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立命館CLUB 【VOL.41】
2014年01月10日
立命館CLUB 【VOL.41】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━VOL.41━━■□ 2014.1.10
□■ 立命館CLUB-立命館の“今”を届けるメールマガジン-
■□ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/
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立命館CLUB会員の皆様、こんにちは。
立命館CLUBは、本年も「立命館の“今”」を皆様に届けてまいり
ます。引き続きご愛読よろしくお願いいたします。
昨年末の「2013富士山女子駅伝(全日本女子選抜駅伝競走)」では
本学女子陸上競技部が優勝を果たしました。高低差が170m、激しい
アップダウンを繰り返す女子駅伝史上最も過酷と言われたコースで
1度も首位を譲らず、快勝した彼女たちに大きな拍手を送りたいと
思います。
体を動かすだけがスポーツではありません。「脳のスポーツ」と
言われる珠算でも嬉しいニュースが届きました。
昨年12月、珠算部は全国最大規模の「全国珠算競技大会 そろばん
クリスマスカップ2013」に出場、フラッシュ暗算競技で河野さん
が優勝、団体総合競技でも2連覇を果たしました。
さて1月は、街中や電車の広告で「入試」の文字が多く見られる
季節です。本学も1月6日(月)から一般入学試験の出願受付を開始
しました。
入試情報サイト「リッツネット」では最新の志願者数の公開・ス
マートフォンアプリの紹介・インターネット出願の受付など様々
なトピックを用意しています。ぜひご覧ください。
受験生のための入試情報サイト「リッツネット」はコチラ≫
http://ritsnet.ritsumei.jp
今号も学生や教職員の情報満載でお届けしたいと思います。
読者プレゼントは、「西園寺公望セット」です。
応募方法は最後にお知らせします。お見逃しなく。
それでは最後までお楽しみください。
▼学園ニュース▼
【1】初開催の富士山女子駅伝で、女子陸上競技部が初代女王に輝く!12月23日(月・祝)、初の開催となる「2013富士山女子駅伝(全
日本女子選抜駅伝競走)」にて、女子陸上競技部が優勝を果たし、
初代女王に輝きました。本大会は、2009年まで関東で開催されて
いた「全日本大学女子選抜駅伝競走」が、静岡県を舞台とする
「富士山女子駅伝」としてリニューアルされました。
レースは1区の菅野七虹選手(経営学部1回生)が首位に立ったと
ころから、力強い走りで首位を明け渡すことなく、最終7区の藪下
明音選手(経営学部4回生)が2位に2分10秒の差をつけてゴール
テープを切りました。
浅井明輝監督は、「沿道をはじめとした多くの皆さんの応援が選
手たちの力になりました。感謝申し上げます。そして、選手・ス
タッフ全員が協力して優勝を勝ち取ることができました」と喜び
と感謝の言葉を述べました。
詳細はコチラ≫
http://www.ritsumei.jp/news/detail_j/topics/12476/year/2013/publish/1
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【2】福島県と連携協力に関する協定を締結
「ふくしまとはじめよう。京都・立命館」を開催
12月20日(金)、学校法人立命館は福島県と相互に協力し、地域
社会の発展と人材育成に寄与することを目的に連携協力に関する
協定を締結しました。
当日は、協定締結を記念して衣笠キャンパスにおいて様々な企画
を実施しました。
昼休みには、立命館大学の学生ボランティア団体・そよかぜ届け
隊の学生がマミーすいとん400食を来場者にふるまいました。
協定締結式において内堀副知事からは、「風化と風評が課題と
なっているなか、立命館が県の情報発信に連携・協力いただく
ことは本当に心強い」と期待が述べられました。
さらに、中央広場には「会津絵ろうそく」が約1400本並べられ、
幻想的な雰囲気が辺りに漂いました。この絵ろうそくの風除けに
は、立命館の学生や来場者から福島へのメッセージが書かれました。
http://www.ritsumei.jp/news/detail_j/topics/12474/year/2013
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【3】「理系女子的 学び方、働き方、暮らし方」を開催
12月21日(土)、「理系女子的 学び方、働き方、暮らし方」を
開催、120名を超える理系女子の大学生・高校生・父母などが参加
しました。
基調講演では、パナソニック株式会社R&D本部先端研究所グループ
マネージャーの山田由佳氏による講演が行われ、理系に進んだ
きっかけ・研究のやりがいなどについてお話くださいました。
その後、3名の立命館OGを交えてのパネルディスカッションが行わ
れ、大学の研究内容・就職活動・研究開発の魅力など様々な話題
で盛り上がりました。
最後にコーディネーターの伊坂教授が「日本において理系の女性
が活躍する場が広がっている、それは、理系女子の皆さんがこれ
まで活躍されてきたからこそ」と彼女たちの奮闘を讃えました。
詳細はコチラ≫
http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/12481/date/12/year/2013
RS WEBでは文理を問わず、キャリア特集を組んでいます。大学
での経験をきっかけに思い描いたキャリアについて、学生の話が
まとめられています。ぜひご覧ください。
RS WEB 「DESIGN YOUR CAREER!」
https://www.ritsumei.ac.jp/rs/category/imaritsu/131224/
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【4】「第10回関西・関東10私大産学連携フォーラム」を開催
12月13日(金)、朱雀キャンパスにおいて、関西と関東の10私大(※)
主催による「第10回関西・関東10私大産学連携フォーラム」を開催
しました。会場には全国から180名の方々が集まりました。
今回は「異分野融合と産学連携」をテーマに、各大学の成果や課題、
取り組み事例が報告され、企業・公的機関・大学のそれぞれの立場
から意見交換しました。
株式会社神戸製鋼所代表取締役会長の佐藤廣士氏による基調講演や
パネルディスカッションなど、これからの異分野融合に求められる
施策や人材について意見が交わされました。
最後に村上副総長は「危機感を持って社会貢献に取り組まなければ、
急激な高齢化が進む日本が生き残ることはできません。危機感を
共有できる視点を大事にしていきたいと思います」と閉会の挨拶
を述べました。
※関西…関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学
関東…慶應義塾大学・中央大学・東京電気大学・日本大学・
明治大学・早稲田大学
詳細はコチラ≫
http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/12470/date/12/year/2013
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その他学園ニュースはコチラ≫
(学園HEADLINE NEWS)
http://www.ritsumei.jp/news/index_j.html?year=2014
(学園PICK UP)
http://www.ritsumei.jp/pickup/index_j.html?date=1&year=2014
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▼EVENT(公開講座)▼
掲載しているイベントや公開講座は、天候や諸事情により、延期または中止になる場合があります。問い合わせ先やイベントホー
ムページをご確認ください。
※[要事前申込]の場合は、各問い合わせ先にご連絡ください。
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【1】[@京都][無料][要事前申込]
耐震シンポジウム
「地震とともに生きる~世界に学び、京都のまちを次の世代へ~」
地震に対する備えとしての「事前対策」と「災害応急対策」を
一連のものと捉え,地域防災について改めて考えていただくため
のシンポジウムを開催します。
[日 時]1月18日(土) 14:00~17:30 (開場13:30)
[場 所]立命館朱雀キャンパス 大会議室(ホール)
[内 容]
▼基調講演:
1.世界の震災現場から京都における震災を考える
講師:坂 茂(建築家、京都造形芸術大学教授)
2.地震を正しく恐れる~京都における地震とその備えとは~
講師 土岐 憲三(立命館大学教授)
▼パネルディスカッション:
「京都において地震とともにいきる
~京都のまちを次の世代に受け継ぐために~」
▼パネリスト:坂 茂(建築家、京都造形芸術大学教授)
土岐 憲三(立命館大学教授)
木村 忠紀(京都府建築工業協同組合理事長,
京都市耐震改修促進ネットワーク会議)
西澤 亨(京都市都市計画局建築技術担当局長)
▼コーディネーター:森迫 清貴(京都工芸繊維大学理事・副学長)
[受講料]無料
[定 員]450名
[申込方法]1月16日(木)までに京都いつでもコールへ、
電話・FAX、またはHPからお申し込みください
京都いつでもコール(8:00~21:00)
TEL:075-661-3755 FAX:075-661-5855
HP:http://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000012821.html
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【2】[@大阪][無料][要事前申込]
立命館大学医療経営研究センター主催
介護経営シンポジウム
「介護キャリア段位制度創設の背景・意義・展望」
介護需要の増大に的確に対応していくための介護人材の確保と
質の確保を目的とした「介護キャリア段位制度」が、平成24年度
からスタートしました。本制度の創設の背景・必要性・今後の展開
等について議論するため、制度の政策立案関係者と具体化関係者に
よる基調講演とシンポジウムを企画しました。
[日 時]2月22日(土) 13:30~17:15
[場 所]アクセス梅田フォーラム
[受講料]無料
[申込方法]FAXまたはE-mailにて事務局までお申込みください。
立命館大学医療経営研究センター事務局
FAX:077-561-3955
E-mail:iryou-rc@st.ritsumei.ac.jp
詳細はコチラ≫
https://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/ssrc/iryou/pdf/20140222symposium.pdf
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【3】[@東京][有料][要事前申込]
立命館西園寺塾 第1期 塾生募集
2014年春、立命館大学は、学祖西園寺公望の名を冠した21世紀の
グローバルリーダー育成講座「立命館西園寺塾」を新たに開講し
ます。梅原猛氏と稲盛和夫氏を最高顧問に迎え、塾長は安田喜憲氏
(国際日本文化研究センター名誉教授)が務めます。
講座は「稲盛生き方コース」と「梅原文明コース」の2コースで
約1年に亘り行われます。稲盛生き方コースは「現代社会をどう
見るか~世界の中の日本」、「21 世紀の経営哲学~リーダーと
の闘論」などがテーマです。また、梅原文明コースは「『自然』
から学ぶ日本の未来 」、「『アジア文明』から学ぶ世界の未来」
がテーマとなっています。
[募集人数]25名程度
[出願期間]1月10日(金)~2月7日(金)
興味のある方はぜひ詳細をご覧ください。
詳細はコチラ≫
https://www.ritsumei.ac.jp/saionji-juku/
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その他の公開講座はコチラ≫
https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/event/
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▼EVENT(スポーツ/学芸)▼
【1】 [@東京][無料][申込不要]立命館大学体育会フェンシング部
「第21回JOCジュニア・オリンピック・カップ・フェンシング
大会」兼
「2014年世界ジュニア・カデ・フェンシング選手権大会選考会」
この大会は、将来、オリンピック大会や世界選手権大会等において
活躍できる選手の発掘・育成を目的としています。本学フェンシン
グ部から5名の部員が出場します。
[日 時] 1月10日(金)~13日(月・祝)
[場 所] 駒沢オリンピック公園総合体育館
[入場料] 無料
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【2】[@東京][有料][申込不要]
立命館大学体育会卓球部
「天皇杯・皇后杯 平成25年度全日本卓球選手権大会」
全国各地の厳しい予選を勝ち抜いた精鋭千余名が一堂に会し、個
人日本一を決定する国内最高峰の大会です。シングルス・ダブル
スに部員11名が出場します。日本一を決める本大会でどこまで勝
ち進めるか、ぜひ応援にお越しください。
[日 時] 1月14日(火)~19日(日)
[場 所] 東京体育館
[入場料] 一般:1,500~2,500円 中高生:1,500~2,500円
観覧日によって料金が異なります。前売り券もあります。
入場券の販売・詳細はコチラ≫
http://www.jtta.or.jp/result/2013/alljapan/ippan/13alljapanticket.pdf
──────────────────────────
その他のスポーツ・スケジュールはコチラ≫
https://www.ritsumei.ac.jp/event-sports/sports/schedule.html/
その他のイベント・スケジュールはコチラ≫
https://www.ritsumei.ac.jp/event-sports/event/schedule.html/
▼輝く学生インタビュー▼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第28回 輝く学生インタビュー
「自ら茶道を楽しむことがおもてなしの原点」
立命館大学茶道研究部 第68期部長 佐々木 怜奈さん
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている
学生や団体を紹介していきます。
2014年第1回目にご紹介するのは、立命館大学茶道研究部です。
新春行事の一つといえば、初釜式があります。初釜式とは茶道の
行事の一つで、新春を迎えて初めて行うお茶会で、新しい年を祝い、
幸多き年を祈念する茶道の新年会のようなものです。
そこで、新春にふさわしく茶道研究部に注目してみました。
インタビューに答えてくれたのは、立命館大学茶道研究部
第68期 部長の佐々木 怜奈さん(情報理工学部3回生・三重県出身)
です。
Q:茶道研究部について教えてください。
創部は1943年、今年70期目の新入生を迎えました。私が68期の部長
を務めています。お茶の発祥地・京都ということもあり、創部当時、
立命館には色々な流派の学生が集まっていたそうです。ただ、どの
流派も単独でお茶会を開いたり、部として成立できるだけの人数は
いなかったそうです。そこで、「流派を問わず、お茶をやりたい人
が集まって活動しよう」と呼びかけたのが創部のきっかけと先輩方
から伺っています。
流派の違いは厚い壁であったと思いますが、学生数も少ないなかで、
どうやって茶道を行うのか考えた結果、既存の枠に囚われず、「自
分たちらしい茶道研究部を作りたい」という思いに至ったそうです。
こういった経緯から「流派を問わず、茶道を志す者が共に学ぶ」と
いう部のモットーが生まれました。
それから時間の経過とともに流派も絞られていき、現在は表千家・
裏千家の2流派で行っています。ただし、2流派に限定はしておらず、
それ以外の流派をやりたければ、取り組んでも構いません。
Q:日本には、どのくらいの流派があるのでしょうか。
まず三千家といわれる主要な流派が、表千家・裏千家・武者小路
千家の3つです。これ以外にも、その土地に根付いた流派や武家
茶道など様々な流派が存在しており、全部でいくつあるのか私も
分かりません。
Q:現在の部員の構成について教えてください。
4回生を含めると100名を越える大所帯です。メインに活動してい
る1回生~3回生で約80~90名です。全部員のうち大学から茶道を
始めた人が7~8割を占めます。
4回生は、活動のサポートや指導を行いますが、日常的な活動は
3回生がリードします。今年の勧誘が上手だったのか、1回生が
1番多く40名ほど在籍しています。
オリエンテーション期にブースを出展し、ひと目で茶道研究部と
分かるように男女着物を着用し、チラシ配りにも精を出しました。
また、「百聞は一見にしかず」ということで、実際に部室(茶室)
に誘いお茶とお菓子を振舞って、部の雰囲気や茶道について知って
もらうようにしました。
茶室にきた新入生には、上回生が担当につき、一人ひとりを大切
なお客様としておもてなししました。積極的に話しかけたり、話
を聞き、部活の話題に加えて、学業のことなど雑談も行い、居心
地のいい空間だと思ってもらえるように努めました。その結果、
気が付いたら40人程が入部していました。
お茶室は各キャンパスにあり、普段の練習は別々に行っています。
部員は、どちらのキャンパスの練習にも参加できますので、自分
の流派や学びたい内容に合わせて選択しています。
最近は、留学生が入部するケースも増えてきました。留学期間中
だけですので半年間や1年間の方が多いですが、「日本の文化を
学んで帰りたい」と思うそうです。先日までオーストラリアから
の留学生が1名在籍していましたが、いまはいません。
Q:普段の練習や指導はどのようにされていますか。
まずは、部員を表千家・裏千家、衣笠・BKCと大体1グループ
20名程度の4グループに分けます。この4グループの練習を、キャ
ンパスを代表する副部長と各流派のリーダーである幹部で取りま
とめています。
練習はお茶室を二つに仕切り、先輩・後輩が教えあうのが基本
スタイルです。
ただ、部員が多く、練習に参加できる時間も様々なため、明確な
練習日や時間を定めず、お茶室を平日は常時開放しています。
勉強やアルバイトなどで忙しい部員は、講義の空きコマにお茶室
に来て、個人練習だけして帰ることもあります。
また、茶道「研究部」ですので、お手前の所作に加えて、お茶の
歴史や所作の背景など各自興味のあることについて勉強しています。
お茶に限らず、書道や華道などお茶室の空間に係る他の芸術的な面を
研究していく部員もいます。
表千家・裏千家それぞれの先生が、お稽古をつけてくださる機会も
あります。
部員は基本的に学びたい流派を決めていますが、表千家だから裏千
家の部員と活動してはいけないという決まりはありません。お稽古
も同じ時間・場所で行うこともあります。このため、裏千家のお手
前を表千家の部員が見て学ぶことや、表千家のお茶を裏千家の部員
がいただくこともあります。
Q:2つの流派で運営するうえで、気をつけていることはありますか。
新入部員には、まず流派選択をしてもらいます。すぐに決めてし
まう人もいれば、各流派の作法を体験してから決める人もいます。
どの新入部員も入って1か月以内には自分の流派を決めています。
流派を決めた後、最初の何か月かは自身の選んだ流派の稽古に
励んでもらいますが、そのあたりも新入部員の自主性に任せてい
ますので、表千家に所属しつつ、初期から裏千家の点前を見学し
ている新入部員もいます。仕切りのない同じ空間で活動している
ので、特に意識しなくとも自然に互いの流派の様子がわかります。
Q:茶道研究部の年間スケジュールを教えてください。
普段の練習のほかに部員はじめOB・OG、顧問など大学関係者のみ
をお招きした部内茶会や他団体から依頼を受けて行うお茶会や学
園祭などを含めると月1回はお茶会を開催しています。このなかで
も立命館大学茶道研究部が主催し、一般のお客様をお招きする
「三大茶会」には特に力を入れています。三大茶会の目的は、
私達の活動を外部の方に知っていただくことです。茶道について
知っていただくとともに、立命館のアピールになればと思ってい
ます。開催時期にあわせて春季(5月)・夏季(8月)・秋季茶会
(10月)と呼びます。春と秋は基本的には京都市内で行います。
京都市内の茶室をお持ちのお寺さんや神社さんなどに3回生が交渉
に出向きます。夏は遠征茶会といって、関西圏内から出てお茶会を
開催します。
Q:遠征茶会を行うようになったのはなぜでしょうか。
始まった経緯はわかりませんが、私の解釈としては、「京都を離
れて自分たちがどこまで活動していけるのか」という自分達の修
練の場であるとともに、京都以外にお住いの方に「京都のお茶」
を知っていただく機会を作ることだと思っています。今年は香川
県の高松市で開催しました。
香川県には高松城があり、三千家のうちの一つ武者小路千家が茶
頭として仕えていました。そのため、香川県はお茶が盛んに行わ
れている地域のひとつだそうです。その話をお伺いして、「自分
達と違うお茶文化に触れてみたい」と思い、高松開催を決めました。
ちなみに遠征茶会を行う時は、現地の茶道研究部OB・OGはじめ校
友や父母の方々にもご協力いただいています。その土地でお茶会
を行う時のルールを教えてくださるなど、みなさんから、お力添
えいただき、いつも感謝しています。現在のOB・OG会(読茶会)
の中心メンバーが昭和40年代卒の先輩方ですが、孫の世代くらい
の私達ともお付き合いくださいます。茶道に精通している方々も
大勢いらっしゃり、良き指導もしてくださいます。
Q:今年の遠征茶会は何名くらいの方がお越しになったのでしょうか。
1日で200名を超える方々にお越しいただきました。お客様が集まる
か不安でしたが、下見の際に宣伝のチラシを近隣の方々にお配りす
るなど、3回生を中心に対策を練り地道な努力を重ねた結果が出て
嬉しかったです。また、地元のOB・OGや校友・父母の皆様もたくさ
んお越しいただき感謝しています。
Q:二流派でのお茶会とは、どのように行うのでしょうか。
会場内を区切り、お客様には本席と副席の2席を行っていただきます。
こうすることで、表千家・裏千家の両流派のお手前を味わっていた
だくように工夫しています。
Q:お茶会を行う際に工夫していることを教えてください。
茶道は総合芸術です。お出しするお茶はもちろん場所や空間、
お菓子にもこだわります。
今年のテーマは、「風情あるお茶会」です。そこで、原点に近い
お茶会をしてみようと考え、今年は小間のお茶室がある会場にし
ました。お茶の世界では、お茶室の広さは4畳半を基準にしていま
す。4畳半より小さいお茶室を小間(こま)と言い、大きい場所を
広間と言います。近年は茶道人口が増えたこともあり、広間での
茶会が増えていますが、千利休が「わびさび」の世界観を表すの
に追求したのは、草庵茶室に代表されるような小間でした。そこ
で、いつもより少し小さい空間でお茶を楽しみ、千利休が目指し
た風情を少しでも感じてもらいたいと考えました。
他にも掛け軸を季節に合わせたり、その茶会の趣向(テーマ)や
私たち自身を表した言葉を選ぶこともあります。お茶菓子も時期
や日によって工夫しています。お茶を味わう空間すべてにこだわ
ります。
Q:お茶を立てるのが上達するというのはどういうことなのでしょうか。
これはかなり奥深いです。お茶をたてる手順だけでしたら、長年
習えば誰でも覚えられます。ただし、雰囲気の察し方、間の取り
方はお客様によって異なるため習得は簡単ではありません。お客
様とお茶を立てる亭主が、息を合わせお互いの気持ちを読み合い
ながら一体とならなければいけません。そう考えると、「上達し
た」という言葉は容易に使えませんし、完璧になることはないと
思います。
Q:普段の練習では、この点をどのように練習しているのでしょうか。
「亭主役とお客様役を交互に経験すること」と「一席終えるごと
に振り返りの時間を持つこと」を心掛けています。両方の役を経
験することで、自分がどのタイミングでどうすべきかが理解でき
ます。
また、複数のお客様を相手に一席を行う時は、お客様の座る位置
によって対応を変化させる必要があります。最初の席に座られる
お客様を正客といい、お席の中でトップになります。また、お客
様が大勢いらっしゃる時は、次客、三客以降、四客、五客と続い
ていきます。末客はその席の最後に座られているお客様を指しま
す。正客役を行う時は、自分がトップとして、後のお客様に対し
てどのように気を遣うかなどが重要になります。他にも、待って
いる間に退屈させないように工夫するなど毎回試行錯誤しています。
本番では、会場の大きさも違います。このように様々な役を経験
することで、基本のルールを習得しつつ、足が不自由な方がお越
しになった際には、さっと椅子を用意するというような臨機応変
な対応を行うことができるようになります。
そして、一席ごとに「どのようにすればよりよいお席になったか」、
反省と振り返りを行っています。良い席とは、「お客様と亭主の
全員が楽しく気持ちよく帰れること」が一番の席だと思います。
このためにもっと工夫できたことは何かを日々、議論しています。
Q:最近、他の部とのコラボレーションを行っていると伺いました。
はい、その通りです。学園祭では、能楽部が能を披露していると
ころで、見ているお客様にお茶を振舞いました。最近では、留学
生支援団体と連携して、日本文化を知る一環として、留学生を対
象にしたお茶席を開催しています。部の方針として、依頼された
企画は応えられる限り引き受けようとしています。それもひとつ
の「おもてなし」だと考えています。
Q:今年度の活動目標を教えてください。
立命館なりのお茶会に取り組んでいきたいと考えています。他大
学の茶道部は少人数1流派が多いなか、立命館大学は多流かつ大
人数の部活です。いろんな活動を展開できる力がありますので、
それを生かした活動をしたいと思っています。
正直、一流派を極めたい方から見れば、中途半端に思われるかも
しれません。しかし、私達は、1つの考え方によらず、いろんな
視点で柔軟に茶道を捉えることができると思っています。創部以
来大切にしているのは、「流派を守ること」ではなく、「より多
くの方に茶道を楽しんでもらう」ことです。流派に関係なく、純
粋にお茶を楽しむ機会を増やしたいと思っています。言葉でいう
のは簡単ですが、なかなか新しい茶道の確立はできません。最近
は、まずは自分達が茶道を楽しむことが大切だと考えるようにな
りました。
Q:佐々木さんにとって、茶道の魅力はどんなところですか。
「奥深さ」です。私の出身高校の茶道部も、表千家・裏千家の2流
派が混じりあっていました。そのため、お茶を立てる手順が、流派
によって微妙に異なることを身を持って知りました。表千家では
こう考えるが、裏千家ではそう考えない。同じ事柄を全く対極に
捉えていることもあります。千利休の考えた茶道が、いつのまにか
分かれ400年経過するうちに全く違う考え方に変化していたり、
いまだに同じ考え方をしている部分もあります。その奥深さに触れ
て、茶道についてより深く学んでいきたいと思いました。
Q:京都でお茶を学ぶメリットはありますか。
周囲にお茶をされている方が多く、お家元もいらっしゃるので原
点に近いお茶を学べることです。また、秋のシーズンには京都各
地でお茶会が催されています。茶道具を扱っていらっしゃるお店
や、茶道関係の美術館が多く、いろんな道具を実際に見られるの
も京都ならではだと思います。多種多様の良いものを見て触れる
ことで、より自分の感性を磨くことができますし、実際に自分が
そういう場所に赴くことで積極性や行動力も身に付けることがで
きます。
Q:読者の方へのメッセージをお願いします。
4月・5月は、春季茶会と新歓祭典でのお茶会とどなたでもお越し
いただける企画を行っています。お茶を体験されたことがない方
も大歓迎です。お茶の歴史や作法などご希望があれば亭主や部員
がご説明させていただきます。ぜひお越しいただき、私達のお茶
席をお楽しみください。
────────────────────────────
いかがでしたでしょうか。
既存の枠に問われず、多様性を受け入れて新しい風を生み出そう
とするところに「立命館らしさ」を感じました。ぜひ茶道研究部
のお茶会にお越しいただき、彼らの「おもてなしの心」を体験し
てみてはいかがでしょうか。開催日は立命館CLUBでもご紹介いた
します。乞うご期待ください。
▼編集後記▼
日経ビジネス1月6日号「THE100-2014 日本の主役」に本学校友が4名も紹介されています。今大注目の若手起業家の方々です。
[テレパシー創業者兼CEO]
井口尊仁さん(文学部卒・岡山県出身)
[ロボットクリエーター]
高橋智隆さん(産業社会学部卒・大阪府出身)
[WHILL社長]
杉江理さん(経営学部卒・静岡県出身)
[ミライロ社長]
垣内俊哉さん(経営学部卒・岐阜県出身)
今回は、その中でも杉江理さんと垣内俊哉さんを紹介します。
杉江理さんは、次世代パーソナルモビリティを開発している株式
会社WHILLのCEOを務められています。「(健常者を含めて)みん
なが乗りたくなる車いすを作りたい」との思いから、車いす用の
電動モビリティ「WHILL」の開発を始めました。東京モーターショー
で注目を集め、現在は量産モデルの開発に取り組まれています。
垣内俊哉さんは、2009年に大学の友人と2人で団体「Value Added
Network」を立ち上げました。大学でバリアフリーマップ制作に
携わった経験を生かし、ビジネスコンテストで評価されたことに
より、活動が本格化したそうです。
「自分にできることを世界に広げ、社会貢献していこう」と思い、
2010年に株式会社ミライロを設立、現在社長を務められています。
常に世界を見据え、「革新を起こしたい」「価値観を変えたい」
「社会に貢献したい」……そうした意志の強さが原動力なので
しょうか。
社会の課題解決に果敢に挑戦する、まさにBeyond Bordersの精神
を持つ本学校友の今後の活躍がますます楽しみです。
(立命館CLUB事務局 向山)
──────────────────────────
▼第41号読者プレゼント▼
今回は、西園寺塾の開講を記念して、学祖・西園寺公望にちなんだ読者プレゼントを2種類用意しました。
1つ目は、伊藤之雄著の新書『元老西園寺公望―古希からの挑戦』
&「立命館」と書かれたトートバッグのセットです。
2つ目は、西園寺公望が座右の銘とした『学然後知不足』という
「老子」の「礼記」の一文が書かれた京扇子です。
どちらも西園寺公望の筆によるものです。
プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。
<応募締切:1/21(月)>
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※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記の
うえ、立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。
応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
応募必要事項
(1)名前: (2)プレゼント送付先住所:
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(5)プレゼント発表時の氏名公開:可 否
(否の場合はイニシャルで表記いたします。
ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)
(6)ご希望のプレゼントの種類
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▼第40号読プレ当選発表▼
多数のご応募ありがとうございました。第40号の読者プレゼント当選者の発表です。
プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。
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★・沖田 耕司さん (兵庫県) ★
★・瀧野 修司さん (群馬県) ★
★・O.Y.さん (京都府) ★
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次回のご応募もお待ちしています。
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次回配信予定は1月24日(金)です。お楽しみに。
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