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立命館CLUB 【VOL.268】

立命館CLUB【VOL.268】

立命館CLUB会員の皆様こんにちは。
京都では三大祭りの一つ葵祭が執り行われ、まばゆい新緑の季節から、雨がしっとりと街を潤す梅雨へと移り変わろうとしています。さて、前号でも立命館のアートの取り組みについてご紹介しましたが、今週末には学園創立125周年記念事業の一環として、「衣笠アートヴィレッジ フェスティバル」が初開催されます。
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このフェスティバルは、かつて多くの芸術家が集い「絵描き村」として知られた衣笠エリアで、新たなアートの扉を開くことを目指しており、“衣笠で観る、聴く、味わう、香る、感じる。”をテーマに、美術、デザイン、パフォーマンス、音楽、食、伝統芸能など、多様なアートに触れることができるイベントです。子供から大人まで“五感で京都とアートを愉しむ一日”となるよう、様々な企画をご用意しています。
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また、衣笠キャンパス内だけでなく、衣笠周辺エリアの神社仏閣・美術館等を周遊する特別企画も実施いたします。北野天満宮、等持院、総本山仁和寺、大本山妙心寺、櫻谷文庫、京都府立堂本印象美術館など、様々な場所でこの日限りの特別拝観や特典が用意されています。
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お近くにお立ち寄りの際に、また、遠方の皆様も、ぜひこの機会に衣笠キャンパスに足をお運びいただき、この「衣笠アートヴィレッジ フェスティバル」をお愉しみいただけますと幸いです。

詳細はコチラ 

▼学園ニュース▼

【1】立命館大学創立記念日と学園創立125周年
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5月19日は立命館大学の創立記念日です。学祖西園寺公望が私塾立命館を開いて155年、その志を引き継いだ中川小十郎が立命館大学の前身となる私立京都法政学校を創立して125周年、私たちは改めて建学の精神「自由と清新」に立ち返り、新たな時代を切り拓く挑戦に取り組んでいきます。2030年代にむけては、中期計画「R2030チャレンジ・デザイン」を策定し、多様な挑戦的取り組みの実現を通じて真に社会や世界へ貢献する学園になる決意として“RITSUMEIKAN FOR SOCIAL IMPACT ”を掲げ、創発性人材の育成、社会共生価値を創出する「次世代研究大学」「次世代探究学園」の創造を進めてきました。2025年度はこの中期計画の前半期最終年度であり、各キャンパスでも特色ある取り組みが展開されています。10月18日(土)には、国立京都国際会館において、立命館創始155年・学園創立125周年記念式典・記念イベントを開催する予定です。

【2】「2025年度 立命館大学 若手研究者育成プログラム研究奨励賞」授賞式を開催
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立命館大学では、若手研究者の挑戦的な研究を支援するため「立命館大学 若手研究者育成プログラム」を実施しており、この度、特に優れた研究計画であると認められた申請者を顕彰する「研究奨励賞」の授賞式が5月9日(金)に朱雀キャンパスで行われました。今回で3回目となる本奨励賞には34件の応募があり、審査の結果、2名の研究者が受賞。人間科学研究科で学位を取得された鈴木悠介さんは「変換発声フィードバックによる自己概念変調」、スポーツ健康科学研究科で学位を取得された山口慶一さんは「暑熱環境での持久性トレーニングが血管内皮機能に及ぼす効果」というテーマで受賞しました。授賞式に出席した仲谷善雄学長は、中期計画「R2030チャレンジ・デザイン」で目指す「次世代研究大学」実現には若手研究者の活躍が不可欠であると述べ、受賞者の研究熱意に期待を寄せました。

【3】<陸上>日本学生個人選手権 400mH・瀧野未来選手が堂々の優勝
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4月25日(金)ー27日(日)にかけて開催された「2025日本学生陸上競技個人選手権大会」において、陸上競技部の選手が多数入賞しました。この大会は「FISU ワールドユニバーシティゲームズ」の代表選考会も兼ねており、女子400mHで瀧野未来選手(スポーツ健康科学部2回生)が優勝を果たしました。その他、女子の部では100mで永石小雪選手(スポーツ健康科学部4回生)が準優勝、200mで児島柚月選手(スポーツ健康科学部3回生)と永石小雪選手、800mの西田有里選手(食マネジメント学部2回生)、100mHの福井有香選手(スポーツ健康科学部2回生)が入賞の活躍を見せました。男子では、田原佳悟選手(情報理工学部4回生)が110mHで8位、髙田智生選手(生命科学部2回生)が10000mWで7位の成績を収めました。今大会等の結果を受け、瀧野選手を含む合計5名の選手がFISU ワールドユニバーシティゲームズの日本代表に選出されています。

【4】フェンシング部・谷口真麻選手が第6回日本学生フェンシング・カップ 女子サーブル個人で準優勝
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4月25日(金)ー27日(日)にかけて開催された「第6回日本学生フェンシング・カップ」の女子サーブル個人種目において、体育会フェンシング部の谷口真麻選手(法学部3回生)が準優勝という素晴らしい成績を収めました。サーブルは「斬り(カット)」と「突き」の2種類の攻撃パターンがあり、ダイナミックさが特徴の種目です。谷口選手はトーナメントを順調に勝ち上がり、準決勝では激しい駆け引きの末に勝利。決勝では、序盤は優位に進めたものの、後半にミスが出てしまい惜しくも準優勝となりました。谷口選手は試合を振り返り、支えへの感謝とともに「優勝まであと一歩だったが、自分にはまだ技術や努力が足りないと感じた。より一層、強さを求めて今後とも頑張ります」と、さらなる高みを目指して精進する決意を語っています。

【5】体育会ラグビー部が「立命館大学ラグビー祭」を開催
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体育会ラグビー部は、5月3日(土)、びわこ・くさつキャンパスのBKCグリーンフィールドにて「立命館大学ラグビー祭」を開催しました。午前中には、滋賀県ラグビースクールに通う地域の小中学生を対象としたタグラグビー交流会を実施。接触プレーのないタグラグビーを通じて、大学生選手とともにラグビーの楽しさを体験しました。午後には、1回生練習試合として、同志社大学との試合を開催。1回生たちは、体育会部員としての初試合に臨みました。試合は、立命館大学が序盤からリードを奪い、40対26で勝利を収めました。試合後には、約17年ぶりに人工芝が張り替えられたBKCグリーンフィールド・ラグビー場をお披露目するセレモニーも開催。古い人工芝は再資源化され、ベンチとして活用される予定です。

【6】水泳部の種田なつは選手・島田綾乃選手ペアがアーティスティックスイミング日本選手権で優勝
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5月3日(土)ー5日(月)に東京アクアティクスセンターで開催された「第101回日本選手権水泳競技大会 アーティスティックスイミング競技」において、体育会水泳部の種田なつは選手(スポーツ健康科学部3回生)と島田綾乃選手(スポーツ健康科学部1回生)ペアが、デュエットテクニカルルーティン(TR)で見事優勝を果たしました。元世界ジュニア代表の種田選手と2024年パリ五輪代表の島田選手は、「サイボーグ」のテーマに合わせて力強くぴたりと合った演技を披露し、高得点を獲得。種田選手は初の日本選手権優勝に「大変なことも多かったが、結果につながり本当に良かった」と喜びを語り、島田選手も「目標としていた日本選手権で優勝することができ、ほっとしている」と安堵の気持ちを表しました。2人はデュエットフリーでも4位に入賞、島田選手はソロ種目でも準優勝と4位に入るなど、大会全体を通して大きな活躍を見せました。

【7】衣笠総合研究機構 専門研究員 垣沼絢子さんが「日本演劇学会 河竹賞奨励賞(第57回)」を受賞
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衣笠総合研究機構の専門研究員である垣沼絢子さんが、この度「日本演劇学会 河竹賞奨励賞(第57回)」を受賞しました。この賞は、学会員による優れた年間業績に対して贈られるもので、対象となったのは、著書『近代日本の身体統制 宝塚歌劇・東宝レヴュー・ヌード』(人文書院)です。垣沼さんは受賞コメントの中で、「演劇研究の名誉ある賞を頂き、大変光栄に思います」と述べ、書籍の執筆から出版に至るまで多大な支援を受けた方々への感謝の意を示しました。

【8】いばらき×立命館DAY2025を開催
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5月18日(日)、大阪いばらきキャンパスにて、地域交流イベント「いばらき×立命館DAY2025」を開催しました。当日は地域の皆さまをはじめ、お子様連れのご家族からご年輩の方まで幅広い年代の30,000名もの方々にお越しいただき、屋内外180を超える多種多様の出展やパフォーマンスなどをお楽しみいただきました。6学部・7研究科体制となって迎えた今年のいばらき×立命館DAYでは、”もっと挑戦が動き出す「TRY FIELD」”を中心として、研究室で開発したVRを用いたブランコや、ARやVRを駆使したXRの仮想現実空間の体験、3Dプリンタやレーザー加工機を使った「デジタル工作」など、本学の研究と教育に触れていただけるイベントを実施しました。

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その他学園ニュースはコチラ≫
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▼EVENT(公開講座など)▼

【1】[オンライン][無料][要事前申込]
【遠くて近いアフリカ】21世紀の「日本・アフリカ関係」を考える
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アフリカは人類のふるさととも言える場所で、古くから文明が栄え、交易の中心地としても発展してきました。19世紀には植民地化が進みましたが、20世紀には多くの国々が独立を果たしました。現在のアフリカは、多様な政治体制と民族の課題を抱えながらも、豊かな天然資源と増え続ける若い世代の力を背景に、大きな経済成長と技術革新の可能性を秘めています。国際的な連携や持続可能な開発を通じて、これからの世界を支える存在となる力を持つアフリカと、日本がどのような関係を築いていけるのか、一緒に考えていたいと思います。
[日時]6月5日(木) 19:00ー20:30
[会場]オンライン
[講師]白戸 圭一(立命館大学国際関係学部 教授)
[定員]1000名 ※先着順となっておりますのでお早めにお申し込みください
[詳細・お申込み]https://www.ritsumei.ac.jp/open-univ/course/detail/?id=367

【2】[オンライン][有料][要事前申込]
不確実な時代の羅針盤シリーズ ―価値転換の航路を示す、全6回の知の対話
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トランプショックや度重なる天災等、過去の延長線上に未来が描けなくなったこの時代に、私たちは何を目指し、どこへ向かうべきなのか。社会の本質を言語化し、迫りくる価値の大転換を見据え、持続可能な未来のあり方を探る全6回の対談シリーズ。各分野の第一線で活躍する研究者とともに、事業を通じて社会変革を先導する熊野英介氏(アミタホールディングス会長)が時代を読み解きます。新たな秩序と社会のあり方を考える知的航海、みなさんもぜひご一緒に。
[日時]6月18日(水)・7月15日(火)・8月27日(水)・9月24日(水)・10月21日(火)・11月20日(木) 全て19:00~20:30
[会場]オンライン(Zoomウェビナーを使用したライブ配信(見逃し配信なし))
[講師]<ファシリテーター兼講師>
熊野 英介(アミタホールディングス株式会社 代表取締役会長 兼 CVO)
<司会>
山下 範久(立命館大学グローバル教養学部 教授)
    ※各回の講師情報は下記イベントサイトをご覧ください。
[定員]各回1000名 ※先着順となっておりますのでお早めにお申し込みください
[詳細・お申込み]https://www.ritsumei.ac.jp/open-univ/course/detail/?id=366

【3】[@衣笠][オンライン][無料][要事前申込]

立命館土曜講座
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<6月のテーマ> 
新しいカナダ日本人移民史研究のために              
企画:立命館大学国際言語文化研究所  

6月21日(土)10:00~11:30
海を越えるパブリック・ヒストリ- 
-村と村をつなぐカナダ移民史掘りおこしの試みー  
京都外国語大学 国際貢献学部 教授 河上幸子      

6月28日(土)10:00~11:30
『グランドフォークス在留日本人記念寫眞帖』を読み解く 
-日本人移民の自治移動-
立命館大学 文学部 教授 河原典史
                                                                                                          

【4】[@OIC][オンライン][無料][要事前申込]
2025年度RARA主催シンポジウム
「アート×テクノロジーが“可視化”する未来研究デザイン── 異分野融合で挑むデジタル・パブリックヒューマニティーズ」
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先端技術が飛躍的に発展する今、身体感覚を伴うアートやデザインの価値が再認識され、領域を超えたコラボレーションが世界規模で生まれ始めています。RARAにおいても理工系の技術と人文・芸術研究を横断し、学内外の先端知を結ぶNodes(結合点)の形成と新たな知の創出に取り組んでいます。そうした知を共有し、アートとテクノロジーが可視化し拡張する私たち人間の叡智や体験、場所、研究の未来を考えるシンポジウムを開催します。

[日時]7月12日(土) 13:00~17:40
[会場]場所:大阪いばらきキャンパス H棟2階 ラーニングインフィニティホール
    ※オンラインライブ配信とのハイブリッド形式
[講師]西浦 敬信 (立命館大学RARAアソシエイトフェロー/情報理工学部教授)
    田中 覚 (立命館大学RARAフェロー/情報理工学部特任教授)
    中山 雅貴 氏 (Senior Vice President, Studio Head, Sony Innovation Studios)
    廣田 ふみ 氏 (プロデューサー/株式会社イッカク代表取締役)
    モニカ・ビンチク 氏 (メトロポリタン美術館ダイアン&アーサー・アビー日本工芸キューレーター)
    赤間 亮 (立命館大学RARAフェロー/文学部教授/アート・リサーチセンターセンター長)
    松葉 涼子 (立命館大学文学部教授/デザイン・アート学部、デザイン・アート学研究科設置委員会委員)
[定員]現地200名/オンライン400名 ※先着順となっておりますのでお早めにお申し込みください
[詳細・お申込み]https://rararits250712.peatix.com
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その他の公開講座はコチラ≫

▼EVENT(スポーツ/学芸)▼

【1】[@岡山][有料][申込不要]
陸上競技部(男子・女子)天皇賜盃第94回日本学生陸上競技対校選手権(インカレ)
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[日 時]6月5日(木)ー8日(日)
[場 所]岡山県・JFE晴れの国スタジアム
[入場料]チケット料金:1枚 2,000円
※生徒手帳を提示した高校生以下は無料で入場可
[その他]女子陸上競技部が掲げている目標の一つである「全日本インカレ総合3位」を達成するため、部員一人一人が最大限のパフォーマンスを発揮します。
女子陸上競技部の応援よろしくお願いします!
詳細はコチラ≫

【2】[オンライン][無料][申込不要]

ロボット技術研究会 NHK学生ロボコン2025
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[日 時]6月8日(日)12:30開演予定
[場 所]YouTubeにて配信
[入場料]無料
[その他]コロナ禍を経て4年ぶりの出場になります。優勝目指して頑張ります!
詳細はコチラ≫

【3】[@滋賀][無料][申込不要]
ラグビー部 第24回滋賀県ラグビー祭 対戦校:関西大学
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[日 時]6月15日(日)14:00ー ※雨天決行
[場 所]皇子山陸上競技場(皇子山総合運動公園陸上競技場)
[入場料]無料
[その他]6/15は滋賀県ラグビー祭!Ritscafe商品2点以上購入で、限定チロルチョコがもらえるチャンス!
詳細はコチラ≫

【4】[@滋賀][無料][申込不要]
サッカー部 2025年度 第103回 関西学生サッカーリーグ(2部) 最終節
対戦校:びわこ成蹊スポーツ大学
[日 時]7月5日(土)17:30 kick off
[場 所]びわこ成蹊スポーツ大学 サッカーフィールド
[入場料]無料
[その他]日頃より弊部への温かいご声援ありがとうございます。
前期最終節は上位争いに大きく影響する試合になっています。
必ず勝ち点3を掴みとりますので、応援よろしくお願いします。
詳細はコチラ≫

【お知らせ】MBSラジオで配信中!立命館 presents Social Impact Academy

2025年、創立125周年を迎える立命館。本番組では、社会をより良くする研究、実践に取り組む研究者や学生に話を伺い、人生を楽しむ知識、未来を先取りする見識、仕事に役立つインテリジェンスをリスナーのみなさんにお届けします。
パーソナリティは、フリーアナウンサーの竹内千景さん(2021年法学部卒)が務めます。
[番組名]立命館 presents Social Impact Academy
[放送局]MBSラジオ AM1179 / FM90.6
[放送日時]毎週月曜日ー金曜日5:50ー5:57
[放送期間]9月30日(火)まで
[出演者]週替わり
[その他]アーカイブ配信は「radikoタイムフリー(オンエア日から1週間)」および「podcast(Apple Podcast、Spotify、Amazon Music)」で視聴可能
詳細はコチラ≫

▼輝く学生インタビュー▼


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第232回 輝く学生インタビュー
「食」への情熱と多様な挑戦が切り拓いた道
 ー3つの学生団体での経験が育んだ成長ー
 萩原 千夏さん(食マネジメント学部4回生)
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。
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「食」への深い関心を出発点に、大学で出会った様々な活動に積極的に取り組み、目覚ましい成長を遂げてきた学生がいる。食マネジメント学部4回生の萩原さんもその一人だ。学生団体BohNo(ボーノ)での食育活動、入試広報学生スタッフでのオープンキャンパス運営、そしてスポーツの応援文化を醸成するReLIVE実行委員会の立ち上げメンバーとして、常に一歩踏み出し、新たな挑戦を続けてきた彼女に、その原動力と活動から得た学びについて話を聞いた。
 
◎千葉から関西へ――食への探求心が開いた立命館大学への扉
千葉県出身の萩原さんが、関西の立命館大学を選んだきっかけは「食」への強い探求心だった。高校時代は専門学校への進学を考えていたが、高校1年生の終わりに始まったコロナ禍が転機となる。誰かと一緒に食事をすることが当たり前ではなくなり、飲食に携わる両親の姿を見るなかで、日々の食事という行為が“良くない”とされる状況にモヤモヤを感じたという。同時に、国際系の高校に通っていた経験から、イスラム教を信仰する友人が宗教上の理由で食事に苦労している現実を知る。当たり前だと思っていた買い物が自由にできない友人の話を聞き、「宗教や国籍に関係なく、誰とでも一緒にご飯を囲める環境を作りたい」という思いが芽生えた。これらの経験から、食への学びを深めたいと考えるようになり、食マネジメント学部がある立命館大学を知った。はじめは、立命館大学が関西にあることも知らなかったが、やりたいことがそこにあるなら距離は関係ないと感じ、進学を決意したという。
 
◎食を多角的に捉える学びとイタリアでの原体験

食マネジメント学部での学びは、萩原さんにとって探求心を深める機会となった。学部では、食を「マネジメント」、「カルチャー」、「テクノロジー」という3つの領域から体系的に学ぶことができるのが特徴だ。歴史や文化、自然科学、そして社会での生かし方など、多角的な視点から食を見つめることができた。特に、宗教と食の関わりを学ぶ授業は、高校時代の問題意識に応えるものだった。教科書の内容だけでなく、食の世界で活躍する料理人やジャーナリストなどのゲスト講師から最前線の話を聞ける総合講義も、世界の食の動向を知る上で大きな示唆を与えたという。
3回生から所属した石田雅芳先生のゼミでは、イタリアの食文化を研究テーマに選んだ。もともと「誰かと一緒にご飯を食べる文化を広めたい」という思いがあったため、食事を大切にするイタリアの文化から「共食」のあり方を学びたいと考えたのだ。ゼミ選びには、2回生時に参加したGSPイタリアという食マネジメント学部独自の海外プログラムでの経験が大きく影響している。
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石田先生と一緒にイタリアを訪れ、現地で感じた食への情熱や心持ちに魅力を感じたこと、そしてそこで得られた学びの多さが、「石田先生のもとでならやりたいことができる」という確信につながり、ゼミを選んだと振り返る。ゼミでは、日本酒をテーマに活動したり、月に一度ナポリピッツァ作りも経験した。

◎若者の視野を「食」で広げる学生団体BohNo
大学入学後、萩原さんが最初に力を入れた活動が、学生団体BohNoだ。BohNoは当時設立3年目の団体で、小学生への食育、食品ロス削減、商品開発の3つを柱に活動していた。特に「食を通して若者の視野を広げる」というコンセプトに共感し、食という身近なテーマから、小学生だけでなく大学生も対象に、SDGsや社会問題といった少し難しい内容に関心を持つきっかけを提供することを目指した。
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1回生から3回生まで所属し、特に1回生の終わりから2回生にかけては団体の代表を務めた。代表として成し遂げたことは二つあるという。一つは活動範囲の拡大だ。京都だけでなく、大阪や滋賀にも活動を広げ、特に小学校や中学校で授業ができたことは大きな達成だった。これまでは公共施設での開催が中心だったが、学校という公教育の場で、SDGsや社会問題への関心がない子にも、食を通してきっかけづくりができたことに意義を感じている。例えば、規格外野菜をテーマにした食育では、見た目がへんてこな野菜でも美味しく食べられることを伝えたり、野菜の多様性からLGBTQなど、“人の多様性”について話したこともある。活動を通じて、子どもたちからは「へんてこな形でも美味しいと分かったから食べてみようと思う」といった声が、保護者や先生からは、「学生だからこそ子どもたちとコミュニケーションが取りやすい」といったポジティブな反響があった。もう一つは組織づくりだ。年間20件以上のイベントを行うBohNoでは、メンバーが学業や他の活動で忙しい中でもBohNoでの活動に時間を費やしてくれるからこそ、「やりたいことを実現できる組織環境作り」を大切にした。定期的な面談や情報共有の工夫を通じて、意見が出しやすい環境を整え、メンバーのエンゲージメント向上に努めた結果、会議への参加率向上など変化を感じることができたという。
 
◎大規模組織運営に挑戦した入試広報学生スタッフ

BohNoでの活動と並行して、萩原さんは入試広報学生スタッフとしても活動した。1回生から所属し、2回生の夏からはびわこ・くさつキャンパス(BKC)の代表を務めた。入試広報学生スタッフは、大学のオープンキャンパス運営をメインに、高校生向けのキャンパス案内や地方での大学説明会のお手伝いなど、進路選択をサポートする団体だ。
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BKCでは、およそ150人ものメンバーがおり、その代表として、入学センター職員との連携やメンバー間のコミュニケーションを取りまとめる役割を担った。BohNoよりもさらに規模感が大きい点が新しい挑戦だったと振り返る。大学の職員や、異なる学部・学年のメンバーとの連携には、事前の準備が非常に重要だった。また、3回生で代表を務めたため、上回生のメンバーもいる中でどのように協力を仰ぐか、年に数回のイベントしかない中でメンバーのモチベーションをどう高めるかといった点も工夫が必要だった。こうした経験は、規模の大きな組織を動かすという意味において非常に貴重な学びとなった。

◎「応援文化」醸成にかける情熱 ReLIVE

現在、4回生となった萩原さんが力を入れているのが、スポーツの応援文化を醸成する学生団体「ReLIVE実行委員会」だ。ReLIVE実行委員会は立命館大学のホームゲームイベントを企画運営する団体で、萩原さんは立ち上げメンバーとして2回生の終わり頃から関わっている。立ち上げに関わったきっかけは、誘ってくれた先輩の「応援文化を醸成する」という思いに共感したからだという。立命館大学にはアメリカンフットボール部PANTHERS(パンサーズ)のような有名な体育会系の部活があるにも関わらず、知らない学生が多いこと、高校時代は身近だった“応援”が大学では当たり前でなくなることへの「もったいなさ」を感じていた。大学スポーツを応援することの楽しさや面白さを伝えたいという思いで活動している。
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立ち上げ当初は企画課のリーダーとして活動し、現在は総務部という立場で組織の強化に意識を置いている。せっかく始まったReLIVEの取り組みを自分が卒業した後も残していきたいという思いが強く、総務部では、メンバーそれぞれの強みを生かせる組織作りを目指している。ReLIVE実行委員会での活動は、萩原さんにとって行動力とマインドの大きな成長につながった。体育会系の部活と同じくらいの熱量を持つメンバーから刺激を受け、「できるかできないかではなく、やるかやらないかだ」というマインドを学んだという。この前向きなマインドは、就職活動を乗り越える上でも支えになったと語る。

◎多様な経験が導いた「人」と「成長」の軸、そして将来へ

BohNo、入試広報学生スタッフ、ReLIVE実行委員会と、多様な活動での経験は、萩原さんにとって大きな成長の機会となった。特に、様々な立場でリーダーシップを発揮し、多様なバックグラウンドを持つ人々と関わる中で、人のモチベーションを引き出し、組織として成果を出すことの重要性を強く感じたという。人がポジティブに変わる瞬間を自分の手で作りたい、という思いが、将来のキャリアを選ぶ上での軸となった。大学で食マネジメント学部のマネジメント領域で理論的に学んだことも、活動での実践と結びつき、より深く理解できた。卒業後はエンタメ業界で人材マネジメントの仕事に就く予定だという。食への関心は変わらず持っており、いつかまた食に関わる仕事もできたらと考えている。
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立命館大学での4年間を振り返り、大学の環境や人との出会いへの感謝を口にする。職員さんのサポートや校友会未来人材育成奨励金などの制度は、学生の挑戦を後押ししてくれた。そして何より、食への熱量や前向きなマインドを持つ友人たちとの出会いが、自身の学びや活動をより豊かなものにしてくれたという。困難な状況も「もったいない」や「挑戦の機会」と捉え、ポジティブに進むマインドは、多くの経験を通じて育まれた自身の強みだと感じている。
卒業まで残りわずかとなった今は、「お世話になった人に感謝をする1年間にしたい」と考えている。関西で出会った多くの人への恩返しとして、自身の活動や学びを通じて貢献していきたいと語る。そして、もちろん自身の更なる成長も追求し続ける。食への情熱から始まった彼女の探求と挑戦は、これからも新たな道へと続いていくだろう。

▼第268号読者プレゼント▼

今回は、「立命館オリジナル傘」を3名様にプレゼントします!
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プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします

 <応募締切:6/23(月)>

【パソコンの方はコチラ】
https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-oekcs-56c4828b83b7298508e5197dc24b61ce

【携帯電話の方はコチラ】
https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-oekbt-021bc76cab8b8dee6fb681ad47bb33dc

 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
  立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼第267号読プレ当選発表▼

多数のご応募ありがとうございました。267号の読者プレゼントの当選者発表です。
プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

・あやちゃんさん(京都府)・たなかさん(奈良県)・H.Yさん(宮城県)


次回のご応募もお待ちしています。

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次回の配信は6月27日(金)です。お楽しみに。
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◆バックナンバー
http://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/
◆立命館CLUBホームページ
http://www.ritsumei.ac.jp/rclub/
◆立命館大学ホームページ
http://www.ritsumei.ac.jp/
◆配信先の変更・解除
https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-meljr-a849c83c0a4b477a2a6d631dde627b21
[注意]
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