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最新号・バックナンバー

立命館CLUB 【VOL.234】

立命館CLUB【VOL.234】

立命館CLUB会員の皆様、こんにちは。

秋分の日も過ぎ、日ごとに秋の気配を感じる頃となりました。

嬉しいニュースが届きました!9月8日(木)~11日(日)、「第55回日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」が開催され、川﨑春花選手(立命館小学校2016年卒・立命館中学校2019年卒)が「19歳133日」の大会史上最年少優勝を果たしました。おめでとうございます!

9月22日(木)、サッカーU-21(21歳以下)日本代表はスイス代表と対戦、川﨑颯太選手(産業社会学部3回生)が出場しました。1-2で惜しくも敗れるも熱い戦いを繰り広げました。2024年パリオリンピックのサッカーにおいては、2001年1月1日以降生まれの選手から代表を選出する必要があるため、U-21日本代表に選ばれている川﨑選手のオリンピック出場が期待されます。

今号も学生や教職員の情報満載でお届けします。

読者プレゼントは、「立命館オリジナルのお箸」です。

応募方法は最後にお知らせします。それではお楽しみください。

▼学園ニュース▼

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【1】立命館大学アート・リサーチセンターが「デジタルアーカイブジャパン・アワード」を受賞

8月25日(木)、立命館大学アート・リサーチセンター(以下、ARC)が、「デジタルアーカイブジャパン・アワード」 を受賞しました。本アワードは、デジタルアーカイブの拡充や利活用の促進に積極的に取り組むアーカイブ機関などを顕彰し、その活動を広く社会に紹介することを目的として新設されました。ARCは、見事第1回目の受賞機関に選ばれました。
浮世絵・古書・番付などのオンラインデータベースを公開し、国内外の様々な機関や個人と連携してコンテンツが発見される可能性を高め、日本の芸術文化における国際的つなぎ役としての貢献が高く評価されました。
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【2】ドローンによる自動巡回プロジェクト、実証実験を開始

9月14日(水)、学校法人立命館(以下、立命館)は綜合警備保障株式会社と連携し、ドローンを活用したキャンパス構内の巡回業務の自動化に向けた実証実験をびわこ・くさつキャンパスで開始しました。
立命館では「学園ビジョンR2030」を策定し、未来のあるべき姿を社会に提起し、変化に対応できる力を育み多様な人々が集う学園の創造を目指して積極的にDX推進に取り組んでいます。また、「学園ビジョンR2030」における6つの政策目標のうちの一つに「未来社会を描くキャンパス創造」を掲げ、テクノロジーの活用によりキャンパスの様々な機能を高度化するとともに、新しい価値提供に挑戦しています。
実証実験では、普段は人間が行なっているキャンパス構内の巡回業務をドローンにより実施、人件費コストの削減・防犯体制の強化・災害時の対応などの観点から効果測定を行ない、2025年の実用化を目指します。
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【3】大阪・関西万博のテーマ事業「シグネチャーパビリオン」への協賛決定

学校法人立命館(以下、立命館)は、このたび、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現するテーマ事業「シグネチャーパビリオン」にて、中島さち子・テーマ事業プロデューサーが担当する「いのちを高める」にパートナーとして協賛することが決まりました。
立命館は、「学園ビジョンR2030」を掲げ、教育・研究活動を通じて社会課題を発見・解決し、社会と共有される知的価値である「社会共生価値」を創造していくことを目指しています。
「シグネチャーパビリオン」への協賛は、大阪・関西万博を契機として、立命館の教育・研究の高度化に取り組むとともに、大阪・関西の振興に貢献する取り組みです。
テーマ事業プロデューサーの中島さち子氏とは、これまで大学と地域の交流イベント「いばらき×立命館DAY」での「EXPO PLL Talks」(会期前から実践者や有識者がそれぞれの立場から万博のテーマに関する取り組みを国内外へ発信し、万博を共に創り上げていく場として開催するオンライントークイベント)などを開催してきました。今後、さまざまな関係機関との連携・協力のもと、テーマ事業の具体化に取り組みます。

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【4】学生の活躍をご紹介!

<舟橋瑠星さん(理工学部3回生)、VR空間で行なう仮想二足歩行ロボットの格闘技大会で優勝>
8月20日(土)、「第3回ニソコンVR大会」が行なわれ、理工学部プロジェクト団体「立命館大学ロボット技術研究会(RRST)」の舟橋瑠星さんが優勝を果たしました。本大会は、メタバース(VR空間)で仮想の二足歩行ロボットを用いて戦う格闘技大会で、2021年から開催されています。
この優勝により、舟橋さんは9月24日(土)に開催された世界大会「第41回ROBO-ONE」ファイト部門にも出場、2回戦で敗れるも熱戦を繰り広げました。

<書道部、「第27回全日本高校・大学生書道展」にて団体賞を受賞>
8月23日(火)~28日(日)、兵庫県民会館にて開催された「第27回全日本高校・大学生書道展」にて、立命館大学書道部が団体(大学の部)において団体賞(7位)を受賞しました。
本展覧会は、「書」の発展と次代を担う若者の育成を目指し、学生を対象とした最高水準の公募展として、1996年から毎年開催されています。
個人賞では7,998点の応募から、大賞55作品・書道展賞328作品・優秀賞596作品が選ばれ、書道部からは山本花帆さん(文学部4回生)の作品が大賞、書道展賞に15作品(10名)、優秀賞に14作品(10名)が入賞しました。
書道展大賞・書道展賞に選出された作品は、公益社団法人日本書芸院のホームページにて、ご覧いただけます。
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部門:調和体 大賞作品(山本 花帆さん・文学部4回生)

詳細はコチラ≫

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その他学園ニュースはコチラ≫
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▼EVENT(公開講座など)▼

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【1】[オンライン][無料][要事前申込]
オール立命館校友の集い2022

10月15日(土)・16日(日)、「オール立命館校友の集い2022」をオンラインで開催します。
皆様のご参加、お待ちしています!

[名 称]「オール立命館校友の集い2022」~ひさしぶり!はじめまして!-出会い、広がるつながり-~
[日 程]10月15日(土)ライブ交流企画(Zoomによる交流企画)
     10月16日(日)ライブ配信企画(YouTube等による配信企画)
     ※10月23日(日)の対面形式の「キャンパス企画」は、新型コロナウイルス感染症
      の感染拡大のため、中止となりました。
[開催方法]オンライン
[参加費]無料
[申込締切]10月13日(木)13:00
      ※立命館大学校友・関係者(立命館大学・アジア太平洋大学の卒業生・修了生・
       在学生、附属校在学生、在学生の保護者、立命館教職員・元教職員)で、
       【10月5日(水)13:00】までにお申し込みいただいた方々には、参加特典
       のプレゼントがあります。
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参加特典:お菓子<マールブランシュ>茶の菓(Rのロゴ入り)、
     コーヒー<小川珈琲>京珈琲ドリップ×2個


▼10月15日(土)「ライブ交流企画」▼
Zoomを利用した交流企画です。20以上の交流会が実施されます。
オンラインだからこそ、どこからでも繋がり、交流をお楽しみいただけます。
※交流会の参加は、立命館大学校友・立命館関係者の方に限らせていただきます。

交流会一覧(随時更新中)・参加申込はコチラ≫


▼10月16日(日)「ライブ配信企画」▼

自宅や職場、移動中など、どこからでもお気軽に参加(視聴)できるライブ配信企画です。
※以下の企画に加えて、「[インタビュー企画]ミライをつくる学生たち~校友会未来人財育成奨励金で出来たこと~」も配信予定です。詳細については、後日特設サイトにて公開します。

特設サイトはコチラ≫

○オンラインセミナー
「立命館大学創立物語~受け継がれた「教育」の絆」

[日 時]10月16日(日)10:30~12:00
[講 師]山崎有恒(立命館大学文学部教授)
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○スペシャル対談
「だからおもしろい―高校野球、そして甲子園-立命館大学校友・高校野球部監督座談会-」

[日 時]10月16日(日)12:30~14:00 ※事前に収録した映像を配信します
[登壇者]川崎絢平(産業社会学部2004年卒・明豊高等学校硬式野球部監督)
     秋武祥仁(産業社会学部2004年卒・立命館守山高等学校硬式野球部監督)
     里井祥吾(産業社会学部2006年卒・立命館宇治高等学校硬式野球部監督)
     家田康大(法学部2009年卒・島根県立浜田高等学校硬式野球部監督)
     進行・大西洋平(経済学部2007年卒・テレビ朝日アナウンサー)
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○スペシャルステージ
「立命寄席オンライン2022 with 落語研究会」

[日 時]10月16日(日)14:30~15:30 ※事前に収録した映像を配信します
[登壇者]桂塩鯛(1974年経営学部入学・落語家)
     桂小春團治(1976年文学部入学・落語家)
     立命亭飴味(文学部3回生・立命館大学落語研究会代表)
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○オンラインセミナー
「緊迫する国際情勢と日本の針路」

[日 時]10月16日(日)16:30~18:00
[講 師]薮中三十二(立命館大学客員教授)
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詳細・申込はコチラ≫

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【2】[オンライン][無料][要事前申込]
立命館オンラインセミナー「SDGsを考える」


「立命館オンラインセミナー」は、どこからでもアカデミックな講義を受講いただけます。「未知の世界を知りたい」「専門家やプロフェッショナルの知識に触れたい」など、皆様の学びのニーズにお応えする講義を展開します。※見逃し配信(期間中、いつでも何度でも視聴可能)に対応しています。

◆10月12日(水)19:00~20:30
「下水処理場の将来ビジョン -都市の水環境を守るインフラの可能性」
講師:惣田訓(立命館大学理工学部教授)
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お申込みはコチラ≫

◆10月19日(水)19:00~20:30
「グローバル国際関係学から見る戦争と平和」
講師:小林主茂(立命館大学国際関係学部准教授)
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お申込みはコチラ≫

◆11月5日(土)10:00~11:30

「建築から考える省エネルギーと快適性」
講師:李明香(立命館大学理工学部准教授)
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お申込みはコチラ≫

[受講料]無料
[定 員]1,000名 ※先着順です。お早めにお申込みください。
[開催方法]オンライン(Zoom) ※見逃し配信(ストリーミング配信)あり
<申込締切:各講義の2日前の23:59>

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【3】[@大阪][無料/有料][事前申込]
「Asia Week 立命館でアジアとつながる国際交流フェスタ」

学生団体による落語寄席・吉本芸人による漫才で覚える英語教室・アドベンチャーワールドによるライブ配信イベントなど、盛りだくさんの企画が開催されます。ご来場の際には、WEBサイトでの事前申込が必要です。
また、100万人のクラシックライブと立命館大学応援団吹奏楽部が共演する「立命館大学 Asia Week 2022 Special Classic Live」も開催します。

◆「Asia Week 立命館でアジアとつながる国際交流フェスタ」
[日 時]10月23日(日)10:00~16:30
[場 所]大阪いばらきキャンパス
[参加費]無料 ※一部有料の企画もございます。
[その他]ご来場の際には、WEBサイトでの事前申込が必要 ※10月7日(金)10:00から受付開始

詳細はコチラ≫

◆100万人のクラシックライブ with 立命館大学応援団吹奏楽部
 ~立命館大学 Asia Week 2022 Special Classic Live~

[日 時]10月23日(日) 開場15:10 開演16:00
[場 所]立命館いらばきフューチャープラザ 1階 イベントホール
[入場料]一般1,500円 中学生以下 500円 ※全席指定
[その他]校友の方は無料でご招待します(先着200名)

チケットの購入はコチラ≫
無料招待(校友)の詳細はコチラ≫

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その他の公開講座はコチラ≫
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▼EVENT(スポーツ/学芸)▼

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【1】[@奈良][有料][申込不要]
ラグビー部「2022ムロオ関西大学ラグビーAリーグ」


<立命館大学ラグビー部からのメッセージ>
初戦、立同戦を白星発進し、全国選手権出場へ大きな一歩を踏み出しました!次の天理大学戦も目標を達成するために負けられない因縁の相手です。応援よろしくお願いします!

[日 時]10月2日(日)15:00~ 天理大学戦
[場 所]天理親里球技場(奈良県天理市杣之内町187-1)
[入場料]一般:前売2,000円 当日2,500円
     小・中・高校生:前売300円 当日500円
[その他]CNプレイガイド、セブンチケット、チケットぴあ(Pコード:597647)、全国のローソン・ミニストップ設置Loppiもしくはローソンチケット(Lコード:54364)、イープラスにてお買い求めください。

詳細はコチラ≫
CNプレイガイドでの購入はコチラ≫
セブンチケットの購入はコチラ≫
チケットぴあでの購入はコチラ≫
ローソンチケットでの購入はコチラ≫
イープラスでの購入はコチラ≫

▼輝く学生インタビュー▼

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   第202回 輝く学生インタビュー
      「嬉しさ」と「重圧からの解放感」につつまれて宙を舞った
                    ホッケー部(男子) 佐伯尚憲さん
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、ホッケー部(男子)主将の佐伯尚憲さん(総合心理学部4回生・島根県出身)です。7月18日(月・祝)、「第41回全日本大学ホッケー王座決定戦」の決勝戦で天理大学を2-0で破り、3大会ぶり8回目の優勝を飾りました。本大会の最優秀選手に選ばれた佐伯さんに、優勝までの取り組みや今後の目標についてお伺いしました。
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Q. ホッケー部について教えてください。

創部は1951年です。選手24名・マネージャー3名が所属、大阪いばらキャンパスのOICフィールドで週6日練習しています。
春と秋に「関西学生ホッケーリーグ」、7月に「全日本大学ホッケー王座決定戦」、10月に「全日本学生ホッケー選手権大会(インカレ)」があります。また、4月~12月の「高円宮牌ホッケー日本リーグ」、12月の「全日本男子ホッケー選手権大会」には、大学生と社会人チームが参加、日本一を目指して戦います。

Q. ホッケーについて教えてください。

ホッケーはゴールキーパー含む11対11で行ない、15分×4クォーターの合計得点で勝敗が決まります。ボールは野球の硬球よりも硬く、スティックは長さ約90㎝、選手の好みによって先端の反りの角度は違います。スティックにボールを乗せる感覚でパスを出したりドリブルをします。私は一番反りの強いものを使用しています。
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Q. ホッケーを始めたきっかけを教えてください。

地元の島根県奥出雲町はホッケーが盛んな地域で、姉2人がホッケーをしていました。また、幼い頃から社会人チーム・セルリオ島根の試合を友人と応援に行っていたこともあり、「自分もやってみたい」と思い、小学3年生の時に地元のホッケークラブに入団しました。スティックを使ってパス・ドリブル・シュートすることは、見た目以上に難しく、「ホッケー選手はこんなことを試合中にやっているのか」と最初は驚きました。徐々に基礎技術が身について、ゴールを決めることができるようになると、「得点を取った時の高揚感」がたまらなくて、どんどんホッケーにのめり込んでいきました。
ホッケーにおいて、スティックをどれだけ上手く扱えるかがプレーの基本に繋がります。小学3年生の時、実家の近くのグランドで人工芝の張り替えがあり、不要になった人工芝をいただきました。実家の車庫に敷き詰めて自主練習用のスペースを作り、高校卒業まで毎日そこでドリブルなどの練習をしていました。この積み重ねが今の自分のプレーの基礎になっていると思います。
小学生の頃からずっとホッケーをしているからか、傘を持つと気づけば柄の方を地面に向けて、スティックのように持っています。この癖はいつからかわかりませんが、それほど「スティックを扱う」という感覚が身体に染みついていて、今では傘の柄を下にしていた方が落ち着きます(笑)。

Q. 中学・高校時代の取り組みについて教えてください。
ホッケーの強豪校・横田中学校に進学、ポジションは中学2年生まではフォワードでしたが、「強みであるストローク(ロングパス)のスピードの速さを活かして、相手からボールを奪って速攻に繋がるようなパスを出して欲しい」とコーチからアドバイスをいただき、中学3年生からディフェンスに転向しました。中学時代は、「全日本中学生ホッケー選手権大会」で3位、「全日本中学生都道府県対抗11人制ホッケー選手権大会」では優勝することができました。
横田高校でもホッケー部に所属、高校3年生の時には「全国高等学校選抜ホッケー大会」で準優勝しました。残念ながら全国制覇はかないませんでしたが、プレーの技術はもちろん、「上手くなるためには負けた理由や課題を自分で探して、向き合って解決していかなければならない」という姿勢を身につけることができ、精神的にも成長できたと感じています。

Q. 立命館大学を選ばれた理由を教えてください。
立命館大学ホッケー部の「堅守速攻」というチームの方針が自分のプレースタイルに合っていると考えていたこと、そしてOICフィールドという世界基準のホッケー場で4年間練習したいと思い、立命館大学に進学しました。

Q. 主将として部員をまとめるにあたり、意識していることはありますか?
今年の2月に、先輩たちやチームメイトの推薦で主将になりました。小学校から高校とこれまで主将になった経験がなかったので、どのようにチームをまとめたらいいのかわからず、主将になった当初は、試行錯誤しながら取り組んでいました。「自分がまずは頑張らなければならない」という気持ちが強くて、「チームとして目標に向かって協力しながら取り組む」という意識が全くありませんでした。その結果、上手くまとまらず、各選手のモチベーションの差が生まれ、春の関西リーグ決勝では天理大学に7-1と大敗、準優勝に終わりました。しかし、関西リーグ終了後から「このままではいけない。いかに皆と一緒になって同じ方向に進むかを考えよう」と意識し始めました。例えば、練習メニューを主将の自分だけで決めるのではなく、下回生の意見を積極的に取り入れて一人ひとりがチームの課題と向き合って、一緒にチームを作り上げていこうという雰囲気を大切にするようにしました。
徐々に雰囲気も良くなり、チームに一体感が出始め、練習の質も一気に向上していきました。長年ホッケーをしていますが、改めて「チームスポーツなんだ」ということを学びました。
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Q. 7月の「第41回全日本大学ホッケー王座決定戦」では見事優勝されました。大会を振り返っていかがですか?
立命館大学の原点である「堅守速攻」を大会通して体現できたことが優勝に繋がったと思います。春のリーグ終了後、対面に加えてオンラインミーティングを何度も行ないました。関西リーグでの反省を活かして、速攻時のフォーメーションについて議論を重ね、チーム全体で徹底的に練習しました。また、体力面の強化するために特に走り込みを集中的に行なったこともあり、しっかりと守って速攻に繋げて点数を取るスタイルを貫き通すことができました。
決勝戦は春の関西リーグで敗れた天理大学、2-0でリベンジを果たすことができました。優勝した時は、監督・コーチ・主将の胴上げが立命館の伝統です。初めて胴上げされたのですが、嬉しい気持ちとひとまず重圧から解放されたという気持ちが入り混じりながら宙を舞っていました(笑)。また、大会の最優秀選手に選ばれましたが、これはチーム皆のおかげでもらえたものだと思っています。みんなには感謝しかありません。
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Q. ホッケーの魅力について教えてください。
ホッケーは、ほんの数秒で点数が入るほどスピード感のあるスポーツです。そのため、他のスポーツに比べて、終盤で同点・逆転といった展開もよくあるので、選手はもちろん、観客も試合終了まで緊張感とワクワク感を味わうことができるスポーツです。
これまでのホッケー人生のなかで印象に残っている試合の一つは、高校3年生の「全国高等学校選抜ホッケー大会」決勝です。残り1分で同点に追いつかれ、最終的にSO戦(サッカーのPK戦のようにプレイヤーとゴールキーパーの1対1の対決で勝敗を判定)で負けてしまい、準優勝に終わりました。「ほんの数分、数秒で試合の展開が変わってしまう」というホッケーの魅力と怖さを同時に味わった経験でもありました。
私のポジションであるディフェンスのやりがいは、「ピンチをチャンスにできること」です。自分が抜かれると得点に繋がってしまうといった場面で、上手く相手を止めた時は、「ちょっとしたヒーローになった気分」で心のなかで密かに喜んでいます(笑)。
ディフェンスは相手を止めることはもちろん、奪ったボールをフォワードに繋いで、オフェンスを展開する能力も求められます。中学時代からの強みである「ストローク(ロングパス)の速さ」を活かしたパスが得点に繋がった時の爽快感はたまりません。
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Q. 今後の目標について教えてください。
自分たちのスタイルを貫き通すことで「第41回全日本大学ホッケー王座決定戦」で優勝することができましたが、準決勝の山梨学院大学戦では相手チームのエースに重ねて得点を許した場面もあったので、より一層チームとして守りきるディフェンスや個人技術の向上などに努めていきたいと考えています。春の関西リーグ終了後と比べて、この数カ月間、間違いなく私たちは強くなってきています。この成長の勢いを止めずに残りの「秋の関西リーグ」「高円宮牌ホッケー日本リーグ」「全日本男子ホッケー選手権大会」優勝を目指して、日々の練習に取り組んでいきたいと思います。
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佐伯さんがお手本にしている選手は、ホッケー部の前主将で現在も日本代表で活躍されている藤島来葵さん(経営学部2022年卒)。「ディフェンス時のステップやシュートモーションなど多くのことを学ばせていただきました」とのこと。立命館大学ホッケー部が強豪たるゆえんの一つは「尊敬する先輩たちのプレーを間近で見て、様々なことを吸収できる環境があること」なのだと改めて確信しました。

▼編集後記▼

今回は、3人制バスケットボール(以下、3x3<スリー・エックス・スリー>※)選手の前田有香さん(産業社会学部2007年卒・三重県出身)をご紹介します。学生時代は体育会女子バスケットボール部、卒業後は実業団のアイシンAWの一員として活躍。2018年から3x3に本格的に転向、日本代表として出場した「FIBA3x3アジアカップ2018」では4位に。そして、今年2月開催の「第7回3x3日本選手権大会」では優勝・MVP獲得と、輝かしい成績を収められています。
右から2人目:前田さん
左から4人目:前田さん

※3x3(スリー・エックス・スリー)
一般的な5人制バスケットボールの半分の大きさのコートで行なわれ、コート上の人数は3対3。2007年、バスケットボールの新種目として国際バスケットボール連盟(FIBA)がルールを制定。近年世界中で競技人口が増えていることもあり、東京2020オリンピックでは正式種目として初めて採用された。

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大学卒業後は実業団のアイシンAWで9年間プレー、「もうバスケットボールから離れよう」と2016年に引退しました。その後、「面白そうだからやってみよう」と軽い気持ちで3x3に取り組んだところ、バスケットボールに対する情熱が再燃、2018年から3x3選手として本格的にプレーを始めました。
現在は、横浜市を本拠地とした3x3プロバスケットボールチーム「BEEFMAN」に所属、チームが運営しているスクールで子どもたちにバスケットボールの指導もしています。

3x3は5人制に比べて、人数も少ないうえにコートも半分の大きさで行なうため、攻守の切り替えが早く、試合も10分(5人制は10分×4クォーターの計40分)もしくはどちらかのチームが21点先取した時点で終了するため、スピーディーな試合展開が魅力です。
また、試合は主に歴史的建造物、ショッピングモールや駅前の広場など都市を象徴する場所の屋外で行なわれます。試合中はDJの音楽が鳴り響き、MCの実況が入るなど、エンターテインメント性の高い空間で、迫力あるプレーを間近で楽しむことができます。
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これまでの現状、女子の3x3界では、ナショナルチームに選ばれなければ「世界に挑戦するチャンス」がありませんでしたが、2022年度シーズンから各国代表のみが参加していた3x3最高峰の世界大会「FIBA 3x3 Women's Series」にクラブチームとして参戦できる枠が設けられました。「FIBA 3x3 Women's Series」は、5~9月にかけて世界11都市をまわりながら各地で大会を実施し、最終的にツアーランキング上位8チームのみが9月のツアーファイナルに出場することができます。

5月にドイツ人選手3名と私含め日本人選手2名で「Düsseldorf ZOOS(デュッセルドルフ・ズーズ)」を結成し、シーズン途中の7月の「チェコ・プラハ大会」に初めて出場しました。結果は5位、予想以上の好成績を残すことができました。しかし、次の「ルーマニア・ブカレスト大会」では予選を通過するも準々決勝でカナダに大敗。世界各地を転戦しながら約1~2週間ごとに大会が開催され、移動と時差もあるなかタフな試合スケジュールが続きます。世界トップレベルの大会で強度が高いなか勝ち抜いていくためには、「タフに戦い続け、個人技だけでなく、いかにチームで協力しながら得点を重ねるか」が勝敗を左右します。しかし、結成間もない新チームであることに加えて、日本人とドイツ人選手がお互い母国語でない英語でコミュニケーションを取る難しさもあり、結果として試合では個人技で攻め込む傾向がありました。「このままでは上位のチームに勝っていけない」と実感し、私が主導となって自分たちの試合動画をみながらチームでミーティングを重ねて、課題を抽出し、練習メニューを組み立て、練習を行ないました。そして、「パスを繋ぎ、チームで効率の良いシュートで得点すること」を増やし、お互いの役割を明確にし、大会と大会の間の限られた練習時間のなかで何度もすり合わせを行ない、コミュニケーションを増やしていきました。
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その結果、「フランス・オーボンヌ大会」では、準々決勝で強豪中国を接戦の末破り、続く準決勝の強豪カナダ戦では、ラスト7秒からの2ポイントシュートで逆転、19-18で見事勝利することができ、2位の成績をおさめることができました。この逆転ラストプレーは、ドイツ人選手からのアシストパスを受けて私が2ポイントシュートを放ち、結果的に逆転シュートとなりましたが、まさに個人技ではなくチームワークから生まれた得点でした。シュートが入った瞬間、驚きと喜び、そして自分のことを信頼してパスを出してくれたことの嬉しさも一緒にこみ上げてきました。この「フランス・オーボンヌ大会」は、ツアーファイナル進出に向けた大事な大会でもあり上位に食い込む結果が必要でした。そしてツアー最後の「カナダ・モントリオール大会」でも自分たちが勝たなければファイナルへの道がなくなるなか、アメリカに勝って自らの手でファイナル進出を決めました。
「FIBA 3x3 Women's Series」全11大会のうち、私たちは5大会に出場しツアーランキング最終順位は全31チームの内、7位で目標としていたファイナルに出場することができました。ファイナルの結果は5位。色々と反省点もありますが、初挑戦として世界5位になれたことは満足しています。

今後は、国内主要大会である11月の「3x3 JAPAN TOUR」、2023年開催予定の「3x3 日本選手権大会」で優勝を目指しています。今後ますます目指す人たちが増えるであろう「FIBA 3x3 Women's Series」への道や、3x3選手として世界を目指す若者に自らの経験を伝えていきたいですし、今回海外チームと対戦して実感した世界との差をうめれるようにトレーニングを重ねていきたいと思います。そして、さらに日本の3x3の競技レベルをあげていけるように、選手・指導者として貢献できるように、取り組んでいきたいと思います。
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前田さんが在学していた大学4年間、女子バスケットボール部には監督がいなかったため、学生主体でチームを運営、そのような状況でもインカレベスト8に2回も入る好成績を残されました。3x3では、試合中に監督が選手に対して指示することが禁止されているため、プレーヤー同士で試合を組み立てコミュニケーションを取り合いながら戦わなければないとのこと。「答えのないなかで何が正解なのか、考えて取り組む力がまさに今、活きています」と、学生時代の思い出を振り返りながら、力強く話される姿が印象的でした。

(立命館CLUB事務局)

▼第234号読者プレゼント▼

今回は、「立命館オリジナルのお箸」5名様にプレゼントします。
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プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:10/10(月・祝)>

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 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
  立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼第233号読プレ当選発表▼

多数のご応募ありがとうございました。233号の読者プレゼント(「立命館グッズ ブックメモ 付せん」)の当選者発表です。
プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

・Y.M.さん(愛知県)・victorioさん(岐阜県)・M.H.さん(群馬県)・E.M.さん(茨城県)・花さん(三重県)

次回のご応募もお待ちしています。

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次回配信予定は10月14日(金)です。お楽しみに。
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