第178号読者プレゼント▼

今回は、「立命館マフラー」3名様にプレゼントします。
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プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:2/24(月・祝)>

【パソコンの方はコチラ】

【携帯電話の方はコチラ】

 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼177号読プレ当選発表▼

多数のご応募ありがとうございました。177号の読者プレゼント当選者の発表です。
プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

・かこ・Nさん(新潟県)・A.K.さん(福岡県)・きょさん(香川県)・ともさん(山形県)・石井真智子さん(埼玉県)

次回のご応募もお待ちしています。
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次回配信予定は2月28日(金)です。お楽しみに。
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