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立命館CLUB 【VOL.39】
2013年11月22日
立命館CLUB 【VOL.39】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━VOL.39━━■□ 2013.11.22
□■ 立命館CLUB-立命館の“今”を届けるメールマガジン-
■□ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/
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立命館CLUB会員の皆様、こんにちは。
2013年度学園祭も無事に終了し、今年も4万名を超える方々にご
参加いただきました。16日(土)・17日(日)は、立命館大学父母
教育後援会主催の秋の学部別懇談会・アカデミックウォッチングが
行われました。全国各地から1,500名を超えるご父母にお集まり
いだだき、紅葉に色づく秋のキャンパスを満喫いただきました。
(新図書館建設のため体育館の解体が進む衣笠キャンパス正門脇)
学生・校友・父母のビッグイベントは終了しましたが、大学スポ
ーツは佳境を迎えます。アメリカンフットボール部(11月24日
(日)・関西学院戦)・ラグビー部(11月30日(土)14時天理大学戦)
ともに見逃せない試合です。ラグビー部は、12年ぶり3回目の関西
大学リーグ優勝に期待がかかります。
なお、両試合ともにNHKにて生中継されます。
遠方の方もお茶の間から是非ご声援ください。
【放送予定日】
・関西学生アメリカンフットボール
立命館大学 対 関西学院大学
NHKテレビ大阪 11月24日(日) 14:00~
・ 関西大学リーグ
立命館大学 対 天理大学
NHK・Eテレ(全国) 11月30日(土) 14:00~
※内容は変更になる可能性がございます。
RS WEB 秋のスポーツ観戦特集
https://www.ritsumei.ac.jp/rs/category/tokushu/131017/
今号も学生や教職員の情報満載でお届けしたいと思います。
読者プレゼントは、「学園祭グッズ(衣笠祭典Ver.)」です。
応募方法は最後にお知らせします。お見逃しなく。
それでは最後までお楽しみください。
▼学園ニュース▼
【1】政策科学部開学20周年記念式典・記念対談を開催11月4日(月・祝)衣笠キャンパス創思館カンファレンスルームに
おいて、政策科学部が開学20周年記念式典・記念対談を開催し
ました。
記念式典では、新井弘徳同学部校友会会長が、開学時の思い出、
学部校友数が5800名を超えた感慨深さなどにふれ開会の挨拶を
行いました。続いて重森臣広政策科学部長が、改革の歴史を振
り返りつつ、2015 年の大阪いばらきキャンパスへの移転など
今後の取り組みを紹介しました。
引き続き行われた記念対談では、川口清史立命館大学学長(第
6代政策科学部長)と石見利勝姫路市長(第3代政策科学部長)
が登壇。佐藤満政策科学部教授の進行により、「政策科学の20
年と、今後への期待」というテーマで、和やかな雰囲気の中、
対談が進みました。最後に、川口学長が「卒業生の社会での
活躍が大学、そして学部の評価につながる。是非、頑張って
欲しい。大阪いばらきキャンパス移転事業も応援して欲しい」
と締め括りました。
詳細はコチラ≫
http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/12329/date/11/year/2013
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【2】課外活動施設「アクトα」竣工式を開催
11月1日(金)、びわこくさつキャンパス(以下、BKC)において、
クラブ・サークル等課外活動団体の活動施設「アクトα(アルフ
ァ)」の竣工式を開催しました。
アクトαは、BKCのキャンパス整備による施設の再配置計画に伴
い、これまで活動場所が分散していた理系の研究・ものづくり活
動を行う団体をひとつの場所に集約することを目的に新設されま
した。
アクトαの新設にあたっては、建築都市デザイン学科の学生で構
成されるサークル「Design Factory」がデザイン・設計に携わり
ました。
入居する学生団体同士が交流・切磋琢磨できるよう共同の作業場
や休憩所を設けたり、イベントなどが実施できる開放的なオープ
ンデッキを正面に配置するなど工夫を施しています。また、各部
屋の入り口には、QRコード付のサインをつけ、読み込むと利用団
体のホームページにリンクするようにするなど、学生ならではの
アイデアが随所に盛り込まれています。今後は、地域住民の方々
を招いた工作教室を開催するなど、地域交流活動にも積極的に
取り組む予定です。お楽しみに。
利用用途:
・EV-Racing、飛行機研究会など理系の研究・ものづくり活動を
行うサークル団体の活動場所
・工作体験等、地域交流イベントの会場
・ダンス等表現活動を行うサークル団体の練習場所
・航空部の飛行機格納庫 など
詳細はコチラ≫
http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/12322/date/11/year/2013
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【3】「全国学生スペイン語弁論大会」で6年ぶりの優勝!
11月10日(日)、「第49回全国学生スペイン語弁論大会」が開催
され、留学経験6ヵ月以上の学生が出場する第二部で、野入有紀
さん(産業社会学部4回生)が優勝を果たしました。本学からの優
勝者は6年ぶりです。
野入さんは、「エシカルファッション」をテーマに、昨今のファス
トファッションが環境問題や途上国の児童労働等の問題に繋がっ
ていることを指摘、その解決策を提案しました。正課授業に加え、
副専攻やCLA講座などの受講、スペイン・グラナダ大学への1
年留学などを通して努力を重ねた結果が今回の受賞に繋がりまし
た。審査委員長のアントニオ・ヒル氏(スペイン政府セルバンテ
ス文化センター館長)からも高い評価を受け、スペイン語習得に
より一層取り組むよう激励を受けました。
詳細はコチラ≫
http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/12357/date/11/year/2013
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【4】弓道部女子、関西リーグ優勝!伊勢神宮で行われる
全日本学生王座戦に出場決定
11月3日(日)に開催された関西1部リーグ戦の優勝決定戦にお
いて、弓道部女子が優勝し、全日本学生王座決定戦の出場を決め
ました。
3勝1敗の同勝敗数で並んだ立命館大学・甲南大学・大阪経済大学
3校での優勝決定戦では、序盤から終始リードする展開で勝利を
収め、2年連続11回目となる優勝を果たしました。この結果、先に
優勝が決定していた男子とともに、 11月22日(金)から24日(日)に
伊勢神宮弓道場で開催される全日本学生王座決定戦への出場が
決まりました。
全日本学生王座では、男子は2010年以来3度目、女子は初めて
の優勝を目指します。
詳細はコチラ≫
http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/12332/date/11/year/2013
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その他学園ニュースはコチラ≫
(学園HEADLINE NEWS)
http://www.ritsumei.jp/news/index_j.html?year=2013
(学園PICK UP)
http://www.ritsumei.jp/pickup/index_j.html?date=11&year=2013
▼EVENT(公開講座)▼
掲載しているイベントや公開講座は、天候や諸事情により、延期または中止になる場合があります。問い合わせ先やイベントホー
ムページをご確認ください。
※[要事前申込]の場合は、各問い合わせ先にご連絡ください。
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【1】[@京都][有料][要事前申込]
第7回「世界遺産所有者が語る明日の京都」講座
総本山 仁和寺
[演 題]「悠久の仁和寺を護り継ぐ」
講師:門跡 立部祐道 大僧王猊下
[日 時]12月14日(土)14:00~16:00(開場13:30)
[場 所]仁和寺 御室会館大広間
[受講料]1,000円
[定 員]100名(要事前申込み)
[備 考]講演終了後、旧御室御所御殿と国宝の金堂をご案内予定
[申込方法]※申込締切12月5日(木)
申込内容をご記入のうえ、FAXまたはメール・ハガキで
お申込ください。下記URLのチラシをご参照ください。
http://tomorrows-kyoto.jp/wp/wp-content/uploads/2013/11/web.pdf
[問い合わせ先]
明日の京都 文化遺産プラットフォーム事務局
TEL:075-813-8166 (平日9:00~17:30)
FAX:075-813-8167 info@tomorrows-kyoto.jp
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【2】[@京都][無料][要事前申込]
第10回 関西・関東10私大産学連携フォーラム
<異分野融合と産学連携>
第10回 関東・関西10私大産学連携フォーラムを開催します。
今年は「異分野融合と産学連携」をテーマとして講演および
パネルディスカッションを行います。
[日 時]12月13日(金) 13:00~17:00(交流会17:00~18:30)
基調講演:
「日本再生と産官学連携」-連携を機軸にした神戸製鋼の成長戦略-
佐藤 廣士 氏(株式会社 神戸製鋼所 代表取締役会長)
パネルディスカッション:「異分野融合と産学連携」
モデレーター:山本 佳世子氏(日刊工業新聞社 論説委員 兼
編集局科学技術部編集委員)
パネリスト:
渡辺 泰司氏(独立行政法人科学技術振興機構 社会技術
研究開発センター企画運営室室長)
清水 聖幸氏(独立行政法人産業技術総合研究所
イノベーション推進本部産学官連携推進部長)
佐藤 友美子氏(追手門学院大学 地域文化創造機構 特別教授)
村上 正紀(学校法人立命館 副総長)
[会 場]立命館朱雀キャンパス
[受講料]無料 ※交流会は参加費3,000円
[定 員]200名 ※先着順
[申込方法]インターネット上から専用フォームでお申し込みください。
申込・詳細はコチラ≫
https://www.ritsumei.ac.jp/research/event/10shidai/
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【3】[@滋賀][有料][要事前申込]
草津漢字探検隊 第6回-むかしの漢字を書いてみよう-
2007年3月にはじまった体験型漢字講座「漢字探検隊」は、これ
まで全国13都府県で開催し、通算回数は100回を突破しています。
103回目となる今回は草津漢字探検隊です。
紙が作られる前、文字は木の板(木簡)、竹の板(竹簡)に書かれて
いました。昔の漢字で、自分の名前を木簡に書いてみましょう。
書いたものは、お持ち帰りいただけます。
[日 時]11月30日(土)
午前の部 10:00~12:00 午後の部 14:00~16:00
[会 場]草津市老上小学校 体育館
[入場料]小学生以下300円+保護者200円/中学生以上 500円
※未就学児が参加する場合はご相談ください。
※小学生以下の方は、必ず保護者と一緒に参加してください。
[定 員]各回30名 ※先着順
申込や詳細はコチラ≫
https://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/sio/img/pdf/kusa6tirasi.pdf
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【4】[@滋賀][無料][申込不要]
第10回立命館大学学生ベンチャーコンテスト2013
立命館大学ベンチャーコンテストは今年度で10回目を迎えます。
日本全国の大学生から応募を募っています。
ビジネスプランの発表に加えて、国内ベンチャー初のスポーツ
カー・タイプの電気自動車を発売し注目を集めるグリーンロード
モータース株式会社の創業者・代表取締役社長の基調講演もあり
ます。ぜひお越しください。
[日 時]11月30日(土)14:00~18:00
16:45 ~ 基調講演 小間裕康氏
(グリーンロードモータース株式会社 取締役社長)
[会 場]びわこ・くさつキャンパス ローム記念館5階大会議室
[受講料]無料
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その他の公開講座はコチラ≫
https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/event/
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▼EVENT(スポーツ/学芸)▼
──────────────────────────【1】[@滋賀][有料][申込不要]
応援団吹奏学部 「第50回定期演奏会」
今回の曲目はアルメニア民謡をアレンジした構成となっています。
表情豊かな曲目に、初めて聞く方も色鮮やかなアルメニアの世界
に引き込まれるでしょう。今回は、全国から集まったOB・OGの方々
とのコラボ演奏にもご期待ください!
[日 時]12月7日(土)開演 18:00 (開場 17:15 )
[場 所]滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
[入場料]指定席:前売り 1,000円/当日 1,200円
自由席:前売り 600円/当日 800円
高校生以下無料(要学生証)
詳細はコチラ≫
http://ritsbrass.web.fc2.com/concert.html
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【2】[@滋賀][有料][申込不要]
交響楽団「第110回定期演奏会」
「ショスタコーヴィチ交響曲第5番」は、聴きどころしかない曲
と言われています。弦が奏でるユニゾン(同じラの音を252回も
弾く)も注目です。100名を越える団員による生演奏をぜひお聴
きください。
[日 時]12月8日(日)開演 16:30 (開場 15:30)
[場 所]滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
[入場料]一般 1,000円/大学生以下 700円(要学生証)
前売券もあります。詳細はコチラ≫
http://ruso.s297.xrea.com/
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【3】[@埼玉][無料][申込不要]
「第58回全日本学生競技ダンス選手権」
全国から大学生ボールルームダンサーが集い、種目別学生
日本一を決定する重要な一戦です。日々の練習の集大成と
言える舞台です。東日本と西日本では、ダンスの表現やアク
セントに違いがあり、一組一組のダンスの魅力を見つけるのも
楽しむポイントです。
[日 時]12月8日(日) 9:00~18:00(予定)
[場 所]獨協大学(埼玉県)
[入場料]無料
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その他のスポーツ・スケジュールはコチラ≫
https://www.ritsumei.ac.jp/event-sports/sports/schedule.html/
その他のイベント・スケジュールはコチラ≫
https://www.ritsumei.ac.jp/event-sports/event/schedule.html/
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▼輝く学生インタビュー▼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第26回 輝く学生インタビュー
「一生分の流れ星を見た」
立命館大学 草津天文研究会
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている
学生や団体を紹介していきます。
今回ご紹介するのは、立命館大学草津天文研究会です。
通称「くさてん」と呼ばれる草津天文研究会はBKC開設と同時に
設立され、今年で20年を迎えます。主な活動は、「天体観測」と
「子ども達との交流会」です。
インタビューに答えてくれたのは、前代表・杉浦崇行さんと、
学園祭を終えて新代表に就任したばかりの岡部和希さんです。
前代表・杉浦崇行さん(理工学部3回生・愛知県出身)
新代表・岡部和希さん(情報理工学部2回生・佐賀県出身)
杉浦さん(左)と岡部さん(右)
Q:草津天文研究会に入ったきっかけを教えてください。
(杉浦さん)
サークル探しは、射撃部や剣道部など運動系を見てまわっていま
した。入学前、愛知の大学に通う従兄から「天文サークルが楽し
くて仕方ない」という話を聞いたことが頭の片隅にありました。
新入生対象の観測会の存在を知り、「とりあえず、天文研究会も
見てみるか」と軽い気持ちでに参加しました。出身の愛知は街な
ので、ほとんど星が見えない環境でした。「少しでも星が見られ
たらラッキー」と思って参加した観測会でしたが、星の量・美し
さ・先輩が教えてくれる星座の話に、心を持っていかれるほどの
感動を覚えました。
もし従兄に天文サークルの話を聞いていなかったら、あんなに綺
麗な星空があることを私はまだ知らなかったと思います。
(岡部さん)
小学生の頃、小さい望遠鏡を買ってもらったことをきっかけに、
星に興味を持ちました。ただ、そのときは空を眺めていただけで、
特別に勉強はしていませんでした。
大学入学後、どのサークルに入ろうか迷っていたときに天文研究会
を知って、望遠鏡を覗いていた昔のことを思い出しました。新月期
の観測会に参加した日の星空は今でも忘れられません。場所は、滋
賀県湖西にある朽木でした。いつも見ていた星空とは圧倒的に違う
星の数、話でしか聞いたことのなかった「天の川」が見えたことに
感動しました。夜空に白く光る星が、まさに川のように流れている
光景は格別でした。
あの星空を見た後には、「くさてん」以外は考えられなかったですね。
天の川(右上から左下にかけて)
Q:天文研究会に入って感じた天体観測の「魅力」は何ですか?
(岡部さん)
サークルのメンバーみんなで観測することが楽しいですね。
天体観測では、メンバー全員がマットの上に横になって、雑談
したり、星を確認し合ったりします。冬はその場でおでんを作って
食べることもあります。みんなで楽しみながらするからこそ、何時
も外で星を観察できるのかもしれません。
(杉浦さん)
観測地で見る星は、日ごろ生活している場所からは絶対に見ること
ができない星です。これまで見たことのない星を見ることができる、
そんな感動を味わうことができます。観測地では3分間に1つは星が
流れ、もう一生分の流れ星を見たような気がします(笑)。1日に
何十個と流れているのに、いつも気づいていないだけなんですよね。
1回生は11月の学園祭企画でのプラネタリウム公演に向けて、秋冬
合わせて16個の星座を暗記します。30個以上覚えている人もいます。
星座早見盤を見なくても星の名前や星座がわかってくるので、今は
観測が一段と面白くなっている頃です。
天体観測や星の勉強を続けていると、単なる光の点が星座の形に
線で結ばれて「図形」に、そして「絵」に見えてきます。
「あの星とあの星を結べば、カシオペア座になるよね」と話しながら、
まるで空のキャンバスに絵を描いている感覚です。ただ、星座の近く
に「惑星」があると、「あれ?星座の星の数が違う……」と戸惑うこと
もあります。惑星は、写真を撮るときにはアクセントになるのですが、
天体観測では少し邪魔ですね(笑)。
(岡部さん)
楽しみ方は人それぞれです。星を観察することが好きな人もいれば、
星空の写真を撮ることが好きな人もいます。宇宙を深く知るには物理
学、特に量子力学や素粒子の知識が必要です。理工学部物理科
学科のメンバーは驚くほどの知識を持っています。
星の動きをとらえた写真(中心の点が北極星)
Q:一方で、「大変さ」はありますか?
(岡部さん)
天候・寒さ、そして眠さの3つです。
天候に大きく左右されるため、雲が憎くて仕方ないです(笑)。
月が見えなくなる新月期前後に、観測員が「GPV(Grid Point Values)」
という気象予報の専門サイトをチェックして、普通の天気予報ではわから
ない雲の動きを詳細に分析します。分析結果により観測日を決めますが、
実際の雲行き次第で急に中止になることも多々あります。逆に「今日、
観測に行きます」と突然メールが回ってきて、数時間後には出発している
こともしばしばです。
冬はもちろんですが、夏でも山での観測は「寒さ」との戦いです。昨年の
夏休み、富士山の5合目で観測したときは持ってきた服を全部着込んだ
ほど寒い中での観測でした。しかし、山は空気が澄んでいるため5等星や
6等星といった暗い星まで見ることができます。そのせいで、星座をすぐ
には見つけることができませんでした(笑)。
観測が終われば、最後に「眠さ」との戦いがあります。次の日に授業が
あっても、観測日和なら観測に行きます。観測は、深夜0時から早朝5時
頃まで行ないます。次の日の授業が1限ならば、一睡もしないで授業に
出席する人もいます。私は今のところ、「天体観測があったから」という
理由で授業を休んだことは無いはずです(笑)。
大変なところも含めて天体観測の醍醐味として楽しんでいます。
Q:印象に残っている「空」を教えてください。
(杉浦さん)
三重県志摩市に行ったとき、初めて見た「火球」が印象に残って
います。火球とは、簡単に言うと「とても明るい流れ星」です。年に数回
しか観測されない、とても珍しい現象です。
私が入部して3回目の観測のときでした。まだまだ知識のない私は、
先輩と一緒に横になって星座について教えてもらっていました。すると
突然、雷のように空がピカッと明るくなったんです。当時、火球の存在
を知らなかったので、何が起こったかわかりませんでした。なかなか
見ることができない現象だと先輩に教えてもらい、「まだ3回目なのに
珍しい現象が見られるなんて、運が良いな」と思いました。
(岡部さん)
火球は、場所・大きさ・燃え方・角度……様々な条件が整わないと
見ることができない流れ星です。何回も観測に行っているのに、
見たことがない人はたくさんいます。私もその一人です。観測できる
チャンスはあったのですが、ちょうど靴紐を結んでいるときでした(笑)。
ただ、地面を向いていても空が明るくなったことはわかりました。
「もしかして」と思って空を見上げたときには光は消え、周りの
メンバーが感動している姿だけが記憶に残っています……。
日常生活ではなかなか見ることができないので、引退までには
どうしても見たいと思います。
Q:もう1つの主たる活動である「子ども達との交流会」について
教えてください。
(杉浦さん)
交流会は、年4回程度行なっています。
企画は大きく3つにわかれます。
1つ目は、自作のプラネタリウム公演です。先輩から代々引き継いでいる
簡易プラネタリウムを使って、星座や神話について話します。子ども達に
「この星座は何でしょう」と問いかけると「わかるー!」と勢いよく手を
挙げて答えてくれる姿が嬉しいです。
代々引き継ぐ自作のプラネタリウム
2つ目は、工作教室です。星座早見盤を作って、家でも星座を見てもら
えるようにしています。NASAの火星探査が話題に挙がっていたときは、
丸い発砲スチロールに紙を貼り付けて「火星儀」を作り、火星の成り立ち
やクレーターの位置を教えたこともありました。
3つ目は、天体観測です。工作教室で作った星座早見盤を使って星座を
探したり、星の名前を当てたりします。プラネタリウム公演で話した
ことを覚えてくれている子どもがいると、私たちもやりがいを感じます。
時には、話題になっている天体ショーを一緒に見ることもあります。
学園祭企画「天体写真展」
Q:天体ショーといえば、「アイソン彗星」が近づいていると聞きました。
どのような彗星ですか?
史上最大級の大彗星と言われています。もう二度と戻ってくることのない
要チェックの大彗星です。1680年に訪れた「キルヒ彗星」が満月ほどの
明るさに輝いたとの記録があり、その軌道はアイソン彗星とよく似ている
と言われています。
星の明るさは「1等星」や「2等星」と表し、数字が小さくなるほど明るい
です。今回のアイソン彗星は「0」を通り越して「マイナス13等星」に
なるかもしれないと予想され、過去最大のキルヒ彗星を上回るとも
言われています。
Q:観測のポイントはありますか?
おとめ座からてんびん座あたりに見ることができます。
11月29日(金)の前後4日間が「極大」といわれる一番大きく見える時期
です。ただし、「見かけの位置」が太陽に近くなり高度も低くなっている
ため、観測は難しいかもしれません。うまくいけば昼間でも観測できる
可能性があります。観測するときには、太陽は直接見ないでくださいね。
極大を過ぎてからは日を追うごとに高度が高くなるため、観測しやすく
なるはずです。「はず」というのも、アイソン彗星が太陽の間近を通過
するとき、分裂したり、崩壊する可能性があります。そのため、12月
以降どのように観測できるのかは断定できません。
来年2月頃まで観測できると言われていますが、12月後半以降は
双眼鏡などがなければ、観測は難しいと思います。
Q:その他に、今後注目の天体ショーはありますか?
近ごろ注目されているのは「スーパーノバ」です。砂時計の形をした
オリオン座の左上に位置する「ペテルギウス」が超新星爆発の兆候を
見せています。もし爆発したら、とても明るい夜が続くかもしれません。
ただ、それは明日かもしれないし、千年後かもしれません。天文には
確定した情報はなかなかありません。
わからないからこそ、色々想像できる楽しさがあると思います。
──────────────────────────
いかがでしたでしょうか。
杉浦さんが「火球」について興奮して語ってくれている横で
岡部さんはうらやましそうに話を聞いていました。
しかし、「珍しい現象だけが天体観測ではありません。
山や海岸など、南の空が開けてみえる観測地で見る星空に
興奮しない人はいませんよ」と口を揃えて語るお二人。
地平線や水平線から次々と現れる星座に、感動・安らぎ・癒し……
何を感じるかは、その人次第なのでしょう。
皆さんも、今日はゆっくり夜空を見上げてみてはいかがですか?
──────────────────────────
▼編集後記▼
突然ですが、レディー・ガガをご存知でしょうか。世界を舞台に活躍するアメリカのポップシンガーで、全世界アル
バムセールスは2,000万枚を超え、フォーブス誌で「世界で最も
影響力のある100人」の 一人に選ばれています。
そんなガガさんと立命館大学の教授がなんと新作アルバムでコ
ラボしました!
錯視研究の第一人者である文学部の北岡明佳教授です。
『アートポップ』のCDを持つ北岡教授
11月6日(水)に日本で先行発売された新アルバム『アートポップ』
の盤面やトレイ下部分に北岡先生が作成した「錯視」のアート作
品が採用されたのです。採用された作品は、2008年に北岡教授が
考えた「ガンガゼ」というもので、放射状に描かれたウニの刺の
ような静止画が、錯視の効果で浮き出てくるようにガクガクと動
いて見えるのが特徴です。本アルバムのアートワークを担当した
ジェフ・クーンズ氏やガガさん側から9月に「作品を使用したい」
と北岡教授へ依頼があり、今回のコラボが実現しました。
アルバムは全世界での販売が予定されており、ガガさんを通じて
北岡教授の「錯視」のアート作品も世界に発信されます。これを
機に北岡教授の研究に注目が集り、錯視の面白さが世界に伝わる
とともに、立命館大学の名前も世界に広がって欲しいと期待に胸
を膨らませる今日この頃です。
詳細はコチラ>>
http://www.ritsumei.jp/news/detail_j/topics/12336/year/2013/publish/1
(立命館CLUB事務局 森山)
▼第39号読者プレゼント▼
今回は、「学園祭グッズ(衣笠祭典Ver.)」を6名様にプレゼントします。学生が考えた学園祭キャラクターを使ったトートバック・時計・
タンブラーを各2個ずつ学園祭事務局からご提供いただきました。
BKC祭典Ver.が応募者多数だったため、今回は各1個ずつ合計6名
の方にプレゼントします。学園祭グッズは、立命館大学校友会の
支援により作成されました。
プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。
<応募締切:12月2日(月)>
【パソコンの方はコチラ】
https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-oekcs-56c4828b83b7298508e5197dc24b61ce
【携帯電話の方はコチラ】
https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-oekbt-021bc76cab8b8dee6fb681ad47bb33dc
※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。
応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
応募必要事項
(1)名前: (2)プレゼント送付先住所:
(3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
(5)ご希望のプレゼントプレゼント(トートバッグ・時計・タンブラー)
(6)プレゼント発表時の氏名公開:可 否
(否の場合はイニシャルで表記いたします。
ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)
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