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立命館CLUB 【VOL.18】

立命館CLUB【VOL.18】

■□ 2013.01.11 ━VOL.018━
□■ 立命館CLUB-立命館の“今”を届けるメールマガジン-
■□ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/

 立命館CLUB会員のみなさま、こんにちは。

 年も明け、書店に入学願書や入試対策本が並ぶなど本格的な受験
 シーズンを迎えました。本学も、1月7日(月)より一般入学試験
 の出願受付を開始しました。

 校友のみなさまには、一般入学試験要項(入学願書)を無料で
 お送りいたします。ご希望の方は、下記の問い合わせ先にご連絡
 のうえ、卒業年度・学部をお申し出ください。

 保護者・学生のみなさまは、各キャンパス・プラザにお越しくだ
 されば、無料で差し上げます。

 ■お問い合わせ先:
 入学センター TEL:075-465-8351
 受付時間:月曜日~金曜日(土・日・祝休) 9:00~17:30

 なお、入試情報サイト「リッツネット」では、志願者数の最新
 状況や24時間出願できるインターネット出願も可能です。
 ぜひご活用ください。

 立命館大学の入試情報サイト【リッツネット】
 PC版→http://ritsnet.ritsumei.jp
 モバイル版→http://ritsnet.ritsumei.jp/m/index.html

 それでは、今号も学生や教職員の情報満載でお届けしたいと思い
 ます。読者プレゼントは、昨年行われた第30回全日本大学女子
 駅伝において2年連続7回目の優勝を果たした女子陸上競技部の
 選手達のサイン色紙です。お見逃しなく。

 最後までお楽しみください。

▼学園ニュース▼

 【1】立命館宇治高校女子陸上競技部が5年ぶり3回目の優勝
    第24回全国高等学校駅伝競走大会(12月23日)

      
 レースでは1区の菅野主将が7位で発進、2区の岩井選手が3位
 に浮上させる走りを見せると、3区の池内選手が2位へと順位を
 上げました。続く4区の廣田選手が1位との差をさらに縮め、接
 戦に持ち込む粘りの走りを展開。最終走者である5区の青木選手
 が、2キロ地点で1位の愛知県の豊川高校をかわし、1時間7分
 22秒のタイムで優勝を果たしました。

 

 詳細や各選手の優勝コメントはコチラ≫
 http://www.ritsumei.jp/news/detail_j/topics/11429/year/2012

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 【2】国際関係学部大島堅一教授が「第12回大佛次郎論壇賞
    (朝日新聞社主催)」を受賞しました。

 大佛次郎論壇賞は、小説・ノンフィクション・歴史記述など幅広
 い分野で活躍した大佛次郎氏の業績を称え、政治・経済・社会・
 国際関係・歴史などの秀でた論考を顕彰する賞です。12回目と
 なる今年は、大島堅一教授の著書「原発のコスト-エネルギー転
 換への視点」(岩波新書)に決まりました。

 受賞作は、国が原子力発電所立地地域に投入した交付金や核燃料
 再処理の研究開発費など、電力会社の発電コストに含まれない国
 民の費用負担を「社会的コスト」と捉え、その全体像を描き出し
 ました。

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 【3】奥村俊樹さん(産業社会学部4回生)が「地方の時代映像
   祭」で優秀賞を受賞


 プロ・アマを問わず地域の課題や文化を映像で表現し論じ合う
 「地方の時代映像祭」(主催:NHK、日本民間放送連盟、関西
 大学、吹田市、日本ケーブルテレビ連盟)において、奥村俊樹さ
 ん(産業社会学部4回生・津田正夫ゼミ所属)の作品『流された
 思い出~福島県相馬市写真洗浄~』が「市民・学生・自治体部門」
 で優秀賞に選ばれました。
 
 奥村さんの作品は、津波に流された泥だらけの写真をボランティ
 アの人達が洗浄し、思い出を必死に再生しようとする現場を描い
 たドキュメンタリーです。

 審査員の1人である映像プロデューサーの橋本佳子氏からは「余
 分なナレーションや説明を一切省いていながら、被災地の空気を
 過不足なく伝えている秀作」と高い評価を得ました。

 記事全文はコチラ≫
 http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/11428/date/12/year/2012

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 【4】スポーツ健康科学部が「山崎直子氏講演会~宇宙飛行士に
   なる勉強法」を開催(12月11日)


 「グローバル」・「スポーツ」・「健康」・「リーダーシップ」
 をキーワードに人材育成を行う同学部では、宇宙飛行士はそのよ
 うな資質を備えた人材像の一つであるととらえています。同学部
 の客員教授でもある山崎直子氏が、どのような経緯で宇宙飛行士
 を目指そうとしたのか、宇宙空間において得られた知見・経験な
 どについて講演しました。宇宙飛行士の生の体験を聞ける貴重な
 機会とあって会場となったプリズムホールは満員となりました。

 記事全文はコチラ≫
 http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/11395/date/12/year/2012

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その他学園ニュースはコチラ≫
(学園HEADLINE NEWS)
 http://www.ritsumei.jp/news/index_j.html?year=2012

(学園PICK UP)
 http://www.ritsumei.jp/pickup/index_j.html?year=2012&date=12
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▼EVENT(公開講座)▼

 掲載しているイベントや公開講座は、天候や諸事情により、
 延期または中止になる場合があります。問い合わせ先や
 イベントホームページをご確認ください。

 ※[事前申込制]の場合は、各問い合わせ先にご連絡ください。
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 【1】[@京都][申込不要][有料]
 ≪朱雀キャンパス公開講座≫シネマで学ぶ「人間と社会の現在」
  シリーズ12「1.17→3.11」 第1講


 [作 品]その街のこども 劇場版
 [日 時]1月19日(土)
      13:00開場/13:30開演
 [場 所]立命館朱雀キャンパス5F ホール
 [参加費]一般600円
      京都シネマ会員、立命館大学生・教職員300円
      ※映画上映後、ゲストとの対談と茶話会を行います。
       対談:ゲスト/渡辺 あやさん(脚本家)
       聞き手/中村 正(立命館大学産業社会学部
                ・応用人間科学研究科教授)
  
  ※駐車場・駐輪場がございません。ご来場は公共交通機関を
   ご利用下さい。
 
 チラシPDF≫
 http://www.ritsumei.jp/topics_pdf/admin_ee9286f513b57f132546f5daf5760331_1356065894_.pdf

 事務局:立命館大学社会連携課 電話/075-813-8247
    
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 【2】[@京都][要事前申込][有料]京都漢字探検隊
    第33回「漢字ジェスチャー大会」(その2)


 大昔の中国。「文字を作れ」と王様に命じられた家来は、身の回
 りのものを見て、その目立つところを形に表すことを考えつきま
 した。人の姿や動作からできた漢字をチーム対抗のジェスチャー
 ・ゲーム大会で、勉強します。子どもも大人も一緒になって、
 楽しく体を動かしましょう。

 [日 時]1月27日(日)
      (1)午前の部 10:00~12:00
      (2)午後の部 14:00~16:00
      ※今回は小学生と保護者の方を主な対象としますが、
       一般の方もご参加いただけます。
 [場 所]立命館朱雀キャンパス1階多目的ホール
 [参加費]1名 500円(小学生以上 資料代として)
      ※未就学児の方は必ず保護者と一緒に参加ください。
       参加をご希望の場合は、事前にご相談ください。
 [定 員]各回60名(※要事前申込・先着順)
 [お申込方法]E-mailにて、以下の項目を記入して、下記
        までお送りください。
       (1)参加の部(午前または午後)
       (2)氏名
       (3)児童・生徒・学生の方は、学校名・学年
       (4)連絡先(電話・FAX番号、E-mail)

 チラシPDF≫
 https://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/sio/img/pdf/20130127kyo33tirasi.pdf

 主催:立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所
 お問合せ先:立命館大学社会連携課内 (電話/075-813-8209)
 E-mail:toyomoji@st.ritsumei.ac.jp

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 その他の公開講座はコチラ≫
 https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/event/
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▼EVENT(スポーツ/学芸)▼

 【1】[@京都][申込不要][無料]
 劇団西一風 冬季プロデュース公演「六本木少女地獄」


 シナリオの構成力と巧みな台詞まわしが特徴的な劇団西一風の
 冬公演です。六本木を舞台とした少年と少女の物語。ぜひ、
 キャンパスにお越しください。

 [日 時]1月17日(木)18:30開演
      1月18日(金)13:00開演 18:30開演
      1月19日(土)13:00開演 18:00開演
 [場 所]衣笠キャンパス学生会館小ホール
 [料 金]無料

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 【2】[@滋賀][申込不要][無料]
 アコースティックギターサークル スーパーライブ


 サークルを引退した4回生が、現役のメンバー達とユニットを組
 んで演奏するスペシャルライブです。約30組が出演します。ア
 コースティックギター以外の楽器を用いた演奏もあり、普段見る
 ことのできない趣向を凝らしたステージをぜひご覧ください。途
 中入退場も可能です。お気軽にお越しください。

 [日 時]1月12日(土)12:00~17:00
 [場 所]びわこ・くさつキャンパスユニオンホール
 [料 金]無料

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 その他のスポーツ・スケジュールはコチラ≫
 https://www.ritsumei.ac.jp/event-sports/sports/schedule.html/

 その他のイベント・スケジュールはコチラ≫
 https://www.ritsumei.ac.jp/event-sports/event/schedule.html/
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▼立命館LIFEのススメ▼

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 「人はなぜコミュニケーションできるのか?」
              谷口忠大 情報理工学部准教授
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 みなさん、「ビブリオバトル」をご存知でしょうか。

 ビブリオバトルとは知的書評合戦であり、その面白さと学習効果
 が話題となり、ここ数年多くのメディアに紹介されています。誰
 でも簡単・自由にできることから、瞬く間に日本中に広まりまし
 た。

 先日、「Library of the Year2012」の
 大賞にも選ばれました。図書館や各団体の協力により、継続的に
 全国各地で開催されていることが評価されてのことです。今回は、
 ビブリオバトルの生みの親である谷口忠大情報理工学部准教授に
 インタビューしてきました。
 
 ※「Library of the Year」とは、これから
 の図書館のあり方を示唆するような先進的な活動を行っている
 活動を表彰する制度で、2006年から開催されています。


 Q:まずは、先生の研究テーマについておきかせください。

 「記号創発ロボティクス」という分野を主に研究しています。
 文字にすると難しく聞こえるかもしれませんが、「人はなぜコミュ
 ニケーションできるのか?」を構成論的に理解しようとしています。
 構成論的とは、「対象の系を表現するものを人工的に作ってみるこ
 とで理解する」というアプローチ方法のことです。

 一般的に、物事を理解するには、主に「解析的」と「構成論的」
 の2つのアプローチ方法があります。車の機能を理解するというこ
 とを例にしてみましょう。解析論的アプローチは、車を分解して確
 認していくという方法です。科学的であり、昔から広く用いられて
 います。一方、構成論的アプローチは、車に模したものを作ってみ
 ることで、その構造や機能を理解していくという方法です。20世
 紀の後半から複雑系という分野の隆盛とともに注目されはじめまし
 た。

 私は構成論的アプローチにより、人間の知能の機能を理解するた
 めロボットを作っています。人間のコミュニケーションや社会性は、
 人間というハードウェアの上に構築された知能に支えられています。
 私は、コミュニケーションが出来るロボットを作ることで、人間の
 知能の仕組みを解明することができ、人間理解につながると考えて
 います。

 
Q:研究の目的や目指すところは、どのようにお考えでしょうか。

 「社会の勝手な思い込みや矛盾を少しでも取り除けたら」と思っ
 ています。最近、自由主義やボトムアップ、多様性という考え方が
 話題になっています。私もこのような考え方が機能している社会で
 あって欲しいと願っています。ただ、実際にはこれらを妨げる勝手
 な思い込みや先入観が溢れているようにも感じます。

 例えば、コミュニケーションについて考えてみると、講義室一つ
 をとっても先入観に基づいた設計があるように思います。大学の講
 義というと、先生が一方的に話している様子を思い浮かべる方が多
 いと思います。これは、「講義とは、正しい知識を持っている先生
 から生徒への一方的な知識伝達だ」という思い込みがにじみ出てお
 り、この考えに基づいて設計されたのがいまの講義室なのではない
 でしょうか。しかし、実際には、寝てしまう学生がいたり、なかな
 か先生の話が頭の中には入ってこないことが多いことが物語ってい
 るように、先生の言葉はそんなに素直に頭の中に理解を生みません。
 これは、ある意味では、コミュニケーションというものが「情報伝
 達」であるという誤解に基づいているように思えます。

 Aさんが発した知識情報が、言葉というメディアを通してBさん
 の頭の中に同じ情報が伝達されるという理論は、情報の同一性が証
 明できないため破綻していますが、いまだに多くの方が信じていま
 す。

 実際のコミュニケーションは、個々人の学習と解釈活動の不断の
 努力によって支えられています。一見すると送り手が正しい情報を
 持っていて、それを聞き手に正しく伝えるというのがコミュニケー
 ションの基本のように思えますが、コミュニケーションというのは、
 本来、話し手よりむしろ聞き手のたゆまぬ努力に支えられています。
 聞き手が、「その言葉は何を意味するのか」を自分の経験や知識を
 元に解釈していくのです。同じことを語っても、聞き手によって
 全然違う事象に受け止められるのは、解釈の違いに基づいており、
 それが当たり前なのです。

 「コミュニケーションはどのように成立するのか」を読み解くた
 めに、実際にロボットを作り、ロボットとの相互作用を研究します。
 その結果、「ロボットがコミュニケーションするにはこういう機能
 が必要ではないか」、「人間の知能もこのように機能しているので
 は」という議論が可能になります。

 一般的に見かけるロボットでは、人間との差異が明確に感じられ
 ます。その理由の一つは、人間に関する理解が完全ではないからで
 す。人間の知能の仕組みがすべて解明できれば、技術的には多くの
 面で人間に近いロボットを作ることができます。しかし、現時点で
 はそれは解明できていません。計算論的に人間を模するシステムを
 構成することで「人間に対する無理解の部分をなくしていきたい」
 というのが私の目標です。そうすることで、社会の勝手な思い込み
 や矛盾を取り除ければと思っています。


 Q:先生が考案された「ビブリオバトル」についておきかせ
 ください。


 「ビブリオバトル」とは、発表者が順番に自分の好きな本の内容
 や魅力について5分間でプレゼンテーションを行い、参加者全員で
 それぞれの発表に関するディスカッションを2~3分間行った後、
 「一番読みたくなった本」を参加者全員の投票で選ぶ書評ゲームで
 す。「人を通じて本を知る/本を通じて人を知る」というコンセプ
 トを掲げた知的書評合戦として大学や公共図書館のみならず、
 カフェや書店などでも開催されています。


 Q:ビブリオバトルを始めたきっかけをおきかせください。

 2007年、京都大学大学院の研究員だった時に、研究室内で行
 う勉強会に使う本を選ぶ決め方として始めたのがきっかけです。私
 達は、以前から輪読会・論文紹介といった勉強会を行っていました。
 輪読会では、一冊の課題図書を決めて、みんなで順番に読んでいく
 形式でしたので、いまいちの本を選んでしまったら、半期が無駄に
 なってしまいます。一冊の本の選定は、リスクが高いことだったの
 です。

 一方、ちょうど、経営学や組織論についての勉強をしたいと考え
 ていたのですが、経営学や組織論を学ぶためにはケーススタディが
 重要で、かなり雑多に幅広い書籍を読む必要があり、「この一冊を
 読めば大丈夫」というものではない、とも思いました。そのため、
 「いい本に出会える仕組み自体を、勉強会の中に取り込めないだろ
 うか?」と考えました。

 そこで、「研究室での勉強会に使う本を選ぶ」ために、各人が一冊
 の本を読んできて、5分間でその本の魅力をプレゼンし、それぞれ
 の発表を聞いたうえで、みんなが学びたいと思った本を選ぶという
 「遊び」を考えました。これが現在のビブリオバトルの原型です。


 Q:ビブリオバトルの特徴はどのようなところなのでしょうか。

 特徴は主に3つあります。1つは、プレゼン時間が5分であるこ
 と。2つ目は、レジュメを用意せずに直感で発表すること。3つ目
 はチャンプ本を決めることです。

 特にチャンプ本を決めるという点は、ビブリオバトルの最たる特徴
 と言えます。よく「勝敗を決める必要があるのか?」と聞かれる
 ことがありますが、そこには深い理由があります。日本人は順位づ
 けを苦手に思うかもしれませんが、順位をつけるために、参加者全
 員が投票権を持ちます。ここが一番重要です。

 チャンプ本を決めバトル形式にするのは、ある意味で道具的なも
 のです。それによってコミュニケーションが一つの方向に集約され、
 コミュニケーションの場に大きな恵を与えることになります。

 「自分の好きな本をただ紹介する」となると、時にひとりよがり
 なトークに陥りがちになってしまいます。みんなが投票権を持つこ
 とで、みんなの為になる本を選び、みんなに語りかけるようになり
 ます。さらに、みんなからのフィードバックをもらえますので、発
 表者の成長にも繋がると思います。


 Q:なぜ、ビブリオバトルという名前になったのでしょうか。

 実は、特に深い意味はありません。本の戦いだからといって、ブ
 ックバトルではかっこ悪い。ブックの他に本を表す言葉としては、
 ビブリオグラフィがあります。そこでビブリオバトルを思いつきま
 した。戦隊ヒーローのような名前みたいで気に入って命名しました。
 当時は内輪でやっていましたので、呼び名にもさほどこだわってい
 ませんでした。まさか、こんなに大きな活動になるとは思っていま
 せんでしたが。


 Q:ビブリオバトルを全国に広げようと思われた理由や思い
 をおきかせください。


 考案した2007年当時、私が所属していた研究室は個性的な人
 が多かったため、自分達が行っている活動はマイナーなものである
 という思い込みがありました。ビブリオバトルが大多数の人々に受
 け入れられる面白い内容であるという認識は、当初全くありません
 でした。

 ところが、京都大学や大阪大学の複数のサークルでもビブリオバ
 トルを取り入れるなど、徐々に活動の輪が広がってきました。3年
 ぐらい経過してようやく、自分達以外の人が行っても面白い活動な
 のだと気付きました(笑)。そして、どうやらビブリオバトルは
 面白いだけでなく、色々と良いこともあるらしいという考えに至り
 ました。それならば、公益に叶うのではないかと考え、参加者10
 名ほどでビブリオバトル普及委員会を立ち上げ、本格的に全国に
 広げていこうと考え始めるようになりました。

 ビブリオバトルは時に読書推進活動と言われるのですが、必ずし
 も読書推進を行いたくてビブリオバトルをしているわけではありま
 せん。私は、「自律分散型」というキーワードに興味があります。

 自律分散型というのは、多様な主体が地域のなかに存在し、自由主
 義的な経済が存在している証です。ビブリオバトルは、仕組みや
 ツールは全て公開されています。興味をもった個人が自由に活用で
 き、協調して仲良く実施できる、まさに自律分散型のモデルのひと
 つです。そういうところが非常に面白く、やりがいを感じています。


 Q:活動の輪はどの程度広がっているのでしょうか。

 全てを確認できているわけではありませんが、把握している限り
 でも全国44都道府県、120大学、31の公立図書館で実施され
 ています。昨年はオープンに開催されたバトルだけでも、約500
 回に及びます。また、全国一位を決めるビブリオバトル首都決戦
 2012では、全国を30ブロックに分けて予選会を行い、予選参
 加人数524名(予選会回数132回)から決戦への出場権を得た3
 2名の学生が参加、総来場者数3,000名の方が見守る中で大盛
 況のうちに終了しました。

 
 
Q:ますますの活動の広がりをみせるビブリオバトルですが、
 今後の展開をおきかせください。


 究極的な目標はサッカーや鬼ごっこのような「普通名詞化」です。
 英語でもサッカーは小文字から始まりますよね。そのイメージです。
 よくビブリオバトルは、私達が行っているイベントと思われている
 のですが、実際の主催者は全国各地の人々であり、その人達なりに
 自由に行っています。その状態が「普通名詞化」だと思っています。
 ビブリオバトル普及委員会というのは、サッカーでいうところの
 FIFAみたいな存在にあたるのかもしれません。このような考え
 から、公式ルールや使用するツールなども全てオープンに公開して
 います。
 

 Q:
読者の方へのメッセージをお願いします。

 私の研究室に奨学寄付金をください・・・・・というのは冗談で
 すが(笑)。あ、やらしすぎますね。もし、私の研究に興味を持っ
 てくださる方がいらっしゃいましたら、拙著「コミュニケーション
 するロボットは創れるか―記号創発システムへの構成論的アプロー
 チ (叢書コムニス13)」をぜひお読みください。また、本研究室で
 取り組んでいる研究課題、スマートグリッド、記号創発ロボティク
 ス、ビブリオバトル、データマイニングなど問わず、共同研究や、
 受託研究も受け付けています。是非、一緒に世の中に貢献できる
 仕事を出来ればと思います。

 また、そんな宣伝はさておき、ビブリオバトルはどなたでもでき
 ますので、ぜひ主催してもらえたらと思います。卒業生や父母の方
 同士はもちろん、社員研修や社員交流会として活用していただけた
 ら嬉しいです。実際に会社の新人研修や社内交流企画でもよく用い
 られているんですよ。

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いかがでしたでしょうか。

いわゆる読書会を、発表時間やチャンプ本の決定などコミュニケ
ーションに制約を設けることで、日本中で実践されるビブリオバト
ルにまで昇華させる。「人のコミュニケーションのあり方」を研究
する谷口先生ならではの発想だと感じました。

年のはじめ、今年の目標に「読書」と掲げられた方も多いと思い
ます。ぜひご友人やご家族でビブリオバトルを実践してみてくださ
い。他の誰かと本を共有することで、また新たな発見があるはずで
す。

ビブリオバトルの詳細は、知的書評合戦ビブリオバトル公式ホーム
ページをご覧ください。
http://www.bibliobattle.jp/ 

創発システム研究室ホームページ
http://www.em.ci.ritsumei.ac.jp/

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▼編集後記▼

 かるたクイーン位決定戦-校友同士の戦い-

 1月5日(土)に近江神宮(滋賀県大津市)で行われた、競技か
 るたの第57期クイーン位決定戦。永世クイーンの楠木早紀さん
 (23)と挑戦者の本多未佳さん(23)は、共に本学の「校友」
 という決定戦となりました。お二人は在学中、団体戦に共に出場
 し、優勝を目指し戦った仲だそうです。

 クイーン位決定戦は先に2勝した方が勝者となります。1回戦は
 4枚差の接戦で、続く2回戦は17枚差の大差をつけ、楠木さん
 が本多さんを制し9連覇を果たしました。

 楠木さんは、本学在学中に史上最年少で3人目の永世クイーンと
 なり、現在まで連覇記録を更新しています。ご卒業後は、福岡教
 育大学大学院に在籍され、昨年「競技かるたクイーンメンタル術
 (PHP新書)」という著書も出版されました。これからのます
 ますの活躍に注目です。

 (立命館CLUB事務局 矢吹)

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▼読者プレゼント▼

 今回は、立命館大学女子陸上競技部のサイン色紙を2名様にプレ
 ゼントいたします。昨年10月28日に行われた第30回全日本
 大学女子駅伝で見事、2年連続7回目の優勝を果たした選手達の
 喜びに溢れた寄せ書きです。
 
 プレゼントをご希望の方は、下記必要事項を明記のうえ、
 立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。
 なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:1/21(月)>
 応募先:立命館CLUB事務局(rclub
st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項         ※
を@に変更して送信
 (1)名前: 
 (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話:
 (4)立命館大学女子陸上競技部へのメッセージ:
 (5)今回のメルマガ内容に関する感想(簡単で構いません):
 (6)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。)
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼第17号、読プレ当選発表▼

 第17号の読者プレゼント、団士郎先生の小冊子「木陰の物語
 -追憶の一歩-」への多数のご応募ありがとうございました。
 ご応募いただいたみなさまがご当選です。
 お手元に届くまで、今しばらくお待ちください。

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次回配信予定は1月25日(金)です。お楽しみに。
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 ご了承ください。
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 て、立命館大学では一切の責任を持ちません。
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■■ 〒604-8520京都市中京区西ノ京朱雀町1番地
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■■ FAX:075-813-8167
■■ ご意見、お問い合わせなどは、下記までお願いいたします。
■■ メール rclub
st.ritsumei.ac.jp(→@)
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