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最新号・バックナンバー

立命館CLUB 【VOL.86】

立命館CLUB【VOL.86】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━VOL.86━━━
■□■ 2015.12.11 立命館CLUB-立命館の“今”を届けるメールマガジン-
■□■ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/
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 立命館CLUB会員の皆様、こんにちは。

 今号も嬉しいニュースからお届けします。

 11月29日(日)、神戸市立王子スタジアムで行われたアメリカンフットボール「全日
 本大学選手権・西日本代表校決定戦」
で、立命館大学アメリカンフットボール部パンサ
 ーズ
が九州学生代表の西南学院大学に48対17で勝利し、見事第70回毎日甲子園ボウ
 ル
への出場を決めました。5年ぶり9回目の出場となります。
  
 (写真左)48対17で試合終了
 (写真右)練習に余念のない選手たち

  
 12月13日(日)13時05分より、阪神甲子園球場にて東日本代表の早稲田大学と対決
 します。白熱必至の試合、是非応援をお願いします。
 
 <TV放送予定>
  12月13日(日)13:00~ NHK BS1にて生中継


 詳細はコチラ≫

 それでは、今号も学生や教職員の情報満載でお届けします。

 読者プレゼントは「クリアファイル(アート・リサーチセンター 浮世絵コレクション)
 &ボールペン セット」
です。
 
 応募方法は最後にお知らせします。それではお楽しみください。

▼学園ニュース▼

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 【1】「民間企業からの受託研究実施件数」で立命館大学が全国1位

 11月27日(金)、文部科学省は「平成26年度 大学等における産学連携等実施状況につ
 いて」を発表し、「民間企業からの受託研究実施件数」において、立命館大学は全国1
 位(件数247件)となりました(昨年の平成26年度調査では全国2位/ 件数242件)。「
 大学等における産学連携等実施状況について」は、文部科学省が、産学連携等施策の企
 画・立案に反映させることを目的として、大学等における産学連携等の実施状況調査を
 毎年行っているもので、国公私立大学(短期大学含む)・国公私立高等専門学校および
 大学共同利用機関の1,085機関を対象に実施されました。
 
 詳細はコチラ≫

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 【2】上村雅之・ゲーム研究センター長が平成27年度(第19回)文化庁メディア芸術祭
    功労賞を受賞


 11月27日(金)、上村雅之・ゲーム研究センター長が「文化庁メディア芸術祭 功労賞」
 を受賞しました。文化庁メディア芸術祭は、アート・エンターテインメント・アニメー
 ション・マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会
 を提供するメディア芸術の総合フェスティバルです。今回、上村センター長が受賞した
 功労賞は、審査委員会の推薦により、メディア芸術分野に貢献のあった方に対して贈呈
 されるものです。上村センター長は、ビデオゲーム勃興期に任天堂株式会社において「
 ファミリーコンピュータ」の開発責任者を務め、一過性のブームとして過ぎ去る可能性
 もあったこのジャンルを産業・文化として確立、また、2011年度から立命館大学ゲーム
 研究センターのセンター長を務め、研究者の立場から人類文明を「遊戯」という観点に
 よって再構築するプロジェクトにも取り組んでいます。これらの業績が評価され、この
 度、受賞にいたりました。

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 【3】アジアを知り、アジアの未来を考える。Asia Future Session(アジア・フュー
    チャー・セッション)を開催


 11月28日(土)、大阪いばらきキャンパス(OIC)にて、アジアの未来を考える「Asia
 Future Session(アジア・フューチャー・セッション)」を開催しました。渡辺公三・
 立命館大学副学長の挨拶に続き、アジアで活躍する3名のゲスト、御手洗瑞子氏(気仙
 沼ニッティング代表取締役)・田口一成氏(ボーダレス・ジャパン代表取締役社長)・
 リム・カーワイ氏(映画監督)による講演が行われました。御手洗瑞子氏は、ブータン
 での観光産業の育成活動や東日本大震災以降の気仙沼での活動のご経験から、田口一成
 氏は、ソーシャルビジネスの視点からそれぞれご講演。リム・カーワイ氏は、自身が製
 作したアジアを舞台にした3つの映画の予告編を題材に、アジアの課題解決に向けた言
 葉を述べられました。

 講演会に引き続き、アジアの次世代を担う各国の学生たちと3名のゲストを交え、参加
 型のグループセッションやラウンドテーブル・ディスカッションが行われました。なお、
 当日はASIA FEST(アジア・フェスト)も同時開催。アジア各国の料理やスポーツなど、
 学生や市民の方々が楽しむ姿が見られるなど、OICがアジア一色となりました。
  
 (写真左)講演を行う御手洗瑞子氏
 (写真右)ディスカッションの様子


 詳細はコチラ≫

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 【4】イノベーション・アーキテクト養成プログラムシンポジウム
     「イノベーターの鼓動」を開催


 11月14日(土)、大阪いばらきキャンパス(OIC)にて、OIC開設記念事業として立命館大
 学イノベーション・アーキテクト養成プログラムシンポジウム「イノベーターの鼓動」
 を開催しました。はじめに、坂本修一氏(文部科学省 科学技術・学術政策局産業連携
 ・地域支援課長)による特別講演「今求められるアントレプレナーと、大学発イノベー
 ション」および、出雲充氏(株式会社ユーグレナ代表取締役社長)による基調講演「僕
 はミドリムシで世界を救うことに決めました」を実施。坂本氏は、日本でのイノベーシ
 ョンの重要性と喫緊の課題、イノベーションが継続して起こり続ける「場」としての大
 学とその形成の為に文部科学省が進めている事業について、熱い想いを語りました。出
 雲氏は、ミドリムシの魅力、起業に至る想いや資金面での苦労、一番であること・やっ
 てみることの重要性などを語りました。プログラム後半、琴坂將廣・経営学部准教授が
 モデレーターを務め、講演いただいたお二方にこのプログラムの受講生3名を加えた5名
 でパネルディスカッションを行い、イノベーションに関わる様々な課題について語り合
 いました。当日は、立命館大学の学生・教職員、企業関係者や茨木市民の方々など、学
 内外から100名以上が聴講しました。
 
 (写真左)講演を行う出雲充氏 
 (写真右)パネルディスカッションの様子


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 【5】 第5回みなくさまつりを開催

 11月22日(日)、JR南草津駅西口広場を中心とする一帯で「第5回みなくさまつり」が
 開催されました。地域や企業による飲食ブースが立ち並び、会場は大いににぎわいまし
 た。立命館大学カラーガードサークルLUSTERによる演技でオープニングセレモニーがス
 タート。福井太加雄・みなくさまつり実行委員長が開会宣言し、来賓の橋川渉・草津市
 長、伊藤定雄・草津商工会議所会頭、松原豊彦・学校法人立命館副総長がそれぞれ挨拶
 を行いました。

 立命館大学からは、7団体105名の学生が特設ステージ出演やブース出展に参加。ステー
 ジの音楽演奏や演舞で観客を魅了するとともに、ブースでは「参加型コーナー」を設け
 るなど、地域の方との交流を深めました。
  
 (写真左)特設ステージでのパフォーマンス
 (写真右)地域のお子さんたちも興味津々


 詳細はコチラ≫

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 その他学園ニュースはコチラ
 (学園HEADLINE NEWS)

 (学園PICK UP)
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▼EVENT(公開講座)▼

 掲載しているイベントや公開講座は、天候や諸事情により、延期
 または中止になる場合があります。問い合わせ先やイベントホー
 ムページをご確認ください。
 ※[要事前申込]の場合は、各問い合わせ先にご連絡ください。
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 【1】[@京都][無料][申込不要]
   「もっと知りたい!歌舞伎の世界」展


 立命館大学アート・リサーチセンターの「歌舞伎」の資料は、日本を代表するコレ
 クションに成長しています。これらの資料を魅力的な文化資源として活用すること
 を目的に、展覧会を企画しました。アート・リサーチセンターが所蔵する代表的な
 名品も展示します。舞台鑑賞とはひと味違った歌舞伎ワールドを是非ご堪能くださ
 い。

 [会 期]前期:2015年12月14日(月)~12月25日(金)
      後期:2016年 1月6日(水)~1月23日(土)
 [時 間]9:30~17:00

 [場 所]立命館大学 衣笠キャンパス アートリサーチセンター 1階 閲覧室 
 [入場料]無料
  ※土・日・祝は休館、ただし1月16日(土)・17日(日)・23日(土)は開館。
 

 詳細はコチラ≫

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 【2】[@大阪][無料][要事前申込]
   立命館大学デザイン科学研究センター 大阪いばらきキャンパス開設記念事業
   Open Innovation & Collaborationの未来 ?Feel the Challenger's Beat?

  

 我が国の新たな科学技術イノベーション政策のもと、多くの大学で野心的な産学連
 携プロジェクトが立ち上がっています。本シンポジウムでは、3つの大型イノベー
 ション政策系プロジェクトを一同に集め、各大学が推進するプロジェクトの鼓動を
 感じ、その共鳴から「未来のイノベーション創造のかたち」を展望します。

 [日 時]12月18日(金)14:30開始 (受付13:00 開場14:00)
 [場 所]立命館大学 大阪いばらきキャンパス B棟カンファレンスホール
 [入場料]無料
 

 詳細はコチラ≫
 
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 【3】[@大阪][無料][要事前申込]
   立命館大学 ロボティクス技術説明会2015

 立命館大学のロボット技術4分野「フィールドロボット・製造ロボット・生活支援
 ロボット・医療福祉ロボット」の最新研究を、立命館大学ロボティクス研究センタ
 ー所属の研究者がご紹介します。また、ロボットの実働展示・ポスターセッション
 も同時開催します。

 [日 時]12月18日(金)12:00~17:00
 [場 所]大阪イノベーションハブ(グランフロント大阪 ナレッジキャピタルタワーC
      7階)
  [入場料]無料
 

 詳細はコチラ≫
 
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 【4】[@大阪][無料][申込不要]
   福島県・学校法人立命館主催事業
   あの日から1745日...そして明日へ ふくしまの今を語ろう

  
 2013年12月、学校法人立命館と福島県は、復興に向けた連携・協力のため、協定
 を締結しました。3年目を迎えるこの日、風評と風化、二つの風と向き合う現地の
 今を知り、感じ、考える一日になることを願い、本イベントを開催します。

 [日 時]12月20日(日)10:00~16:30
 [場 所]立命館大学 大阪いばらきキャンパス
      B棟 立命館いばらきフューチャープラザ
  [入場料]無料
 

 詳細はコチラ≫
 
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 その他の公開講座はコチラ≫
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▼EVENT(スポーツ/学芸)▼

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 【1】[@兵庫][有料][申込不要] 
   アメリカンフットボール部「パナソニック杯 第70回毎日甲子園ボウル」
   早稲田大学戦

 
 西日本代表校決定戦で西南学院大学に勝利し、いよいよ東日本代表校
 早稲田大学との対戦です。
 
 [日 時]12月13日(日)13:05~ 
 [場 所]阪神甲子園球場
 [入場料]座席により異なりますので、リンク先をご確認ください。
 
 詳細はコチラ≫

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 【2】[@茨城・大阪・東京][有料][申込不要]
   ラグビー部「第52回全国大学ラグビーフットボール選手権大会セカンドステージ」
   
 初戦は、関東リーグ戦2位の流通経済大学と対戦します。ファイナルステージ進出
 を目指します。

 [日時・場所](1)12月13日(日)12:00 流通経済大学戦
           ケーズデンキスタジアム水戸 
        (2)12月20日(日)12:00 京都産業大学戦   
           東大阪市花園ラグビー場 
        (3)12月27日(日)12:00 明治大学戦
           江戸川陸上競技場 

 [入場料]    <前売>自由席一般 1,500円 自由席小中高 500円
        <当日>自由席一般 2,000円 自由席小中高 800円

 詳細はコチラ≫

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 【3】[@静岡][無料][申込不要]
    女子陸上競技部「2015 全日本大学女子選抜駅伝競走」
  
 富士山に見守られながらひたむきに走り続け、3連覇を目指します。
  
 [日 時]12月30日(水)10:00
 [場 所]富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場
 [入場料]無料
 [その他]フジテレビ系列全国生中継 9:50~12:40

 詳細はコチラ≫
 
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 【4】[@奈良][有料][申込不要]
    ホッケー部(男子)「第89回全日本男子ホッケー選手権大会」

 社会人チームも参加する全日本選手権。決勝トーナメント進出を目指します。

 [日 時](1)12月11日(金)11:10 箕島ホッケークラブ戦
      (2)12月12日(土)14:30 山梨学院大学戦
      (3)12月13日(日)11:10 福井クラブ戦
 
 [場 所]天理大学親里ホッケー場
 [入場料]◆グループリーグ 1日観戦券
       社会人・大学生 1,000円 高校生 500円
      ◆決勝トーナメント 1日観戦券
       社会人・大学生 2,000円 高校生 500円

 詳細はコチラ≫
  
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 【5】[@大阪][無料][申込不要]
     モダンジャズバレエ部「第23回自主公演」

 一年の集大成である自主公演を大阪いばらきキャンパスで行います。
 部員23名が一丸となり全15作品を披露します。慌しい年末のひととき、
 モダン×ジャズという新しい形のバレエが生み出す優美かつ情熱的なステージを
 お楽しみください。

 [日 時]12月28日(月)開場17:30 開演18:00
 [場 所]大阪いばらきキャンパス グランドホール
 [入場料]無料

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 その他のスポーツ・スケジュールはコチラ≫

 その他のイベント・スケジュールはコチラ≫
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▼輝く学生インタビュー▼

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 第61回 輝く学生インタビュー
        スピードの限界ギリギリで滑る!
                   スキー部 伊藤さつきさん
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 このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介してい
 きます。

 今回ご紹介するのは、伊藤さつきさん(スポーツ健康科学部4回生・滋賀県出身)です。
 昨シーズン、全日本選手権で優勝、フリースタイルスキー・モーグルのワールドカップ
 (Freestyle Ski FIS World Cup 2014/2015)「秋田たざわ湖大会・女子デュアルモーグ
 ル」では2位となり、初の表彰台に上りました。そんな伊藤さんに、昨シーズンまでの
 振り返りと、今シーズンに向けた抱負を語っていただきました。

 

 Q.まず、立命館大学スポーツ健康科学部を選んだ理由を教えてください。

 当初は、姉二人(伊藤あずささん・みきさん)が通った中京大学に行きたいと思ってい
 ました。でも、モーグル選手が多数いる中京大学より、地元滋賀県にある立命館大学で、
 自分なりに練習・トレーニングを積んで、ほかの選手と差をつけたいと考えました。ま
 た、スポーツ健康科学部があるということにも魅力を感じました。今は、授業で学んで
 いることを、実際に自分のウェイトトレーニングなどに活かしています。

 Q.モーグルを始めたのはいつごろからですか?

 初めてスキーを滑ったのは2歳のときです。モーグルについては、家族全員が「コブ好
 き」(笑)ということもあり、自然に滑り始めていました。スキーやモーグルをするこ
 とは、私にとってご飯を食べることと同じくらい自然です。姉妹のなかで一番年下とい
 うこともあり、あまり考えることなく、ただ自然に滑っていましたが、中学校2年生の
 ときに怪我をして、手術ですごく痛い思いをしたときに、「これだけ痛い思いをしたの
 だから、これからもっと頑張ろう」と思いました。今思えば、それが本気でモーグルを
 頑張っていこうと思ったきっかけだったかもしれません。

 Q.練習環境はいかがですか?

 昔から行っていた兵庫県の大屋スキー場は、今も練習拠点にしています。小学生の頃、
 三重県にウォータージャンプ場ができました。それ以来、夏場はそこでジャンプの練習
 をします。また、岐阜県にも、「スノーヴァ羽島」という室内スキー場ができました。
 滋賀県は、それらのちょうど真ん中にあるので、練習環境としては良いと思います。私
 は何もしていないのですが、環境が整ってくれました。

 Q.伊藤さんの強みである「スピード」はどのように培われたのですか?

 ずっと姉たちと一緒に滑っていたことが大きかったと思います。小・中学生のときに滑
 るスピードが、脳に影響するらしいので、姉たちに張り合ってとにかく速く滑っていた
 ことが、今のスピードに繋がっているのだと思います。

 
 
 Q.練習や試合で心がけていることはありますか?

 スピードの限界ギリギリで滑ることを大切にしています。ギリギリの速さに慣らしなが
 ら、どんどん速くしていきます。あとは、筋力を強化することで安定感を高めています。
 試合では、気合がかなり重要だと思います。どんなに前に相手がいても、絶対にあきら
 めないことが大事です。実際に、去年のワールドカップのアメリカ大会では、相手がず
 っと前にいたにもかかわらず、「絶対に追いつく」と思い続けました。そして、2番目
 のエアーでバックフリップをしたときに、相手が着地で一瞬ミスをして、その結果0.03
 秒差で勝つことができました。だから、「絶対あきらめたらいけない」と思います。

 Q.デュアルモーグルとシングルモーグルの違いを教えてください。

 デュアルモーグルは二人の選手が並んで滑り、相手より自分の滑りがよければ順位上が
 る、トーナメント制です。シングルモーグルは一人ずつ滑ります。ジャッジの目が1人
 に集中する分、失敗が見えやすいですし、速さの感覚も自分次第です。私は、人が隣に
 いるデュアルモーグルのほうが、緊張しますが気になって速く滑ろうと思えて、良い滑
 りができます。

 Q.デュアルモーグルでは、視界はどのように見えていますか?

 自分より相手のほうが少しでも前にいたら、姿が見えますし、転倒したらすぐわかりま
 す。逆に、相手が少しでも後ろにいたら全く見えません。大体は、転倒したら音が消え
 るのでわかりますが、たまに、気づかず最後まで滑って、「どっちが勝った?」と思っ
 て振り返ったら相手が転倒していたということもあります。また、相手の転倒に気づか
 ないまま必死に滑っているうちに自らが転倒して、結果、先に転倒した人が勝つという
 こともあります。何が起こるかわからないところが面白いです。

 Q.試合前はどうやってコンディションを整えますか?

 ウォーミングアップ中は、洋楽などを聴いてテンションを上げています。よく聴いてい
 るのはFLO RIDA(フロー・ライダー)です。聴きながら踊ったりして、楽しいことだけ
 考えるようにしています。

 Q.リフレッシュ方法を教えてください。

 友達や家族とお喋りすることが大好きです。大学でトレーニングするときは、合宿など
 のときとは違い、その前後に友達と思い切り喋ってリフレッシュすることができます。
 それに、「疲れた」と思う暇なく授業が始まり、切り替えができるので、大学でトレー
 ニングしているときのほうが、より多くの練習量をこなせていると思います。

 

 Q.スキー・モーグル以外に興味を持ったことはありましたか?

 バレエとシンクロナイズドスイミングは、「めっちゃ綺麗・・・」と思って、憧れていま
 した。「バレリーナになりたいな」と口では言っていました。それ以上に、私にとって
 はスキーをすることがあまりに当たり前だったので、実際に「やってみよう」というこ
 とにはならなかったですけどね(笑)。

 Q.どのような日常を送っていらっしゃるのでしょうか?

 1~3回生のときは、授業が詰まっていたので、トレーニングとの兼ね合いが大変でした。
 基本的に、授業の合間にトレーニングを入れて、授業以外はみっちりトレーニングとい
 う日々です。プライベートな時間は結構少ないですね。ただ、2回生でナショナルチー
 ムを外れたときは、複雑な気持ちでしたが、時間ができた分、大学生活を思い切り楽し
 むことができました。

 Q.ナショナルチームを外れた時期があったのですね。

 1回生最後の大会となった世界ジュニア選手権。その時点で発表されていた、次年のナ
 ショナルチームの基準が、「ポイントランキング6位以内」でした。その時点で7位だっ
 た私にとって、世界ジュニアで優勝しなければ、ナショナルチームを外れるという状況
 でした。でも、結局優勝を逃してしまい、8位となり、ナショナルチームを外れてしま
 いました。今考えると、その間にトレーニングを充実させ、いろいろ考えることもでき
 たので、充電期間という感じで良かったのかなと思います。

 Q.プレッシャーがかかる競技だと思いますが、緊張しませんか?

 最近わかってきたのは、「楽しんだほうがいい」ということです。真剣になりすぎると、
 ネガティブになってしまうからです。一時期、「ワールドカップではいつも失敗する」
 と思いこんでいる時期がありました。また、大学1回生の世界ジュニア選手権の決勝で、
 怪我明けだったこともあり、「絶対良い滑りをしなあかん」と力みすぎて、あまり良い
 成績が残せませんでした。でも、2回生のときはナショナルチームを外れたことで逆に
 吹っ切れて、「楽しもう」と思えるようになりました。

 
 
 Q.今までの競技人生で一番印象に残っていることは何ですか?

 ソチオリンピックに出られないとわかったときです。2回生の12月に、アメリカの「US
 セレクション」という大会に出場しました。私はその時ナショナルチームを外れていて、
 3大会あるうち、1回表彰台に上るか、2回6位以内に入るという条件をクリアすればワー
 ルドカップチームに入れて、さらにワールドカップで良い成績を出せばオリンピックに
 いける可能性が唯一残っていました。結果、1度は5位になったものの、次にミスをして
 8位になってしまい、その瞬間オリンピックへの道は絶たれました。ショックでしたが、
 コーチから「明日から次の4年間が始まるよ」と言われて、次に向けて意識を切り替え
 ることができました。

 Q.昨シーズンのW杯について教えてください。

 去年初めて、開幕戦から最終戦までツアーを回らせてもらいました。開幕戦では決勝に
 進出、その次の北米戦では7位でしたが、それ以降は予選落ちが続きました。ツアーの
 最後が日本での大会だったので、「ここで頑張ろう」と気合を入れました。
 
 大学1回生のときから、モーグルの選手として、オリンピックに4度出場されたこともあ
 る附田雄剛さんに、私が大学1回生のとき以来、ずっとコーチをしていただいています。
 その附田コーチが、日本大会のときには日本チームのコーチとして来てくださいました。
 それまでの大会で、スピードを出しすぎて失敗したことから、滑りが慎重になってしま
 っていました。でも、コーチに「(伊藤さんの滑りの)良いところがなくなってるよ」
 と指摘され、「自分の持ち味を活かしてスピードを出していこう」と、切り替えて挑む
 ことができました。

 

 Q.憧れの人はいますか?

 やはりハナ・カーニー選手は憧れです。勝利を重ねているにもかかわらず、調子に乗る
 こともなく、格好いい方です。一緒に表彰台に乗った後のインタビューでも、「ハナ・
 カーニー選手と表彰台に並べてとてもうれしいです」とアピールしました!記者がカー
 ニー選手に、「なぜオリンピックで辞めなかったんですか」と質問したら、「思いが詰
 まった開催地一つひとつにお礼を言うために続けてきた」と答えていたのが、とても素
 敵だと思いました。引退される前に表彰台に並ぶという夢が実現して本当に嬉しかった
 です。

 Q.モーグルの魅力は何だと思われますか?

 コブを滑ることは、意外と誰でもできて本当に楽しいですよ!あとは、観客の方にはや
 っぱりジャンプを見て欲しいです。私もジャンプをこれから得意にしていこうと思って
 います。これから、得意になっていくと思うので、期待していてください(笑)。
 
 Q.今後の目標について教えてください。

 平昌五輪の金メダルが目標です。五輪までには、難易度の高い「コークスセブン」とい
 うジャンプをできるようにしたいです。上村愛子さんがトリノオリンピックでされて話
 題になった技で、難易度がかなり高くリスクもあるため、女子ではあまり発展してきま
 せんでした。去年、たざわ湖大会で2位になったとき、優勝した選手がこの技が得意で、
 「私も頑張ろう」と思いました。附田雄剛コーチには、まず基礎のストレートジャンプ
 を強化するように言われています。来年から社会人になるので、改めて基礎からみっち
 りというつもりで頑張ります。
 それから、ワールドランキング1位の人だけが特別に付けられる「イエロービブ(ゼッ
 ケン)」を付けることが目標です。上村愛子さんも以前付けていらっしゃいました。す
 ごく格好良くて、憧れます!
 学生は勉強が主ですが、来年社会人になったらスキーが主になるので、もっと責任を持
 って、覚悟してやろうと思っています。

 Q.今シーズン開幕に向けて、意気込みをお聞かせください。

 開幕戦は、私の好きなデュアルモーグルなので、余計に気合が入っています。それに、
 もし開幕戦で優勝したら、イエロービブを付けられるので、それも狙って頑張ります!

 ~~~~~~
 いかがでしたでしょうか。
 この日初めてお会いしたにもかかわらず、明るく楽しげに様々な話をしてくれた伊藤さ
 ん。彼女の強さは、持ち味であるスピードはもちろん、「滑りを楽しむ」というスタン
 スからきていることを実感しました。12月12日(土)には、フィンランドにてワールド
 カップが開幕。勢いに乗る彼女の更なる活躍に期待です。



▼編集後記▼

 今回は、12月1日(火)、トヨタ自動車硬式野球部の監督に就任された、桑原大輔さん
 (1997年産業社会学部卒業・岐阜県出身)
をご紹介します。
 
 岐阜商業高等学校ご在学中にスカウトを受け、立命館大学入学と同時に硬式野球部へ入
 部。厳しくも充実した日々を送り、4回生では春のリーグ優勝をご経験。また、チーム
 の副キャプテンを務められ、同級生で当時キャプテンだった中村秀典さん(現在、立命
 館大学硬式野球部助監督)とは、互いに熱い議論を交わし、切磋琢磨した思い出もある
 そうです。

 卒業後は、トヨタ自動車硬式野球部の選手として、社会人野球でご活躍。日本選手権大
 会を最後に、30歳で引退されました。その後もチームのサポートに尽力し続けられ、昨
 年1月には硬式野球部副部長に、そして今回、監督ご就任に至りました。

 今後の抱負を伺うと、「明るく活気あるチームにしていきたい。また、"大人の集団"と
 して、選手一人ひとりが人として日々成長することを大切に、精進していきたい」と話
 してくださいました。

 社会人野球日本一を目指し、桑原新監督率いる新生・トヨタ自動車硬式野球部は新たな
 スタートを切りました。まずは来年5月の都市対抗野球大会優勝に向けて、気合十分の
 様子です。今後の活躍に、どうぞご期待ください。

 (立命館CLUB事務局 井坂)

▼第86号読者プレゼント▼

 今回は、「クリアファイル(アート・リサーチセンター 浮世絵コレクション)&ボー
 ルペン セット」を2名様
にプレゼントします。是非ご応募ください。

  
 
 プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
 なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:12/21(月)>

 【パソコンの方はコチラ】

 【携帯電話の方はコチラ】
 
 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、立命館CLUB事務
  局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼第85号読プレ当選発表▼

 多数のご応募ありがとうございました。
 第85号の読者プレゼント当選者の発表です。 
 プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

 ★★★★★★★★★★★★★★★
 ★・キャチさん  (愛知県)★
 ★・ふるさんさん (岐阜県)★
 ★・R-Junさん  (群馬県) ★
 ★・井上 典光さん(大阪府)  ★
 ★・吉田 美和さん(宮城県)  ★
 ★★★★★★★★★★★★★★★

 次回のご応募もお待ちしています。

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 次回配信予定は12月25日(金)です。お楽しみに。
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