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立命館CLUB 【VOL.197】

立命館CLUB【VOL.197】

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■□■ 2021.1.15立命館CLUB-立命館の“いま”を届けるメールマガジン-
■□■ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/
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立命館CLUB会員の皆様、こんにちは。

お正月、いかがお過ごしでしたでしょうか。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、帰省や初詣もままならない年末年始だったことと思います。1日も早く新型コロナウイルスが終息し、ご家族や友人と気軽に会える日が戻ることを願っています。
立命館CLUBは、今年も 「立命館の“いま”」をお届けしてまいります。引き続き、ご愛読くださいますようお願い申し上げます。

12月30日(水)、静岡県富士山麓で「2020全日本大学女子選抜駅伝競走(富士山女子駅伝)」が開催されました。
立命館大学女子陸上競技部は、1区で8位と遅れをとったものの、2区で主将・飛田凜香選手が6人を追い抜き、2位に順位を上げました。5区では順位を3位に下げましたが、6・7区で懸命の粘りを見せ3位でゴールしました。
3年ぶりの優勝を成し遂げることはできませんでしたが、昨年よりも順位を上げ、表彰台に返り咲きました。多くの方々の声援を受け、各選手は懸命に走り抜くことができました。ありがとうございました。
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(写真提供:月刊陸上競技)

1月17日(日)、たけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)にて、「京都 女子駅伝・中長距離競技会」が行なわれます。今大会は、全国女子駅伝の代替大会として開催されます。
立命館大学や附属中高の選手をはじめ、校友の大森菜月選手(スポーツ健康科学部2017年卒)も出場予定です。3000m(中学・高校)、5000m(高校・一般)、10000m(一般)に挑みます。

今号も学生や教職員の情報満載でお届けします。

読者プレゼントは、「立命館オリジナル クリアファイル」です。

応募方法は最後にお知らせします。それではお楽しみください。

▼学園ニュース▼

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【1】立命館とatama plusがAIや学習データを活用した高大接続と入試に関する連携協定を締結

2020年12月22日(火)、atama plus 株式会社(以下、atama plus)と学校法人立命館は、AIや学習データなどを活用した高大接続や入試企画の検討に関わる連携協定を締結しました。
2021年1月から、立命館大学に進学する附属校生を対象に、AI先生「atama+(アタマプラス)」を活用した大学入学前基礎学力定着の実践研究を開始、4月からは学習歴をふまえた新たな入試企画やオンライン入試プラットフォームの開発検討に取り組みます。
初等中等教育の変化や従来から高大接続が抱える課題に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響も相まって、教育を取り巻く環境は大きく変化しています。atama plusと立命館は、AIや学習データなどのテクノロジーを活用することでこれらの課題に対応し、新しい高大接続および入試のかたちを追求したいと考えています。生徒が持つ可能性を広げ、やりたいことや得意分野に基づいて志望大学・学部を選択し、学習するという未来の創出を目指します。
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【2】「総長PITCH THE FINAL2020」開催

2020年12月19日(土)、オンライン配信で「総長PITCH THE FINAL2020」を開催しました。
総長PITCHは、立命館学園の生徒や学生が社会課題を解決するための起業アイデアを仲谷善雄・学校法人立命館総長や投資家に直接提案するコンテストです。社会起業家養成を本格的に支援する「立命館・社会起業家支援プラットフォーム RIMIX」の活動の一環で2019年度からスタートしました。
2回目となる今回は20を超えるチームの応募があり、選考を通過した7チームが、RIMIX協力企業であるソニー株式会社のSSAP(Sony Startup Acceleration Program) による本格的な支援を受け、最終発表の場となる「総長PITCH THE FINAL2020」に挑みました。
当日は、最終選考にあたるファイナルセッションで、仲谷総長をはじめとする審査員やオンライン観覧者を前に、各自の想い・アイデア・事業構想を発表しました。
総長賞(最優秀賞)には、自社で採用できなかった学生を企業間で推薦し合うプラットフォーム「お祈りメールを推薦に」を発表したABABA(代表:立命館大学経営学部4回生・平賀智佳さん)が選ばれました。ABABAには副賞として、「国内・海外オーダーメイド研修」(立命館大学校友会未来人財育成基金からの支援)が贈られました。

「総長PITCH THE FINAL2020」の当日の様子は、こちらからご覧いただけます。
https://youtu.be/SQYo-syJNyU

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総長賞を受賞したABABA

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【3】日本拳法部「第65回全日本学生拳法選手権大会」女子トーナメントで2年ぶりの優勝

2020年12月6日(日)、エディオンアリーナ大阪にて、「第65回全日本学生拳法選手権大会」が行なわれ、日本拳法部が女子トーナメントで2年ぶり2度目の優勝を果たしました。
今大会は全国から15チームがエントリー、立命館大学からは、女子主将・坂本佳乃子さん(産業社会学部3回生)、松井萌夏さん(スポーツ健康科学部3回生)、角野円香さん(産業社会学部2回生)が出場しました。
今年度初めての大会という緊張感のなか、2回戦で優勝最有力候補の関西学院大学に勝利。決勝では2019年に優勝を争った関西大学を破り、2年ぶりの大学日本一に輝きました。また、女子最優秀選手には坂本佳乃子さんが選ばれました。
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女子最優秀選手の坂本佳乃子さん(産業社会学部3回生)

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【4】2021年シーズンからJリーグに加入する選手のご紹介

立命館大学サッカー部の東野広太郎選手(産業社会学部4回生)がJリーグ・ロアッソ熊本、田中康介選手(産業社会学部4回生)と延祐太選手(産業社会学部4回生)がJリーグ・福島ユナイテッドFCに加入することが決定しました。
東野選手は、サンフレッチェ広島F.Cユース出身。フィジカルが強く、1対1などの対人プレーを得意とするほか、右足から放たれるロングフィードの正確さにも定評がある選手です。
田中選手は、京都サンガF.C. U-18出身。複数のポジションをこなし、攻守ともに高いレベルでプレーするマルチプレーヤーです。今シーズンはキャプテンとして、主体性のあるチームづくりを牽引してきました。
延選手は、JFAアカデミー福島出身。スピードに乗ったドリブルや裏への抜け出し、ゴール前のプレーの質に定評があります。1回生の頃からリーグ戦に出場し、2019年度関西学生リーグでは得点王を獲得しました。
2020年シーズンから、サンフレッチェ広島で特別指定選手としてプレーしている藤井智也選手(法学部4回生)をふくめ、2021年シーズンのJリーグにご注目ください!
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▼EVENT(公開講座など)▼

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【1】[オンライン][有料][要事前申込]
立命館オンラインセミナー 1月テーマ「混迷の時代のリーダーシップ」

「立命館オンラインセミナー」は、どこからでもアカデミックな講義を受講いただけます。「未知の世界を知りたい」「専門家やプロフェッショナルの知識に触れたい」など、意欲あふれる皆様の学びのニーズにお応えする講義を展開します。
※見逃し配信(期間中、いつでも何度でも視聴可能)に対応しています。

[日時・テーマ・講師]
1月17日(日)10:00~11:30
「コロナ禍でJリーグを経営する」
講師:村井満(公益社団法人 日本プロサッカーリーグ<Jリーグ>チェアマン)
<申込締切:1月15日(金)23:59>
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[受講料]1,500円/1回
[定 員]各回200名 ※先着順です。お早めにお申込みください。
[開催方法]オンライン(Zoom)※見逃し配信(ストリーミング配信)あり


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【2】[オンライン][有料][要事前申込]
大阪・京都文化講座オンライン「大阪・京都考古学最前線2021」

遺跡の宝庫、大阪・京都。この5年間に両府下で行なわれた発掘調査の数は約6,300件にものぼります。最新の成果を踏まえながら、考古学の最前線を臨場感豊かに語るシリーズです。
※見逃し配信(期間中、いつでも何度でも視聴可能)に対応しています。

[日程・テーマ・講師]
1月25日(月)
「古墳時代の大阪」
講師:上田直弥(大阪大学埋蔵文化財調査室助教)

2月15日(月)
「大阪・京都の『縄文から弥生へ』」
講師:矢野健一(立命館大学文学部教授)

2月22日(月)
「大阪周辺の古代遺跡」
講師:高橋照彦(大阪大学大学院文学研究科教授)

3月1日(月)
「弥生時代の最前線-新発見から新たな弥生時代像に迫る-」
講師:長友朋子(立命館大学文学部教授)

3月8日(月)
「梅田墓-都心に埋もれた近世墓地を探る-」
講師:岡村勝行(地方独立行政法人大阪市博物館機構・大阪大学非常勤講師)

3月15日(月)
「墓標の考古学-京都の出土墓標、キリシタン墓碑、公家墓-」
講師:高正龍(立命館大学文学部教授)

3月22日(月)
「京焼登り窯の発掘調査と3D写真測量-近現代考古学と地場産業の関係-」
講師:木立雅朗(立命館大学文学部教授)

3月29日(月)
「邪馬台国出現前夜の大阪・京都」
講師:禰冝田佳男(大阪府立弥生文化博物館・大阪大学非常勤講師)


[時 間]14:00~15:40
[受講料]1,500円/1回(8講座一括のお申込みの場合は、11,000円)
[定 員]各回200名 ※先着順です。お早めにお申込みください。
[開催方法]オンライン(Zoom)※見逃し配信(ストリーミング配信)あり
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▼EVENT(スポーツ/学芸)▼

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【1】[@大阪(テレビ放送)][無料][申込不要]
陸上競技部「第1回 全国招待大学対校男女混合駅伝競走大会」

6区間20kmの特設コース(3km・2km・5km・3km・2km・5km)を男女3名ずつが走ります。関西からは立命館大学をはじめ11チーム、関東からは8チームが参加します。

[日 時]2月21日(日)12:10スタート
[場 所]長居公園内特設コース(周回道路) 全長20km
[放送予定]関西テレビ(関西エリア)・BSフジにて、12:00~13:30生放送

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▼輝く学生インタビュー▼

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  第166回 輝く学生インタビュー
        お茶室でゆっくりと流れる時間が心地よい
                          茶ーくる
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、茶ーくる(ちゃーくる)代表河村優紀さん(総合心理学部2回生・鳥取県出身)です。これまでの取り組みについてお話を伺いました。

Q.茶ーくるについて教えてください。
茶ーくるは、2016年創部の茶道サークルです。現在は約20名が所属、大阪いばらきキャンパス(OIC)の「立命館大学分林記念館」(以下、分林記念館)にあるお茶室「楽心軒」で活動しています。サークル名は、「茶」と「サークル」を掛け合わせたもので、「敷居が高いと思われる茶道に親しみをもってもらいたい」という想いも込められています。
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Q.現在サークルではどのような取り組みを行なっていますか。
対面での活動はできませんので、「Zoom」を使い、新入生歓迎活動を兼ねた交流会を週2回実施しています。多くの方々に茶ーくるの魅力・雰囲気を感じてもらいたいと思って始めました。このようななかですが、5名の新入生が入部してくれました。

Q.茶ーくるに入ったきっかけを教えてください。
中学校から高校まで、吹奏楽部で太鼓・ドラムから木琴まで、様々な打楽器を担当していました。大学では新しいことに挑戦したいと考えていたところ、チラシで茶ーくるを知りました。祖母が茶道を習っていたこともあり、以前から興味を持っていたため、「挑戦してみよう」と入部を決めました。
大学から茶道を始めるにあたって、祖母から着物を譲り受けました。着付けはYouTubeの動画を見ながら、独学で学びました。本ではわかりづらいところも丁寧に教えてくれている動画が数多くあるので、とても便利ですね。帰省した時などは祖母の家でお茶をたてて一緒に楽しむこともあります。

Q.「楽心軒」について教えてください。
2019年9月、OICに分林記念館が完成しました。こちらの建物は、立命館大学の卒業生でいらっしゃる分林保弘・株式会社日本M&Aセンター代表取締役会長に寄贈いただいたものです。分林記念館には、「楽心軒」やグローバル教養学部の学生を中心とした日本人学生と外国人留学生の混住型国際寮(立命館大学OICグローバルハウス)に加えて、能舞台・日本庭園などがあります。この「楽心軒」は裏千家の方々に監修いただいたと伺っています。「楽心軒」ができるまでは、OICの教室にある机と椅子やパーテーションを使用して、簡易なお茶室をつくっていましたが、2019年の秋学期からこちらのお茶室を使用しています。
初めて部屋に入った時、「広い!」と思わず声が出ましたね。そして、「お茶室で活動ができる」ということがとても嬉しかったです。「楽心軒」ができてからは、「お茶室ができたと聞いたので、是非茶道を体験したい」と、サークルの先輩がゼミの友人と見学にきたこともありました。
また、分林記念館1階のキッチンスペースで活動している「立命館珈琲研究会RCS」(以下、RCS)からも声を掛けていただき、一緒に活動したこともあります。
私たちがお茶を準備し、御礼にRCSには、コーヒーを淹れてもらいました。RCSの方々は、茶道の「お茶を入れるまでの過程・所作を見て楽しむ」ということに興味を持たれていたようです。私はコーヒーについて、あまり詳しくはありませんが、コーヒー豆や焙煎、淹れ方にこだわっていて、「美味しいコーヒー」を追求している姿が印象的でした。同じ飲み物ではありますが、茶道は「空間・過程を楽しむ」、コーヒーは「味を楽しむ」ということに重きをおいているように感じました。
今回の交流は、同じ建物内で活動しているRCSの方々が、以前からお茶室に興味を持っていたことがきっかけで、実施することになりました。様々な学生が利用する分林記念館の特性を活かして、今後も他団体と交流企画をできればと考えています。
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Q.学園祭での取り組みについて教えてください。
2019年10月27日(日)にOICの学園祭でお茶会企画「立命茶屋」を実施しました。茶ーくるとしては、「楽心軒」を使用した初めてのイベントで、20名のお茶会を8回、計160名もの方々にお茶を出しました。最初はお茶をたてる・運ぶタイミングが上手くつかめず、バタバタしました。しかし、回を重ねるごとにペース配分がわかってきて、後半にはお茶会をスムーズに進行することができました。
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2019年10月の学園祭

Q. 学園祭のお茶会では、どのようなことを工夫されましたか。
味はもちろんですが、見た目でも楽しんでもらうことが大切です。今回のお茶会では、いつもお世話になっている「茨木彩菓 ほづみ」さんの「秋錦」を準備しました。こちらのお菓子は紅葉のデザインが施されたもので、視覚的にも秋を感じ、楽しんでいただけるようにしました。
また、「限られた時間のなかで、お客様の前でお茶をたてなければならない」というなかで、緊張感と焦る気持ちがありましたが、「平常心でおもてなしの心を忘れないこと」を意識しました。その結果、大盛況を収めることができました。
今回のお茶会で一番印象に残っていることは、お客様の前でお茶をたててお出しした時に「ありがとう」という言葉を数多くの方々からいただいたことです。私たちとしては、普段通りのおもてなしをしたのですが、改めて「ありがとう」と言われるとやっぱり嬉しいですね(笑)。初めてお茶会に参加したお客様も多かったと思います。学園祭での活動を通して、「敷居が高いと思われる茶道に親しみをもってもらいたい」という茶-くるの想いを体現することができ、やりがいを感じました。

Q.エストニア共和国の教育研究大臣ご一行にお茶を出されたとの話を伺いました。
2020年2月12日(水)にエストニア共和国の首相や教育研究大臣を招いたイベント「Estonia Digital Transformation Leaders Forum in Kansai」がOICにて開催されました。そのイベントにあわせて、OIC学生オフィスからの依頼で、教育研究大臣ご一行にお茶を出させていただきました。
サークルとして海外の方々をおもてなしすることは初めてではありましたが、ここでも「平常心でおもてなしの心を忘れない」ことを大切にしました。「英語で説明した方がよいのでは」とも思いましたが、日本文化を楽しんでもらいたいと思い、私たちはいつも通り、日本語でおもてなしをしました。2月なので、「梅園」という梅の花があしらわれたお菓子、そしてお茶は海外の方でも飲みやすい「丸久小山園」さんの「雲鶴」をお出ししました。美味しそうに召し上がっていただき、お茶会を楽しんでいただけた様子に安心しました。
実は今回、イベントの数週間前に依頼を受け、短期間で準備を進めました。上手く対応できるか不安でしたが、学園祭で数多くの方々にお茶を出した経験もあり、当日は落ち着いておもてなしをすることができました。自分自身、そして茶ーくるの成長を肌で感じました。
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Q.代表としての活動はいかがですか。
日々の活動に積極的に参加していたこともあり、2019年12月から副代表、2020年12月から代表になりました。「必要以上に代表らしくしない」ということを意識しています。「楽しみながら茶道に取り組む」「お稽古の時は切り替えてしっかりと取り組む」といった茶ーくるの良さを大切にしていきたいと思います。

Q.茶道の魅力について教えてください。
お稽古では「所作が美しく見えるためにはどうすればいいか」について考えながら取り組み、難しいながらも試行錯誤することがやりがいであり、茶道の奥深さでもあると思います。また、お茶とお菓子が美味しいということはもちろん、「お茶室で時間を過ごすことができる」ということが大きな魅力です。キャンパスの他の場所とは異なり、お茶室にいると時間がゆっくりと流れているように感じます。この感覚が何とも心地よくて、たまりません。

Q.総合心理学部ではどのようなことを学ばれていますか?
「自分と他人との違いはどのように生まれているのか」ということに興味があり、科学的に学びたいと思い、総合心理学部を選びました。
特に印象に残っている授業は、中鹿直樹先生の「行動分析学」です。人間・動物どちらにも共通してあてはまる心理学の理論が数多くあるということを知り、新たな気付きとなりました。

Q.今後のサークル活動について教えてください。
対面活動が始まった時にはしっかりとお稽古に取り組み、前回の学園祭以上におもてなしの心をもって、お茶会を開けるように頑張りたいと思います。現在は「Zoom」を使って、お点前の動画を見ながら1回生と一緒に勉強していますが、対面活動再開後は、しっかりと茶道の基本を教えて、ともに成長していきたいと思います。
卒業後の進路はまだ明確ではありませんが、人との関わりを大切にしながら、誰かをサポートできるような仕事に就きたいと考えています。

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多くの留学生が学ぶ立命館大学。茶ーくるにも中国からの留学生が所属されているとのこと。所作などを教えるときには、「できるだけ丁寧にわかりやすく伝えようと意識することで、自分自身も理解が深まる」とおっしゃっていました。エストニア共和国の教育研究大臣ご一行をおもてなし、留学生と交流する姿から、学生たちの学びや活動がOICから世界へ広がっていく様子を垣間見ることができました。

▼編集後記▼

今回は、1月1日(金・祝)に学校法人立命館副総長・立命館大学副学長に就任された、徳田昭雄さん(経営学研究科 2000年修了・千葉県出身)にお話しを伺いました。

―学生時代はどのように過ごされていたのでしょうか。
学部は立命館大学経営学部、修士課程は国際関係研究科に所属していました。当時は北野天満宮近くのアパートから衣笠キャンパスに通っていました。6年間、留学資金を稼ぐためにアルバイト(スイミング・インストラクター、バーテンダー等)に勤しんだり、サークル活動(ラグビー同好会Grass Roots)を楽しんだりしながら、日々、フワフワと「自分探し」をしていたような気がします。一転して、博士課程に入ってからは「自身の考えを論文にして発信すること」が単純に嬉しくて、文字通り寝食を忘れて猛烈に研究に打ち込みました。頭の重さを首が支えられなくなるまで研究に没頭していた日々、懐かしいです。

―大学教員を目指されたきっかけは何だったのでしょうか。
学部時代から教員になるまでずっと指導をしてくださった恩師(故 岡本昌雄先生)の影響が大きいです。世界を股にかけて活躍された戦略系コンサルタントから大学に転身された恩師。そんな恩師に憧れ、私は修士の時に戦略系コンサルに絞って就職活動をしました。でも、箸にも棒にもかからず.....惨めな24歳の夏。市場の真っ当な評価を突き付けられ、恩師から「優勝劣敗だが、too lateということはない。関西でのびのびと論文を書き続けてみろ」とハッパをかけられ。「え…就職じゃなく、論文…のびのび!?」当時は恩師が何を言っているのかサッパリわかりませんでした(笑)。ただ、あの夏から「自分探し」を本気でしようとスイッチが入ったことは確かです。それが、経営戦略分野の研究者を志した直接的なきっかけです。あれから四半世紀、随分のびのびと論文を書き続けてきたと思います。今ではかつて憧れていた戦略系コンサルの方々と一緒にお仕事する機会に恵まれていて、人生いろいろですね。
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写真中央が徳田副総長

―現在、立命館大学ラグビー部の部長もされていると伺いました。
ラグビーは茨城県の鹿嶋市にある学校で中学生から始めました。しかし、高校時代に挫折をし、チームメイトに迷惑をかけたことをずっと引きずっていました。毎年、冬のラグビーシーズンになると「チームメイトから置き去りにされてしまう苦しい夢」にうなされて……。転機が訪れたのは36歳、サバティカルでドイツにいた時です。ブンデスリーグ3部のチームに日本人駐在員の方々がいて、練習に呼んでくださいました。十数年ぶりの全力疾走、「もう一度ラグビーをしたい」と血が沸騰した瞬間を今でも忘れません。ほどなく「おっさんラガーマン誕生」となりました。その後はサバティカルのたびにパリやロンドンの地元チームに所属して楕円を追いかけていました。そんな私が、まさか立命館大学ラグビー部の部長を任されるとは思いもよりませんでした。お声がけいたただいたときは驚きとともに「今度こそ」と決意を新たにしました。再びラグビーの世界に引き戻してくれた皆さんへの恩返しの意味も込めて、学生の能力を最大限に引き出すことのできる環境づくりに邁進しています。
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―徳田副総長が描く立命館の未来像を教えてください。
立命館は、「グラスルーツ(草の根)」の活動が強みだと思います。私の所属する研究部では、土曜講座をはじめとする地元に根差した研究のアウトリーチ活動を何十年と続けています。また、先生方の知的好奇心をベースとしてボトムアップ的に生まれた50拠点に迫る研究センターをノードとして、知のネットワークが研究分野やキャンパスの垣根を越えて地中に縦横無尽に張り巡らされています。そして、キャンパスで生まれた科学的知見やテクノロジーは、積極的な産学連携を通じて具体的な製品やサービスとして社会に根付いていっています。
創始150年・学園創立120周年の現在、立命館はこれらグラスルーツの活動をアップデートし、社会に新しいインパクトをもたらしていくステージに立っています。様々な魅力的なコンテンツを、地域に縛られず時空間を超えて世に発信し問うていく絶好の時期です。縦横無尽に張り巡らされた知のネットワークを世界の知のノードと接続し、グローカルに知の組み換えや再構成を図るチャンスの到来です。そして地域社会に根差した問題や課題に寄り添いながら、今度はそれらの課題の解決に向けて科学的知見やテクノロジーの新結合を促進する好機です。
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今年は、大学教員になられてちょうど20年目とのこと。「実務目線の岡本昌雄先生、ゴリゴリの研究者の板木雅彦先生、お二人をバランスさせたような肥塚浩先生。三者三様の素晴らしさを少しずつ吸収させていただきました」と話す徳田副総長。
お話しの最後には、「グラスルーツをうまくアップデートして、次世代へ繋いでいきたい」と力強い決意表明をいただきました。

(立命館CLUB事務局)

▼第197号読者プレゼント▼

今回は、「立命館大学オリジナル クリアファイル」応募者全員にプレゼントします。

2020年9月28日(月)、立命館大学では全キャンパスで秋学期授業を開始。各キャンパスではウェルカムボード、記念写真の撮影エリアを設けて新入生や在学生の皆さんを迎えました。

新しいキャンパスライフについてのお願いなどをまとめたチラシとともに配布したクリアファイルです。
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プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。

 <応募締切:1/25(月)>

【パソコンの方はコチラ】

【携帯電話の方はコチラ】

 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:

▼第196号読プレ当選発表▼

多数のご応募ありがとうございました。196号の読者プレゼント(超特撰白雪純米大吟醸必勝の酒 勝馬米)の当選者発表です。
プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

 ・山本みどりさん(大阪府)・tiaraさん(東京都)

次回のご応募もお待ちしています。

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次回配信予定は1月29日(金)です。お楽しみに。
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