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最新号・バックナンバー

立命館CLUB 【VOL.39】

立命館CLUB 【VOL.39】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━VOL.39━━
■□ 2013.11.22
□■ 立命館CLUB-立命館の“今”を届けるメールマガジン-
■□ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/
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 立命館CLUB会員の皆様、こんにちは。

 2013年度学園祭も無事に終了し、今年も4万名を超える方々にご
 参加いただきました。16日(土)・17日(日)は、立命館大学父母
 教育後援会主催の秋の学部別懇談会・アカデミックウォッチングが
 行われました。全国各地から1,500名を超えるご父母にお集まり
 いだだき、紅葉に色づく秋のキャンパスを満喫いただきました。

 
 (新図書館建設のため体育館の解体が進む衣笠キャンパス正門脇)

 学生・校友・父母のビッグイベントは終了しましたが、大学スポ
 ーツは佳境を迎えます。アメリカンフットボール部(11月24日
 (日)・関西学院戦)・ラグビー部(11月30日(土)14時天理大学戦)

 ともに見逃せない試合です。ラグビー部は、12年ぶり3回目の関西
  大学リーグ優勝に期待がかかります。

  なお、両試合ともにNHKにて生中継されます。
 遠方の方もお茶の間から是非ご声援ください。

 【放送予定日】
  ・関西学生アメリカンフットボール
   立命館大学 対 関西学院大学
   NHKテレビ大阪 11月24日(日)  14:00~

  ・ 関西大学リーグ
   立命館大学 対 天理大学
   NHK・Eテレ(全国) 11月30日(土)  14:00~
   ※内容は変更になる可能性がございます。

 RS WEB 秋のスポーツ観戦特集
 https://www.ritsumei.ac.jp/rs/category/tokushu/131017/

 今号も学生や教職員の情報満載でお届けしたいと思います。
 読者プレゼントは、「学園祭グッズ(衣笠祭典Ver.)」です。
 応募方法は最後にお知らせします。お見逃しなく。

 それでは最後までお楽しみください。

▼学園ニュース▼

【1】政策科学部開学20周年記念式典・記念対談を開催

 11月4日(月・祝)衣笠キャンパス創思館カンファレンスルームに
 おいて、政策科学部が開学20周年記念式典・記念対談を開催し
 ました。

 記念式典では、新井弘徳同学部校友会会長が、開学時の思い出、
 学部校友数が5800名を超えた感慨深さなどにふれ開会の挨拶を
 行いました。続いて重森臣広政策科学部長が、改革の歴史を振
 り返りつつ、2015 年の大阪いばらきキャンパスへの移転など
 今後の取り組みを紹介しました。

 

 引き続き行われた記念対談では、川口清史立命館大学学長(第
 6代政策科学部長)と石見利勝姫路市長(第3代政策科学部長)
 が登壇。佐藤満政策科学部教授の進行により、「政策科学の20
 年と、今後への期待」というテーマで、和やかな雰囲気の中、
 対談が進みました。最後に、川口学長が「卒業生の社会での
 活躍が大学、そして学部の評価につながる。是非、頑張って
 欲しい。大阪いばらきキャンパス移転事業も応援して欲しい」
 と締め括りました。

 詳細はコチラ≫
 http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/12329/date/11/year/2013

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 【2】課外活動施設「アクトα」竣工式を開催

 11月1日(金)、びわこくさつキャンパス(以下、BKC)において、
 クラブ・サークル等課外活動団体の活動施設「アクトα(アルフ
 ァ)」の竣工式を開催しました。

 アクトαは、BKCのキャンパス整備による施設の再配置計画に伴
 い、これまで活動場所が分散していた理系の研究・ものづくり活
 動を行う団体をひとつの場所に集約することを目的に新設されま
 した。

 

 アクトαの新設にあたっては、建築都市デザイン学科の学生で構
 成されるサークル「Design Factory」がデザイン・設計に携わり
 ました。

 入居する学生団体同士が交流・切磋琢磨できるよう共同の作業場
 や休憩所を設けたり、イベントなどが実施できる開放的なオープ
 ンデッキを正面に配置するなど工夫を施しています。また、各部
 屋の入り口には、QRコード付のサインをつけ、読み込むと利用団
 体のホームページにリンクするようにするなど、学生ならではの
 アイデアが随所に盛り込まれています。今後は、地域住民の方々
 を招いた工作教室を開催するなど、地域交流活動にも積極的に
 取り組む予定です。お楽しみに。

 利用用途:
 ・EV-Racing、飛行機研究会など理系の研究・ものづくり活動を
  行うサークル団体の活動場所
 ・工作体験等、地域交流イベントの会場
 ・ダンス等表現活動を行うサークル団体の練習場所
 ・航空部の飛行機格納庫     など

 詳細はコチラ≫
 http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/12322/date/11/year/2013

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【3】「全国学生スペイン語弁論大会」で6年ぶりの優勝!

 11月10日(日)、「第49回全国学生スペイン語弁論大会」が開催
 され、留学経験6ヵ月以上の学生が出場する第二部で、野入有紀
 さん(産業社会学部4回生)が優勝を果たしました。本学からの優
 勝者は6年ぶりです。

 

 野入さんは、「エシカルファッション」をテーマに、昨今のファス
 トファッションが環境問題や途上国の児童労働等の問題に繋がっ
 ていることを指摘、その解決策を提案しました。正課授業に加え、
 副専攻やCLA講座などの受講、スペイン・グラナダ大学への1
 年留学などを通して努力を重ねた結果が今回の受賞に繋がりまし
 た。審査委員長のアントニオ・ヒル氏(スペイン政府セルバンテ
 ス文化センター館長)からも高い評価を受け、スペイン語習得に
 より一層取り組むよう激励を受けました。

 詳細はコチラ≫
 http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/12357/date/11/year/2013

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【4】弓道部女子、関西リーグ優勝!伊勢神宮で行われる
   全日本学生王座戦に出場決定


  11月3日(日)に開催された関西1部リーグ戦の優勝決定戦にお
  いて、弓道部女子が優勝し、全日本学生王座決定戦の出場を決め
  ました。

  3勝1敗の同勝敗数で並んだ立命館大学・甲南大学・大阪経済大学
  3校での優勝決定戦では、序盤から終始リードする展開で勝利を
  収め、2年連続11回目となる優勝を果たしました。この結果、先に
  優勝が決定していた男子とともに、 11月22日(金)から24日(日)に
  伊勢神宮弓道場で開催される全日本学生王座決定戦への出場が
  決まりました。

  

   全日本学生王座では、男子は2010年以来3度目、女子は初めて
   の優勝を目指します。

   詳細はコチラ≫
   http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/12332/date/11/year/2013

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 その他学園ニュースはコチラ≫
(学園HEADLINE NEWS)
 http://www.ritsumei.jp/news/index_j.html?year=2013

(学園PICK UP)
  http://www.ritsumei.jp/pickup/index_j.html?date=11&year=2013

▼EVENT(公開講座)▼

 掲載しているイベントや公開講座は、天候や諸事情により、延期
 または中止になる場合があります。問い合わせ先やイベントホー
 ムページをご確認ください。

※[要事前申込]の場合は、各問い合わせ先にご連絡ください。
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【1】[@京都][有料][要事前申込]
     第7回「世界遺産所有者が語る明日の京都」講座
   総本山 仁和寺


 [演 題]「悠久の仁和寺を護り継ぐ」
      講師:門跡 立部祐道 大僧王猊下
 [日 時]12月14日(土)14:00~16:00(開場13:30)
 [場 所]仁和寺 御室会館大広間
 [受講料]1,000円
 [定 員]100名(要事前申込み)
  [備 考]講演終了後、旧御室御所御殿と国宝の金堂をご案内予定
 [申込方法]※申込締切12月5日(木)
  申込内容をご記入のうえ、FAXまたはメール・ハガキで
  お申込ください。下記URLのチラシをご参照ください。
  http://tomorrows-kyoto.jp/wp/wp-content/uploads/2013/11/web.pdf

 [問い合わせ先]
  明日の京都 文化遺産プラットフォーム事務局
  TEL:075-813-8166 (平日9:00~17:30)
  FAX:075-813-8167  info@tomorrows-kyoto.jp

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【2】[@京都][無料][要事前申込]
   第10回 関西・関東10私大産学連携フォーラム
   <異分野融合と産学連携>


 第10回 関東・関西10私大産学連携フォーラムを開催します。
 今年は「異分野融合と産学連携」をテーマとして講演および
 パネルディスカッションを行います。

 [日 時]12月13日(金) 13:00~17:00(交流会17:00~18:30)

 基調講演:
 「日本再生と産官学連携」-連携を機軸にした神戸製鋼の成長戦略-
 佐藤 廣士 氏(株式会社 神戸製鋼所 代表取締役会長)

 パネルディスカッション:「異分野融合と産学連携」
 モデレーター:山本 佳世子氏(日刊工業新聞社 論説委員 兼
                              編集局科学技術部編集委員)
 パネリスト:
  渡辺 泰司氏(独立行政法人科学技術振興機構 社会技術
            研究開発センター企画運営室室長)
   清水 聖幸氏(独立行政法人産業技術総合研究所
                       イノベーション推進本部産学官連携推進部長)
    佐藤 友美子氏(追手門学院大学 地域文化創造機構 特別教授)
    村上 正紀(学校法人立命館 副総長)

 [会 場]立命館朱雀キャンパス
 [受講料]無料 ※交流会は参加費3,000円
 [定 員]200名 ※先着順
 [申込方法]インターネット上から専用フォームでお申し込みください。

 申込・詳細はコチラ≫
 https://www.ritsumei.ac.jp/research/event/10shidai/
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【3】[@滋賀][有料][要事前申込]
   草津漢字探検隊 第6回-むかしの漢字を書いてみよう-


 2007年3月にはじまった体験型漢字講座「漢字探検隊」は、これ
 まで全国13都府県で開催し、通算回数は100回を突破しています。
 103回目となる今回は草津漢字探検隊です。

 紙が作られる前、文字は木の板(木簡)、竹の板(竹簡)に書かれて
 いました。昔の漢字で、自分の名前を木簡に書いてみましょう。
 書いたものは、お持ち帰りいただけます。
 
[日 時]11月30日(土)
     午前の部 10:00~12:00  午後の部 14:00~16:00

[会 場]草津市老上小学校 体育館
[入場料]小学生以下300円+保護者200円/中学生以上 500円
 ※未就学児が参加する場合はご相談ください。
 ※小学生以下の方は、必ず保護者と一緒に参加してください。 
[定 員]各回30名 ※先着順

 申込や詳細はコチラ≫
 https://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/sio/img/pdf/kusa6tirasi.pdf

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【4】[@滋賀][無料][申込不要]
  第10回立命館大学学生ベンチャーコンテスト2013


 立命館大学ベンチャーコンテストは今年度で10回目を迎えます。
 日本全国の大学生から応募を募っています。

 ビジネスプランの発表に加えて、国内ベンチャー初のスポーツ
 カー・タイプの電気自動車を発売し注目を集めるグリーンロード
 モータース株式会社の創業者・代表取締役社長の基調講演もあり
 ます。ぜひお越しください。

[日 時]11月30日(土)14:00~18:00
     16:45 ~ 基調講演 小間裕康氏
     (グリーンロードモータース株式会社 取締役社長)
[会 場]びわこ・くさつキャンパス ローム記念館5階大会議室
[受講料]無料 

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その他の公開講座はコチラ≫
https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/event/
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▼EVENT(スポーツ/学芸)▼

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【1】[@滋賀][有料][申込不要]
   応援団吹奏学部 「第50回定期演奏会」


 今回の曲目はアルメニア民謡をアレンジした構成となっています。
 表情豊かな曲目に、初めて聞く方も色鮮やかなアルメニアの世界
 に引き込まれるでしょう。今回は、全国から集まったOB・OGの方々
 とのコラボ演奏にもご期待ください!

 [日 時]12月7日(土)開演 18:00  (開場 17:15 )
 [場 所]滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
 [入場料]指定席:前売り 1,000円/当日 1,200円
     自由席:前売り  600円/当日  800円
     高校生以下無料(要学生証)

  詳細はコチラ≫
 http://ritsbrass.web.fc2.com/concert.html

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【2】[@滋賀][有料][申込不要]
   交響楽団「第110回定期演奏会」


 「ショスタコーヴィチ交響曲第5番」は、聴きどころしかない曲
 と言われています。弦が奏でるユニゾン(同じラの音を252回も
 弾く)も注目です。100名を越える団員による生演奏をぜひお聴
 きください。

 [日 時]12月8日(日)開演 16:30  (開場 15:30)
 [場 所]滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
 [入場料]一般 1,000円/大学生以下 700円(要学生証)

 前売券もあります。詳細はコチラ≫
 http://ruso.s297.xrea.com/

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【3】[@埼玉][無料][申込不要]
   「第58回全日本学生競技ダンス選手権」


 全国から大学生ボールルームダンサーが集い、種目別学生
 日本一を決定する重要な一戦です。日々の練習の集大成と
 言える舞台です。東日本と西日本では、ダンスの表現やアク
 セントに違いがあり、一組一組のダンスの魅力を見つけるのも
 楽しむポイントです。

 [日 時]12月8日(日) 9:00~18:00(予定)
 [場 所]獨協大学(埼玉県)
 [入場料]無料

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 その他のスポーツ・スケジュールはコチラ≫
https://www.ritsumei.ac.jp/event-sports/sports/schedule.html/

 その他のイベント・スケジュールはコチラ≫
https://www.ritsumei.ac.jp/event-sports/event/schedule.html/
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▼輝く学生インタビュー▼

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 第26回 輝く学生インタビュー
 「一生分の流れ星を見た」
 立命館大学 草津天文研究会
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 このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている
 学生や団体を紹介していきます。

 今回ご紹介するのは、立命館大学草津天文研究会です。
 通称「くさてん」と呼ばれる草津天文研究会はBKC開設と同時に
 設立され、今年で20年を迎えます。主な活動は、「天体観測」と
 「子ども達との交流会」です。

 インタビューに答えてくれたのは、前代表・杉浦崇行さんと、
 学園祭を終えて新代表に就任したばかりの岡部和希さんです。

 前代表・杉浦崇行さん(理工学部3回生・愛知県出身)
 新代表・岡部和希さん(情報理工学部2回生・佐賀県出身)


 
 杉浦さん(左)と岡部さん(右)

Q:草津天文研究会に入ったきっかけを教えてください。

(杉浦さん)
 サークル探しは、射撃部や剣道部など運動系を見てまわっていま
 した。入学前、愛知の大学に通う従兄から「天文サークルが楽し
 くて仕方ない」という話を聞いたことが頭の片隅にありました。
 
 新入生対象の観測会の存在を知り、「とりあえず、天文研究会も
 見てみるか」と軽い気持ちでに参加しました。出身の愛知は街な
 ので、ほとんど星が見えない環境でした。「少しでも星が見られ
 たらラッキー」と思って参加した観測会でしたが、星の量・美し
 さ・先輩が教えてくれる星座の話に、心を持っていかれるほどの
 感動を覚えました。

 もし従兄に天文サークルの話を聞いていなかったら、あんなに綺
 麗な星空があることを私はまだ知らなかったと思います。

(岡部さん)
 小学生の頃、小さい望遠鏡を買ってもらったことをきっかけに、
 星に興味を持ちました。ただ、そのときは空を眺めていただけで、
 特別に勉強はしていませんでした。

 大学入学後、どのサークルに入ろうか迷っていたときに天文研究会
 を知って、望遠鏡を覗いていた昔のことを思い出しました。新月期
 の観測会に参加した日の星空は今でも忘れられません。場所は、滋
 賀県湖西にある朽木でした。いつも見ていた星空とは圧倒的に違う
 星の数、話でしか聞いたことのなかった「天の川」が見えたことに
 感動しました。夜空に白く光る星が、まさに川のように流れている
 光景は格別でした。
 
 あの星空を見た後には、「くさてん」以外は考えられなかったですね。

 
 天の川(右上から左下にかけて)

Q:天文研究会に入って感じた天体観測の「魅力」は何ですか?

(岡部さん)
 サークルのメンバーみんなで観測することが楽しいですね。
 天体観測では、メンバー全員がマットの上に横になって、雑談
 したり、星を確認し合ったりします。冬はその場でおでんを作って
 食べることもあります。みんなで楽しみながらするからこそ、何時
 も外で星を観察できるのかもしれません。

(杉浦さん)
 観測地で見る星は、日ごろ生活している場所からは絶対に見ること
 ができない星です。これまで見たことのない星を見ることができる、
 そんな感動を味わうことができます。観測地では3分間に1つは星が
 流れ、もう一生分の流れ星を見たような気がします(笑)。1日に
 何十個と流れているのに、いつも気づいていないだけなんですよね。

 1回生は11月の学園祭企画でのプラネタリウム公演に向けて、秋冬
 合わせて16個の星座を暗記します。30個以上覚えている人もいます。
 星座早見盤を見なくても星の名前や星座がわかってくるので、今は
 観測が一段と面白くなっている頃です。

 天体観測や星の勉強を続けていると、単なる光の点が星座の形に
 線で結ばれて「図形」に、そして「絵」に見えてきます。
 「あの星とあの星を結べば、カシオペア座になるよね」と話しながら、
 まるで空のキャンバスに絵を描いている感覚です。ただ、星座の近く
 に「惑星」があると、「あれ?星座の星の数が違う……」と戸惑うこと
 もあります。惑星は、写真を撮るときにはアクセントになるのですが、
 天体観測では少し邪魔ですね(笑)。

(岡部さん)
 楽しみ方は人それぞれです。星を観察することが好きな人もいれば、
 星空の写真を撮ることが好きな人もいます。宇宙を深く知るには物理
 学、特に量子力学や素粒子の知識が必要です。理工学部物理科
 学科のメンバーは驚くほどの知識を持っています。

 
 星の動きをとらえた写真(中心の点が北極星)

Q:一方で、「大変さ」はありますか?

(岡部さん)
 天候・寒さ、そして眠さの3つです。
 天候に大きく左右されるため、雲が憎くて仕方ないです(笑)。
 月が見えなくなる新月期前後に、観測員が「GPV(Grid Point Values)」
 という気象予報の専門サイトをチェックして、普通の天気予報ではわから
 ない雲の動きを詳細に分析します。分析結果により観測日を決めますが、
 実際の雲行き次第で急に中止になることも多々あります。逆に「今日、
 観測に行きます」と突然メールが回ってきて、数時間後には出発している
 こともしばしばです。

 冬はもちろんですが、夏でも山での観測は「寒さ」との戦いです。昨年の
 夏休み、富士山の5合目で観測したときは持ってきた服を全部着込んだ
 ほど寒い中での観測でした。しかし、山は空気が澄んでいるため5等星や
 6等星といった暗い星まで見ることができます。そのせいで、星座をすぐ
 には見つけることができませんでした(笑)。

 観測が終われば、最後に「眠さ」との戦いがあります。次の日に授業が
 あっても、観測日和なら観測に行きます。観測は、深夜0時から早朝5時
 頃まで行ないます。次の日の授業が1限ならば、一睡もしないで授業に
 出席する人もいます。私は今のところ、「天体観測があったから」という
 理由で授業を休んだことは無いはずです(笑)。

 大変なところも含めて天体観測の醍醐味として楽しんでいます。

Q:印象に残っている「空」を教えてください。

(杉浦さん)
 三重県志摩市に行ったとき、初めて見た「火球」が印象に残って
 います。火球とは、簡単に言うと「とても明るい流れ星」です。年に数回
 しか観測されない、とても珍しい現象です。

 私が入部して3回目の観測のときでした。まだまだ知識のない私は、
 先輩と一緒に横になって星座について教えてもらっていました。すると
 突然、雷のように空がピカッと明るくなったんです。当時、火球の存在
 を知らなかったので、何が起こったかわかりませんでした。なかなか
 見ることができない現象だと先輩に教えてもらい、「まだ3回目なのに
 珍しい現象が見られるなんて、運が良いな」と思いました。

(岡部さん)
 火球は、場所・大きさ・燃え方・角度……様々な条件が整わないと
 見ることができない流れ星です。何回も観測に行っているのに、
 見たことがない人はたくさんいます。私もその一人です。観測できる
 チャンスはあったのですが、ちょうど靴紐を結んでいるときでした(笑)。
 ただ、地面を向いていても空が明るくなったことはわかりました。
  「もしかして」と思って空を見上げたときには光は消え、周りの
  メンバーが感動している姿だけが記憶に残っています……。

 日常生活ではなかなか見ることができないので、引退までには
 どうしても見たいと思います。

Q:もう1つの主たる活動である「子ども達との交流会」について
 教えてください。


(杉浦さん)
 交流会は、年4回程度行なっています。
 企画は大きく3つにわかれます。

 1つ目は、自作のプラネタリウム公演です。先輩から代々引き継いでいる
  簡易プラネタリウムを使って、星座や神話について話します。子ども達に
 「この星座は何でしょう」と問いかけると「わかるー!」と勢いよく手を
 挙げて答えてくれる姿が嬉しいです。

 
 代々引き継ぐ自作のプラネタリウム

 2つ目は、工作教室です。星座早見盤を作って、家でも星座を見てもら
 えるようにしています。NASAの火星探査が話題に挙がっていたときは、
 丸い発砲スチロールに紙を貼り付けて「火星儀」を作り、火星の成り立ち
 やクレーターの位置を教えたこともありました。

 3つ目は、天体観測です。工作教室で作った星座早見盤を使って星座を
 探したり、星の名前を当てたりします。プラネタリウム公演で話した
 ことを覚えてくれている子どもがいると、私たちもやりがいを感じます。
 
 時には、話題になっている天体ショーを一緒に見ることもあります。

 
 学園祭企画「天体写真展」

Q:天体ショーといえば、「アイソン彗星」が近づいていると聞きました。
 どのような彗星ですか?


 史上最大級の大彗星と言われています。もう二度と戻ってくることのない
 要チェックの大彗星です。1680年に訪れた「キルヒ彗星」が満月ほどの
 明るさに輝いたとの記録があり、その軌道はアイソン彗星とよく似ている
 と言われています。
 
 星の明るさは「1等星」や「2等星」と表し、数字が小さくなるほど明るい
 です。今回のアイソン彗星は「0」を通り越して「マイナス13等星」に
 なるかもしれないと予想され、過去最大のキルヒ彗星を上回るとも
 言われています。

Q:観測のポイントはありますか?

 おとめ座からてんびん座あたりに見ることができます。
 11月29日(金)の前後4日間が「極大」といわれる一番大きく見える時期
 です。ただし、「見かけの位置」が太陽に近くなり高度も低くなっている
 ため、観測は難しいかもしれません。うまくいけば昼間でも観測できる
 可能性があります。観測するときには、太陽は直接見ないでくださいね。

 極大を過ぎてからは日を追うごとに高度が高くなるため、観測しやすく
 なるはずです。「はず」というのも、アイソン彗星が太陽の間近を通過
 するとき、分裂したり、崩壊する可能性があります。そのため、12月
 以降どのように観測できるのかは断定できません。
 来年2月頃まで観測できると言われていますが、12月後半以降は
 双眼鏡などがなければ、観測は難しいと思います。

Q:その他に、今後注目の天体ショーはありますか?

 近ごろ注目されているのは「スーパーノバ」です。砂時計の形をした
 オリオン座の左上に位置する「ペテルギウス」が超新星爆発の兆候を
 見せています。もし爆発したら、とても明るい夜が続くかもしれません。
 ただ、それは明日かもしれないし、千年後かもしれません。天文には
 確定した情報はなかなかありません。
 
 わからないからこそ、色々想像できる楽しさがあると思います。

 

──────────────────────────
 いかがでしたでしょうか。

 杉浦さんが「火球」について興奮して語ってくれている横で
 岡部さんはうらやましそうに話を聞いていました。
 しかし、「珍しい現象だけが天体観測ではありません。
 山や海岸など、南の空が開けてみえる観測地で見る星空に
 興奮しない人はいませんよ」と口を揃えて語るお二人。
 地平線や水平線から次々と現れる星座に、感動・安らぎ・癒し……
 何を感じるかは、その人次第なのでしょう。

 皆さんも、今日はゆっくり夜空を見上げてみてはいかがですか?
────────────────────────── 

▼編集後記▼

 突然ですが、レディー・ガガをご存知でしょうか。
 世界を舞台に活躍するアメリカのポップシンガーで、全世界アル
 バムセールスは2,000万枚を超え、フォーブス誌で「世界で最も
 影響力のある100人」の 一人に選ばれています。

 そんなガガさんと立命館大学の教授がなんと新作アルバムでコ
 ラボしました!
 錯視研究の第一人者である文学部の北岡明佳教授です。

 
    『アートポップ』のCDを持つ北岡教授

 11月6日(水)に日本で先行発売された新アルバム『アートポップ』
 の盤面やトレイ下部分に北岡先生が作成した「錯視」のアート作
 品が採用されたのです。採用された作品は、2008年に北岡教授が
 考えた「ガンガゼ」というもので、放射状に描かれたウニの刺の
 ような静止画が、錯視の効果で浮き出てくるようにガクガクと動
 いて見えるのが特徴です。本アルバムのアートワークを担当した
 ジェフ・クーンズ氏やガガさん側から9月に「作品を使用したい」
 と北岡教授へ依頼があり、今回のコラボが実現しました。

 アルバムは全世界での販売が予定されており、ガガさんを通じて
 北岡教授の「錯視」のアート作品も世界に発信されます。これを
 機に北岡教授の研究に注目が集り、錯視の面白さが世界に伝わる
 とともに、立命館大学の名前も世界に広がって欲しいと期待に胸
 を膨らませる今日この頃です。

 詳細はコチラ>>
 http://www.ritsumei.jp/news/detail_j/topics/12336/year/2013/publish/1

 (立命館CLUB事務局 森山)

▼第39号読者プレゼント▼

  今回は、「学園祭グッズ(衣笠祭典Ver.)」を6名様にプレゼント
 します。学生が考えた学園祭キャラクターを使ったトートバック・時計・
 タンブラーを各2個ずつ学園祭事務局からご提供いただきました。

 

 BKC祭典Ver.が応募者多数だったため、今回は各1個ずつ合計6名
 の方にプレゼントします。学園祭グッズは、立命館大学校友会の
 支援により作成されました。

 プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
 なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:12月2日(月)>
 【パソコンの方はコチラ】

 https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-oekcs-56c4828b83b7298508e5197dc24b61ce

 【携帯電話の方はコチラ】
 https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-oekbt-021bc76cab8b8dee6fb681ad47bb33dc

 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
  立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)ご希望のプレゼントプレゼント(トートバッグ・時計・タンブラー)
 (6)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

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▼第38号読プレ当選発表▼

 多数のご応募ありがとうございました。
 第38号の読者プレゼント当選者の発表です。 
 プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

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 ★・N I さん  (大阪府)                ★
 ★・羽ばたき鳥さん(兵庫県)            ★
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次回のご応募もお待ちしています。

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次回配信予定は12月13日(金)です。お楽しみに。
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