最新号・バックナンバー
立命館CLUB 【VOL.110】
2017年01月13日
立命館CLUB【VOL.110】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━VOL.110━━━■□■ 2017.1.13 立命館CLUB-立命館の“今”を届けるメールマガジン-
■□■ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
立命館CLUB会員の皆様、こんにちは。
お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか。立命館CLUBは、本年も皆様に
「立命館の“今”」をお届けしてまいります。引き続き、ご愛読くださいますよう
お願いいたします。
さて、昨年末、嬉しいニュースが届きました。12月30日(金)富士山女子駅伝で
立命館大学女子陸上競技部は、見事4連覇に輝きました!その活躍をテレビでご覧
くださった方々も多くいらっしゃるのではないでしょうか。序盤苦しい場面があった
ものの、最終的にはチームの総合力で優勝することができました。詳細は学園ニュー
スにてお知らせします。女子陸上競技部の皆さん、おめでとうございます!
(写真提供:月刊陸上競技)
1月3日(火)には京都市の八坂神社にて、新春恒例の「かるた始め式」が行われ
ました。優雅な平安装束を身にまとったかるた姫や子供たちなど12名が、百人一首の
札を取り合う「初手合わせ」を奉納しました。立命館大学かるた会の石坂詩織さん
(産業社会学部・2回生)が「かるた姫」を務めました。
それでは、今号も学生や教職員の情報満載でお届けします。
読者プレゼントは、
「立命館大学オリジナルのクリアファイル・フリクションボールペン」です。
応募方法は最後にお知らせします。それではお楽しみください。
▼学園ニュース▼
──────────────────────────────────――――【1】女子陸上競技部が「2016富士山女子駅伝」で4連覇を達成
12月30日(金)、静岡県富士山麓にて、「2016全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子
駅伝)」 が開催され、女子陸上競技部が見事4連覇を達成しました。1区・2区で
トップグループの位置をキープ、3区・4区で区間賞を獲得する走りで単独トップへ。
以降は、最後まで各選手が安定した走りで首位を守り、そのままゴールしました。
10月の「全日本大学女子駅伝(杜の都駅伝)」での悔しさをバネに、チームが一丸と
なり力強い走りでタスキをつなぎ、日本一を奪還しました。
1区:佐藤成葉選手(経済学部1回生)
2区:菅野七虹選手(経済学部4回生)
3区:大森菜月選手(スポーツ健康科学部4回生)
4区:池内彩乃選手(経済学部4回生)
5区:和田優香里選手(スポーツ健康科学部3回生)
6区:園田聖子選手(経済学部4回生)
7区:松本彩花選手(スポーツ健康科学部3回生)
(写真提供/月刊陸上競技)
──────────────────────────────────――――
【2】将棋研究会が「第45回学生王将戦」・「第47回学生王座戦」で優勝
12月23日(金)~27日(火)、三重北勢地場産業振興センターにて、「第45回学生
王将戦」・「第47回学生王座戦」が開催され、個人チャンピオンを決める「第45回
学生王将戦」では長森優作さん(産業社会学部2回生)が見事優勝、団体の「第47回
学生王座戦」においても、立命館が2年ぶり9回目の優勝を果たしました。長森さんは
全大学で唯一の全勝賞も獲得しました。
●将棋研究会主将の阿部俊貴さん(理工学部3回生)のコメント
チーム、個人ともに予定どおりにいかない王座戦でした。本音で話せるチームになれ
て、選手全員が出場して、全員で掴んだ優勝です。
●学生王将戦で優勝した長森優作さん(産業社会学部2回生)のコメント
今まで学生大会であまり活躍できていませんでした。今大会は絶対に優勝するという
強い気持ちで臨んだので、達成できて良かったです。
──────────────────────────────────――――
【3】囲碁研究部が「第60回全日本大学囲碁選手権」で準優勝
12月23日(金)~26日(月)、東京・日本棋院本院にて、「第60回全日本大学囲碁
選手権」が開催され、囲碁研究部が準優勝を果たしました。各大学5名による団体戦で
全国8地区の代表校が日本一の座をかけて戦いました。立命館大学は2連覇を目指し
ましたが、準優勝(優勝は早稲田大学)という結果となりました。
──────────────────────────────────――――
【4】立命館大学と草津市・滋賀銀行の三者による包括連携に関する協定を締結
立命館大学と草津市・滋賀銀行は、地域経済の活性化に向けた取り組みを推進する
ことを目的に包括協定を締結しました。今回の協定締結を機に、三者が保有する人的・
物的・知的資源を有効に活用しながら、地域・企業が抱える課題解決や雇用の促進や
人材育成について情報の共有や各種マッチングなどの取り組みを展開し、地域活性
化やまちづくりの推進を図ります。
●吉田美喜夫・立命館大学長のコメント
公私協力のもと、1994年にびわこ・くさつキャンパスを開設し20年以上が経過しま
した。草津市と本学は、2003年に連携協力に関する協定を締結し、様々な取り組みや
連携を深めてまいりました。今次の滋賀銀行様を加えた三者協定締結により、更に
連携の加速化・充実化を進めます。
──────────────────────
その他学園ニュースはコチラ≫
──────────────────────
▼EVENT(公開講座)▼
掲載しているイベントや公開講座は、天候や諸事情により、延期または中止になる場合があります。問い合わせ先やイベントホームページをご確認ください。
──────────────────────────────────────
【1】[@京都][無料][要事前申込]
医食同源シンポジウム「医食同源と生物進化」
世界的に有名な料理人の村田吉弘先生をお招きし、食と健康の観点からのご講演
いただきます。さらに、大学・研究所の先生方をお招きし、生薬や薬膳に関して
一般の方にも分かりやすくご講義いただきます。
[日 時]1月20日(金)13:00~17:30
13:05~13:55 講演1「日本料理とは何か」
講師:菊乃井主人 村田吉弘先生
13:55~14:35 講演2「ゲノムからみた日本の食」
講師:国立遺伝学研究所 有田正規先生
14:35~15:15 講演3「自然の『気』と薬用植物」
講師:立命館大学薬学部 田中謙先生
15:30~16:10 講演4「『特定保健用食品』と『機能性表示食品』の
はなし」
講師:近畿大学薬学総合研究所 森川敏生先生
16:10~16:50 講演5「薬用植物の分類と変遷」
講師:東京薬科大学薬学部 三宅克典先生
16:50~17:30 講演6「生薬のその『効能』って本当なの?」
講師:名古屋市立大学薬学部 牧野利明先生
[場 所]キャンパスプラザ京都(京都市下京区西洞院通塩小路下る東塩小路町939)
4階 第2講義室
[参加費]無料(定員:250名)
[その他]申込締切:1月19日(木)まで(先着順受付)
お申込みフォームはコチラ≫
詳細はコチラ≫
──────────────────────────────────────
【2】[@大阪][無料][要事前申込]
経営戦略フォーラム 「ダイバーシティとインクルージョン~経営人材の育成~」
日本の国際競争力の低下が懸念されているなか、企業においては多様な人材の能力を
引き出し、個性を活かす仕組みの構築が喫緊の課題となっています。本フォーラム
では、ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(一体性)の観点から、グロー
バルビジネスを創造するための経営人材養成のあり方に迫ります。
[日 時]1月21日(土)13:30~(開場13:00)
13:35~14:15 基調講演
「女性活躍に向けたSCREENグループの取り組み」
講師:沖勝登志氏(株式会社SCREENホールディングス
常務取締役 経営戦略担当)
14:20~15:00 基調講演
「次世代経営人材の作り方-不確実性の時代を乗り切る-」
講師:淡輪敬三氏(元タワーズワトソン会長、
株式会社キトー社外取締役ほか)
15:10~16:50 パネルディスカッション
【パネリスト】
日置政克氏(コマツ顧問、THK株式会社社外取締役ほか)
寺川尚人氏(株式会社Indigo Blue代表取締役、
パナホーム株式会社社外取締役)
南和気氏(SAPジャパン株式会社 人事人財ソリューション
部長)
【モデレータ】
増山美佳氏 (元エゴンゼンダーパートナー)
[場 所]大阪いばらきキャンパス 立命館いばらきフューチャープラザ1階
カンファレンスホール
[参加費]無料(定員:70名)
[その他]申込締切:1月20日(金)12:00まで(先着順受付)
お申込みフォームはコチラ≫
詳細はコチラ≫
──────────────────────────────────────
【3】[@滋賀][無料][要事前申込]
立命館大学VLSIセンター×ロボティクス研究センターシンポジウム
『FIELD ROBOTICS~次世代技術の新展開を目指して』
「フィールドロボティクス」とは、自動運転やドローン・農業・林業・漁業ロボット
・水中ロボット・建設ロボット・インフラ点検ロボットなど、次世代を担う将来性
ある技術です。特別講演にて、ボティクス分野の世界的権威であり、「第32回京都
賞」を受賞されたカーネギーメロン大学の金出武雄教授をお迎えし、フィールドロボ
ティクスの将来像を語っていただきます。
[日 時]1月27日(金)13:00~
特別講演「フィールドロボティクスに期待する」
金出武雄氏(カーネギーメロン大学ワイタカー記念全学教授・
理化学研究所 革新知能統合研究センター特別顧問)
[場 所]びわこ・くさつキャンパス プリズムホール
[入場料]無料(定員:900名)
[その他]※申込締切が1月13日(金)となっておりますが、現在、まだお席に若干
の余裕がございます。1月13日(金)以降でもお申し込みいただけます
が、先着順で受付、定員になり次第、締め切らせていただきますので、
ご了承ください。
詳細はコチラ≫
──────────────────────────────────────
【4】[@兵庫][有料][要事前申込]
第3回 姫路漢字探検隊 「動物園で漢字と出会う」
[日 時]2月18日(土)
第1部 10:00~12:00(定員50名)
第2部 14:00~16:00(定員50名)
[場 所]姫路市立動物園(兵庫県姫路市本町68番地 姫路城東側)
[参加費]500円 ※動物園入園料別
[その他]※先着順での受付となります。
※未就学児が参加する場合は、ご相談ください。
お申込みフォームはコチラ≫
──────────────────────────
その他の公開講座はコチラ≫
──────────────────────────
▼EVENT(スポーツ/学芸)▼
──────────────────────────────────────【1】[@京都][無料][申込不要]
女子陸上競技部 「皇后杯 第35回全国女子駅伝」
新春の都大路を駆け抜ける華やかな女子駅伝です。
立命館大学の女子陸上競技部のメンバーも各都道府県代表として出場します。
[日 時]1月15日(日)12:30スタート
[場 所]スタート・フィニッシュ:京都市西京極総合運動公園陸上競技場
(京都市右京区西京極新明町)
<TV放送予定>
◆NHK総合 1月15日(日)12:15~15:10
詳細はコチラ≫
──────────────────────────────────────
【2】[@東京][有料][申込不要]
卓球部 「天皇杯・皇后杯 平成28年度全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの
部)」
今年度の個人日本一を決定する、国内最高峰の大会です。
[日 時]1月16日(月)~ 1月22日(日)
[場 所]東京体育館 メインアリーナ(渋谷区千駄ヶ谷1-17-1)
[入場料]※観覧日・座席により異なりますので、リンク先をご確認ください。
詳細はコチラ≫
──────────────────────────────────────
【3】[@京都][有料][申込不要]
和太鼓ドン 「第18回自主公演」
今回の公演のテーマは「感動」です。成果が認められた時、そこに辿り着くまで諦め
ずに頑張ってきた自分自身に感動したこと、その感動を見に来てくださった方々にも
味わっていただく公演です。
[日 時]2月26日(日)15:45開演(15:00開場)
[場 所]京都市西文化会館ウエスティ(京都市西京区上桂森下町31番地の1)
[入場料]一般:1,000円 学生:500円
[その他]※当日券は数に限りがございますので、なるべく前売り券をお買い
求めください。
詳細はコチラ≫
──────────────────────────
その他のイベントはコチラ≫
──────────────────────────
▼輝く学生インタビュー▼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第82回 輝く学生インタビュー
「私にも作ってほしい~!」が作品づくりの原動力
陶芸部
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介して
いきます。今回ご紹介するのは、陶芸部の豊島綾乃さん(文学部3回生・奈良県出身)
・高野有生さん(文学部2回生・兵庫県出身)です。
陶芸の魅力や小学生との交流などについて伺いました。
(左:高野さん・右:豊島さん)
Q.陶芸部のメンバー構成、活動場所を教えてください。
豊島さん:4回生5名・3回生7名・2回生7名・1回生12名の31名で活動しています。
活動場所は、衣笠キャンパスにあるアトリエ棟です。美術研究部と一緒に使って
います。ろくろや電気窯の設備も整っています。
Q.陶芸部に興味を持ったきっかけを教えてください。
豊島さん:新歓祭典でたまたまチラシをもらい、陶芸部があることを初めて知り
ました。とりあえず見学に行ってみようと思い訪ねてみました。ろくろの体験が
あまりにも楽しくて入部を決めました。
高野さん:小学生の頃から物作りが好きだったこともあり、大学では何かを制作する
部活に入ろうと漠然と考えていました。私も新歓祭典のときに陶芸部のチラシを
見つけ、思いきって見学に行きました。初めての陶芸体験でしたがすごく面白く、
部の雰囲気も楽しく感じ、入部を決めました。
(写真左)デザインを考えながら、てびねりでの制作風景
(写真右)集中してろくろを回します
Q.作品の制作や展示会など年間スケジュールを教えてください。
豊島さん:月曜日~金曜日、個人での制作が中心です。特に活動時間は決めておらず、
授業の空き時間などに展示会に向けての作品作りをしています。合宿は5月と8月に
しています。常温粘土で制作した作品を、焚き火の周りに並べて焼くという古代から
続く焼き方を体験することから5月の合宿は「野焼き合宿」とよんでいます。縄文
土器を作ることをイメージしてもらうと分かりやすいと思います。野焼きには、ある
程度の広さに加え、安全も確保しなければいけませんので、ここ数年は京北町にある
キャンプ場をお借りしています。また8月には一週間、滋賀県信楽市の窯元をお借り
して「夏合宿」を行っています。
高野さん:展示会は6月に前期展、10月に1・2回生のみの新人展、12月に後期展を開催
しています。学園祭では陶器市も開催していて、100円~500円程度の価格で茶碗や皿
などを販売しています。そのほか年2回、地域の小学校で陶芸教室を開催し、小学生
との交流も行っています。
(写真右)平井嘉一郎記念図書館を建設する際に出てきた土「立命館土」を使った作品
Q.夏合宿では窯元をお借りしていると伺いました。火の番なども皆さんが
されるのでしょうか。
豊島さん:夏合宿は登り窯を使わせていただいています。薪から火を起こし、当番で
火の番もしています。真夏に長袖に軍手で、まず1200度まで窯の温度を上げます。
そこから数百度を保たないといけないので、焼いている3日間はシフトを組んで火の
管理をします。私は今年の夏合宿で12時間連続火の管理をしていました。さすがに
ヘトヘトになりましたが、終わってみると貴重な体験だったと思います。
高野さん:窯に並べて火入れをした後、自分の担当時間でないときも心配になり、
様子を見に行くことが多かったです。ちゃんと焼きあがるのか、ずっとハラハラして
いました。窯元の方も様子を見に来てくださり、陶芸の話や作品へのアドバイス
などもいただきました。プロの方の話を伺うことも楽しく、夏合宿はたくさんの
ことを吸収できる時間だと思います。
夜通し火の番をして窯の温度をあげていきます
Q.小学校での陶芸教室について教えてください。
豊島さん:始めたきっかけについて、先輩たちから詳しく聞いたことはありませんが、
代々続いている行事で、毎年7月と2月もしくは3月に衣笠小学校と金閣寺小学校で陶芸
教室を開催しています。湯のみやお皿、小さな置物を作りながら小学生たちと交流
しています。
高野さん:小学生の方が想像力が豊かで、作品のアイデアに驚かされることがあり
ます。なかにはとても器用で部員顔負けの作品を作ってしまう子もいます。
リピーター率も高く、昨年よりもしっかりとした作品を作る子どもたちを見ると、
成長を感じ嬉しくなります。
陶芸教室で作られた作品は、立命館大学陶芸部の電気窯で焼かれて完成
Q.お二人が初めて作った作品を教えてください。
豊島さん:私の初作品は湯のみで、今も自宅で使っています。ろくろの使い方や
成型の仕方は先輩から教えてもらい、思考錯誤しながら作りあげた作品ですが、今
見ると「よくこんなん作ったな」と思うくらい下手な作品です。入部当初は「これを
作りたい」と思っても、まったく形にならず悔しい思いもしましたが、3回生になった
頃からはイメージ通り作れるようになってきたと感じています。湯のみを使う
たびに、少しずつ自分の理想に近づいてきたように思います。
高野さん:私は小鉢を作りました。ろくろを回すときに何度も失敗し、やっとでき
あがった作品です。しかし色づけが思い通りにならず、悔しい作品になりました。
この作品は持ち帰らず部室に飾っています(笑)。私も2回生になり作ることができる
器の幅が広がったと感じています。釉薬という色づけに使うものも最初は勘で塗って
いました。もちろん色の目安はつきますが、少し濃くなってしまうだけで仕上がりの
濃淡が大きく変わりますし、窯の調子によっても変わります。最近やっと、焼き
あがりが楽しみになってきました。
Q.デザインはどのように考えていますか?
豊島さん:器の本などを見て「こういうかんじのものが欲しい」と思って作り始める
ことが多いです。また、手作りの陶器を販売しているお店に行って、形や色のつけ方
など研究しています。
高野さん:私も本やお店で見た器を真似て作ります。また、先輩が作っている器を見て
「この形が格好いい」と感じたものに、できる限り近づけるように挑戦します。
時には何も考えずに、とりあえずろくろを回してみるということもあります。そういう
ときに、最高の作品ができることもあり、陶芸は奥深いと感じています。
豊島さん:ご飯を食べに行くと、ついついお皿の裏側を見てしまうというのが、陶芸
部に入ってからの習慣になりました。器全体のデザインも見ますが、高台という器の
足の部分に作者のサインが入っていることもあり、どなたが作っているのかを知る
ことも楽しみのひとつになってきました。
(写真右)器だけでなくオブジェの製作をするメンバーもいます
(写真左)前期展には野焼き合宿で焼かれた作品も展示
Q.ろくろに向き合うときの心構えや集中方法などあれば教えてください。
高野さん:あまり余計なことを考えないようにしています。アトリエ棟には談話
スペースもあり、メンバーと話しが盛り上がることもあります。しかし、ろくろの
前に座ると心を落ち着かせて集中するように心がけています。私の場合、ろくろを
回しているときに少しでも違うことを考えてしまうとすぐに形が歪んでしまうので、
オンとオフの切り替えをしっかりとするようにしています。
豊島さん:私は高野さんと真逆で、音楽を聴きながらろくろを回していることが多い
です。静かに集中するよりも音楽を聴いているほうが、ある程度リラックスする
こともでき私には向いているようです。声は出しませんが、音楽に合わせて歌って
いるときもあります。
ろくろも定期的に回し、感覚が鈍らないようにしています
Q.作品作りのポイントやこだわりを教えてください。
高野さん:「自分が使いたいものを作る」です。これは私に限ったことではなく、
ほかのメンバーも同じ考えの人が多いと思います。湯のみや茶碗など毎日使うものは
自宅でも使えますし、友達にもプレゼントしやすいです。お皿やコップなどをプレ
ゼントすると、とても喜んでくれます。また、友人たちと家でご飯を食べるときに
「これは私が作ったお皿」と言いながら料理を出すと、「私にも作ってほしい~」と
リクエストしてもらえるのが、とても嬉しいです。
豊島さん:食器は毎日使えるので、友人や家族はとても喜んでくれます。以前、学園
祭の陶器市で買われた器を使ってくださっていた方から「器を割ってしまったから、
また新しいものを買いたいのですが・・・」という問い合わせをいただきました。
長く大切に使っていただいていたことに感動するとともに、ご縁がまた繋がった
ことが嬉しかったです。
Q.陶芸を通して成長したこと、転機となったことを教えてください。
豊島さん:私はこの一年間、部長を務めました。なかでも夏合宿が一番大変でしたが、
自分自身の成長を感じることができました。合宿前は、運営をスムーズにするため
にはどうすればいいのか、作品をちゃんと焼くためには何をしないといけないのかと、
悩み事ばかりでした。しかし、終わってみるとメンバーがしっかり支えてくれていた
ことを実感しました。私自身、楽しかった思い出しかありません。
高野さん:ろくろの使い方などは、先輩から後輩に教えます。最初は「すべてが
初めて」で、先輩からのアドバイス通りやっているつもりでも、うまく形にならない
ことが多かったです。「もっと分かりやすく言ってほしい!」と思ったこともあり
ましたが、いざ私自身が先輩として教える立場になったとき、自分のやり方を言葉で
表すことの難しさを実感しました。陶芸部は先輩・後輩の仲も良く、質問しやすい
雰囲気も気に入っています。後輩に教えることで、自分では気づかなかった作品の
良さを気づかせてもらうこともあり、日々精進だと思います。
(写真左)野焼き合宿の様子
(写真右)野焼き用の作品は縄文粘土を使い制作
Q.休日の過ごし方を教えてください。
豊島さん:趣味は読書です。通学時間が片道2時間かかるため、ちょうどいい読書
タイムになっています。今流行の「聖地巡礼」ではないですが、京都を舞台にした
作品を読み、実際に訪れることもあります。作家の森登美彦さんの小説を読み大文字
山(如意ヶ嶽)にも登りました。本の世界観を実際に体験すると、同じ眺めができて
楽しかったです。また、私は読書を始めると、2~3時間ずっと読んでいるタイプで、
最近では新書にはまっています。古本屋さんだと、百円程度で売っているので、気に
なったタイトルの本などを大量に買って読んでいます。
高野さん:街に出かけたり旅行したりと、休みの日は外出することが多いと思い
ます。地元の美味しいものを食べて、風景を見てリフレッシュしています。しかし、
陶芸部に入ってからは器に目がいくことが多く、雑貨屋さんを巡ることも楽しみの
ひとつになりました。
Q.今後の目標・挑戦したいことを教えてください。
豊島さん:「この1年どのような作品を作ろうかな」と悩むよりも、ひとつでも多くの
作品を作り、もっともっと上達したいと思います。また、以前は他大学との交流も
あったようですが、今は途絶えています。私の代で復活するのは難しいかもしれ
ませんが、他大学との交流も復活させたいと考えています。
高野さん:個人的な目標は技術の向上。陶芸部としては、学外でも陶器市を開催
したいですね。京都市は手作り市が多く開催されているので、定期的に出展したいと
考えています。より多くの方々に立命館大学陶芸部の器を知ってもらいたいですし、
陶芸が好きな方々との交流もしてみたいと思っています。
「冬の陶器市」。多くの方々がオンリーワンの器を探していました
~~~
いかがでしたでしょうか。
「土をこねるときには必ず水が必要なため、特に冬場は手先が冷えます。作品を作り
たいけれど、水は冷たいし・・・と、土をこねる前はしばらく葛藤が続きます・・・」
と、本音も語ってくださいました。「毎日使うものだからこそ、使う方々のことを
思い、イメージした作品に近づけようと日々研究」というお二人。今から6月の前期
展が楽しみです。
▼編集後記▼
競技かるたの名人位戦は、毎年1月に滋賀県大津市の近江神社で行われる競技かるたの最高峰です。今回は、熱戦の末に名人戦2連覇を達成した、川﨑文義さん(文学部
2011年卒・福井県出身)にお話しを伺いました。
―名人戦を終え、現在の心境はどうですか?
周りの方々が喜んでいる姿を見て、じわじわと喜びが広がってきています。対戦
相手は同じ福井県在住で練習相手でもあるので、長所や弱点などお互いの手の内は
全て分かっていました。勝った瞬間は喜びよりも「やっと終わった」と、正直ほっと
しました。
―「競技かるた」に興味を持たれたきっかけを教えてください。
きっかけは、小学1年生から通い始めた「かるた教室」です。福井県は競技かるたが
盛んで 「かるた王国」とも呼ばれています。そのため子どもたちは、小学校に入学
後は自然と「かるた教室」へ通い始めます。私はそこで勝つ喜びや負ける悔しさ
などの経験を重ね、0.1秒を争う競技かるたの楽しさを発見しました。
―これからの目標を教えてください。
今回の名人戦では、自分なりの課題も見つかりました。その課題を解決し、さらに
強くなりたいと思います。また「名人とはどうあるべきか。防衛するためには何が
必要か」といったことを常に自らに問いながら、来年の名人戦連覇も目指したいと
思います。
~~~
「名人となった昨年からは、しぐさや話し方など日常生活の行動にも気をつける
ようになりました」とおっしゃっていた川﨑さん。技術の向上だけでなく、理想と
する「名人」に近づこうとしているように感じました。これからの活躍もますます
楽しみになりました。
(立命館CLUB事務局 坂東)
▼第110号読者プレゼント▼
今回は、「立命館大学オリジナルのクリアファイル・フリクションボールペン」をセットで5名様にプレゼントします。是非ご応募ください。
プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。
<応募締切:1/23(月)>
【パソコンの方はコチラ】
【携帯電話の方はコチラ】
※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。
応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
応募必要事項
(1)名前: (2)プレゼント送付先住所:
(3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
(5)プレゼント発表時の氏名公開:可 否
(否の場合はイニシャルで表記いたします。
ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)
▼109号読プレ当選発表▼
多数のご応募ありがとうございました。109号の読者プレゼント当選者の発表です。
プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。
★★★★★★★★★★★★★★★★★
★・さっちゃんママさん(福岡県)★
★・じょうさん (兵庫県)★
★★★★★★★★★★★★★★★★★
次回のご応募もお待ちしています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
次回配信予定は1月27日(金)です。お楽しみに。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆バックナンバー
https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/
◆立命館CLUBホームページ
https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/
◆立命館大学ホームページ
https://www.ritsumei.ac.jp/
◆配信先の変更・解除
https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-meljr-a849c83c0a4b477a2a6d631dde627b21
[注意]
※リンク先は、時間の経過と共に変更・消去されることがあります。
ご了承ください。
※メールマガジンを転載、その他の利用によって生じる事象につい
て、立命館大学では一切の責任を持ちません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■ 発行:立命館大学立命館CLUB事務局
■■ 〒604-8520京都市中京区西ノ京朱雀町1番地
■■ TEL:075-813-8118
■■ FAX:075-813-8119
■■ ご意見、お問い合わせなどは、下記までお願いいたします。
■■ メール rclub@st.ritsumei.ac.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━