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立命館CLUB 【VOL.184】

立命館CLUB【VOL.184】

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■□■ 2020.5.29立命館CLUB-立命館の“今”を届けるメールマガジン-
■□■ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/
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立命館CLUB会員の皆様、こんにちは。

5月19日(火)は、立命館の創立記念日でした。また、今年は、立命館創始150年・学園創立120周年の記念の年でもあります。
立命館の歴史は、近代日本の代表的な政治家で、国際人であった西園寺公望が、1869年、20歳の若き日に私塾「立命館」を開設したことに始まります。そして、中川小十郎が精神を受け継ぎ、1900年5月19日に「私立京都法政学校」を創立しました。その後、1913年、京都法政学校は、西園寺の承諾を得て、「立命館」の名称を継承し、今日に至ります。
これからも、建学の精神「自由にして清新」のもと、グローバルな存在感をもち、地域に根ざした私立総合学園・大学として、「世界の中で語られる学園・大学、世界が語る学園・大学」を目指します。
なお、昨今の状況に鑑み、2020年度に予定しておりました周年企画は、一部を除いて2021年度に延期することになりました。来年度、お楽しみに!
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  広小路本校舎へ移転された京都法政学校

5月25日(月)、政府による「緊急事態宣言」が全国で解除されました。しかし、新型コロナウイルス感染症については、まだ収束が見通せず、今後も継続して感染拡大防止に努めていく必要があります。立命館大学では、すべてのキャンパスについて、原則、許可された活動・施設利用以外での入構は制限しています。
詳細はコチラ≫

キャリアセンターでは、就職活動に関する重要な情報を配信するための特設サイト(学内限定)を設けています。メールでのエントリーシート添削(申込制)・オンライン相談(予約制)など、様々な支援を行なっています。また、6月からは、夏のインターンシップ参加に向けたエントリーが本格化することに伴い、Web会議システムを使ったOBOG懇談会やインターンシップエントリーセミナーなどの開催が予定されています。
キャリアセンターのページはコチラ≫

今号も学生や教職員の情報満載でお届けします。

読者プレゼントは、「クリアファイル(Beyond Borders)」です。

応募方法は最後にお知らせします。それではお楽しみください。

▼学園ニュース▼

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【1】立命館創始150年・学園創立120周年記念シンポジウム「自由に生きるための知性とはなにか?」オンライン開催

5月24日(日)、立命館創始150年・学園創立120周年を記念したシンポジウム「自由に生きるための知性とはなにか?」を開催しました。当初、渋谷ヒカリエ(東京都)にて実施予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインで開催することになりました。結果として、国内外から1,000名を超える方々がお申込みくださいました。

シンポジウム前半は、熊谷晋一郎・東京大学先端科学技術研究センター准教授が「わたしを発見する知:リベラルアーツと当事者研究」と題して基調講演を行ないました。熊谷准教授は、唯一無二の「わたし」を対象とする「当事者研究」について紹介、脳性マヒを持つ自身の経験を交えて「自分の弱さや取り巻く環境要因を理解することが、認識や行動パターンを変える力になる。また、コロナの状況は総当事者化を招いている。当事者研究は障がいを持った方にのみ役立つ方法ではなく、多くの方々にとってのヒントになるだろう」とお話いただきました。
後半は、上田紀行・東京工業大学教授、隠岐さや香・名古屋大学大学院経済学研究科教授、山下範久・立命館大学グローバル教養学部教授が加わり、リベラルアーツをテーマにそれぞれの立場からスピーチいただきました。その後、松原洋子・立命館大学副学長がモデレーターとなりパネルディスカッションを実施、コロナ禍が示した「答えのない時代」においてリベラルアーツが持つ想像/創造の力が、多様な他者との関係においてどのような価値(意味)があるのかなどについて意見交換、また視聴者の方々から120を超える質問が寄せられ、限られた時間のなかではありましたが、質疑応答も行ないました。
講演会の様子は、編集のうえ、YouTube「Ritsumeikan Channel」にて公開を予定しています。公開しましたら、改めて立命館CLUBにてご紹介します。
松原洋子・立命館大学副学長

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【2】デジタルアーカイブによる食文化継承、おいしさ解明の共同研究を開始

立命館大学は、日本電信電話株式会社(東京都千代田区、澤田純・代表取締役社長)、全日本・食学会(東京都港区、村田吉弘・理事長)とともに、最新のデジタル技術を活用し、日本の食文化の継承・発展、おいしさの解明、アフターコロナ時代を見据えた飲食業界の新たな価値創造に向けた取り組みなどについて、共同研究を開始することになりました。
立命館大学からは、和田有史・食マネジメント学部教授を中心に、食に関する心理実験ノウハウや環境提供、食に関する日本の歴史資料の調査・分析などを通じて、「おいしさの解明」の取り組みを進めます。また、「食のデジタルアーカイブ化」、「おいしさの解明」などを通じた食文化の継承・発展、おいしさの提供の早期実現を目指します。

詳細はコチラ≫

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【3】Sports×Art×Technologyで運動を点数や音楽表現に変換し、楽しく継続することができるアプリを開発 ~COVID-19で運動不足の方へ向けて研究成果を社会還元~

5月20日(水)、岡田志麻・立命館大学理工学部准教授が、町田修一・順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科教授、小川類・東京藝術大学特任准教授と共同開発した「Biosignal Art(バイオシグナルアート)」を発表しました。運動・トレーニングを点数や音楽表現に変換するウェブアプリです。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で日常生活が制限され、運動不足に陥っている人々のために、自分たちの研究成果で社会貢献できないかという研究者や学生の強い思いから、これまで培ってきた研究成果に基づき、約1カ月という短期間で開発を進めました。開発において、立命館大学はTechnology(運動解析技術開発)、順天堂大学はSports(運動監修)、東京藝術大学はArt(音楽監修)と、それぞれの強みを生かしながら、運動・トレーニングを点数や音楽表現に変換するシステムとして完成させました。
今回のバージョンで実施できる運動・トレーニングはスクワットのみですが、今後は運動・トレーニングや音楽のバリエーションを増やしつつ、ダンスなどの多彩な身体表現も取り入れながら、楽しく継続可能なコンテンツを拡充させていきます。また、本技術を利用した商品やサービスの開発、事業の展開など、ビジョンの実現に向け社会実装を目指します。

■アプリ概要
名称:Biosignal Art(バイオシグナルアート)
動作環境:パソコンのみに対応(パソコンの内蔵カメラまたは外付けカメラが必要)
対応ブラウザ:Google Chromeのみ(順次、他のブラウザに対応させていく予定)
ホームページ:https://www.biosignal-art.net/

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【4】APU校友・教職員有志による「APU Hands」が寄付活動と学生支援をスタート

APU校友・教職員有志は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、経済的苦難に直面している別府市在住の在学生を支援するために、米・小麦粉・パスタなどの食料支援を始めました。支援受給を希望する学生からの申し込みは400名を超え、校友や教職員、そしてステークホルダーの皆様(企業・地域・父母)から、「みらい創造寄付」を通じ「APU Hands」に約450万円のご寄付が集まりました(5/18時点)。
また、別府市内で韓国料理店「うさぎととら」を経営している韓国出身のAPU校友LEE Jae Gooさんから米200キロ、国産バナナを生産している福岡出身のAPU校友の内田匡彦さんからバナナ入りのレトルトカレー210パック、立命館大学香川県校友会から讃岐うどんの乾麺100キロ、同大分県校友会からカップ麺400食を寄贈いただくなど、現物寄付も続々と集まっています。

「APU Hands」への寄付の内訳(5/18時点)
・寄付金 約450万円(校友・教職員より)
・米 約600キロ(校友・職員・地元農家より)
・ロングライフ牛乳 480パック(在学生父母の酪農家より)
・うどん 100キロ(立命館大学香川県校友会より)
・カップ麺 400食(立命館大学大分県校友会より)
・野菜トラック 1台分(地元有志グループより)
・お菓子 800箱(地元企業より)
・レトルトカレー 210パック(校友より)
・卵 100パック(地元養鶏家より)
・その他、野菜、味噌、マスク、素麺など(APU校友や地元の皆様より)

※引き続き、立命館アジア太平洋大学では「みらい創造寄付」の募集を行なっています。
みらい創造寄付のお申込みはコチラ≫

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その他学園ニュースはコチラ≫
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▼EVENT(公開講座など)▼

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【1】オンラインエクササイズ「Active5」のご紹介

立命館大学は、文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)拠点」事業に「運動の生活カルチャー化により活力ある未来をつくるアクティブ・フォー・オール」拠点が採択されています。
健康寿命を延ばしQOL(Quality of Life)を高めるために、3世代が同一空間・同じ曲で各世代異なった振り付けで同期(シンクロ)を楽しめる3分エクササイズ「Active5(アクティブ5)」を作成しました。運動不足解消に活用してみてはいかがでしょうか。



シニア≫https://youtu.be/C9_QJo2xMqE


また、3分エクササイズ「Active5(アクティブ5)」に関して、2つの企画を実施中です。
(1)『Active5』DVD配布 ※先着順
(2)第2弾企画♪「あなたとつくるActive5 2021」動画作成 ※応募締切:5月31日(日)まで

詳細はコチラ≫

▼EVENT(スポーツ/学芸)▼

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全国各地で感染者が確認され、イベント・大会の中止や順延が相次いでいます。
ご案内できるイベントがなく、申し訳ございません。
新型コロナウイルス感染症が一日も早く終息し、皆様にイベントのお知らせができるように願っています。

▼輝く学生インタビュー▼

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  第153回 輝く学生インタビュー
    目指すは、かるたクイーン~「畳の上の格闘技」を制したい
                     立命館大学かるた会 西 えりかさん
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、西えりかさん(産業社会学部1回生・埼玉県出身)です。小学生の頃から競技かるたの選手として活躍され、大学では立命館大学かるた会に入部されました。今回のインタビューでは、これまでの取り組みなどについてうかがいました。

Q.かるたを始めたきっかけについて教えてください。
5歳のときに幼稚園の先生から「漢字かるた」を教えてもらい、初めて遊びました。競技かるたは、すべての歌が平仮名で書かれた札を使用しますが、「漢字かるた」は、漢字と平仮名どちらも使って書かれた札を使います。小倉百人一首のなかの50首のみを使用し、取った札の数を競い合う「散らし取り」で行ないます。
「やるからには勝ちたい」と家でも「漢字かるた」の練習していたところ、小学3年生の時に全国大会で初優勝することができました。その後、両親の勧めで競技かるたに転向、全国大会で小学4~6年生まで3年連続で優勝しました。

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Q.競技かるたについて教えてください。

小倉百人一首を使用して1対1で行ないます。全100枚の札から、ランダムに50枚を選び、それを25枚ずつ自陣と敵陣に並べます。読み手が読んだ上の句と対になる下の句の札を取ります。自陣の札を取れば自陣の札が1枚減り、敵陣の札を取ると「送り札」として、相手に1枚札を送ることができます。これを繰り返して、先に自陣の札をゼロにした方の勝ちとなります。選手同士の力が拮抗している場合は、1試合あたり約90分かかりますが、力の差が大きい場合は30分ほどで終わることもあります。
自陣・敵陣の札の並べ方、読まれる歌などによって、毎回試合の状況は異なります。つまり、無限にある組み合わせのなかで「どうすれば試合を有利に進めることができるのか」を追求することに終わりがなく、その奥深さに魅力を感じています。

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Q.幼稚園・小学生のころはどのような練習をされていましたか。
歌を単語帳のように綴って、下の句を見た瞬間に上の句を読み上げる練習をしていました。また、「ながらえば またこのごろや しのばれん うしとみしよぞ いまはこいしき」という歌であれば、上の句「ながらえば」と下の句「うしとみしよぞ」の各句の数文字をあわせて、「ながらうし」という風に、語呂合わせのようなかたちで工夫して覚えていきました。
百人一首をわかりやすく漫画で説明した本も購入し、歌の内容・イメージと音をリンクさせて覚えることにも取り組んでいました。

Q.中学時代の取り組みについて教えてください。
学校ではバレーボール部に所属しながら、家では毎日2時間、3歳下の妹と練習試合をするなど、かるたの自主練習に取り組んでいました。
また、埼玉県のかるた会に所属し、週に1回通っていました。そこでは、高校生の方々と練習することができたので、上達につながりました。
一番印象に残っている試合は、中学3年生の最後の全国大会である「第28回全国中学生かるた選手権大会」決勝で、惜しくも1枚差で敗れたことです。
実は、この大会の前にバレーボール部の試合で左膝を痛めました。「すぐに治る。大したことない」と、かるたの練習に取り組んでいたのですが、痛みは増す一方でした。また、「この怪我を打ち明けたら最後の大会に出られないかもしれない」という思いもあり、周りには怪我を隠していました。
どうにか決勝まで辿り着くことはできたのですが思うような動きができず、結果は準優勝でした。膝の怪我が勝負にどこまで影響したかはわかりませんが、とても悔しかったです。その後、怪我について両親に打ち明けて、病院で診察したところ、靱帯を損傷していたことがわかり、手術とリハビリのために高校入学前の春休みに2カ月間入院しました。

Q.入院中はどのように過ごされましたか?

どうにか自主練習ができないかと考え、病院のベッドの上にかるたをランダムに並べ、暗記した100枚の配置を紙に書く、という練習を毎日繰り返していました。机に向かい真剣に文字を書く姿を見て、お見舞いに来た母親が「勉強している」と勘違いしていたこともありました(笑)。
今振り返ると、怪我を通して、競技かるたにおける身体の重要性を感じました。競技かるたは「畳の上の格闘技」と言われることがあります。相手より少しでも早く札を取るために素早く動かなければならないので、体幹・膝・腕の振りが特に重要になります。

Q.高校時代はいかがでしたでしょうか。

競技かるたの強豪校である私立星野高等学校に進学し、競技かるた部に所属しました。
毎年7月に開催される「小倉百人一首競技かるた全国高校選手権大会」での団体優勝、同じ大会の個人の部での優勝を目標にしていました。この大会は「かるた甲子園」とも呼ばれ、小倉百人一首の第1首目「秋の田の かりほの庵の 苫を荒み わがころも手は 露に濡れつつ」を詠んだ天智天皇を祀る近江神宮で開催されます。
高校1年生のときから団体戦のメンバーに選ばれ、3年間、県の予選大会では優勝、全国大会である本戦に出場することができました。しかし、本選では優勝まで6回戦もあり、高校1・3年生は3回戦、高校2年生は初戦で敗退しました。
また、同全国大会本選の個人の部では、1年生3位、2年生2位、3年生3位と3年連続入賞することができました。毎年、前日の団体戦での敗北の悔しさを個人戦にぶつけて、「自分の持っている力を出し切ろう」と意気込んで勝負に臨んでいました。同じ宿舎にいた部員からは、「勝ちたいというオーラが出過ぎていて、話し掛けられなかった」と言われるくらい、気合いを入れていました(笑)。

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特に印象に残っているのは、高校3年生のときの団体の部の本戦です。主将として、「絶対に優勝する」と意気込んで臨みました。結果、3回戦敗退となり優勝はできませんでしたが、「全力を出し切った」という達成感がありました。
上級生に頼り、自分のことだけに集中できた高校1・2年生の頃とは異なり、「チームとしてどうすれば強くなることができるか」を考えながら主将として最後の1年間は取り組みました。
例えば、新たな練習として体幹トレーニングを取り入れました。膝の怪我を経て、競技かるたにおける身体の重要性に気付いたこともあり、部員全員で練習前に必ず15分間の体幹トレーニングを実施することにしました。
最初は、「かるたにトレーニングは不要では?」と言われることもありましたが、継続して全員で取り組んだところ、「練習前に体幹トレーニングを行なうことで、動きがスムーズになった」「安定した動きで札を取れるようになった」といった声に変わっていきました。このトレーニングは、膝のリハビリをしているときに病院で教えてもらった内容を参考にしました。
高校3年間を振り返ると、優勝したかったという思いもありますが、心の底から悔しいと思えるほど、競技かるたと向き合えたことは、自分の誇りです。

Q.高校時代はどのような自主練習をしていましたか?
バスと電車で片道約2時間半かけて通学していましたので、その時間を有効に使うことを意識していました。具体的には、頭のなかで仮想の相手とひたすら競技かるたの試合をしていました。試合に負けた次の日は、その対戦相手を思い出しながらイメージトレーニングをすることもありました。このイメージトレーニングは、目を閉じて行なっていましたので、スクールバスの運転手の方に「到着しました。起きてください」と言われたこともありました(笑)。
このイメージトレーニングを繰り返すことによって、様々なパターンを想定した良い練習になり、上達につながったと思います。

Q.札を素早く取るためのコツはありますか。
1つは、並べられた札の配置を覚えるための記憶力、素早く音に反応して札をとる瞬発力を高めるため、日々の練習の積み重ねを大切にすることです。
そして、2つ目は、「心を無にすること」です。素早く札を取れたときを振り返ると、何を考えていたか思い出せず、「無意識に身体が反応していた感覚」だけが記憶に残っています。
この感覚で札を取るには平常心を保つことも必要です。勝ちたい気持ちが強すぎると身体が硬くなって反応が遅くなります。また、弱すぎると集中力が続きません。激しすぎず、弱すぎず、「静かに炎が燃えている」ようなイメージです。その絶妙なバランスを常に保てるようにしていくことが、今後の課題でもあります。

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Q.好きな歌を教えてください。
源重之の「風をいたみ 岩うつ波のおのれのみ 砕けてものを 思ふころかな」です。この歌は、「岩にぶち当たって砕ける波のように私の心も打ちひしがれている」というものです。本来の意味とは異なりますが、私はこの歌を思い出すことで「どんな困難にも動じない岩のようになりたい」と自分を奮い立たせています。

Q.東京2020オリンピックの聖火ランナーに選ばれたとうかがいました。選出された経緯について教えてください。
高校の先生から、「聖火ランナーの募集があるから、応募してみたら」と声をかけられたことがきっかけです。「競技かるたの楽しさを日本、そして世界中に発信できるチャンス」と思い、すぐに応募書類の作成に取り掛かりました。なかなか自分の想いをまとめることができず、何度も両親にみせて練り上げました。選出の連絡があったときは、「本当に私が聖火ランナー?」と夢のようでした。出身高校がある川越市を走る予定でした。このような状況ですので、実際どうなるかはわかりませんが、走ることになった場合は、競技かるたに対する情熱を胸に、しっかりと大役を果たせるように頑張りたいと思います。

Q.立命館大学産業社会学部を選ばれた理由を教えてください。
立命館大学かるた会は、競技かるたにおける女性トップのクイーンや男性トップの名人を輩出している名門です。そのような環境で切磋琢磨し、もっと強くなりたいと思い、進学しました。また、競技かるたの面白さをより多くの人に伝えるためには、メディアなどを積極的に活用する必要があると考え、産業社会学部を選びました。

Q.大学ではどのようなことに挑戦したいですか。
立命館大学かるた会では団体優勝、個人としてはクイーンを目指します。入学以降、残念ながら立命館大学かるた会としての本格的な活動はまだ行なえていませんが、埼玉県の実家で自主練習をしています。記憶力向上のために、トランプを使った「神経衰弱」を新たに始めました。効果はまだわかりませんが、新しい刺激を自分自身に与えることによって、競技かるたのパフォーマンス向上にもつながると信じています。
また、競技人口を増やし、競技かるたをプロ化することも目標の一つです。競技かるたでは、機械によるスローモーション判定などは取り入れていないので、判定がつかない場合は、当事者間の話を聞いたうえで、審判が判定します。そのようなルールも今後、プロ化を目指す場合は、整理が必要かもしれません。
映画『ちはやふる』の影響もあり、ここ数年競技かるたは注目を集めるようになりました。今後、より多くの方に楽しんでもらえるように競技かるたの普及に努めていきたいと思います。

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このような時期ですので、今回もインタビューは電話で行ないました。
現在自宅で行なっている自主練習について「毎日新しい発見があるのでモチベーションが下がるということは全くありません」とのこと。どのような状況でも前向きで、努力を惜しまない西さん。クイーンを目指す彼女から目が離せません。

▼編集後記▼

4月30日(木)、「未来のBeyond Borders 応援サイト」を公開しました。そして、5月25日(月)、新たに3名の動画を公開しました。

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立命館大学での学生生活のイメージを少しでもお届けしたいと思い、「STORY Beyond Borders -挑戦者の物語-」を企画しました。

STORY #07「失敗や試行錯誤の連続 そこから見えたのは、成功の道筋」松原翔吾さん(生命科学研究科2020年修了)
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STORY #08「“やるしかない” ただそれだけが自分の軸」近藤礼さん(経済学部2018年卒)
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STORY #09「“奈良の町をつくる” それが誇りであり、天職」胎中謙吾さん(理工学部2007年卒)
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「未来のBeyond Borders 応援サイト」はコチラ≫

動画視聴アンケートはコチラ≫

(立命館CLUB事務局 坂東)

▼第184号読者プレゼント▼

今回は、「クリアファイル(Beyond Borders)10名様にプレゼントします。

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プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:6/8(月)>

【パソコンの方はコチラ】

【携帯電話の方はコチラ】

 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼183号読プレ当選発表▼

多数のご応募ありがとうございました。183号の読者プレゼント当選者の発表です。
プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

・T.H.さん(兵庫県)・けいやんさん(石川県)・T.Aさん(福岡県)・reigomafさん(宮城県)・ななさん(大阪府)・Sさん(三重県)・野村祐一さん(北海道)・T.T.さん(香川県)・まあちゃんさん(京都府)・中田雄司さん(千葉県)・nancyさん(広島県)・C.M.さん(大阪府)・理工親さん(神奈川県)・たけちゃんさん(愛媛県)・M.H.さん(愛知県)・薬師桂子さん(東京都)・高水佳代さん(和歌山県)・なつごろうさん(新潟県)・坂本慎司さん(山口県)・ぜんちゃんさん(徳島県)

次回のご応募もお待ちしています。

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次回配信予定は6月12日(金)です。お楽しみに。
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