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立命館CLUB 【VOL.196】

立命館CLUB【VOL.196】

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■□■ 2020.12.11立命館CLUB-立命館の“今”を届けるメールマガジン-
■□■ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/
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立命館CLUB会員の皆様、こんにちは。

今年も残りわずかとなりました。新型コロナウイルスのニュースを聞かない日はなく、日常生活が一変した1年だったのではないでしょうか。立命館CLUB事務局も思うように取材ができない日々が続くなか、読者の方々からのメッセージにとても励まされる1年となりました。ありがとうございました。
立命館CLUBは、今号が今年最後の配信となります。2021年は1月15日(金)からのスタートです。2021年は、明るいニュースを数多くお届けしたいと思っています。

12月30日(水)「2020全日本大学女子選抜駅伝競走(富士山女子駅伝)」が開催されます。富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場の7区間43.4kmを舞台に、立命館大学女子陸上競技部は2017年以来3年ぶりの日本一を目指します。新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、沿道での応援や観戦はできませんが、立命館のたすきをつなぐ女子陸上競技部にテレビの前から熱いエールをお願いします。

[日 時]12月30日(水)10:00スタート
[場 所]富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場
[テレビ放映]フジテレビ系列にて、9:50~12:40全国生中継
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11月28日(土)、万博記念競技場にて「2020 関西学生アメリカンフットボールリーグ<決勝戦>」が開催されました。立命館大学アメリカンフットボール部PANTHERSは関西学院大学FIGHTERSと対戦。14対16で惜敗し、残念ながら、5年ぶりの甲子園ボウル出場は叶いませんでした。パンサーズへの熱いご声援、ありがとうございました。
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北野圭介・立命館大学映像学部長が、以下のテレビ番組に出演します。
是非ご覧ください。

◆NHK総合「チコちゃんに叱られる!」
ハリウッド誕生秘話のコーナーに出演。
[日 時]12月11日(金)19:57~20:42
※再放送は、12月12日(土)8:15~9:00

詳細はコチラ≫

今号も学生や教職員の情報満載でお届けします。

読者プレゼントは、「超特撰白雪純米大吟醸必勝の酒 勝馬米」です。

応募方法は最後にお知らせします。それではお楽しみください。

▼学園ニュース▼

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【1】キャンパスでの感染防止対策について

立命館大学は、学生の皆さんが安心・安全に学生生活を送ることができるよう、厚生労働省が推奨する基本的な感染防止対策(1.身体的距離の確保/2.マスク着用/3.手洗い)を取り入れた「立命館大学における新型コロナウイルス感染拡大予防マニュアル」を策定し、各キャンパスで感染防止対策を講じています。例えば、建物などの出入口には、消毒液・非接触型の自動検温器を設置し、共用部分の定期的な消毒を徹底しています。さらに、厚生労働省が推奨する「教室では30分に一回、数分間の換気」に基づき、教室の開放可能な窓や機械設備で換気を徹底しています。
図書館では、レファレンスサービス(参考調査・利用相談)をオンラインで展開し、事前予約制による自宅からの利用も可能としました。館内のぴあらや各階の閲覧座席は、利用できる座席を指定し、アクリル板を設置しました。また、キャンパスの各所にあるラーニングコモンズやラウンジにおいては、ソーシャルディスタンスを保つ席配置など感染対策を行ないながら、学生の皆さんがキャンパスで学べる環境を提供しています。また、衣笠キャンパス、びわこ・くさつキャンパス、大阪いばらきキャンパスでは、WEB授業や対面授業の空き時間などで利用できる自習室も提供しています。
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【2】マネーフォワードと起業家育成支援での連携を開始

12月2日(水)、学校法人立命館は、株式会社マネーフォワード(以下、マネーフォワード)と連携し、学生の起業を応援する「起業家育成プログラム」を開始しました。
立命館の社会起業家支援プラットフォーム「RIMIX(Ritsumeikan Impact-Makers Inter X (Cross) Platform)」のプログラムのひとつとして展開、 立命館に所属する小学生から大学院生までが、起業やアントレプレナーシップについて学ぶことができます。参加者は、起業家による講義の聴講に加え、スタートアップ企業でのインターンシップなど、起業にかかわる知識や経験を積む機会が得られます。
立命館は、マネーフォワードと連携した「起業家育成プログラム」を実施することで、社会課題解決に挑戦する人材およびマインドを養成します。また、立命館の学生・生徒・児童とスタートアップ企業の懸け橋となり、インターンの創出など業界全体の発展にも貢献します。

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【3】ブリティッシュ・カウンシルのマシュー・ノウルズ駐日代表/英国大使館文化参事官が来学

11月13日(金)、ブリティッシュ・カウンシルのマシュー・ノウルズ駐日代表/英国大使館文化参事官が、立命館朱雀キャンパスに来学され、松原洋子・立命館大学副学長、金山亮太・国際連携室副室長と懇談しました。
立命館大学は、ブリティッシュ・カウンシルが事務局をつとめる日英大学間連携プログラム「RENKEI」(以下、RENKEI)に2012年から加盟しています。RENKEIは、日英の大学が産学連携により、人材育成・社会貢献などを目指すパートナーシップです。
懇談では、RENKEIにおける本学の活動に感謝いただき、現在RENKEIが進める「気候変動」および「保健」に関する研究内容について、意見交換しました。また、マシュー・ノウルズ駐日代表/英国大使館文化参事官からは、アフターコロナの社会活動に関する提案も含め、連携強化への期待が語られました。
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【4】久保隆行・立命館アジア太平洋大学教授が「2020年度日本都市学会賞(奥井記念賞)」を受賞

久保隆行・立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部(APS)教授の著書『都市・地域のグローバル競争戦略』(時事通信社、2019年1月発行)の業績が評価され、「2020年度日本都市学会賞(奥井記念賞)」を受賞しました。
この賞は、日本都市学会の初代会長である奥井復太郎氏の没後、その業績を記念して「奥井賞」として、優れた研究の成果を顕彰する賞として創設されました。その後、「日本都市学会賞(奥井記念賞)」として継続され、1969年に第1回の選定が行なわれて以来、これまでに71件の著作に対して授与されています。

<受賞のコメント>
このたびは、このような歴史の長い栄誉ある賞をAPUの一員として受賞できたことを大変光栄に思っています。本書は、APUからの学術図書出版助成を含め、多くのお力添えをなくして出版することはできませんでした。ご協力いただいた皆様に心より御礼申し上げます。

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左:浦野正樹・日本都市学会会長、右:久保教授(写真提供:日本都市学会)

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その他学園ニュースはコチラ≫
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▼EVENT(公開講座など)▼

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【1】[オンライン][有料][要事前申込]
立命館オンラインセミナー 12月テーマ「混迷の時代のリーダーシップ」

「立命館オンラインセミナー」は、どこからでもアカデミックな講義を受講いただけます。「未知の世界を知りたい」「専門家やプロフェッショナルの知識に触れたい」など、意欲あふれる皆様の学びのニーズにお応えする講義を展開します。
※見逃し配信(期間中、いつでも何度でも視聴可能)に対応しています。

[日時・テーマ・講師]
12月13日(日)10:00~11:30
「リーダーシップの持(自)論を持とう」
講師:金井壽宏(立命館大学食マネジメント学部教授)
<申込締切:12月11日(金)23:59>
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12月20日(日)10:00~11:30
「災害復興支援-被災自治体のマネジメント」
講師:久保田崇(静岡県掛川市副市長/前立命館災害復興支援室副室長/元岩手県陸前高田市副市長)
<申込締切:12月18日(金)23:59>
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12月26日(土)10:00~11:30
「観光ビジネスがwithコロナ時代を生き抜く処方箋-心を動かすリーダーシップ」
講師:片桐孝一(フェニックスリゾート株式会社代表取締役社長執行役員<1994年立命館大学経済学部卒業>)
<申込締切:12月24日(木)23:59>
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[受講料]1,500円/1回
[定 員]各回200名 ※先着順です。お早めにお申込みください。
[開催方法]オンライン(Zoom)※見逃し配信(ストリーミング配信)あり

詳細はコチラ≫

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【2】[オンライン][無料][一部要事前申込]
Asia Week 2020 ~心、ひとつに世界とつながる みんなでつくるOICフェスタ~

リム・カーワイ監督のボーダレス上映会&アフタートークセッションをはじめ、アドベンチャーワールドで
暮らすペンギンのひみつを知ることができるイベントなど、多様な企画を準備しています。さらに、立命館大学応援団が迫力のある演奏と演舞でフィナーレを飾ります。是非ご参加ください。

[日 程]12月14日(月)~20(日)
[参加費]無料
[開催方法]オンライン(Zoom)

詳細はコチラ≫
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▼EVENT(スポーツ/学芸)▼

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【1】[@東京(オンライン)][無料][申込不要]
ホッケー部(男子)「高円宮牌2020ホッケー日本リーグ」

[日 時]12月19日(土)16:00~ 福井クラブ戦
※12月20日(日)は、19日の試合結果により開始時間が決まります。
[場 所]大井ホッケー競技場(東京都品川区八潮4丁目1-19)
※全試合ライブ配信予定です。

詳細はコチラ≫

▼輝く学生インタビュー▼

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 第165回 輝く学生インタビュー
   「仮説を立てて、分析・考察する」~理系的視点で社会課題に向き合う
                    理工学研究科 中山 雄太さん
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、中山雄太さん(理工学研究科博士課程前期課程2回生・大阪府出身)です。理工学・情報理工学・生命科学研究科に在籍する院生を対象とした留学プログラムGlobal-ready Graduate Programに2019年度に参加、海外活動最優秀賞を受賞されました。留学中の取り組みや大学院での研究についておうかがいしました。

Q.研究テーマについて教えてください。
伊藤隆基先生の材料強度評価研究室に所属、主に火力・原子力プラントに使用される素材を対象に「金属疲労」について研究しています。金属疲労とは、「比較的小さい負荷でも繰り返し受けることで、材料に小さな割れが発生し、それが少しずつ進行して、最終的には破壊にいたる現象」のことです。「スプーンの首の部分を何度も曲げると折れる」のも金属疲労の一つです。実験では、特殊な機械を用いて金属を高温にしたうえで「伸ばす」「圧縮する」「ねじる」を繰り返します。「どれくらいの負荷で、いつ金属が壊れるのか」予測できるような計算式を作り上げることが研究の目的です。
研究対象の火力・原子力プラントで使用される金属には高温下で様々な方向からの負荷がかかり、複雑な分析が必要です。実験では、金属片にコイルを巻いて負荷を与えます。コイルに電流を流すことで「誘導加熱」という現象が起こり、金属片が高温になります。例えば、原子力プラントの配管に使われる素材であれば550℃まで加熱して、実験を行ないます。
建物などの素材の選定・設計をするにあたっては、安全面から「金属疲労」を考慮する必要があります。学部時代に様々な授業を受けるなかで、「研究がどのように社会に役立つのか」自分のなかで一番イメージすることができたこのテーマを研究テーマに選びました。
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研究室で使用している試験機

Q.学部時代にも留学経験があると伺いました。
大学入学前から漠然と海外に対する憧れがありましたが、英語が苦手だったため、留学は自分とはかけ離れたものだと考えていました。しかし、2回生の時に「まずは一歩を踏み出そう」と思いたち、「ニッテ大学派遣プログラム」でインドに約10日間滞在しました。このプログラムは、主に理工学部の学生が参加し、5名1グループでインドの社会問題について調べ、理工系の知識を活かしながら、様々な視点から解決策を考えるプログラムです。
私たちのグループは「インドの交通問題」に着目しました。インドでは、急激な経済発展に伴い、交通渋滞や交通事故の増加が社会的な問題となっていました。そこで、特殊なセンサーを取り付けて、車の自動運転化を推進することを提案しました。これによって、交通渋滞の緩和・交通事故の減少が見込まれます。その一方で、自動運転車の販売価格の高騰も予想されました。そこで、自動車保険の値下げといった施策もあわせて行なうことによって、購入者の経済的負担が軽減され、自動運転に対応した車の普及が進み、交通問題の解決に繋がるのではないかと考え、プレゼンテーションを行ないました。このプログラムに参加して、理工系の専門的な知識を学ぶことに加え、社会的な課題を抽出し、それに対してどのようにアプローチするのか、論理的に考えることの楽しさに気付きました。
また、留学中にニッテ大学の学生と交流する機会もありました。プログラム参加当時の私と同じ2回生の学生が「ヤシの実をとるロボット」を作って、実際に動かしていたことに衝撃を受けました。小さなロボットがまるで猿のように木を登り、目の前でヤシの実をとってきたときは、驚きました。専門的な知識量の差、そしてその知識を使って実際に何かを作り上げる力に圧倒的な差を感じました。この経験をふまえて、海外に行けるチャンスがあれば、積極的に応募しようと思い、大学院進学後、Global-ready Graduate Program(以下、GRGP)に参加することにしました。
ニッテ大学派遣プログラム(2017年2月)
ニッテ大学派遣プログラム(2017年2月)

Q.GRGPについて教えてください。

GRGPは「将来、国際的なフィールドで活躍したい」という強い動機や意欲をもつ院生約40名が参加する留学プログラムです。
留学前に英語のプレゼンテーションスキルなどを磨き、海外の大学・研究機関などに数カ月間留学します。帰国後は、研究成果を英語で発表する機会もあります。

Q.GRGPでは、ドイツ・ダルムシュタット工科大学の研究所に留学していたと伺いました。ドイツでの研究について教えてください。
伊藤隆基先生の研究室と共同研究を行なっていたダルムシュタット工科大学の研究所に2019年9月26日~12月18日まで留学しました。研究所では、ドイツ人研究員3名と英語でコミュニケーションを取りながら、金属疲労のシミュレーションを行ないました。このシミュレーションは、先行研究をもとに「どれくらいの負荷で、いつ金属が壊れるのか」をパソコン上で予測する作業です。
ダルムシュタット工科大学 研究所の外観
ダルムシュタット工科大学 研究所の試験機

立命館大学の実験室には、円柱状の金属片の金属疲労を測定する機械があります。一方、ダルムシュタット工科大学では、十字の形状にした金属片に負荷を与えて、金属疲労を測定する機械があります。留学前に日本で取ったデータをもとに、金属片の形状の違いを考慮しながら、「実験時の負荷は、どのように設定するのか」「どれくらいの実験日数が必要なのか」などを検討する必要がありました。
そして、シミュレーション後には、金属疲労を測定する実験を実施して、データを回収・分析しました。
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ダルムシュタット工科大学 研究所の試験機

Q.ドイツで研究を進めるにあたり、工夫していたことはありますか?
「論理的にわかりやすく話す」ということを意識しました。「結論を最初に話して、理由を述べる」「具体的な数字などに基づいて説明する」、そして「必要に応じてジェスチャーや図を描いてコミュニケーションを取る」ようにしました。
留学当初は、自分の英語が「文法上間違っていないか」「発音が合っているか」といったことばかりが気になり、研究員の方々と話すことに消極的でした。しかし、研究の議論を進めていくなかで、「お互い母国語ではない英語」での会話なので、「正しい英語」よりも「話の内容が最も大切」ということに気付きました。そして、休憩時間に積極的にコミュニケーションを取ることで、研究の議論に入るハードルを下げるように意識しました。
その結果、研究員の方々と協力しながら研究の議論をスムーズに進めることができました。
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ドイツでの食事はお肉とポテトがメイン

Q.2019年度GRGPにおける「海外活動最優秀賞」の受賞おめでとうございます。留学の成果について教えてください。
帰国後、ドイツでの研究結果と留学で学んだことについて、報告書にまとめ、先生方の前で発表しました。現地の研究員の方々と徹底的に議論し、シミュレーションをしっかりと行ない、実験に取り組めたことが評価されたと思います。また、留学での学びの一つとして、ドイツと日本の仕事・キャリアに対する考え方の違いについての自分なりの考察も交えました。ダルムシュタット工科大学の研究員の方々と話すなかで感じたことは、ドイツでは自分のしたい仕事をしている方々が多いということです。様々な要因があるかと思いますが、自身の専門性を高めて転職することがドイツでは一般的であるということが、理由の一つと考えました。また、日本よりも労働時間が短いにもかかわらず、国民一人あたりのGDPは、ドイツの方が高いといったデータもよく知られています。専門性を持った人材が適材適所に配置されているため、ドイツでは労働生産性が高いのではないかとも考察しました。働き方やキャリアに対する考え方に正解はありませんが、日本とは異なる傾向があるということに興味を持ちました。これらを含めた発表が評価され、「海外活動最優秀賞」を受賞することができたと思っています。

Q.研究のやりがい・面白さについて教えてください。
先行研究をもとに「どれくらいの負荷で、いつ金属が壊れるのか」予測するために作った計算式が、実験結果と一致したときは達成感があります。その一方、計算式とは異なる実験結果になることもあります。なぜ予想と異なるのか、実験結果を再度分析して、計算式を修正するという、「試行錯誤して論理的に考えながら原因を解明する一連のプロセス」も研究の面白さと感じるところです。

Q.今後の研究と将来の夢について教えてください。
帰国後もドイツとデータのやりとりをして、実験結果の分析を進めています。日本で行なっている実験のデータとあわせて分析して、修士論文としてまとめていきたいと思います。この研究は「今後様々なプラントを設計する際に必要なデータになるのではないか」「少しでも社会に貢献できるのではないか」と考えています。
大学院修了後は、外資系IT企業でコンサルタントとして働く予定です。大学2回生の時に参加した「ニッテ大学派遣プログラム」に加えて、大学3回生の時にはキャリア教育センター主催の「コーオプ演習」というマーケティングを実践的に学ぶ講義を受講しました。社会のニーズに対してどのようにアプローチするべきかを考えるプロセスに面白さを感じ、「理系的な視点を活かして課題解決に貢献したい」と考え、コンサルティング業務を志望しました。これまで学んだ理工系の専門的な知識はもちろん、実験に取り組むなかで培った「仮説を立てて、分析・考察する能力」を生かして、世界にある様々な技術と社会のニーズを結び付けられるような人材になりたいと考えています。
また、就職先が外資系企業ですので、業務で英語を使用する機会も多くあるかと思います。これまでの学生生活において「英語ができればもっと色々なことに挑戦できるのに…」と思うことが数多くありました。活躍のチャンスをしっかりとつかめるよう、語学力向上にもより一層努めていきたいと思います。
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今回も「Zoom」でお話をうかがいました。
ドイツ留学中は、大学から徒歩約10分のところにホームステイ。家主の方は以前に教師をされていたとのこと。ドイツの社会・文化・日本との働き方の違いなどについてじっくり話し合うことができ、異文化を学ぶ良い機会になったそうです。
実は、中山さんとは前部署(BKC国際課)で留学支援の業務を担当していたときに面識がありました。画面越しではありましたが、約1年半ぶりに「留学を通して成長した学生」と再会することができ、喜びとともに「私も頑張らなければならない」と身の引き締まる思いでした。

▼編集後記▼

今回は、B.LEAGUE所属「滋賀レイクスターズ」の専属チアリーダー・大西真菜美さん(産業社会学部2018年卒・兵庫県出身)をご紹介します。アメリカのNFLチアリーダー選抜試験に挑戦中の大西さん。チアリーディングを始めたきっかけや夢であるNFLチアリーダーについてうかがいました。

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3歳からクラシックバレエ、小学5年生からヒップホップダンスも始めるなど、子どもの頃から踊ることが大好きでした。チアリーディングとの出会いは中学3年生。母の友人の娘さんがチアリーディングをしていて、「チア、やってみない?」と声をかけてもらったことがきっかけでした。進路に悩んでいた私は思い切って、チアリーディングの名門校・箕面自由学園高校に進学することにしました。それまで、チアリーディングを見たこともありませんでしたが、新しいことへの挑戦にワクワクした気持ちだったと思います。とはいえ、私たちの代はチア経験者がほとんどおらず、全国大会(JAPAN CUP)での優勝を目標に、演技時間2分半のために1日12時間以上練習することもありました。チームのために何ができるかを考える毎日、悔しい思いもたくさんしましたが、高校最後の全国大会では念願の優勝。その瞬間の喜びは今でも忘れられません。立命館大学進学後もチアを続け、4回生の時には日本代表に選出、キャプテンも任されました。世界の舞台で最高の演技をするため、これまでの経験を活かしてチームをまとめ、世界一を獲得することができました。
大学卒業後は、一般企業に就職しました。しかし、「仕事以外で何か熱中するものがほしい」と、チアリーディングの経験と幼少期から行なっていたダンスの経験が活かせる「チアダンス」を始めたいと思いました。偶然、Jリーグ・ガンバ大阪のチアリーダー体験会が開催されることを知って参加、昨年1年間、専属チアリーダーとして活動しました。当時、「もっと上手くなりたい!」とYouTubeなどで研究しているなかで、アメリカのNFLチアリーダーに出会いました。キラキラと輝き、かっこいい彼女たちを見ていると「私もこうなってみたい」と思い始めたものの、技術面や金銭面などの悩みもあり、行動できずにいました。そんな時、同じガンバ大阪でのチアリーダーを経て、NFLチアリーダーになった方と話す機会がありました。様々な悩みを打ち明けると「やってみないと分からないでしょう?」と言ってくださったことで決心がつき、トライアウト合格に向けて練習に専念することにしました。
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今年2月、NFLチアリーダーのトライアウトを受けるために渡米するも、新型コロナウイルスの関係で約1カ月で帰国、トライアウトはオンラインで受けました。結果は残念ながら落選でした。わかった瞬間は落ち込みましたが、持ち前のポジティブさと負けず嫌いな性格のおかけで「こんなところで落ち込んでいられない」と、翌日には次のトライアウトに向けて準備を始めました。また、YouTubeで見ていた彼女たちと一緒に練習ができたことで、今まで気づかなかった課題を多く見つけることができ、有意義な1カ月を過ごせました。
これまで競技チアリーディングで世界一を獲得し、NFLチアリーダーになった人はいません。先駆者として新たな道を拓きたいと思っています。厳しい道のりではありますが、私自身の経験をSNSで発信することで、多くの方々の「夢の後押し」ができるようになりたいと思っています。
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(写真提供:滋賀レイクスターズ)

今年7月からは、B.LEAGUE所属「滋賀レイクスターズ」のチアリーダーの一員としてダンススキルやダンステクニックはもちろん、チアリーダーとしてのふるまい・マインド(チアスピリット)を学んでいます。「違うことは違う」と言っていただける環境だからこそ成長でき、オーディション時の自信に繋がると思っています。渡米してNFLのチアリーダーを見た際にチアスピリット、とてつもない堂々たるオーラを感じました。また、ダンスのテクニックも素晴らしく、次回のオーディションでは自分自身をもっと成長させた状態で望みたいと決意を新たにしました。私にとってレイクスチアリーダーズは多くを学べる場所であり、滋賀レイクスターズのブースターは温かい方ばかりです。応援のお言葉もとても励みになっています。「アメリカの大舞台で通用するチアリーダーになりたい」という夢は絶対に諦めません。チアリーダーの憧れの舞台であるNFLで活躍することを信じて、もう一度夢の舞台に挑戦したいと思います。
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(写真提供:滋賀レイクスターズ)
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「高校から始めたチアですが、一度も辞めたいと思ったことはない」と話す大西さん。常にポジティブに挑戦し続けている大西さんのお話に私自身も元気をいただきました。
現在、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で、渡米費用やオーディション受講料などの資金募集をしています。世界最高峰のチアリーダーを目指す大西さんの挑戦を応援ください。

「可能性は無限大!!世界最高峰のNFLチアリーダーに挑戦!!」
クラウドファンディングページはコチラ≫


(立命館CLUB事務局)

▼第196号読者プレゼント▼

今回は、「超特撰白雪純米大吟醸必勝の酒 勝馬米」2名様にプレゼントします。

久保幹・立命館大学生命科学部教授の分析により、競走馬からの馬有機堆肥は、非常に良好な成分を含有する良質な堆肥であることがわかりました。その馬有機堆肥を惜しみなく使い、肥沃な水田で栽培された勝馬米からつくられたこだわりの逸品です。
rclub/imge20201211 e_present

プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:1/11(月・祝)>

【パソコンの方はコチラ】

【携帯電話の方はコチラ】

 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼第195号読プレ当選発表▼

多数のご応募ありがとうございました。195号の読者プレゼント(応援手旗)の当選者発表です。
プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

・りんごさん(大分県)・グットさん(大阪府)・akjoeさん(広島県)・makochanさん(埼玉県)・たいのたいさん(奈良県)

次回のご応募もお待ちしています。

今年も立命館CLUBをご愛読いただき、ありがとうございました。
よいお年をお迎えください。

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次回配信予定は1月15日(金)です。お楽しみに。
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 ご了承ください。
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