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立命館CLUB 【VOL.209】

立命館CLUB【VOL.209】


立命館CLUB会員の皆様、こんにちは。

7月2日(金)、日本陸上競技連盟が「東京2020オリンピック競技大会」に出場する日本代表選手を発表し、体育会女子陸上競技部の壹岐あいこ選手(スポーツ健康科学部3回生)が、女子4×100mリレー日本代表の補欠に選出されました。6月の日本陸上競技選手権大会では女子100mで2位・200mで4位入賞するなど好調を維持、選出された5選手と補欠1選手の6名で女子4×100mリレーに挑みます。
また、小池祐貴選手(立命館慶祥高校卒)男子100mの日本代表に選出されました。小池選手は男子4×100mリレー出場も期待されています。
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壹岐あいこ選手                   小池祐貴選手

※写真提供:月刊陸上競技

今号も学生や教職員の情報満載でお届けします。

読者プレゼントは、「立命館グッズ ブックメモ 付せん」です。

応募方法は最後にお知らせします。それではお楽しみください。

▼学園ニュース▼

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【1】新型コロナウイルス禍に対する緊急支援 2021年度「立命館大学 緊急学生支援金」について

昨年度に引き続き、2021年度「立命館大学 緊急学生支援金」の給付を決定しました。本制度は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、アルバイト収入の減少・家計急変による仕送り減少など、昨年度から経済的に困窮状況が続いている学生への経済支援を目的としています。支援金の原資は、本学園教職員・校友・教職員組合など、立命館に関わる多くの方々のご寄付です。

詳細はコチラ≫

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【2】2021年度「立命館大学NEXT フェローシップ・プログラム」について

2021年度から、優秀で意欲の高い博士後期課程の大学院生を本学の研究拠点で受け入れる「立命館大学NEXT フェローシップ・プログラム」を開始しました。本プログラムに選出された大学院生は、先端的な研究を行なう多様な分野の研究人財と協働しながら研究活動に従事し、自らの専門性を深めながら幅広い視点の獲得を目指します。また、社会・地域・企業などと連携する研究プロジェクトを通じて、社会や地域の課題解決に専門知を応用する方法を学び、社会実装能力の涵養も図ります。
2021年度は12の育成拠点を決定し、厳正な審査の結果、15名のフェローシップ生を選出しました。フェローシップ生には、研究専念支援金(年額216万円)と研究費(年額最大34万円)、合計年間250万円が3年間にわたって支給されます。
 
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【3】川村貞夫・理工学部教授、王忠奎・総合科学技術研究機構准教授がFOOMA AP賞グランプリを受賞

6月1日(火)~4日(金)、「FOOMA JAPAN(国際食品工業展)」の「アカデミックプラザ」で行なわれたポスターセッションにおいて、川村貞夫・理工学部教授、王忠奎・総合科学技術研究機構准教授が「食器洗浄と天ぷら盛り付け自動化のためのロボットシステム」の研究発表を行ない、FOOMA AP(アカデミックプラザ)賞グランプリを受賞しました。
これまで、食品産業界においては食器洗浄や食材の盛り付けなど、各作業を自動化する専用機が数多く開発されてきました。しかし、それぞれの専用機間の搬送は人手に依存する場合が多く、労働力不足の日本ではこれらの作業の自動化が切望されています。なかでも、食洗機前後の作業と和食盛り付け作業の自動化では、搬送対象となる食器・食材の大きさと材質が異なるなど、課題が山積しています。
本研究では、食洗機前後と天ぷら盛り付けの技術課題を整理したうえで、深層学習による食器の認識を実施・空気圧駆動エンドエフェクタの開発・食器の自動投入と取り出し作業を実験で検証しました。また、天ぷらの認識が可能な「天ぷら把持用ロボットハンド」による自動盛り付けシステムを開発、5種類天ぷらの自動盛り付け実験を行ないました。
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【4】株式会社三井住友銀行と産学連携協定を締結

6月25日(金)、学校法人立命館(以下、立命館)と株式会社三井住友銀行(以下、三井住友銀行)は、産学連携協力に関する協定を締結しました。
グローバル化が進展するなかで教育・研究・地域貢献活動を通じてSDGs推進課題に取り組んでいる立命館、関西の成長ドライバーの発掘と育成を掲げる三井住友銀行が、関西から全国、そして世界へとその取り組みを広く発信するため、連携・協力することを目的とした協定です。
三井住友銀行が立命館発の起業・起業家に対する事業のサポート、社会共生価値の創出を支援することにより、複雑化した様々な課題の解決に貢献していきます。
立命館では、教育・研究の質向上への取り組みの一つとして、「オープン・イノベーションを推進する多元的な連携の構築」を掲げ、今後も多様な学外パートナーとの連携・拡充を図り、社会に新たな価値を提供していきます。

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【5】APU校友のタジキスタン労働大臣就任を記念してウェビナーを開催

6月4日(金)、立命館アジア太平洋大学(以下、APU)校友のShirin Amonzodaさん(アジア太平洋研究科2016年修了)が2020年11月にタジキスタン労働大臣に任命されたことを記念して、日本国際協力センター(JICE)とAPUが共同でウェビナーを開催しました。
APUは開学以来、独立行政法人国際協力機構(JICA)のJDS事業(The Project for Human Resource Development Scholarship:人材育成奨学計画)を通じて、アジア諸国から優秀な留学生を大学院に受け入れています。Shirinさんは、タジキスタンJDSの6期生としてAPUで学びました。
ウェビナーには約120名が参加、冒頭の挨拶で佐藤洋一郎・アジア太平洋研究科長がShirinさんへの祝辞を述べ、Malcolm Cooper・APU名誉教授がShirinさんと対談を行ないました。質疑応答セッションでは、「新型コロナウイルス感染拡大のため、観光産業含めた社会全体の変革が求められる。日本やタジキスタンを含めた国際社会全体で知識を共有し、ともに新しい世界を形成していく必要がある」など、活発な議論が行なわれました。

今回のウェビナーは下記リンクからご覧いただけます。<公開期間:2022年6月10日(金)まで>
動画はコチラ≫
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その他学園ニュースはコチラ≫
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▼EVENT(公開講座など)▼

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【1】[オンライン][無料][要事前申込]
2021年度 SERIESリベラルアーツ:自由に生きるための知性とはなにか人間5部作 [2] [3]


新型コロナウイルス感染症など、予想できない事態に遭遇する未知なる時代を生き抜くための知として、専門知に加えて、領域を越境するリベラルアーツの存在が問われています。SERIESリベラルアーツでは、専門家をゲストに迎え、オンライン・トークセッションを実施します。

[日時・テーマ]
7月17日(土)12:00~13:30
人間5部作 [2] 食のミライ 
テーマ「食」
詳細はコチラ≫
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7月31日(土)12:00~13:30
人間5部作 [3] わたしの“好き”を見つける 
テーマ「アート」
詳細はコチラ≫
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[受講料]無料
[定 員]各500名 ※先着順です。お早めにお申込みください。
[開催方法]オンライン(Zoom)
<申込締切:開催日 2日前の17:00>

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【2】[オンライン][有料][要事前申込]
第1回 おうち漢字探検隊「むかしの漢字を体験しよう」


今回は初めて、オンラインでZoomウェビナーを使用しての開催です。題して「おうち漢字探検隊」。
事前に教材を参加者のご自宅にお送りします。講座当日は、オンラインで説明を聞きながら、一緒にスクラッチ・消しゴムはんこ・木簡を作り、漢字の歴史を学びます。

[日 時]7月31日(土)第1部 10:30~12:00、第2部 13:00~14:30、第3部 15:30~17:00
[参加費]1,800円(教材費・郵送料込)
[定 員]各回30名 ※先着順のため、お早めにお申込みください。
<申込締切:7月27日(火)>

詳細はコチラ≫

申込はコチラ≫

漢字探検隊のホームページはコチラ≫
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その他の公開講座はコチラ≫
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▼EVENT(スポーツ/学芸)▼

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【1】[@大阪][有料][要事前申込]
立命館大学応援団吹奏楽部「Summer Concert 2021」


「誰もが知っているあの曲」や「ちょっとマニアックなジャズの名曲」まで、皆さまに楽しんでいただけるステージをお届けします!また、迫力満点なステージマーチングショーも披露します♪

[日 時]7月10日(土) 第1公演:開場13:30 開演14:00
               第2公演:開場16:30 開演17:00
                         ※どちらも同じ内容です。
[場 所]門真市民文化会館ルミエールホール 大ホール(大阪府門真市末広町29番1号)
[入場料]一般1,000円・高校生以下300円・未就学児無料
[その他]チケットお取り扱い:全国のローソン・ミニストップ設置Loppiもしくはオンライン
                              Lコード:53777
<チケット購入受付締切(Loppi):7月9日(金) 23:59まで>
<チケット購入受付締切(オンライン):7月9日(金) 22:00まで>

詳細はコチラ≫

オンラインでのチケット購入はコチラ≫
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【2】[オンライン][無料][申込不要]
ALL JAPAN WINDSURFING WING FOIL FESTIVAL WEEK


ウィンドサーフィン同好会から4名の選手が参加します。コロナ禍でも技を極めて頑張っている学生たちへエールをお願いします。

[日 時]7月16日(金)~18日(日)
※無観客開催です。競技の様子はオンライン配信します。

詳細はコチラ≫

▼輝く学生インタビュー▼

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   第178回 輝く学生インタビュー
        「今できるベストな選択肢」がオンライン留学だった
                                                              中澤美月さん
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、中澤美月さん(国際関係学部3回生・大阪府出身)です。立命館大学では新たな取り組みとして、カリフォルニア大学デービス校(以下、UCデービス)と提携してオンライン留学を実施しました。このプログラムに参加された中澤さんにお話を伺いました。
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Q.オンライン留学について教えてください。
新型コロナウイルス感染拡大のため、2020年度の現地渡航の留学は叶わない状況でした。そのようななかでもインターネットを通じて日本から海外協定校の授業を受けたり、現地の学生と交流することができるプログラムです。

Q.受講された内容について教えてください。
私が参加したプログラムは「立命館×UC Davis “Global Online Study”~アメリカで学ぶSDGs とAcademic English~」で、2021年2月上旬から4週間実施されました。授業は全て英語、日本時間の午前にZoom で実施、UC デービスの教員とリアルタイムで学習を進めます。また、現地の学生も参加したグループワークを行なう機会もありました。授業内容の補足説明もあるなど、学びが深まるようにサポートしていただきました。
このプログラムは、「Academic Preparatory Course」「Global Awareness Through SDGs Course」の2つの授業から構成されています。
「Academic Preparatory Course」は、大学の講義や研究において活用できる英語運用能力やアカデミック・スキルの向上を目指した授業です。英語レベルに基づいてクラス分けが行なわれ、英語4 技能(Reading・Listening・Writing・Speaking)を学習したり、SDGsに関連した映画を観たうえでの意見交換もありました。
「Global Awareness Through SDGs Course」では、SDGsをテーマに各国の現状や問題を調べて発表、ディスカッションをしました。
このオンライン留学は卒業単位に含まれます。これまで留学参加者に支給されていた「立命館大学海外留学チャレンジ奨学金」の対象にもなり、参加費用約15万円のうち2万円を支給いただきました。本当にありがたかったです。
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Q.留学しようと思ったきっかけについて教えてください。
父親の仕事の関係で、0歳~小学3年生、小学5年生~中学3年生までの約12年間、マレーシア・クアラルンプールに住んでいました。日本人学校に通っていたので、学校では日本語を使用していましたが、日常生活では基本的に英語を話していました。また、帰国後に入学した高校が国際文化科だったので、フィリピン・セブ、アメリカ・サンフランシスコ、オーストラリア・ゴールドコーストに短期留学もしました。
このような経験を活かして、「将来は海外に携わる仕事がしたい」といった思いがあり、英語力はもちろん、「一つの価値観に捉われない国際的な視野」が必要だと考えていました。そのために「文化や価値観の違いにもっと触れたい」と思っていましたが、新型コロナウイルス感染拡大のため、留学が叶わない状況でした。「将来のために今できるベストな選択肢は何か」と考え、オンライン留学に参加することにしました。
2013年 旧正月のイベント
クアラルンプール
ブキッ・ビンタンに移動中の1コマ
Suria KLCC(複合ショッピングセンター)
※全てマレーシアにて撮影(写真提供:中澤さん)

Q.オンライン留学を通して学んだことについて教えてください。

グループワークの際に、UCデービスの学生1名が立命館大学の学生5名程のグループに入り、ファシリテーターの役割を担ってくれました。SDGsに対する豊富な知識に加え、私たちが議論を進めやすいように論点を整理したり、発言者が偏らないように配慮してサポートする姿を見て、「同世代なのに、リーダーシップがあって気配りもしっかりしている。見習わなければ」と刺激を受けました。
また、SDGsについて学ぶことによって、世界で起こっている問題は宗教・政治・経済・法律など様々な要素が複雑に絡み合って生じていることを知り、改めて勉強になりました。他学部の学生も一緒に受講することで、「女性の議員数を増やすために法律の観点からも見た方がいい」「この2国間は経済的に問題があるから、その点を留意した方がいい」といった各学部の学びを活かした意見にも触れることができ、様々な視点から物事を考えることの大切さを学ぶことができました。
SDGsに加えて、新型コロナウイルスの感染状況や対策について、現地の話を聞く機会もありました。一番印象に残っていることは、マスク着用に関する日米の違いです。日本では花粉症や風邪気味の時にマスクを着用することも多いのですが、日本に比べるとアメリカではマスクを着用する習慣があまりなかったようで、なかなか普及しなかったそうです。「なぜアメリカではマスクの着用が普及しないのだろう」と思っていた私は、これまでの文化の影響力の大きさに驚きました。そして、「自国の価値観に捉われず、より一層多角的に物事を捉えなければならない」と改めて思いました。
UCデービスの先生とは、「元気にされていますか?」「今度インタビューを受けるよ」といった連絡のやり取りが、今も続いています。実際にお会いしたことはないのですが、オンライン上でもアメリカにいる先生と繋がりを築くことができたことは、自分にとってかけがえのない宝物です。

Q.オンライン留学後、SDGsを意識する機会は増えましたか?
このプログラムに参加するまで、実は、ほとんど知識がありませんでしたが、最近では、電車や街中で見かけた多くの広告にSDGsのアイコンがあることに気づくようになりました。「オンライン留学での学びが身近なところに繋がっている」と感じると同時に、「今まで見落としていたものに気づくことができるようになった」と成長を感じることもでき、嬉しいですね。また、世界の環境問題などに触れることで、「日本では当たり前の“不便なく電気や水を使えること”が当たり前ではない国もある」ということに改めて気づかされました。

Q.大学生活では、他にどのようなことに取り組まれていますか?
1回生の春から、オープンキャンパスや受験生を対象としたイベントの運営などを行なう「入試広報学生スタッフ」として活動しています。
高校3年生で参加したオープンキャンパスで、学生スタッフの方々が親身になって、キャンパス案内や進路相談などに対応くださいました。笑顔でハキハキと動くスタッフの皆さんがとても印象的でした。入学後、「自分がしてもらったように、親身になって相談にのり、立命館の良さを伝えたい」「受験勉強に打ち込んでいる高校生を少しでも励ましたい」と思い、「入試広報学生スタッフ」の活動を始めました。
現在は、国際関係学部の説明や受験相談に対応するパートのリーダーをしています。国際関係学部の学びの特色や入試に関する基本情報をしっかりと理解することはもちろん、同じパートに所属するスタッフの知識やモチベーションを高めることも自分の役割なので、「良い見本」になれるように頑張っています。

Q.立命館大学を選ばれた理由を教えてください。
海外経験があったこともあり、基本的に全て英語で受講できる国際関係学部のグローバル・スタディーズ専攻を選びました。留学生も多く在籍していて、授業内外で交流することができ、たくさんの友達ができました。1回生の頃には「たこ焼きパーティー」を開催しました。留学生が「これが本場の味か!美味しい」と言って喜んでくれたことは、楽しい思い出です(笑)。

Q.今後取り組みたいことについて教えてください。

オンライン留学を通して、改めて「新しい価値観に触れることの楽しさ」に気づきました。今まで訪れたことのない国のことについて、もっと知りたいと思うようになり、8月末から3週間実施されるイギリス・ヨーク大学のオンライン留学に参加予定です。
ヨーク大学のプログラムは、時差の関係で17時~20時45分に実施されます。3回生ということもあり、夏休みは企業が実施するインターンシップにも参加する予定です。忙しくなるかとは思いますが、日中はインターンシップ、そのあとにオンライン留学といった形で有意義に夏休みを過ごしたいと計画しています。もちろん現地で暮らして、日常生活からイギリスの文化に触れたいという気持ちはありますが、就職活動をしながら限られた時間のなかでも海外と繋がって学ぶことができるというメリットを最大限に活用したいと考えています。
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「オンライン留学・国際交流特設サイト」内では、参加学生のアンケート結果や学びの成果を紹介しています。多くの学生の英語力が向上し、回答者の約9割が「渡航が再開したら、海外留学に参加したい」と答えたそうです。是非、特設サイトもご覧ください。


オンライン留学・国際交流特設サイト(UCデービス)はコチラ≫
プログラムの紹介動画はコチラ≫

▼編集後記▼

今回は、株式会社ヤマチク(以下、ヤマチク)3代目・山﨑彰悟さん(法学部2013年卒・福岡県出身)をご紹介します。ヤマチクは、熊本県玉名郡南関町で「竹の、箸だけ。」をコンセプトに掲げ、純国産の竹を用いたお箸を製造・販売していらっしゃいます。6月9日(水)、国際的な広告・デザイン賞「The ADC Annual Awards(以下、ニューヨークADC賞)」のパッケージデザイン部門において、ヤマチクの竹の箸「okaeri」がMERIT賞(佳作)を受賞しました。

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「okaeri」のコンセプトは「お箸の原点回帰」です。部首が竹冠であるように、もともと「箸」は竹製の簡素なものから始まったといわれています。竹製のお箸は軽くてしなやかで、食べ物がつかみやすいという特徴があります。しかし、現在は木やプラスチックのお箸が主流となり、日本国内での竹製の箸の生産量は年々減少しています。このような状況をふまえて「もう一度、竹製の箸の良さを多くの方々に届けたい」と考え、商品開発に取り組みました。
また、お箸のデザインやパッケージも「原点回帰」を意識しています。今では少なくなりましたが、日本の家庭・食堂・居酒屋などでは、頭の部分が赤い簡素な竹のお箸がよく使われていました。それを参考にして、手に取った時に懐かしさを感じ、世代や性別に関係なく、多くの方々に使っていただけるシンプルなデザインに仕上げました。パッケージのモチーフは、「竹取物語」。八角形の筒のなかに“かぐや姫”かのようにお箸が収められています。「レトロなデザイン」や「竹をイメージしたパッケージ」を通して、「竹製のお箸への原点回帰」を表現しました。
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ニューヨークADC賞の受賞が決まった時、「熊本県の山奥の企業が、世界の名立たる企業と並んで受賞できた」と、嬉しい気持ちと同時に誇らしさが込み上げてきました。デザイン一つひとつに私たちの想いがしっかりと反映されているか、そしてお客様がプレゼントや普段使いに買っていただけるような価格設定か、社内やデザイナーの方と何度も検討を重ね、作り上げた結果がこの受賞に繋がったと思います。
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もともと国内市場向けの商品でしたが、受賞の反響もあり、韓国・アメリカ・イタリア・フランス・イスラエルと海外からも続々と問い合わせをいただき、販売を開始しました。そして、8月には北米最大級のデザイン雑貨や日用品の見本市「NY NOW」に出品します。初の海外イベントへの出品です。販促物を急いで英語に翻訳しているところです。商品名「okaeri」は、英語でどのように説明するか悩ましいところです。「久しぶりに帰ってきた家族とハグをするような温かいイメージ」と文化の違いを考慮したうえで、海外の方々にも意味が伝わるようにしたいと思っています。
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実は、5月6日(木)に「東京2020オリンピック」の聖火ランナーとして、地元の熊本県玉名郡を走りました。新聞やニュースを通して走った姿を見てくださった方々から、「走ってたね。これからも頑張って」と声をかけていただき、人との繋がりや温かさを改めて感じました。「アスリートの方々の活躍を照らす灯を繋ぐように、日本のお箸の原点である“竹のお箸”を未来に伝えていきたい」と強く思いました。
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今後は、国内に加えて海外展開も積極的に進めていきたいと考えています。新型コロナウイルス感染拡大のため、世界中で展示会の中止が相次ぎました。そのため、国内外のバイヤーの方々は、展示会ではなく、デザイン賞の受賞歴やメディアでの掲載実績などの情報をオンライン上で収集されています。このような状況でなければ、国内での展示会にしか出品していなかった私たちは、海外のバイヤーの目に留まることはなかったかもしれません。まさか、熊本県の山奥にある企業が、世界を相手に仕事をするとは思ってもいなかったので、自分でもこの状況に驚いています。まずは8月の「NY NOW」の準備をしっかりと進めて、世界に向けて「竹のお箸の魅力」を発信していきたいと思います。

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学生時代のお話になった時のこと。「自分一人でできることは限られていますが、様々なバックグラウンドを持った方々と協力したり、異なる価値観に触れることで新たな発想が生まれます。多様性を大切にする立命館で学んだ日々が、今の仕事に繋がっています」と、力強くおっしゃっていました。
終始明るく対応してくださった山﨑さん。“竹のお箸”に注ぐ熱い情熱が電話越しにも伝わってきました。

株式会社ヤマチクのホームページはコチラ≫
「okaeri」のオンラインストアはコチラ≫

(立命館CLUB事務局)

▼第209号読者プレゼント▼

今回は、「立命館グッズ ブックメモ 付せん」2個セットで5名様にプレゼントします。
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デザインは、衣笠キャンパス、びわこ・くさつキャンパス、大阪いばらきキャンパスの3種類。
大・中・小の付せんが入っています。どの組み合わせが届くかお楽しみに!

プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:7/26(月)>

【パソコンの方はコチラ】

【携帯電話の方はコチラ】

 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼第208号読プレ当選発表▼

多数のご応募ありがとうございました。208号の読者プレゼント(立命館オリジナル スリムサーモステンレスボトル<黒>)の当選者発表です。
プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

・尾崎和子さん(三重県)・H.I.さん(埼玉県)・やまとえさん(福岡県)

次回のご応募もお待ちしています。

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次回配信予定は7月30日(金)です。お楽しみに。
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